1.キャンピングカーで生活するメリット3選
キャンピングカー生活は、行先や時間に縛られず生活できます。シンクやベッドなどが設置されているものもあり、プライベート空間が確保されているため、長距離の移動でも快適に過ごせます。
住居を持たず、キャンピングカーで生活するメリットは、以下のとおりです。
①住む場所を自由に選べる
キャンピングカー生活では、駐車場さえあれば住む場所を自由に選べます。ご当地グルメや自然を身近に感じながら生活できます。
観光スポットへ行って疲れたら、周辺で車中泊できる場所を探して、その土地で眠ることも可能です。何より、非日常的な空間での生活は大きな刺激になります。
②家賃・光熱費の節約になる
キャンピングカー生活には、住居が必要ないため、家賃はかかりません。また、光熱費に関して、電気代はソーラーパネルを使って蓄電すれば0円です。水道代は、タンクに水を汲むことで、費用を抑えられます。
家に住んだ場合と比べて、家賃・光熱費は、工夫次第で大幅に節約できます。
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③災害時の避難先になる
移動できるキャンピングカーは、災害時の避難先として最適です。災害が起きた地域にいたとしても、道路が通れる状態であれば、違う地域に避難できます。
また、移動できない場合でも、プライベート空間が確保された居住スペースのためストレスなく生活を続けられます。
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2.キャンピングカーで生活するデメリットや注意点3選

キャンピングカー生活は、自由に行動できる点が大きな特徴です。しかし、その反面、自分で行動しなければいけない場面が多くあります。キャンピングカー生活を快適にするためには、工夫が必要です。
キャンピングカーで生活するデメリットとその注意点は、以下のとおりです。おすすめの対策についても紹介します。
①生活インフラの管理が必要になる
キャンピングカーで生活する上で、ガス・水道・電気などの生活インフラの管理が必要になります。水道は、タンクに水を貯めることで解決できます。電気に関しては、設備のある施設で外部充電をしたり、ソーラーパネルで充電したりと自身での確保が必要です。
また、ポータブル充電を利用すれば、ほとんどの家電が使用できて手軽に持ち運べるのでおすすめです。ガスは、国産キャンピングカーのほとんどがカセットガス供給のため、コンビニやホームセンターで手に入ります。
②利用できる駐車場に制限がある
パーキングエリアやキャンプ場を利用する方が多いですが、施設によっては車中泊を禁止している場合があります。ただし、道の駅で車中泊をするのはマナー違反です。
利用したいと思っている駐車場が、車中泊可能かどうか、各施設の利用規約を事前に確認しておくと良いでしょう。
③生活排水が衛生環境を悪化させる
自炊やトイレででた生活排水の処理は、適当に処理すると周辺施設や住宅に迷惑をかけてしまうため、注意しましょう。オートキャンプ場に用意されているダンプステーションを利用したり、排水設備のある施設に声をかけて処理させてもらったりする必要があります。
自炊はできるだけまとめてしておき、洗濯はコインランドリーを利用しましょう。
3.キャンピングカー生活にかかる費用目安
キャンピングカー生活は、自由で憧れのライフスタイルですが、キャンピングカーの購入以外にも費用がかかります。車両の維持費や生活費です。
継続的にかかる費用なので、いくらかかるのか事前に知っておくと良いでしょう。家賃や光熱費を大幅に節約できるキャンピングカー生活。かかる費用の目安は以下のとおりです。
●駐車場代
キャンピングカー生活における駐車場代の目安は、約5,000円〜です。キャンピングカー生活では、宿泊できる場所の確保が必須です。
有料で車中泊できる駐車場には、RVパークやオートキャンプ場などが挙げられます。施設によっては無料で車中泊できる場合もあるので、事前に確認しておくことで、費用を抑えられます。
●ガソリン代
どれぐらい移動するかで異なりますが、ガソリン代の目安は、約12,000円〜です。ただし、ガソリンは移動だけでなく、ヒーターの使用やサブバッテリーへの充電にも使用されます。
ガソリンは、キャンピングカーでの快適な生活のために、必要不可欠です。住む地域や季節によっても変動する費用なので、予算は多めに確保しておきましょう。
●税金
キャンピングカー生活にかかる税金は、住民税と自動車税、自動車重量税です。住民税は、前年度の所得を元に計算されるので、人によって大きく異なります。自動車税は総排気量や車両総重量によって異なります。
自動車税の目安は、毎年約27,000円〜約40,000円です。8ナンバーを取得したキャンピングカーの場合、一般車と比べて15%〜20%程度安くなります。自動車重量税の目安は、約8,000円〜約25,000円で、2年に1回の車検時に支払いが必要です。
●保険代
任意自動車保険は、契約する内容や加入者の免許証の色によって、支払う保険料が大きく異なります。保険料の目安は、約40,000円〜約80,000円です。
被害者の車や車両など、もしもの時のために備える保険なので、保険料と保障内容のバランスをよく考えて契約する必要があります。
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●通信費
キャンピングカー生活において、必要な通信費の目安は約6,000円〜です。移動ルートや車中泊可能な駐車場など、調べることが多いためネット環境は必ず確保しておきましょう。
スマートフォンだけでなくパソコンも使用する場合は、持ち運びが簡単なポケットWi-Fiや、数年前から注目されている車載用Wi-Fiがおすすめです。携帯電話の契約を、データ使用量無制限のプランにするのも選択肢の一つです。
4.キャンピングカーで暮らすために必要な設備

キャンピングカーを家代わりとして過ごすためには、居住性を高める必要があります。キャンピングカー自体に設置が必要なものや、グッズで対応できるものもあるので、事前に確認しておきましょう。
キャンピングカーで暮らすために必要な設備は、以下のとおりです。
●トイレ
キャンピングカーのトイレには、3種類あります。ポータブルトイレ・カセット式トイレ・マリントイレです。キャンピングカーに設置できるものもありますが、滞在場所付近の施設にあるトイレを利用する方もいます。
キャンピングカーに設置する場合は、排泄物の処理方法についても考える必要があります。
●お風呂
お風呂は、シャワールームを設置するか、設置せずに温泉施設を利用するのもおすすめです。キャンピングカー内にシャワールームを設置する場合、水の確保をする必要がありますが、タンクに貯めておける分量にも限りがあるので注意が必要です。
また、温泉施設を利用する場合には、利用のたびに費用がかかってしまいます。キャンピングカー生活を始める時には、予算やランニングコストを考えた上で、検討してください。
●洗濯機
洗濯機については、キャンピングカー内に小型の洗濯機を設置できます。ただし、洗濯排水の処理方法には注意が必要です。
コインランドリーを利用すれば、簡単に洗濯から乾燥まで済ませることができるので、おすすめです。コインランドリーの利用についても費用がかかりますが、まとめて洗濯することで節約になります。
●インターネット環境
キャンピングカー生活では、移動ルートや車中泊可能な場所を検索することが多いため、インターネット環境を整えることが重要です。持ち運びしやすく簡単に利用できるポケットWi-Fiや車載用Wi-Fiを利用すると良いでしょう。
携帯電話の契約を、使用量無制限プランに変更するのも有効です。
●ポータブル電源
キャンピングカー生活において、電気設備の拡充は快適性を求める上で欠かせません。持ち運びできるポータブル電源があれば、車内でも自宅のように家電が使えます。ポータブル電源は、蓄電したバッテリーからあらゆる場所で電化製品に給電できる機器です。
キャンピングカー生活でポータブル電源が活躍する場面を見ていきましょう。
・電子レンジや電気ケトルを使用し、車内でも簡単に料理が作れる
・ポータブルエアコンや電気ストーブを利用し、快適な温度で生活できる
・移動ルートや車中泊可能な場所を調べるためのスマホを、いつでも充電できる
・ポータブル冷蔵庫を使用し、食材や飲み物を長時間保存しておける
・車内でLEDランタンを点灯させ、夜の暗闇を照らせる
キャンピングカーに備わっているバッテリーから電化製品を動かすと、バッテリー上がりのリスクが高まります。車内バッテリーから独立しているポータブル電源であれば、バッテリー上がりを気にする必要もなく、好きなだけ電化製品が使用可能です。
キャンピングカー生活で活躍するポータブル電源は、創業から13年間で世界販売台数500万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)製品がおすすめです。業界最大級の軽量コンパクト設計を誇るため、車外にも気軽に持ち出せます。
別売りのソーラーパネルと併用すれば、ポータブル電源が充電切れになる心配はありません。BMSとNCM制御機能でバッテリー異常を保護するため、安全性も抜群です。
● 暑さ・寒さ対策アイテム
キャンピングカー生活を快適にするためには、車内の温度を保つための工夫が必要です。暑い時にはサンシェードを利用することで、日差しを遮り、車内の温度上昇を防げます。
冷風機を併用すると、車内の空気を冷やすこともできます。寒い時には、銀マットや断熱シートを使用することで、冷気が車内に入り込んで温度が低下するのを防げるのでおすすめです。
●女性のプライバシー保護・防犯グッズ
車中泊をする際には、人目のつかないところでの宿泊が多くなるため、防犯グッズを活用しましょう。窓にはカーテンを設置することで、外から車内が見えないよう、目隠しになります。
後付けのドアロックを設置して、2重に施錠するのもおすすめです。女性がキャンピングカー生活を始める際の注意点としては、車体の色は女性っぽい色を選ばない方が良いでしょう。
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5.キャンピングカーを家代わりに!必要な手続き2選
キャンピングカー生活では、住居を持たず自由に移動しながら生活をします。ただし、キャンピングカー生活を始める前に、住民票や郵便物の受け取りなどの手続きをしておかなければいけません。キャンピングカーを家代わりにする場合に、必要な手続きを紹介します。
①住民票
キャンピングカーに、住民票を登録することはできません。実家がある場合は、実家に住民票を登録したり、親戚等に同居人の扱いにしてもらったり、家族や親戚の協力が必要です。キャンピングカーの車庫証明を取得するためにも、事前に住所は確認しておきましょう。
②郵便・宅配便
郵便や宅配便は、コンビニや運送会社の営業所を指定したり、郵便局の局留めにすることで全国どこでも受け取れます。郵便物やネットショピングで注文したものを受け取る際には、受け取れる場所を指定するようにしましょう。
ただし、税金の支払いや市区町村からの郵便物は家の住所に送られます。家族や知人が代わりに受け取った場合の対応に関しては、事前に確認しておくことが大切です。
6.キャンピングカー生活に関するよくある質問
キャンピングカー生活は、好きな場所へ好きな時に移動できる憧れのライフスタイルです。しかし、始めようとしても準備するものや注意点が多いため、不安に思う方も多いでしょう。快適なキャンピングカー生活にするためには、納得のいく事前準備が必要です。
キャンピングカー生活に関するよくある質問を紹介します。
●キャンピングカーに住む場合の税金について教えてください
キャンピングカーに住む場合の税金は、住民税、自動車税、自動車重量税の3つです。住民税は、家の住所がある市区町村に納めることになります。ふるさと納税を利用することも可能です。
自動車税と自動車重量税は、キャンピングカーの総排気量や車両総重量によって異なります。自動車税は1年に1回、自動車重量税は2年に1回の車検時に、支払いが必要です。
●キャンピングカーで暮らすと住民票・住所はどうなる?
キャンピングカーに住民票を登録することはできません。実家がある場合は実家に住民票を登録したり、親戚や知人に同居人として住民票を登録させてもらったり、周囲の方の協力が必要です。
市区町村からの郵便も登録の住所に届くので、家族や知人が代わりに受け取った際の対応も、事前に話し合っておきましょう。
●キャンピングカーを家代わりにする際の注意点は?
キャンピングカーを家代わりにする際の注意点は、以下のとおりです。
・定期的なキャンピングカーのメンテナンスが必要
・生活排水の処理がしにくい
・プライバシーの確保が難しい
キャンピングカーが故障すると、生活スペースを失うことになります。未然に防ぐために、定期的なメンテナンスが必要です。また、生活排水やゴミの処理は、宿泊施設や地域のルールに従って適切に行いましょう。
●キャンピングカー生活におすすめの仕事は?
キャンピングカー生活におすすめの仕事は、リモートでできるフリーランスという働き方です。常に移動しながら生活するため、場所を選ばず好きな場所で好きな時に働ける仕事が良いでしょう。
実際にキャンピングカー生活をしている方の中には、現地でアルバイトを探して働く方もいます。安定して収入を得るために、自分に合った働き方を見つけることが大切です。
●キャンピングカー生活をやめた理由は?
憧れのキャンピングカー生活を始めても、やめてしまうケースは少なくありません。その理由は以下のとおりです。
・生活インフラや駐車スペースの確保が、ストレスになった
・気温の変化に対応できる設備にお金がかかる
・狭いスペースで生活することへのストレス
・急な修理費や移動費など、収入への不安が大きくなった
・移動続きで生活リズムが安定しないことへのストレス
キャンピングカー生活を始めてから後悔しないために、不安要素は準備の段階で解決しておきましょう。
●老後の楽しみにキャンピングカー生活がおすすめ?
キャンピングカー生活は、老後の楽しみにおすすめです。長距離の移動があるため体力は必要ですが、時間に縛られず、自由に旅ができます。
自然の景色やご当地の美味しい食べ物などに囲まれて過ごすことで、日常のストレスから解放され、リフレッシュできます。ただし、キャンピングカーの購入や生活インフラの確保など事前準備が必須なので、体力や金銭面を考慮して慎重に検討してください。
まとめ
キャンピングカー生活は自由な旅ができる反面、生活インフラの確保や住民票の登録場所を決めるなど、簡単にできるものではありません。メリットデメリットをしっかり確認し、いかに事前準備をしておくかが、快適なキャンピングカー生活を送るためのポイントです。
この記事で紹介したキャンピングカー生活の注意点を参考にし、自由で快適なキャンピングカー生活を実現してください。