1.日本の寒い市町村ランキング5選|一番寒い場所はどこ?

日本で一番寒い場所は、北海道の陸別町(りくべつちょう)です。日本の寒い市町村ランキングをまとめると、次のとおりとなります。
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ランキング順位 |
地域名 |
日中最低気温 |
日中平均気温 |
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1位 |
北海道陸別町 |
-15.4℃ |
-7.3℃ |
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2位 |
北海道中川郡幕別町 |
-14.4℃ |
-6.2℃ |
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3位 |
北海道帯広市 |
-13.9℃ |
-6.0℃ |
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4位 |
北海道雨竜郡幌加内町 |
-12.9℃ |
-6.7℃ |
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5位 |
北海道中川郡本別町 |
-13.5℃ |
-5.8℃ |
参考:北海道陸別町の情報発信サイト「Rikubetsu Information Service」:寒さランキング Season 2025
日本の寒い市町村ランキングは、北海道が上位5位を占めています。各地域の特徴に目をとおしつつ、寒さの理由もチェックしましょう。
1位:北海道陸別町
北海道十勝地方の北部に位置する陸別町は「日本一寒い町」として知られています。冬には放射冷却現象が強く働き、−30℃以下の気温が観測される日も少なくありません。
※放射冷却現象:物体が熱を空中に放出(放射)されることで冷えが起こる現象。特に晴れて風が弱い夜に地表の熱が宇宙空間へ逃げることで、地表付近の気温が急激に下がることを指す。
冬は「しばれフェスティバル」など、氷点下の世界を楽しむイベントが開催されており観光客にも人気です。寒冷地ならではの美しい星空や、澄んだ空気も陸別町の魅力です。
寒さを観光資源に変える取り組みも行われており、まさに「極寒を楽しむ町」として全国的に知られています。
2位:北海道中川郡幕別町
十勝平野の中央部に位置する幕別町は、内陸性の気候から−25℃前後まで冷え込む日が多々あります。風が少なく晴天の日が多いため、朝晩の冷え込みが非常に厳しい地域です。
雪質が軽いのも特徴で、スキーやスノーシューなどのアクティビティが盛んになります。周辺には十勝川温泉があり、極寒の中で露天風呂を楽しめるのも大きな魅力です。
農業が盛んな地域でもあり、寒暖差を活かして小豆やじゃがいもが多く生産されています。豊かな自然と観光の魅力が揃う幕別町は、寒い冬でも多くの観光客が訪れる地域です。
3位:北海道帯広市
十勝平野のほぼ中央に位置する帯広市は、内陸型気候のため冬は−20℃近くまで下がる日が多いです。降雪量は比較的少ないものの、冷え込みが厳しいため朝方は霜柱や氷点下の風景が街中に広がります。
市街地は「ばんえい競馬」や「モール温泉」など、冬でも楽しめる観光スポットが豊富です。「氷まつり」や「おびひろ氷祭り」など、寒さを楽しむイベントも定期的に開催されます。
豚丼やクランベリーのスイートポテトなど、食の街・帯広ならではのグルメも人気です。
4位:北海道雨竜郡幌加内町
北海道の北部、上川地方に位置する幌加内町は「日本一のそばの里」としても有名です。冬の平均気温は−10℃前後で、最低気温が−30℃近くまで下がる日もあります。
スキーやクロスカントリーなどのウィンタースポーツが盛んなほか「朱鞠内湖(しゅまりないこ)」の氷上ワカサギ釣りも人気です。自然豊かで静寂に包まれた冬の風景は、訪れる観光客たちを魅了します。
5位:北海道中川郡本別町
十勝地方の東部に位置する本別町は、十勝川の上流域にある自然豊かな町です。冬の最低気温は−25℃前後まで下がり、十勝地方の中でも特に冷え込みが厳しい地域です。
一方で空気が全体的に澄んでおり、冬は満天の星空を観察できる絶好の場所として知られています。「本別公園」では雪上イベントやイルミネーションも行われるため、冬の静かな風景を楽しめます。
関連記事:【2025年~2026年】今年の冬は寒い!気象予測と冬に備える寒さ対策ガイド
2.日本の寒い都道府県ランキング

日本の寒い都道府県ランキング上位3位を紹介します。
● 1位:北海道
● 2位:長野県
● 3位:岩手県
都道府県ごとの特に寒い地域も紹介します。冬の寒さを凌げる場所を知りたい方、寒い季節ならではのアウトドアを楽しみたい方もぜひ参考にしてください。
1位:北海道
日本で最も寒い都道府県は、言うまでもなく北海道です。特に内陸部の陸別町や幌加内町では、真冬に−30℃近くまで下がる日も少なくありません。
道東や道北では放射冷却現象が起きやすく、朝晩の寒暖差も大きいです。一方で雪質は軽くさらさらとしているため、ウィンタースポーツが盛んな地域でもあります。
特にニセコや富良野は、国内外からスキーやスノーボードを楽しむ多くの観光客が訪れる場所です。札幌市では毎年2月に「さっぽろ雪まつり」が開催され、幻想的な雪像が街を彩ります。
「寒さを楽しむ文化」が根付いた冬の北海道は、観光やスキー・スノボ好きの方におすすめな地域です。
関連記事:真冬の北海道から万全な寒さ対策を学ぶ!服装と住居の防寒ポイント
2位:長野県
本州の内陸に位置する長野県は、標高の高い山岳地帯が多く冬の冷え込みが厳しい地域です。特に野辺山高原は「本州で最も寒い場所」とも呼ばれており、冬は最低気温−25℃前後が記録される日もあります。
降雪量は北部ほど多い一方で、南部では晴天率が高くなるなど地域によって気候差があるのも特徴です。スキーリゾートとしても全国的に有名な地域で、特に志賀高原や軽井沢には世界中から観光客が訪れます。
キャンプスポットや観光客向けのヴィラも多いため、冬ならではの絶景とグルメを楽しみたい方にもおすすめです。
3位:岩手県
東北地方の北部に位置する岩手県の内陸部は、寒さが非常に厳しい地域です。特に県北の盛岡市や岩手町では、−15℃以下が観測される日もあります。盛岡市の中でも、高地に囲まれた「薮川地域」は、本州一寒い地域として有名です。冬の降雪量は日本海側ほど多くはないものの、雪が長期間残りやすいのが特徴があります。
冷たい気候が育む食文化も豊かで、特にわんこそばや南部せんべいはご当地グルメとして人気があります。わんこそばを何杯食べられるかチャレンジしたい方は、ぜひ一度岩手県を訪れてみましょう。
関連記事:【2025〜2026年】今年の雪はいつから降る?地域別の積雪予想と防雪対策
3.逆に、日本の暑い場所ランキングは?
「反対に日本の暑い場所ランキングはどうなる?」と気になる方も多いでしょう。日本の暑い場所ランキングを上位5位までまとめました。
● 1位:群馬県
● 2位:静岡県
● 3位:埼玉県
● 4位:群馬県
● 5位:兵庫県
常夏の島として知られる沖縄県はランキングに入らない結果となっています。ランキングベスト5に入った都道府県の暑い理由や特徴に目を通しましょう。
1位:群馬県
群馬県は日本で最も暑い地域の一つとして知られており、館林市や伊勢崎市は毎年のように全国最高気温を記録しています。中部地方の内陸に位置するため海風が届きにくく、フェーン現象によって気温が急上昇しやすいのが特徴です。
※フェーン現象:湿った空気が山を越える際に上昇して冷やされ、反対側で乾いた暖かい風となって吹き下ろして気温が急上昇する現象
夏場の最高気温は40℃近くに達することもあり、アスファルトの照り返しや熱気のこもりにより夜間も気温が下がりにくくなります。2025年8月には、伊勢崎市で日本歴代最高気温の41.8℃が観測されました。
参考:tenki.jp「群馬県伊勢崎市で41.8℃ 1週間たたずに国内の最高気温を更新」
一方で冬は北西の季節風「からっ風」が強く吹くため、寒暖差が非常に大きいのも特徴です。
2位:静岡県
南に太平洋を臨む静岡県は、年間を通して温暖で湿度が高い気候が特徴です。特に浜松市は高気圧の影響で真夏に極端な高温となり、2020年には41.1℃が観測されています。
参考:ウェザーニュース「【速報】静岡県浜松市で日本歴代最高に並ぶ41.1℃を観測」
海沿いでは湿気がこもりやすく、ムシムシとした暑さが続くのも特徴。ただし気候が穏やかで冬も比較的過ごしやすく、お茶やみかんの栽培が盛んな地域としても知られています。
3位:埼玉県
関東地方の内陸部に位置する埼玉県は「日本一暑い街」として有名な熊谷市を擁する都道府県です。周囲を山に囲まれているため風通しが悪く、熱がこもりやすい地形が暑さの原因となっています。
都市化が進んでいるためヒートアイランド現象の影響も大きく、夜でも気温が下がりにくいのも特徴です。
※ヒートアイランド現象:都市部のアスファルトや建物が日中に熱を吸収し、夜になっても放出し続けることで気温が下がりにくくなる現象
災害級の暑さがニュースになるほどの地域ですが、夏祭りや花火大会など夏らしい風物詩が盛んな県でもあります。都心へのアクセスも便利なため、通勤・通学圏としても人気が高いエリアのひとつです。
4位:群馬県
中部地方の内陸に位置する岐阜県の夏は、日本屈指の高温エリアです。山々に囲まれた盆地地形には日中に熱せられた空気がこもりやすく、夜間も気温が下がりにくくなります。
湿度も高い地域のため、蒸し暑さにより体感温度が上昇しやすいのも特徴です。一方で木曽川など豊かな自然に囲まれており、夕方には川風が通ることで一時的に涼しさを感じられる日も少なくありません。
鮎の塩焼きや冷やし中華(高山ラーメン)など夏のグルメも多いため、旅行やアウトドア好きにおすすめなエリアです。
5位:兵庫県
兵庫県は南北に広く、地域によって気候差が大きい地域です。特に南部の姫路市や加古川市では、真夏の暑さが際立ちます。
瀬戸内海に面しているため、海風が湿気を運びムシムシとした不快な暑さになりやすいのも特徴です。アスファルト面が多い市街地では、放射熱によって夜でも気温が下がらず「熱帯夜」が続きます。
兵庫県には歴史ある城下町や港町の観光地も多く、風通しの良い建築やうちわ文化など昔ながらの暑さ対策も息づいています。
関連記事:猛暑時の停電では熱中症に注意!夏の停電時の対策と防災グッズ8選
4.冬のアウトドア・防災にJackeryのポータブル電源を活用しよう

寒い時期の防寒・防災対策には、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源が大活躍します。ポータブル電源は「場所を問わずコンセントの代わりとなる電源バッテリー」です。
電源が確保できない環境でも電気毛布やセラミックヒーターを稼働できるため、寒さを気にせず快適に過ごせます。IHコンロや電気グリルなど調理家電も動かせるため、キャンプ中に屋外で冬の料理をより安全で便利に楽しめます。
防災製品等推奨品マークを取得しているため、災害時にも活用可能。停電中でも暖房器具や通信機器を確保できるため、寒さと不安の両方を和らげられます。
さらに、折り畳みソーラーパネルと併用すれば、太陽光発電により繰り返し充電できるので、長期間の停電でも電力を確保できます。
※防災製品等推奨品マーク:一般社団法人日本防災協会の審査により、災害時における安全性・機能性・品質が一定基準を満たしていることを証明するマーク
厳しい冬の寒さから自分や家族を守るための「お助けグッズ」として、Jackeryのポータブル電源を活用しましょう。
5.日本で一番寒い場所に関してよくある質問
最後に、日本で一番寒い場所に関してよくある質問へそれぞれ回答します。
①過去に日本一寒い温度を観測した場所はどこ?
日本で過去に最も低い気温を観測したのは、北海道旭川市です。1902年1月25日に観測された−41.0℃は、気象庁の公式記録として今も日本最低気温となっています。
参考:気象庁公式サイト
この記録は100年以上経った現在でも破られていません。現在も真冬には−20℃以下になる日が多々あり、街では寒さや雪景色を楽しむ「旭川冬まつり」などのイベントも開催されています。
②日本で一番寒い場所は夏でも寒い?
日本で最も寒いとされる北海道陸別町や幌加内町は、夏でも全国平均より涼しい地域です。
7〜8月の平均最高気温は25℃前後で、猛暑日(35℃以上)になることはほぼありません。
参考:気温と雨量の統計のページ「北海道十勝地方 陸別の気温、降水量、観測所情報」
参考:気温と雨量の統計のページ「北海道上川地方 幌加内の気温、降水量、観測所情報」
朝晩は15℃を下回る日もあり、半袖では肌寒く感じる人も多いです。一方で、日中は日差しが強く感じられることもあるため、寒暖差が大きくなります。
③世界で一番寒い場所はどこ?
世界で最も寒い場所は、ロシアのオイミャコン村(シベリア東部)です。1933年に−67.7℃を観測し、「地球上で最も寒い定住地」としてギネス記録にも登録されています。
参考:Reuters
冬は1日中太陽が昇らない極夜が続き、吐いた息がすぐに凍るほどの極寒地帯です。一方で夏になると気温が30℃近くまで上がる日もあり、年間の寒暖差が100℃以上にも達します。
④世界で一番暑い場所はどこ?
世界で最も暑い場所は、イランのルート砂漠(Dasht-e Lut)です。NASAの衛星観測によると、2005年に地表温度70.7℃が記録されています。
ルート砂漠は雨がほとんど降らず、黒い岩肌が太陽光を吸収して地表を極端に熱くします。
地球の「灼熱地帯」として知られており、科学者による研究対象にもなっているエリアです。
⑤北海道の寒い地域ランキングを教えて!
北海道の中でも特に寒さが厳しい地域ランキングを紹介します。
● 1位:陸別町
● 2位:中川郡幕別町
● 3位:帯広市
● 4位:雨竜郡幌加内町
● 5位:中川郡本別町
いずれも内陸性気候で放射冷却が強く「しばれる(非常に寒い)」という北海道特有の極寒を体験できるエリアです。
まとめ
日本で一番寒い場所は北海道陸別町です。ランキング5位までを北海道が占める結果となり、都道府県別では長野県や岩手県もランクインしています。
暑い場所ランキングには、内陸の群馬県や南に太平洋を臨む静岡県がランクインしています。どの地域も気候を活かしたイベントやグルメが盛んなため、旅好きな方はぜひ一度訪れてみましょう。
暑い場所・寒い地域へ旅に行くときは、Jackeryのポータブル電源を持っていくのがおすすめです。コンセントなしで冷暖房器具を動かせるので、車中泊やキャンプの便利グッズとして活用してください。