1.【室温別】チワワは冬の夜でも暖房なしで寝れる？
寒さに弱いチワワは、冬の夜でも暖房なしで寝れるのでしょうか。以下では「室温20℃～25℃」「室温15℃～20℃」「室温15°C以下」の3つの室温別で解説します。
●室温20℃～25℃｜基本的に暖房なしでもOK
チワワにとって20〜25℃は快適に過ごせる温度帯です。この範囲であれば夜間に暖房をつけなくても問題ない場合が多く、チワワは睡眠中に震えたり丸まったりする行動も出にくくなります。
ただしロングコートチワワは毛量が多いこと、シニア犬は体調管理が難しいことで逆に暑く感じる場合があります。通気性のよいベッドや毛布を重ねすぎない環境を整えてあげましょう。床に近い場所ほど冷えやすいので、必要に応じてベッドを少し高い位置に置いたり、冷気が溜まらないように配置したりしてみてください。
●室温15℃～20℃｜断熱と寝床の工夫で暖房なしも可能
室温15〜20℃はチワワにとって少し肌寒い温度帯で、震えたり丸まって寝たりするなど寒がっているサインを出してくることがあります。断熱と寝床を工夫することで、暖房なしでもチワワは寝られるようになります。
冷たいフローリングの上にベッドを置いている場合は、以下のような工夫を試してみてください。
・ラグやカーペットを敷く
・断熱マットを一枚入れる
・ベッドの底面にバスタオルを重ねて底冷えを防ぐ
この温度帯では部屋全体を暖めるよりも、寝床まわりの保温力を高めるほうが効果的です。それでも寒がる様子がみられる場合は、ペット用ヒーターや電気毛布などの暖房器具を併用しましょう。
●室温15℃以下｜追加の防寒対策が必須
室温15℃以下は、チワワにとって明らかに寒さを感じる危険温度帯です。体が震えたり丸まって動かなくなったり、寝床に潜り込む行動が強くなり低体温症のリスクが一気に高まります。そのため、暖房を使ったり毛布で保温してあげたりすることが欠かせません。
とくに冷えやすい夜間は、以下のような追加の防寒対策が必須です。
・エアコンやペットヒーターで暖房を入れる
・ベッドに毛布を重ねて、暖かさが外に逃げない寝床をつくる
・断熱マットで底冷えを防ぐ
また子犬やシニア犬は体温調節が苦手なため、15℃以上でも寒がることがあります。チワワの状態をよく観察しながら、体を冷やさない環境づくりを徹底しましょう。
関連人気記事：犬は冬暖房なしでも平気？おすすめな暖房器具も紹介
2.チワワは寒いとどうなる？起こす行動と対処法
チワワは寒いとどうなってしまうのでしょうか。ここでは、寒いときに起こす代表的な行動と正しい対処法を解説します。
●小刻みに震えていたら耳や肉球を触って冷えを確認し、寝床や保温を見直す
チワワが寒さを感じ始めて小刻みに震えていたら耳や肉球を触って冷えを確認し、寝床や保温の見直しが必要です。小刻みに震えることはチワワが体温を上げるために筋肉を震わせる生理現象で、軽度の冷えのサインと考えられます。
耳や肉球がひんやりしている場合は、体の表面温度が下がっている証拠です。チワワが自分の体温で暖かさを維持できる寝床を作りましょう。この段階で対処できれば、より深刻な冷えや低体温症を防げます。
●小さく丸まって動かないようなら、ブランケットをかけて体を温める
小さく丸まって動かないようなら、チワワにブランケットをかけて体を温めてあげましょう。とくに鼻先を尻尾で覆うように丸まるドーナツ状の姿勢は、寒いときに体温を逃がさないためによく見られる姿勢です。
ブランケットをかけてあげるだけではなく、以下のようにチワワ自身の体温が逃げない環境づくりも行うとより効果的です。
・湯たんぽやペット用ヒーターでじんわり暖める
・冷気が入り込みやすい窓際・ドア周辺から寝床を移動させる
・寝床の下にタオルや断熱シートを敷いて底冷えを防ぐ
ただし暖めすぎると口呼吸を始めてしまうこともあるため、ブランケットの厚みやヒーターの温度はチワワの様子を見ながら調整してみてください。
●震えが止まずぐったりしているときは、低体温症の可能性があるため獣医に相談する
チワワの震えが止まずぐったりしているときは、低体温症の可能性があるため獣医に相談しましょう。以下のような症状は、低体温症の初期〜中等度のサインです。
・強い震えが止まらない
・耳や肉球が氷のように冷たい
・ふらつく・立ち上がらない
・呼びかけても反応が鈍い
低体温症は進行すると、命にかかわる症状を引き起こします。チワワは体温が落ちやすく一度下がると自力で戻すのが難しいため、早期の医療介入が必要です。病院へ連れて行くまでは応急処置としてチワワをブランケットで包み、体温が逃げないようにしてあげましょう。
3.チワワの防寒対策はどうすればいい？【散歩・留守番・就寝時】
ここでは、以下の3つのシーンの防寒対策を解説します。
・散歩時
・留守番時
・就寝時
1つずつ詳しくみていきましょう。
●散歩時｜服と時間帯を工夫して寒さから守る
冬の外気温が低い日は室内以上に体温が奪われやすく、短時間の散歩でも震え出すことがあります。気温と天候に合わせた服装を整え、外に出るタイミングも工夫してあげましょう。
服でおすすめなのは、以下のように体の中心部を冷やさない形のものです。
・裏起毛やフリース素材の暖かいウェア
・首元・お腹まで覆う防寒タイプ
・風を通しにくいアウター系の服
また冬は早朝・夜間がもっとも冷える時間帯なので、散歩はできるだけ日中の暖かい時間（10〜15時）や日差しがある時間に行いましょう。
●留守番時｜室温管理と停電対策を徹底する
チワワが留守番していて飼い主が不在の間は寒さのサインに気づけず、急激な室温低下により体温が奪われてしまうことがあります。そのためチワワを留守番させるときは、室温を20℃前後にキープしましょう。
そして、冬は強風や大雪で突然の停電が起こりやすい季節です。エアコンやペットヒーターが停止すると、室温はみるみる低下してしまいます。停電対策として、以下のような準備をしておきましょう。
・電気を使わない湯たんぽやブランケットを寝床に入れる
・断熱マットを多めに敷いて冷えにくい寝床を作る
・長時間停電が起きた場合に備えて、ポータブル電源の準備も検討する
電力なしでもチワワの体温が守れる環境づくりをしておいてください。
●就寝時｜寝床の位置と保温を見直して快適に眠れる環境を作る
チワワの就寝時には、寝床の位置と保温を見直して快適に眠れる環境を作りましょう。快適な寝床の位置は部屋の中央付近で、壁から少し離れた場所です。窓際や玄関など、例気が入りやすい場所は避けてください。
また以下のように寝床そのものを温かくすることで、暖房を使わなくても快適さが変わります。
・ベッドの下に断熱マットやラグを敷く
・ブランケットを1〜2枚追加して暖かい空気をキープする
・囲い型ベッドにして外気を遮る
そして温めすぎを避けるため、同時に通気性も確保するようにしましょう。
関連人気記事：犬の寒さ対策完全攻略ガイド！室内・外出時の防寒術から注意点まで徹底解説
4.【もしものために】大寒波や停電時に備えるチワワの防寒対策
ここでは大寒波や突然の停電など、もしものときに備えたチワワの防寒対策を解説します。
●冬用のベッドを用意して、温かい毛布をかける
冬用のベッドを用意して、温かい毛布をチワワにかけてあげましょう。大寒波や停電時は暖房が一切使えなくなるため、ベッドそのものの保温性がチワワの命を守ることになります。
冬用のベッドとは、以下のようなものです。
・深さのあるベッド
・ドーム型ベッド
・囲い型ベッド
外気を遮断して、内部に暖かい空気を溜められるタイプを選ぶようにしてください。
●チワワのサイズに合わせた湯たんぽを用意する
チワワのサイズに合わせて、熱を長時間キープできる湯たんぽを用意しましょう。大きすぎる湯たんぽでは熱が強すぎたり寝床が狭くなったりしてしまうため、小型犬用サイズ（直径15〜20cm程度）のコンパクトな湯たんぽを選ぶのが安全です。
ただし湯たんぽは「低温やけど」のリスクもあるため、用意するときはタオルに包むなど安全への配慮を欠かさないようにしてください。
●チワワ用のパジャマを着させる
大寒波で室温が下がったり停電で電気が使えなくなったりしたときは、チワワに専用のパジャマを着せてあげましょう。パジャマは 電気がなくても体温を守れるもっともシンプルな防寒手段で、着るだけでも保温力が変わります。
サイズがぴったりで、すきま風が入りにくい服など体の中心部の冷えを防ぐ構造になっているものを選ぶようにしてみてください。
●停電に備えてポータブル電源を用意する
突然の停電に備えて、ポータブル電源を用意しましょう。ポータブル電源とは、コンセントが使える持ち運び式蓄電池のことです。
暖房器具がすべて止まると室温は急激に下がり、小型犬のチワワは短時間で体温を奪われてしまいます。もしポータブル電源があれば停電時でもエアコンなどの暖房器具が使えるため、大切なチワワの命を守るために役立ちます。
5.「Jackery（ジャクリ）のポータブル電源」があれば停電時でもチワワの防寒対策は万全
停電になると暖房が使えなくなるだけでなく、室温が一気に下がるためチワワの命に関わります。そのようなとき頼りになるのが「Jackery（ジャクリ）のポータブル電源」です。
Jackery（ジャクリ）のポータブル電源は高い定格出力により、エアコンや電気毛布などの暖房家電を稼働できる性能を備えています。設置型の蓄電池に負けない大容量モデルもあり、暖房器具を長時間使い続けられるのが特徴。コンパクトながら複数のAC／DC出力ポートを備えているので、複数の家電の同時使用も可能です。ソーラーパネルとセットになった「Jackery Solar Generator」を用意すれば、晴れた日に太陽光から充電できるため停電が長引いても安心して使えます。
Jackery（ジャクリ）製品は、販売台数500万台以上を突破している世界リーディングブランドです。そしてJackery（ジャクリ）のポータブル電源は全製品、災害時に必要な安全性や機能性を備えていると認められた製品に付与される「防災製品等推奨品マーク」を取得済みです。災害時でも有効に活用できるのが保証されているので、家族でなくペットの安全も確保するためにも一家に一台備えておきましょう。
6.冬のチワワの就寝・防寒対策に関するよくある質問
冬のチワワの就寝・防寒対策に関するよくある質問と、その回答をまとめました。
●ロングコートチワワは冬の寒さに強いですか？室温はどうすればいいですか？
ロングコートチワワが冬に快適に過ごせる室温の目安は20〜25℃前後です。毛量の多いロングコートチワワも短毛のスムースコートチワワと同様、冬の強さに弱いです。被毛が長い分多少の保温効果はあるものの、チワワは体が小さく皮下脂肪も少ないため室温が下がればすぐに体温を奪われてしまいます。
●暖房なしでもチワワを暖かく過ごさせる方法はありますか？
暖房なしでもチワワを暖かく過ごさせるためには、以下のような方法で部屋の冷気を遮断して体温を逃がさない環境を作ることが必要です。
・ドア下のすきま風をタオルで塞ぐ
・寝床を床から少し高い位置に置く
・ドーム型ベッドで体温をこもりやすくする
・チワワ用パジャマで体そのものを保温する
ただし震えやぐったりした表情を見せるなどのサインが出た場合は、すぐに保温を強化してください。
●シニアチワワの寒さ対策は何か特別に必要ですか？
シニアチワワは若い頃より体温調節が苦手になるため、以下の寒さ対策が必要です。
・室温は常に安定させる（20〜25℃をキープ）
・寝床は台やマットで底上げする
・チワワ用パジャマや腹巻きで体幹を温める
また筋肉量の低下や代謝の衰えなどにより、わずかな冷えでも体調を崩しやすくなります。チワワの体調を守るためにも、日頃から寒さ対策を心がけていきましょう。
●冬の留守番時、暖房をつけっぱなしにしても大丈夫？
冬の留守番時に暖房をつけっぱなしにしても問題ありません。むしろチワワの体を守るためには、室温を安定させることが必要です。とくに冬は外気温が急激に下がりやすく、暖房を切ったまま長時間留守にすると室温が15℃以下まで落ち込み、チワワにとって危険な環境になります。
●チワワ用のあったかベッドや毛布のおすすめは？
チワワ用のあったかベッドや毛布のおすすめは「熱を逃がさず体温を保ちやすい構造になっているもの」で、具体的には以下です。
・クッション性のあるふちやドーナツ型のベッド
・ベッド底部に断熱マットや厚手ラグを併用できるもの
・フリースやマイヤー素材など、軽くて暖かい毛布
これらのポイントを押さえて選べば、チワワが自分の体温だけでも暖かさを保てる、冬でも安心の寝床環境を作れます。
●靴や靴下を履かせた方がいい？
短時間の散歩なら無理に靴や靴下を履かせる必要はありませんが、地面が冷え込む日や雪の日は履かせた方が安全な場合があります。チワワは体が小さくて肉球も薄いため、冬のアスファルトや地面の冷たさを受けて体温が奪われるスピードが早いためです。
ただしサイズが合わないとすぐ脱げたり違和感でストレスになったりするなど、チワワによって向き不向きがあります。靴や靴下はあくまで補助的な防寒アイテムと考え、必要な日にだけ取り入れましょう。
まとめ
チワワは体が小さくて脂肪も少ないため、冬の寒さにとても弱い犬種です。室温は20〜25℃を目安に保ち、15℃を下回る場合は必ず防寒対策を強化しましょう。震えたり丸まって動かなくなったりするときは、チワワが寒がっているサインです。寝床の断熱や毛布の重ね使い、服やパジャマで体幹を温めてあげてください。
また「Jackery（ジャクリ）のポータブル電源」があると、停電時でもチワワの防寒対策は万全です。チワワの様子をよく観察しながら、安心できる冬の環境を整えていってください。
