1.飛行機にコンセントがある航空会社
長時間のフライトでは、スマートフォンやノートパソコンの電源を確保できるかどうかが快適さを左右します。ここでは、主要航空会社のコンセント環境について見ていきましょう。
●ANA(国際線・国内線)
ANAの国際線は、ビジネス・プレミアムエコノミークラス・エコノミーを含め、多くの座席にACコンセントとUSBポートが設置されています。また、国内線もプレミアムクラスと普通席で順次導入が進んでおり、スマートフォンやノートパソコンを充電したいときに便利です。
詳細を確認したい場合はANA公式サイト、またはANAマイレージクラブ・サービスセンター(TEL:0570-029-767)へお問い合わせください。
●JAL(国際線・国内線)
JALの国際線は、ビジネス・プレミアムエコノミーで座席にコンセントを装備しています。エアバス社が製造する大型旅客機「A350-1000」では、エコノミーも含め全席にAC電源とUSB(A/C)を備えています。
国内線では、乗客の快適性に優れた最新鋭のワイドボディ旅客機「A350」の全席にAC/USB、アメリカのボーイング社の旅客機「787」は仕様によって利用可能です。詳細を確認したい場合はJAL公式サイト、もしくはJAL国内線予約・案内(TEL:0570-025-071)にお問い合わせください。
●スターフライヤー(国内線)
スターフライヤーでは、全機材の座席にコンセントとUSBを装備しています。エアバス社が製造するA320ファミリーの次世代旅客機「A320neo」では個人モニターを廃止し、無料の機内Wi-Fiを提供している点にも注目です。
なお、電源位置は機材によって異なります。確認する際は、スターフライヤー公式サイトまたはSFコールセンター(TEL:0570-07-3200)にお問い合わせください。
●スカイマーク(国内線)
スカイマークの国内線には、一部を除き多くの機材で各座席下にACコンセントを装備しており、スマートフォンやノートパソコンの充電が可能です。詳細はスカイマーク公式サイト、または予約センター(TEL:0570-039-283)にお問い合わせください。
2.一部の飛行機にコンセントがない航空会社

座席のコンセントの有無は、航空会社単位ではなく機材の機種や座席の仕様によって異なります。一部のLCCや地域会社では、新型機などで電源対応が進んでいるので、確認しておきましょう。
ピーチはA321LRで全席USB、ジェットスターは機材によりUSBや、AIRDOは767の一部で全席USBを装備しています。エア・ドゥでも、2019年以降に導入された機材に採用した新シートの各座席にUSB電源を備え、スマートフォンやノートパソコンなどの充電が可能です。
航空会社単位でコンセントの有無が異なるわけではないため、搭乗便の機材を事前に確認しておくと良いでしょう。
3.飛行機のコンセントはどこにある?
飛行機に設置されているコンセントの位置は、機材の種類によって異なります。国際線の長距離路線では、ビジネスクラスやプレミアムエコノミーにほぼ全席設置されています。
足元や座席横のひじ掛け部分に配置されているケースが多く、USBポートはシートモニター下や座席前方に搭載されているのが一般的です。
一方、エコノミークラスでは新型機材を中心に導入が進んでいますが、旧型機では未設置の場合もあります。コンセントがないと困る場合は、利用前に航空会社の公式サイトや問い合わせ窓口で確認しておきましょう。
4.飛行機でコンセントを使う際の注意点
飛行機の座席に設置されたコンセントは、スマートフォンやパソコンを充電できる便利な設備です。ただし、航空会社や機材によって仕様が異なり、思った通りに使えない場合もあるため注意しなければなりません。ここでは、快適に利用するために知っておきたい注意点を解説します。
●必要に応じてプラグ変換アダプターを用意する
国際線では、下記のように座席のコンセント形状は日本と異なる場合があります。
・Cタイプ:主にヨーロッパなどで採用されているコンセント形状
・BFタイプ:イギリス・香港・シンガポールなどの使用されているコンセント形状
上記のような海外仕様のプラグが採用されている機材では、そのままでは充電できません。出張や旅行で複数の航空会社を利用する際は、さまざまなコンセント形状に対応可能な「マルチタイプ変換アダプター」を用意しておきましょう。
●飛行機で定められた最大消費電力が足りるか確認する
機内コンセントは、あくまで小型電子機器の充電用として設計されています。下記のように、航空会社によって数値が異なる点に留意しておきましょう。
・ANA:60W
・JALは75W(機材の一部で50W)
たとえば、電気ポットやドライヤーなど消費電力の大きい家電は使用できません。ノートパソコンでも機種によっては規定を超える可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
5.飛行機にコンセントがない場合に充電器は持ち込み可能?
一部の機材には座席にコンセントやUSBポートが搭載されていないケースがあり、そんなときに頼りになるのがモバイルバッテリーや小型のポータブル電源です。ここでは、航空会社が定めるルールを踏まえながら、飛行機での充電器持ち込みに関する注意点を解説します。
●モバイルバッテリーやポータブル電源は預け入れできない
モバイルバッテリーやポータブル電源は、預け入れ荷物には入れられません。リチウムイオン電池を内蔵しており、衝撃や温度変化によって発火するリスクがあるのが理由です。
航空会社各社では国際基準に基づき、必ず手荷物として機内に持ち込むことを義務付けています。特に注意したいのは、チェックイン時にうっかりスーツケースへ入れてしまうケースです。
X線検査で発見されると、荷物を開けて取り出す必要があり、手間や搭乗遅延につながります。旅行や出張の際には、必ず手荷物カバンにモバイルバッテリーやポータブル電源を入れておきましょう。
●容量制限はあるが機内には持ち込める
モバイルバッテリーやポータブル電源は容量によって、機内への持ち込み可否が異なります。国際民間航空機関(ICAO)のルールをベースに、日本の航空会社でも以下のように規定されているので注意が必要です。
・100Wh以下:台数の制限なく持ち込み可能(航空会社によって制限あり)
・100Wh~160Wh以下:2個まで持ち込み可能(航空会社の承認が必要な場合あり)
・160Wh超:持ち込み不可
一般的なスマートフォン対応のモバイルバッテリーは30~40Wh程度で、問題なく持ち込めます。ノートパソコン向けの大容量タイプでも100Wh未満が多いため、基本的には大丈夫です。
一方で、アウトドアや防災で役立つ大容量のポータブル電源は機内に持ち込めません。旅行や出張に持参する場合は、「飛行機持ち込み対応」などと明記された小型モデルを選びましょう。
●2個までしか持ち込めない
上記の項で説明したように、航空機内には100Wh~160Wh以下のモバイルバッテリーやポータブル電源を最大2台までしか持ち込めません。
長距離のフライトや乗り継ぎが多く、モバイルバッテリー2台では不安な場合には、モバイルバッテリー1台+小型ポータブル電源1台の組み合わせがおすすめです。
より容量が大きく利便性の高いポータブル電源を持ち込むことで、長時間フライトや乗り継ぎがある国際線での充電に対応できます。電源の確保への不安を解消したい方は、ポータブル電源をフル活用しましょう。
7.飛行機にコンセントがないなら「Jackery Explorer 100 Plus」がおすすめ

機内に持ち込めるJackery(ジャクリ)の「Explorer 100 Plus」があれば、座席にコンセントがない機材でも充電できます。最大128WのUSB-C出力に対応しており、スマートフォンやタブレットはもちろん、USB-C給電対応のノートパソコンの充電にも対応可能です。2台の同時充電にも対応します。
DCプラグを採用のノートパソコンでも、USB-Cを丸形のDCプラグに変換するケーブルを使えば充電できます。手のひらサイズで荷物にもなりにくく、旅行や出張時の電源確保に役立つ1台です。
8.飛行機のコンセントに関するよくある質問
長時間のフライトでは、スマートフォンやノートパソコンを安心して使えるかどうかが気になります。ここでは、飛行機のコンセントに関するよくある質問をまとめました。同様の疑問をお持ちなら解決しておきましょう。
●国内線と国際線はどちらにコンセントが多いですか?
一般的に、国際線の方がコンセントの設置率が高い傾向があります。長距離フライトが多いため、ビジネスクラスやプレミアムエコノミーにはほぼ標準でコンセントが装備されています。ACコンセントに加えてUSBポートも利用でき、スマートフォンやノートパソコンの充電に便利です。
エコノミークラスでも、新機材では全席に設置されている場合があります。一方、国内線は短距離フライトが中心のため、すべての座席にコンセントがあるとは限りません。旧型機材では未設置のケースがあるため、必要に応じて航空会社に問い合わせなどして確認しておきましょう。
●ピーチやジェットスターなどLCCの飛行機にコンセントはありますか?
LCCでも、新型の機材には座席にUSBポートが搭載されています。格安航空会社のLCCとはいえ、座席にコンセントがないとは限りません。たとえば、ピーチのA321LRやジェットスターのA321neo LRは座席にUSBを装備しているため、スマートフォンやノートパソコンを充電したい場合に重宝します。
ただし、旧型の機材では未搭載の便もあるため注意が必要です。心配な場合はモバイルバッテリーや小型ポータブル電源を用意しておくか、搭乗前に該当便の機材ページで確認、もしくは航空会社にお問い合わせください。
●「エアドゥ」の飛行機にコンセントはありますか?
エアドゥの座席のコンセント搭載については、運航している機材によって異なり、同機材でも座席シートの仕様でコンセントを設けていないケースもあります。
スマートフォンやノートパソコンを充電できないと困る場合には、搭乗便の機材ページで最新情報を確認するか、直接問い合わせておきましょう。
●飛行機のコンセントで聞く「ユニバーサル電源」とは何ですか?
ユニバーサル電源は複数規格に対応する座席コンセントですが、JALはA・C・B型のみ使用可と明記しています。BF型などは差し込めないため、必要に応じて変換プラグを用意しましょう。
ユニバーサル電源とは、世界各国で使われている複数のプラグ形状に対応した機内コンセントです。
下記のようなプラグ形状に対応しています。
・一般的な日本の2ピン「Aタイプ」
・アメリカの3ピン「Bタイプ」
・欧州の2ピン「Cタイプ」
さまざまな地域や国の機器に対応できるため。海外旅行者にとって非常に便利な電源です。
ただし、すべての機材に搭載されているわけではなく、一部の国際線のビジネスクラスや最新機材に限られます。また、一般的にBFタイプは差し込めないため、必要に応じて変換プラグが必要です。
なお、定格出力が限られているため、ノートPCやスマホの充電は可能でも、消費電力の大きい家電は利用できない点にも留意しておきましょう。
まとめ
飛行機のコンセント事情は、路線や機材によって異なります。国際線や最新型機材では電源環境が整っている一方、旧型機材にはコンセントが設置されていないケースも少なくありません。
スマートフォンやノートパソコンをフライト中に充電できないと困る場合は、航空機内に持ち込みできるモバイルバッテリーや小型のポータブル電源を準備しておきましょう。
なかでも、おすすめなのが飛行機にも持ち込み可能なポータブル電源「Jackery Explorer 100 Plus」です。99Whの容量で国際線にも対応できるサイズながら、最大128WのUSB-C出力を備え、スマートフォンやノートパソコンの充電に余裕をもって対応できます。
手のひらサイズで持ち運びもしやすいので、出張や旅行時の相棒として活用してみてください。
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