アンペア・ワットの計算方法まとめ|1アンペアは何ワット?電気代計算方法も解説

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スマホの充電器やポータブル電源、家電製品の説明書などで「ワット(W)」や「アンペア(A)」という単位を見かけることがあります。これらの単位は電気の量や強さを表しますが、具体的にどういう意味なのか、どう計算するのかわからない方も多いでしょう。

 

この記事では、アンペアとワットの関係や計算方法、電気代の算出方法までわかりやすく解説します。電気代の節約にも役立つ知識なので、参考にしてみてください。

目次

1.1アンペアは100ワット(100Vの場合)|計算方法まとめ

 

「1アンペアは何ワット?」とよく質問されますが、日本の一般家庭用電源(100V)では、1アンペアは約100ワットに相当します。これは簡単な計算式で求められます。 

ワット(W)=ボルト(V)×アンペア(A) 

つまり、100V×1A=100Wという計算になります。この関係を理解すれば、アンペアとワットの変換が簡単にできるようになるでしょう。 

とはいえ、ここで出てきた3つの単位「ワット(W)」「ボルト(V)」「アンペア(A)」がよく分からない方もいるはず。この3つの単位について詳しく解説します。

計算に必要な3つの単位

「ワット(W)」「ボルト(V)」「アンペア(A)」の3つの単位は、それぞれ以下のことを表しています。 

アンペア(A):電流の量

ボルト(V):電圧の強さ

ワット(W):消費する電力 

それぞれ詳しく見ていきましょう。 

アンペア(A)電流の量 

アンペア(A)は電流の量、つまり電気の流れの強さを表す単位です。水道に例えると、水の流れる量に相当します。アンペア数が大きいほど、多くの電気が流れていることを意味します。

一般的な家庭用コンセントの上限は1つあたり15A程度に設定されており、これ以上の電流が流れるとブレーカーが落ちて電気が止まる仕組みです。 

ボルト(V)電圧の強さ

ボルト(V)は電圧を表す単位で、電気が持つエネルギーの強さを示します。水道に例えると、水を押し出す「水圧」のようなものです。日本の一般家庭では100Vが標準ですが、エアコンや電気温水器などの大型家電では200Vが使われることもあります。 

ワット(W)・キロワット(kW)消費する電力

ワット(W)は電力の単位で、電気機器がどれだけの電力を消費するかを表します。そして、1,000ワットが1キロワット(kW)です。電気料金はキロワット時(kWh:電力消費量)を基準に計算されます。

アンペア(A)・ボルト(V)からワット(W)またはキロワット(kW)に変換する計算

アンペアとボルトの値がわかっている場合、ワットへの変換は非常に簡単です。 

【計算式】

ワット(W)=ボルト(V)×アンペア(A)

キロワット(kW)=ワット(W)÷1,000 

実際の計算例を見てみましょう。 

「2A」と表示された電気ストーブを100Vのコンセントで使用したときの消費電力:100V×2A=200W=0.2kW

スマホの充電器(100V、1.5A)の消費電力:100V×1.5A=150W=0.15kW

200V対応のエアコン(200V、10A)の消費電力:200V×10A=2,000W=2kW 

このように、ボルトとアンペアの値を掛け算するだけで、その機器の消費電力(ワット)がわかります。

ワット(W)またはキロワット(kW)からアンペア(A)・ボルト(V)に変換する計算

機器のワット数がわかっていて、必要なアンペア数を計算したい場合は次の式を使います。

【計算式】

アンペア(A)=ワット(W)÷ボルト(V)

【計算例】 

1,200Wのドライヤーが100Vコンセントから必要とするアンペア:1,200W÷100V=12A

500Wの電気ポットが100Vコンセントから必要とするアンペア:500W÷100V=5A

2,000W(2kW)のエアコンが200Vコンセントから必要とするアンペア:2,000W÷200V=10A 

この計算を使えば、1つのコンセントで使える家電の組み合わせが分かります。上記でいう「1200Wのドライヤー(12A)」と「500Wの電気ポット(5A)」の組み合わせは17Aとなり、通常の100Vコンセントの上限(15A)を超えてしまうことから使えないわけです。

関連人気記事:アンペア・ボルト・ワットの違いとは?普段使いの家電を例に徹底解説

2.電気代を計算するなら「ワットアワー」の情報が必要

 

電気代を計算するなら「ワットアワー」の情報が必要

機器のワット数だけでは電気代を計算できません。電気代を計算するには、「ワットアワー(Wh)」という単位が必要です。詳しく見ていきましょう。

ワットアワー(Wh)とは|時間あたりに消費した電力の量

ワットアワー(Wh)は、一定のワット数を一定時間使用したときの消費電力量です。ワット(W)に使用時間(h)を掛けて計算します。1,000Whは1キロワットアワー(kWh)と表記される、電気料金の計算に使われる単位です。 

【計算式】

ワットアワー(Wh)=ワット(W)×時間(h)

キロワットアワー(kWh)=ワットアワー(Wh)÷1,000 

【計算例】 

60Wの電球を5時間使用した場合:60W×5h=300Wh=0.3kWh

1,200Wのドライヤーを15分(0.25時間)使用した場合:1,200W×0.25h=300Wh=0.3kWh

2,000W(2kW)のエアコンを3時間使用した場合:2,000W×3h=6,000Wh=6kWh 

ワットアワーが分かれば、それに応じた電気代が計算できます。

ワットアワーの情報をもとに電気代を計算する方法

電気代は、消費した電力量(キロワットアワー)に電気料金単価を掛けて計算します。実際の電気料金単価は電力会社や契約プランによって異なりますが、ここでは全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力目安単価「1kWhあたり31円」として計算してみましょう。 

【計算式】

電気代=キロワットアワー(kWh)×電気料金単価(円/kWh) 

実際に、家電の消費電力から電気代を計算する具体例を紹介します。 

【具体例】エアコン(暖房)の1ヶ月の電気代計算 

①エアコンの消費電力を確認する

⇒エアコンの消費電力は本体やリモコンに表示されています。今回は、暖房モードで1,000Wとして計算していきましょう。 

②1日の使用時間を見積もる

⇒今回は以下のケースを想定します。

平日は夕方6時から夜10時まで(4時間)

休日は朝9時から夜10時まで(13時間)

1週間で平日5日、休日2日として、1週間の合計使用時間は46時間 

③1ヶ月(4週間)の消費電力量を計算する

⇒1,000W×46時間/週×4週間=184,000Wh=184kWh 

④電気代を計算する

⇒184kWh×31円/kWh=5,704円 

このエアコンの暖房1ヶ月の電気代は約5,704円となりました。 

このように、家電の消費電力(W)と使用時間(h)から消費電力量(Wh、kWh)を計算し、電気代を求められます。複数の家電を使う場合は、それぞれの消費電力量を合計して計算すればOKです。

主要な電化製品の電気代はどのくらい?

家庭で使用する主な電化製品の消費電力と電気代の目安を見てみましょう。電気料金は1kWhあたり31円として計算しています。 

電化製品

消費電力(W)

1時間あたりの電気代

1ヶ月使用した場合の目安

LED電球

10W

約0.31円

約9.3円(1日8時間使用)

テレビ(40型)

80W

約2.48円

約149円(1日2時間使用)

冷蔵庫

150W

約4.65円

約1,116円(24時間稼働・実働率40%)

エアコン(冷房)

800W

約24.8円

約7,440円(1日10時間使用)

エアコン(暖房)

1,000W

約31円

約9,300円(1日10時間使用)

電気ケトル

1,300W

約40.3円

約403円(1日3分使用)

ドライヤー

1,200W

約37.2円

約558円(1日15分使用)

電子レンジ

1,500W

約46.5円

約697.5円(1日15分使用)

※あくまで目安ですので、実際の消費電力はカタログ等をご確認ください。 

この表から、消費電力の大きいエアコンや電気ケトルは短時間でも電気代が高くなることがわかります。逆に消費電力の小さいLED電球などは、長時間使用しても電気代は安いままです。電気代を節約するには、消費電力の大きい家電の使用時間を減らすと効果があります。

関連人気記事:kWとは?W・kWhとの違いや基礎知識・電気料金節約法をわかりやすく解説

3.「Jackeryポータブル電源」で災害対策&電気代を節約しよう

 

電力に関する知識を身につけたところで、その活用法のひとつとして「Jackeryポータブル電源」を紹介します。 

ポータブル電源とは、コンセント(AC電源)を搭載する持ち運び式の大容量バッテリーです。非常用電源として活躍するだけでなく、実は普段の電気代を節約する効果も。その使い道を詳しく見ていきましょう。

地震・台風による停電時には非常用電源に

地震や台風などの災害が多い日本。台風で停電になってしまうこともしばしばあります。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源を非常用電源として用意しておけば、停電で家電が使えない不安とはおさらばです。たとえば、以下のような使い方ができます。 

スマホを何度も充電して連絡手段を確保

照明(LEDライトなど)をつけて真っ暗な夜も安心

テレビをつけて災害状況・避難の最新情報をキャッチ

炊飯器や電子レンジで温かいごはん作りもOK

電気毛布や扇風機で低体温症や熱中症対策も 

「真っ暗な夜に、余震に怯えながら一夜を過ごす」のは、想像以上に不安なもの。ポータブル電源があれば、明るい空間で安心して過ごせます。とくにお子さんがいる家庭では、子どもの安心のためにも備えておきたいアイテムです。

ソーラーパネルと併用で電気代を0円に

Jackery(ジャクリ)ポータブル電源はソーラーパネルと組み合わせることで、太陽光発電による充電が可能です。太陽光発電した電力で家電を使えば、その分の電気代は実質0円になります。 

たとえば200Wのソーラーパネルを使えば、日が差している時間を1日10時間とすると、2,000Wh(2kWh)ほどの発電が可能。電気料金を1kWhあたり31円とした場合、1日で62円、1ヶ月で2,000円ほどの電気代を節約できます。マメに使えば、元を取りながら非常用電源として活用することも可能です。ほかにも、キャンプや車中泊の電源としても活躍します。

夜間電力プランを活用して電気代をカット

多くの電力会社では、電力需要の少ない夜間の電気料金が安くなる「夜間電力プラン」を提供しています。Jackery(ジャクリ)ポータブル電源を夜間の安い電気料金で充電し、昼間の高い電気料金の時間帯に使用すれば、電気代を節約することが可能です。 

たとえば東京電力の「夜トクプラン8」では、時間帯によって電力量料金が次のように設定されています。 

夜間時間帯(午後11時~翌朝7時):31.64円/kWh

昼間時間帯(午前7時~午後11時):42.60円/kWh

参考:東京電力「夜トクプラン」

2,042Whの「Jackery ポータブル電源 2000 New」を使った場合で、電気代のカット例を見ていきましょう。 

充電コスト:2042Wh÷1,000×31.64円=64.61円

同じ電力を昼間に使った場合:2042Wh÷1,000×42.60円=86.99円

1回あたりの節約額:86.99円-64.61円=22.38円 

毎日この方法で電力を使えば、月に約671円、年間で約8,069円の節約になります。「Jackery ポータブル電源 2000 New」のような大容量ポータブル電源なら、冷蔵庫やテレビなど複数の家電を同時に動かせるため、効率的に電気代を節約可能です。 

もちろん、ソーラーパネルと組み合わせて使えば、さらに電気代を節約できます。Jackery(ジャクリ)ではポータブル電源とソーラーパネルのお得なセットもご用意しているので、気になる方はチェックしてみてください。

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4.ワット・アンペアの計算に関するよくある質問

 

ワット・アンペアの計算に関するよくある質問と、その回答をまとめました。

200V機器のアンペアを計算する方法は?

200V機器のアンペアも、基本的な計算式は「アンペア(A)=ワット(W)÷ボルト(V)」と変わりません。ただし、電圧が200Vになるため、同じワット数の機器でも100Vの場合と比べてアンペア数は半分になります。 

【計算例】2,000Wのエアコンの場合

100Vで使用する場合:2,000W÷100V=20A

200Vで使用する場合:2,000W÷200V=10A 

200V仕様の機器は電流が減ることで電線が細く済み、ロスも少なくなるのがメリットです。

24V車のアンペア計算方法は?

24V車(大型トラックなど)に接続する電気機器のアンペアの計算式も「アンペア(A)=ワット(W)÷ボルト(V)」です。たとえば120Wのインバーターを24V車で使用する場合は「120W÷24V=5A」となります。

12V・120Wって何アンペア?

一般的な乗用車のシガーソケットなどの上限である「12V・120W」は10アンペアです。これまでと同様に「アンペア(A)=ワット(W)÷ボルト(V)」にあてはめて算出できます。10アンペアを超える機器をシガーソケットにつながないよう注意しましょう。

まとめ

 

この記事では、アンペアとワットの関係や計算方法、電気代の計算方法について解説しました。基本的な計算式さえ覚えておけば、家電製品の消費電力や必要なアンペア数、電気代の見積もりなどが簡単にできます。 

ワット(W)=ボルト(V)×アンペア(A)

アンペア(A)=ワット(W)÷ボルト(V)

ワットアワー(Wh)=ワット(W)×時間(h)

電気代=キロワットアワー(kWh)×電気料金単価(円/kWh) 

Jackery(ジャクリ)ポータブル電源のような電気を貯められるアイテムを活用すれば、災害時の電力確保や電気代の節約にも役立ちます。ソーラーパネルと併用すれば、より多くの電気代を節約することも可能です。突然の災害から家族を守りつつ、いつもの生活をおトクにするために、1台備えてみてください。

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