キャンピングカー冷蔵庫ガイド|選び方・電源・交換・運用まで徹底解説

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これからキャンピングカーに冷蔵庫を導入しようと思ったとき、何を基準に冷蔵庫を選べばいいんだろうと迷ってしまいませんか?

 

キャンピングカーに冷蔵庫があれば旅の快適さが大幅に変わりますが、冷蔵庫は決して安くありません。選ぶのが慎重になってしまう気持ちもわかります。

 

そこで本記事ではキャンピングカー冷蔵庫の失敗しない選び方やおすすめ製品と、電源の交換・運用まで徹底解説します。

目次
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1.キャンピングカー冷蔵庫選びに失敗しないための比較ポイント5選

キャンピングカー用の冷蔵庫選びで失敗しないためには、以下の5つを比較して決めましょう。 

容量

冷却方式

対応電源

開き方

消費電力 

使用用途や旅先の環境で、どのようなタイプの冷蔵庫が最適になるか変わってきます。注目すべきポイントを1つずつ詳しくみていきましょう。

容量|人数・旅の日程や期間はどうなっているか

キャンピングカーの冷蔵庫を選ぶ前には、人数や旅の日程・期間にあった容量を確認しておきましょう。容量が大きいとたくさん収納できますが、その分消費電力が大きくなってしまいます。 

一般的に冷蔵庫を1人で使うなら10L、複数人で使う場合は1人あたり5Lを目安にするとよいといわれています。たとえば4人で使うとしたら、20Lの冷蔵庫が目安です。ただし長期間のキャンピングカー生活を考えている場合は、少し余裕をもった容量の冷蔵庫を選んでおいた方が安心できるでしょう。

冷却方式|コンプレッサー方式orアブソープション方式

冷却方式は「コンプレッサー方式」と「アブソープション方式」に大別されます。どちらもキャンピングカーで利用可能ですが、適した用途が異なります。おもな違いは、以下の表でまとめました。 

項目

コンプレッサー方式

アブソープション方式

冷却性能

高い(外気温に影響されにくい)

やや劣る(外気温に影響されやすい)

静音性

やや音がする

無音で静か

電源の選択肢

12V/100V対応が多い

12V/100V/カセットガスの3Way方式が主流

消費電力

比較的低い(効率がよい)

高め(長時間使用には注意が必要)

メンテナンス性

故障時に修理しやすい

修理が難しい場合がある

たとえば夏の沖縄など暑い地域への長期旅行や肉や魚など生ものを冷やして保存したい方はコンプレッサー方式がおすすめです。一方で車中泊の眠りの妨げにならない静かな環境を求めている方には、アブソープション方式が合っています。

対応電源|12V・100Vどちらでも動くか

キャンピングカーの冷蔵庫選びでは、車両の12V電源と家庭用100V電源の両方に対応しているかどうか確認しましょう。 

12Vのみ対応の冷蔵庫は走行中やシガーソケットで使いやすい反面、電力供給に限界があります。一方で100V対応タイプは、外部電源が確保できるキャンプ場やRVパークでも安心して使用可能です。 

両対応モデルなら「走行中は12V・停車中は100V」のように切り替えられて、バッテリーの消耗を抑えながら効率的に運用できます。

開き方|設置できるだけでなく問題なく開くかどうか

キャンピングカーに冷蔵庫を導入するときは設置できるだけでなく、問題なく開くかどうかにも注意が必要です。設置スペースに冷蔵庫が収まっても、扉が途中で壁などに当たって開き切らないケースがあります。 

また冷蔵庫の開閉方向が車内の動線と逆だと使いづらく、ストレスを感じやすくなります。冷蔵庫は頻繁に使うものだからこそ、快適に開けられるかを基準に選びましょう。

消費電力|連続使用時間・つけっぱなしでも問題ないか

選んだ冷蔵庫がどのくらい連続使用できるのか、つけっぱなしでも問題ないかも確認しましょう。消費電力が高い冷蔵庫は、長時間の使用でバッテリーを急速に消耗させる可能性があります。 

つけっぱなしにする前提なら、冷却効率が高くて短時間で庫内を冷やせるコンプレッサー方式の冷蔵庫を選ぶと消費電力が抑えられるためおすすめです。アブソープション方式は静音性に優れますが冷却効率がやや低いため、長時間運転によって消費電力がかさむ傾向があります。 

また電力消費量は周囲の温度や庫内の詰め込み具合、扉の開閉頻度によっても変動します。一度のキャンピングカーの旅で、どれくらい冷蔵庫を使用するのか消費電力を計算して選びましょう。

2.キャンピングカー向けのおすすめの冷蔵庫5選

ここでは前章で紹介した5つの比較ポイントを踏まえつつ、キャンピングカー向けのおすすめの冷蔵庫を5つ紹介します。

エンゲル MD14F‑D

エンゲル MD14F‑D

引用:楽天市場 

容量:14L

冷却方式:コンプレッサー方式

対応電源:DC12V

開き方:上開き

消費電力:33.6W 

「エンゲル MD14F‑D」は、コンパクトサイズながら家庭用冷蔵庫と同じレベルの冷却機能を有する冷蔵庫です。飲料・食材・冷凍品などを安定して冷却でき、冷却性能は欧米やオーストラリアでの累計出荷台数300万台超の実績が裏付けています。

エンゲル MT45F-C-P

エンゲル MT45F-C-P

引用:Amazon 

容量:40L

冷却方式:コンプレッサー方式

対応電源:DC12/24V、AC100V

開き方:片開き

消費電力:44W 

「エンゲル MT45F-C-P」は容量40Lの大型ポータブル冷蔵庫で、−18℃まで冷却できます。DC12V・AC100Vの両電源に対応し、幅広い用途で使用可能です。また耐振構造になっていて、走行中の振動・傾斜にも強くなっています。

HiKOKI(ハイコーキ)UL18DD

HiKOKI(ハイコーキ)UL18DD

引用:Amazon 

容量:10.5L(仕切板使用時は左3.5 L/右6.5 L)

冷却方式:コンプレッサー方式

対応電源:DC12/24V、AC100V、リチウムイオン電池、マルチボルト蓄電池

開き方:上開き

消費電力:最大で20W 

「HiKOKI(ハイコーキ)UL18DD」は容量が10.5Lのコンパクトモデルで、冷蔵と保温の切り替えが可能です。また3つの電源(コンセント・シガーソケット・蓄電池)が使用可能で、万能タイプの冷蔵庫を探している方におすすめです。

BougeRV CRD2ポータブル冷蔵庫 40L

BougeRV CRD2ポータブル冷蔵庫 40L

引用:Amazon 

容量:40L

冷却方式:コンプレッサー方式

対応電源:DC 12V/24V、AC100-240V

開き方:両開き(変更可能)

消費電力:60W 

「BougeRV CRD2ポータブル冷蔵庫 40L」は2室独立タイプで、冷蔵と冷凍を同時に実現できる冷蔵庫です。静音性にも優れ、45dBの運転音は図書館レベルの静かさです。またMAXモード(55W)とECOモード(45W)の切り替えが可能で、消費電力を抑えた使い方もできます。

ドメティック 3Wayポータブルクーラー CombiCool ACX35G

ドメティック 3Wayポータブルクーラー CombiCool ACX35G

引用:楽天市場 

容量:約31L

冷却方式:アブソープション方式

対応電源:DC12 V/AC100 V/カセットガス

開き方:上開き

消費電力:75W 

「ドメティック 3Wayポータブルクーラー CombiCool ACX35G」はアブソープション方式の冷蔵庫で、カセットガスでも約24時間稼働します。完全な静音動作のため騒音が気にならず、雑音が気になる場所でも安心して使用可能です。

3.キャンピングカーに据え付けの冷蔵庫は交換できるのか?

キャンピングカーに据え付けの冷蔵庫が古くなったときや新しいものに買い換えたいときは、交換できるのでしょうか。ここでは、冷蔵庫交換の可否を判断するために押さえるべきポイントを3つ解説します。

サイズや開口寸法、対応電力など条件が合えば交換できる

据え付け型の冷蔵庫を交換するには、まず物理的なサイズや開口寸法が新しい冷蔵庫と一致するかを確認しましょう。とくに最初から据付されているビルトインタイプは、わずかなサイズ違いでも設置できない可能性があります。 

また、対応電力が合っているかも重要です。もともと12V電源を使用していた車両で100V機器を使うには、インバーターなどの変換機器が必要です。また冷蔵庫側の消費電力が高すぎると、電力が不足する可能性もあります。冷蔵庫の仕様と車両の電気系統が合っているかを事前に確認してください。

条件が合わない場合は、自分でDIYする

サイズや開口寸法などの条件が合わない場合は、以下のようなことを自分でDIYする選択肢があります。 

開口部の拡張・縮小

配線の引き直し

通気口の追加 

これらの作業には、電気系統や車両構造に関する知識が必要です。誤った施工は、発火や電源トラブルの原因になるおそれがあります。自信がない場合は、専門業者への相談や施工依頼を検討してください。

自分で対処できない場合は修理業者に依頼する

自分で対処できないと判断した場合は、修理業者に依頼しましょう。とくに以下のようなケースでは、専門業者に依頼するのがおすすめです。 

家庭用100V冷蔵庫への変更

冷蔵庫の設置スペースに構造的な加工が必要

車検や保安基準に関わる設備変更を行う場合 

修理業者に依頼すれば、電気系統や安全性を総合的に見たうえで取り付けしてくれます。電気工事士資格が必要な作業を伴う可能性もあるため、無理せず修理業者に依頼するのが安心です。

4.【冷蔵庫の電源どうしよう?】キャンピングカーの旅は「Jackery(ジャクリ)のポータブル電源」でより快適に!

【冷蔵庫の電源どうしよう?】キャンピングカーの旅は「Jackery(ジャクリ)のポータブル電源」でより快適に!

キャンピングカー旅に欠かせない冷蔵庫。長時間つけっぱなしにするには、電源をどう確保するかが問題となります。キャンピングカーのメインバッテリーから電源を引っ張ってくると、バッテリー上がりが心配でしょう。この電源問題を解決するのが、ポータブル電源です。 

ポータブル電源とは、コンセントが使える持ち運び式の蓄電池のこと。たとえば「Jackery ポータブル電源 3000 New」なら、消費電力20Wの冷蔵庫を約122時間稼働できます。家庭用冷蔵庫にも対応する高出力で、車中泊や停電時にも安心して使用可能です。またAC・USBの複数端子を搭載しているため、冷蔵庫だけではなくスマホや照明などにも同時に給電できます。 

さらに過充電・過電流・温度上昇などに対する保護機能(バッテリーマネジメントシステム)が搭載していることから、安全性が高いこともメリットです。そしてソーラーパネルと併用すれば自家発電も可能になり、電気代の節約にもなります。 

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源を活用して、旅先での快適さと安心感を手に入れてください。

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5.キャンピングカーの冷蔵庫に関するよくある質問

キャンピングカーの冷蔵庫に関するよくある質問と回答をまとめました。

キャンピングカーの冷蔵庫は、電源をずっとつけっぱなしでも大丈夫ですか?

キャンピングカーの冷蔵庫は、電源をずっとつけっぱなしでも大丈夫です。 

ただし、バッテリーへの負荷が常にかかります。車のバッテリーだけで運用している場合は、消費電力に対して十分な容量があるかどうかを確認しておきましょう。 

またエンジンを切った状態で冷蔵庫を長時間稼働させると、車載バッテリーの電圧低下によってエンジンがかからなくなるリスクがあるため要注意です。

キャンピングカー冷蔵庫の一般的な適正温度は何度ですか?

キャンピングカー冷蔵庫の一般的な適正温度は、冷蔵が0〜5℃で冷凍がマイナス18℃以下といわれています。

参考:厚生労働省「NSAJ 基準Bガイドライン」 

外気温が高い夏場や直射日光の影響を受ける場所では、冷蔵庫の温度が上昇しやすくなります。コンプレッサー式なら安定した温度管理がしやすいですが、アブソープション式では外気の影響を強く受けるため注意が必要です。

キャンピングカーに家庭用冷蔵庫を設置するにあたって注意することはありますか?

家庭用冷蔵庫はもともと住宅用に設計されているため、以下のような点に注意が必要です。 

DCからACに変換するインバーターが必要になることがある

バッテリーの負荷が高くなるため、ポータブル電源などを併用する

走行中の振動・傾斜への対策が必要になる

放熱効率が悪いため、通気スペースを確保しないといけない 

以上を踏まえて、家庭用冷蔵庫を設置するかを決めてください。

まとめ

キャンピングカーに冷蔵庫を導入することで、旅の快適さが格段に向上します。ただし選び方を誤ると消費電力や設置に問題が生じるため、以下の5つを比較して冷蔵庫を決めましょう。 

容量

冷却方式

対応電源

開き方

消費電力 

またポータブル電源を導入すれば、冷蔵庫の電源問題を解決できます。大容量モデルを多数取り扱っている「Jackery(ジャクリ)のポータブル電源」を活用して、キャンピングカーの旅をさらに楽しんでください。

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