1.軽キャンピングカーで後悔?デメリット7選
軽キャンピングカーは気軽に車中泊やキャンプを始められる反面、使ってみて気がつく不便さもあります。以下のデメリットを知っておけば、購入後の後悔を避けられるでしょう。
①車内空間が狭い
軽キャンピングカーは軽自動車の車体をベースに架装しているため、車内空間が狭くなります。仮に就寝定員が2名であっても、大人2人で使用するとシングルベッドに2人で寝ているような狭さです。
装備品や荷物が増えると、さらにスペースが狭くなります。購入後に後悔しないためにも実車を見て、実際の広さを体感するのが大切です。
②収納スペースが少ない
車体がコンパクトな軽キャンピングカーは、収納スペースが限られるのが特徴です。キャンプ道具や着替え、寝具などの生活に必要な物品を積むと、すぐに車内が手狭になります。
キャンピングカーの中でも小さな収納スペースを豊富に用意したモデルがあります。積載量と収納力のバランスが取れたキャンピングカーを選べば、購入後の後悔を防ぎやすくなるでしょう。
③水回り設備が制限される
収納や居住スペースを優先する軽キャンピングカーは、十分な水回り設備が整っておらず、使い勝手に制限があります。中にはギャレーと呼ばれる小さなシンクと水道を備えたモデルがありますが、給排水用タンクは小容量のため、水の使用量には注意が必要です。
水量が制限されることへの不満は、可搬式の給排水タンクを増設することで軽減できます。
④キャンプ場の利用料金が高い
軽キャンピングカーは車体が小さく、場所を取らないため、キャンピング場の利用料金が安いと思われがちです。しかし、実際のところ大型車と同じ「キャンピングカー区分」で扱われることが多く、テント泊よりも高い料金になることが珍しくありません。
特に電源付きサイトや車中泊専用エリアはさらに割高になり、連泊や長期旅行では予想以上の出費につながります。
⑤車内生活で疲れやすい
軽キャンピングカーの狭い車内空間では、想像以上に疲れやすくなります。限られたスペースのため食事や着替え、就寝時など行動のたびに荷物を動かしたり、車内環境を整えたりする必要があるためです。
短期間なら気にならなくても、連泊になると疲労感はさらに溜まりやすくなるでしょう。快適な時間を過ごすために、荷物の量や動線の工夫が欠かせません。
⑥横風や揺れに弱い
軽キャンピングカーは、一般的な軽自動車に比べると車高が高く、横風や路面の段差による揺れに弱いのが特徴です。特に高速道路や橋の上では横風を受けると車体が揺れ、不安定になりやすく、ハンドル操作を誤ると横転する可能性があります。
軽キャンピングカーの中でも前輪の真上に座席があるキャブコンタイプは、段差や路面の衝撃がダイレクトに伝わります。走行中は揺れを感じやすく、乗り心地が悪いと感じる人がいるでしょう。
⑦坂道や高速道路でパワー不足を感じる
軽キャンピングカーは、軽自動車エンジンをベースにしているため、車両の重さや荷物が加わると坂道や高速道路で力不足を感じやすくなります。特に登り坂や高速道路の合流では、アクセルを踏み込んでも思うようにスピードが出ない場合があるでしょう。
また、スピードが上がり切るまでに時間がかかります。走行中のストレスを減らすには、購入時にターボエンジン搭載車を選ぶなど、走行性能にも目を向けることが大切です。
2.それでも人気!軽キャンピングカーのメリット3選

コンパクトなサイズのため、快適性に欠けたり、機能に制限があったりする軽キャンピングカーですが、実際には多くのユーザーから高い支持を集めています。それは、一般的な大型キャンピングカーにはない、軽キャンピングカーならではの以下の魅力があるからです。
①維持費が安い
大型キャンピングカーと比較して、軽キャンピングカーは維持費の安さが大きなメリットです。軽キャンピングカーは軽自動車として扱われるため、税金・車検代・保険料が安く、年間の固定費を下げられます。
さらに、軽自動車という点で燃費性能が良く、10km/L以上走行できるモデルがあるため、ランニングコストを抑えられます。
②小回りが利く
軽キャンピングカーは車体が軽自動車サイズのため小回りが利き、運転しやすい点に魅力があります。方向転換や折り返し、狭いスペースでも車を停められるため、初めてキャンピングカーを運転する方であっても扱いやすいでしょう。
軽自動車を停められるスペースがあれば駐車場に困らない点も、本格的なキャンピングカーにはない軽キャンピングカーのメリットです。
③普段使いしやすい
軽キャンピングカーはキャンプなどのアウトドアシーンだけでなく普段使いしやすい点が魅力です。見た目は一般的な軽自動車に近く、内装をアウトドア仕様にカスタマイズしたバンコンモデルは、通勤や買い物の場面でも違和感なく使用できます。
大型キャンピングカーは日常使用が難しく、別にもう1台車を持つ必要があります。一方で、軽キャンピングカーなら日常使いと気軽に車中泊を楽しみたいユーザーの望みを同時に叶えてくれるでしょう。
3.軽キャンピングカーで後悔しやすい人の特徴
軽キャンピングカーは気軽に車中泊を楽しめる魅力的な選択肢ですが、すべての人にとって理想的な車とは限りません。人によっては車内が狭くて使いづらかったり、快適さに欠けて不便だったりと、購入後に後悔するケースがあります。
軽キャンピングカーの購入で後悔しやすい人の特徴を以下に紹介しているので、購入前に自分に当てはまっていないか、確認してみてください。
●家族やペットと一緒に使いたい人

軽キャンピングカーの多くは、乗車定員が4人以下に設計されています。狭い車内で荷物や寝具にスペースが取られると、想像以上に手狭に感じるでしょう。家族やペットとゆったり旅行を楽しみたい場合は、スペースに余裕のある車種やレイアウトの工夫が必要です。
N BOX Camper NEOは軽自動車でありながらポップアップルーフを備えているため、就寝スペースを上下に分けられます。これによって最大4人まで就寝可能で、家族連れやペットと一緒に使いたい人におすすめの1台です。
●長期間の車中泊を想定している人

乗車定員が4人の場合でも、実際の就寝スペースは大人2人分に制限されている場合が多く、休息を取っても思った以上に疲れが抜けない可能性があります。車内が狭いことに加え、軽自動車の走行性能では長距離移動で知らぬ間に疲労が蓄積しているはずです。
リゾートデュオバンビーノ2022はポップアップルーフやフルフラットシートを備えているため就寝スペースが確保されています。さらに軽トラックベースのため快適な走行性能と取り回しの良さが魅力です。
●カスタムや収納整理が苦手な人

限られた車内スペースを快適に使うには内装をカスタマイズしたり、レイアウトを見直したり、収納整理の工夫が欠かせません。荷物をコンパクトにまとめることに面倒くささや、苦手意識がある方は軽キャンピングカーの購入に後悔する可能性があります。
タジマキャンパーE340Wタジマキャンパー E340Wは本来の室内空間の広さを活かすよう、電装装備をデッドスペースに配置しています。さらに後部天井部には大きな棚を装備しているため、長さのある物や使う頻度の低い荷物を収納可能です。
4.軽キャンピングカーに向いている人の特徴
軽キャンピングカーは、ソロや夫婦など少人数での利用がメインな方におすすめの1台です。一般的なキャンピングカーよりも車内装備がシンプルで、狭いスペースや快適性に劣ることを「アウトドアの醍醐味」として、楽しめる方に向いています。
また車体がコンパクトで小回りが利くため、通勤や普段の買い物にも活用できる扱いやすさが魅力です。軽自動車扱いのため、税金や車検、燃料代といった維持費が抑えられ、なるべく費用をかけずにキャンピングカーを楽しみたい方に適しています。
5.軽キャンピングカー選びに失敗しないためのポイント5選

軽キャンピングカー選びで失敗しないためには、確認しておくべきポイントがあります。以下のポイントに注目して自分の目的や用途にあった1台を選びましょう。
①ベース車両
軽キャンピングカーには軽バンをベースにした「バンコン」と、軽トラックをベースにした「キャブコン」の2タイプがあります。日常の移動手段としてキャンピングカーを使いたい場合は、見た目が一般的な軽自動車と大きく変わらないバンコンがおすすめです。
一方で居住性の高さや壁の断熱性を重視するなら、専用シェルで空間を設けたキャブコンが適しています。
②就寝定員
カタログに記載された乗車定員・就寝定員を確認し、実際の利用人数に見合った車種を選ぶことが大切です。軽キャンピングカーは乗車定員4名以下の軽自動車がベースになっていますが、就寝定員は2名までのモデルが多いのが現状です。
中には4名就寝可とされるモデルもありますが、大人4人が快適に眠るには難しい場合が多くあります。
③居住空間
軽キャンピングカーの内装や収納スペース、ベッド展開のしやすさなどは車種によって異なります。数日程度の旅行なら問題なく過ごせても、長旅になると居住スペースの狭さがストレスになる可能性があります。
自分の目的や用途にあった性能や機能、快適性があるかを事前に確認するのが大切です。
④走行性能
軽キャンピングカーは軽自動車がベースになっているため、走行性能に欠ける場合があります。特に荷物を多く積んだ場合や急な坂道、高速道路での合流場面ではスピードが出ず、パワー不足を感じやすいです。
パワーがほしい場合にはターボエンジンを搭載した車種を選ぶのも選択肢のひとつです。坂道や路面環境が悪い道路を走行する場合には、4WD車も検討してみましょう。
⑤ビルダー
軽キャンピングカーを製作するビルダー(架装メーカー)によって内装のデザインや得意分野が異なります。口コミや実績を調べて信頼できるビルダーを選ぶのはもちろん、購入後のアフターサポート体制も重視しましょう。
ディーラーでキャンピングカーの車検を断られるケースもあるため、メンテナンスや車検対応ができる販売店で購入するのがおすすめです。
6.後悔しないために買ってはいけないキャンピングカーとは?
一般的なキャンピングカーと比較すると軽キャンピングカーは初期コストや維持費用が抑えられます。しかし、用途や使用環境に合わないモデルを選ぶと後悔や失敗につながる可能性があります。
例えば、大人数での旅行を想定しているのに、就寝スペースが狭い軽キャンピングカーを選んでしまうと「思った以上に狭くて、快適に眠れない」と感じるでしょう。 他にも初期コストを抑えるために、中古車を選ぶ場合にも注意が必要です。
メンテナンス履歴が不明な車や、足回りのサビが進んでいる車は、購入後に高額な修理費が発生する可能性があります。実車を確認し、不安を感じたら避けるのが無難です。
7.後悔しない!軽キャンピングカーにポータブル電源

軽キャンピングカーは、大容量のバッテリーを搭載し、ACコンセントにも対応できます。車内でも自宅と同じように電化製品を使える利便性を兼ね備えている一方で、家電製品や装備を増やしたり、複数人で使用したりする場合は電力不足に陥りがちです。
そんな時は、ポータブル電源を活用するのがおすすめです。ポータブル電源とは、内部のバッテリーに大量の電気を蓄え、場所を選ばず電化製品に給電できる機器を指します。車内のバッテリーを経由しないため、バッテリー上がりの心配もありません。
キャンピングカーにポータブル電源を常設しておくメリットは、以下のとおりです。
・電子レンジや電気ケトルを使い、簡単に食事を温められる
・ポータブル冷蔵庫を完備し、食材や飲み物を長期間保存しておける
・電気ストーブやポータブルエアコンを使用して、車内を快適な気温に保てる
・LEDランタンを点灯すれば、日が沈んだあとの車内でも明かりを確保ができる
・パソコンやタブレット、スマホなど複数端末を同時に充電できる
キャンピングカーに追加するポータブル電源は、創業から13年間で世界販売台数500万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)製品がおすすめです。業界でもトップクラスの軽さとコンパクトさが魅力で、車内はもちろん、屋外で使用する際にも重宝します。
充電開始から1時間で満充電になる高速充電に対応しており、使いたいタイミングですぐに使用できる点は安心感につながるでしょう。さらに、フル充電で保管しておけば、1年経ってもバッテリーの消費はわずか5%で長期保管にもぴったりです。
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まとめ
軽キャンピングカーは、室内空間が限られているため、就寝スペースが狭かったり、収納が小さかったりと快適性に欠ける部分があります。しかし、軽自動車ならではの維持費の安さや運転のしやすさ、普段使いのしやすさは魅力的です。
あなたの用途やスタイルに合った1台を選び、時間に縛られない旅を実現しましょう。