1.今年の雪はいつから降る?気象庁の予報から見る2025〜2026年の見通し

今年の雪は、いつから降り始めるのでしょうか。ここでは、気象庁の予報から見る2025年〜2026年の雪予想を解説します。
●12月に真冬並みの寒気が南下し、日本海側を中心に局地的な大雪が降る可能性がある
2025年冬の前半は「ラニーニャ現象(※)」に近い大気の状態となる見通しで、12月には真冬並みの寒気が早い段階で南下すると予測されています。
※ラニーニャ現象:太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、海面水温が平年より低い状態が続く現象。冬型の気圧配置が強まりやすくなり、気温が低くなる傾向にある。
この影響で、日本海側では平年より寒気が流れ込みやすく、短期間で積雪が増える「局地的大雪」に注意が必要です。気象庁の寒候期予報では西日本の日本海側では降水量が平年並〜多いとされ、初雪や本格的な積雪が早まる可能性があります。
参考:日本気象協会「2025年冬は早く到来し、12月から厳しい寒さと大雪に注意 業界別ポイント解説【ウェザーマーケティングレポート】」
●2026年2月は春の到来が早まる可能性がある
2026年2月は冬の前半とは対照的にラニーニャ現象の影響が薄まり、寒気の流れ込みが弱まって春の到来が早まる可能性があります。気象庁が発表した寒候期予報(2025年12月~2026年2月)によれば、冬の気温は全国的にほぼ平年並の見込みです。
積雪の多い地域でも雪解けが進みやすい状況が予想されます。冬の終わりが前倒しになることで、雪崩や屋根雪の落下など別のリスクにも注意が必要です。
関連記事:【2025年】今年の冬は寒い!気象予測と冬に備える寒さ対策ガイド
2.2025年〜2026年の雪の量は多い?少ない?地域別の積雪予想

2025年〜2026年の冬は、どのくらい雪が降ると予想されているのでしょうか。ここでは気象庁が発表した寒候期予報をもとに、全国の地域別の今年の積雪予想を表で紹介します。
※降雪量の予想がされていない地域は、降水量の表記です。
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地域 |
降雪量(降水量) |
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北海道 |
・日本海側:ほぼ平年並 ・オホーツク海側:ほぼ平年並 ・太平洋側:ほぼ平年並 |
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東北 |
・日本海側:ほぼ平年並 ・太平洋側:ほぼ平年並 |
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関東甲信 |
少ない |
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東海 |
少ない |
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北陸 |
ほぼ平年並 |
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近畿 |
・日本海側:平年並みか多い ・太平洋側:少ない |
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中国(山口は除く) |
平年並みか多い |
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四国 |
少ない |
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九州北部(山口を含む) |
少ない |
今回の寒候期予報では、全国的に「平年並」が中心です。一方で日本海側では一時的に冬型の気圧配置が強まり、局地的な大雪となる可能性もあります。
地域ごとの差が大きい冬になる見込みのため、自分の住むエリアの傾向を早めに把握して必要な備えを進めておきましょう。
関連記事:雪害対策を徹底解説!種類・発生原因や雪害事例から学ぶ災害の備え
3.今年の雪に関するよくある質問(Q&A)
今年の雪に関するよくある質問と、その回答をまとめました。
①今年は関東地方に雪が降りそうでしょうか?
気象庁の寒候期予報などを参考にすると、今年は関東地方にまったく雪が降る可能性はほかの日本海側地域と比べると低いと考えられます。ただしあくまで予報なので、雪が降ったときのために今から備えを怠らないようにしましょう。
②今年、東北地方ではいつ頃から雪が降るのでしょうか?
過去のデータを参考にすると東北地方では11月頃から雪が降り始める地域が多いため、平年並みの見込みの今年も11月頃から降ると予想できます。
とくに日本海側は局地的な大雪が降る可能性もあるため、この時期から大雪への備えを進めていきましょう。
③今年の北海道は例年と比べると雪の量は多いのでしょうか?それとも少ないのでしょうか?
気象庁の寒候期予報では「北海道日本海側の冬の降雪量は、ほぼ平年並の見込み」とあることから、例年と比べると雪の量が多いか少ないかは一概にいえません。
ただ2025年冬の前半はラニーニャ現象に近い大気の状態となる見通しなので、12月頃には大雪が降る可能性もあります。雪の量が多くなることを想定して備えておきましょう。
④2026年はいつまで雪が降ると予想されていますか?
2026年はいつまで雪が降ると予想されている公式資料はありません。ただ2026年2月は春の到来が早まる可能性もあると示唆されていることから、3月初旬には雪が止んでいる可能性もあります。あくまで予想なので、備えをしておくと安心できます。
参考:日本気象協会「2025年冬は早く到来し、12月から厳しい寒さと大雪に注意 業界別ポイント解説【ウェザーマーケティングレポート】」
⑤新潟県の今年の雪予報はどう?
新潟県を含む北陸地方の今年の冬は12月から急に寒くなる見込みで、局地的な大雪となることもあるとされています。平地でも初雪がいきなりの積雪となる可能性もあるため、早めに冬支度をしていきましょう。
参考:日本気象協会「北陸の冬 12月~急に寒くなる シーズン最初の短時間強雪に警戒 冬支度は計画的に」
⑥積雪や降雪の観測方法・気象データはどこで確認できる?
積雪や降雪の状況を正確に把握するには、気象庁が公開している以下の公式データを確認しましょう。
また、各気象会社(tenki.jp、ウェザーニュースなど)のデータも参考になります。
関連記事:暖冬でも大雪が降るのはなぜ?起こりえる5つの災害や大雪対策も解説
4.大雪によって日常生活にどのような影響が出る?想定できるトラブル

2025〜2026年は局地的な大雪が発生しやすい見通しがあるため、ここでは想定できるトラブルを押さえておきましょう。
①停電によって暖房などの生活家電が使えなくなる
大雪で電線が切れたり変電設備に着雪すると停電が発生して、暖房などの生活家電が使えなくなることがあります。とくに冬の停電は深刻で、暖房がすべて停止すると室温は短時間で急激に低下します。
復旧まで数時間〜丸1日以上かかるケースもあるため、冬の停電に備えて暖を取る手段や非常用電源を確保しておくことも考えましょう。毛布やカイロなどの防寒具に加えて、最低限の電気毛布や照明・スマホ充電をまかなえるポータブル電源を備えておくと安心です。
②断水や水道管の凍結で水が使えなくなる
大雪や厳しい冷え込みが続くと、水道管が凍結して水が出なくなるトラブルが一気に増えます。凍結した水道管が破裂した場合は、復旧まで数日かかるケースも。さらに寒波のタイミングによっては地域全体で断水が発生し、日常生活で以下のような不便が生じます。
● トイレが流せない
● 料理や洗い物ができない
● お風呂に入れない
● 洗濯ができない
冬を安全に過ごすためにもペットボトルの飲料水を数日分ストックしておいたり、浴槽の水をすぐに流さず生活用水として確保しておいたりするなどの断水対策は欠かせません。
③雪による交通マヒで通勤や通学ができなくなる
大雪により交通機関がマヒするため、通勤や通学ができなくなります。列車は遅延や運休が発生し、道路では立ち往生や通行止めが発生してしまいます。
最新の気象・交通情報を確認し、在宅勤務やスケジュール調整を事前に調整しておきましょう。
④物流の停止で食料や日用品が手に入らなくなる
大雪が続くと幹線道路や高速道路が次々と通行止めになり、物流が停止します。その影響を受けて、普段なら当たり前のように買える食料や日用品が手に入らなくなってしまいます。
冬の大雪を安心して乗り切るためにも、数日分の食料や日用品を備蓄しておきましょう。
⑤在宅勤務中に停電やネット切断で仕事ができなくなる
大雪の影響で停電が発生するとパソコンやWi-Fiルーターが使えなくなり、在宅勤務をしていた場合には仕事ができなくなってしまいます。復旧に時間がかかれば、会社との連絡手段さえ確保できなくなります。
テレワークを続けるためにも、モバイル回線や非常用のポータブル電源など停電時のバックアップ環境を整えておきましょう。
関連記事:大雪の備えは大丈夫?気になる食料備蓄の選び方とおすすめ食材5選
5.今年の大雪に備えて今すぐ準備しておきたい便利グッズ【用途別】

ここでは、今年の大雪や停電に備えて今すぐ準備しておきたい便利グッズを用途別にわかりやすく解説します。
①防寒具|寝袋・ブランケットなど
今年、大雪の停電により備えておく具体的なおすすめ防寒具は、以下です。
● 冬用の寝袋
● 断熱性の高いブランケット
● 電気不要の湯たんぽ
● 厚手の靴下・レッグウォーマー
● ネックウォーマーや手袋
● 防風・防寒のアウター(ダウンジャケットなど)
● カイロ(貼るタイプ・通常タイプ)
停電するとエアコンやストーブが使えなくなり室温は一気に低下するので、家族の人数分を確保しておきましょう。
関連記事:【防災】冬の災害時に必要な寒さ対策とは?真冬の健康被害や防災グッズも紹介
②明かり確保グッズ|LEDランタン・懐中電灯など
今年、大雪による停電時に役立つ明かりグッズは、以下です。
● LEDランタン
● 電池式ランタン
● 懐中電灯
● ヘッドライト
● 充電式ライト
● 予備の乾電池
夜の室内は停電になると真っ暗になり、移動時の転倒やケガのリスクが高まります。明かりがあるだけで家の中を安全に歩けるため、家族全員が落ち着いて過ごせます。
③飲食グッズ|非常食・飲料水など
今年雪害に備えて、揃えておきたい飲食グッズは、以下です。
● 飲料水
● アルファ米(お湯or水で戻せるご飯)
● レトルト食品
● 缶詰
● インスタント味噌汁・スープ類
● 紙皿・紙コップ・割り箸
● 小分けのお菓子やチョコレート
大雪で交通網が止まるとスーパーやコンビニに商品が届かなくなり、食料調達が一気に難しくなります。飲食の備えは持久戦に耐えるための準備にもなるため、少し多めを心がけて用意しておきましょう。
④生活用品|医薬品や簡易トイレなど
今年大雪の停電・断水時に備えておきたい生活用品は以下です。
● 簡易トイレ
● アルコール除菌シート
● ウェットティッシュ
● 常備薬・処方薬
● 救急セット(絆創膏・包帯など)
● カイロ(貼るタイプ・使い捨て)
● 生理用品・おむつ
断水や停電が数日続くことで、普段通りにできない不便さがストレスになります。家族構成や持病に合わせて、必要なものをリスト化しておきましょう。
⑤除雪・外出対策グッズ|スコップ・長靴など
今年大雪に備えておきたい除雪・外出対策グッズは以下です。
● スノースコップ
● 滑りにくい長靴
● アイススパイク(靴に装着する滑り止め)
● 融雪剤
● 防水手袋・防寒手袋
● ライト付き反射ベスト
大雪が降ると家の玄関や車が雪に埋まり、外出できないことが簡単に起こります。凍結した路面を歩くと転倒による骨折の危険性が高まるため、外出時の安全対策も欠かせません。
関連記事:雪下ろしで車を傷つけない方法は?おすすめ道具や傷の直し方を紹介
⑥非常用電源|モバイルバッテリー・ポータブル電源など

大雪の停電によって電源がなくなってしまうと、心配ごとは暖房器具が使えなくなるだけではありません。スマホの充電ができず災害情報の確認や家族との連絡が取れなくなるなど、日常生活に直結するトラブルが増えます。そのため、以下のような非常用電源を備えておきましょう。
● モバイルバッテリー
● ポータブル電源(コンセントが付いて家電に給電できる大容量バッテリー)
● 乾電池
とくにポータブル電源は大容量で繰り返し使えるうえ、コンセントの使用が可能です。スマホの充電はもちろん、電気毛布やストーブ、エアコンなどの消費電力の高い家電も稼働できます。停電時でも普段の生活に近い状態を維持できるため、ポータブル電源があれば家族の安全を守れます。
関連記事:大雪による停電に備えよう!絶対に用意すべき10の対策アイテムを紹介
5.一家に一台「Jackeryのポータブル電源」があれば大雪で停電が起きても安心

今年、大雪で停電が発生しても、一家に一台「Jackery(ジャクリ)のポータブル電源」があると安心です。ポータブル電源大容量モデルは、一台あることで停電時でも電気毛布や電気ストーブ、電気ケトルなど冬に必須な暖房器具を同時に稼働できます。
Jackeryのポータブル電源の全製品が防災製品等推奨品マーク取得済みで、災害時に有効に活用できると第三者機関からも安全性を保証されています。
さらにJackeryのポータブル電源の「New」と「Plus」シリーズは、最新技術を結集した「リン酸鉄リチウムイオン電池」を内蔵し寿命が10年以上。一台所有しておくと今後の防災・停電対策としても役立ちます。
全世界600万台以上販売されている業界のリーディングブランド「Jackery」のポータブル電源で、家族の安心を手に入れてください。
まとめ
今年(2025〜2026年)の冬は12月から寒気が強まり、日本海側を中心に大雪となる可能性があります。一方で太平洋側は降雪が少なめと予想され、地域差が大きい冬になるでしょう。大雪によって日常生活に支障が出るようなトラブルも起こる可能性があるため、早めの備えが欠かせません。
大雪で停電が発生しても「Jackeryのポータブル電源」があれば、暖房器具や通信機器などを同時に稼働できます。一家に一台あると重宝するので、安心して冬を過ごすためにも導入してみてください。