1.犬の熱中症の症状|初期症状から重篤化した場合まで
犬の熱中症は、初期症状のサインを見逃すと短時間で重篤化することがあります。
- 初期症状|パンティング・よだれ・粘膜の充血に加え、脈が速くなる頻脈も見られる
- 重篤化した場合|ぐったりして意識がなくなる虚脱や、けいれん発作まで進むことがある
- 体温の目安|直腸で測って40℃を超えていれば熱中症の疑いが濃厚
- 舌や粘膜の色にも注目|青紫色のチアノーゼは酸欠のサイン
順番に見ていきましょう。
①初期症状|パンティング・よだれ・粘膜の充血やうっ血・頻脈

犬は人のように全身で汗をかけないため、パンティング(ハアハアと激しく呼吸すること)で体温を発散しています。熱中症の初期には、このパンティングがいつもより激しくなるほか、以下のような変化が見られます。
- よだれの量が増える
- 歯ぐきや舌などの粘膜が充血して赤みが強くなる
- 脈が速くなる(頻脈)
散歩の後や暑い部屋にいたあとにこうした初期症状が見られたら、まずは涼しい場所に移して様子を見ましょう。
②重篤化した場合|虚脱・嘔吐下痢・震え・意識消失・けいれん発作

症状が進むと、ぐったりして呼びかけに反応しなくなる「虚脱」や、嘔吐・下痢、体の震え、意識消失、けいれん発作といった重い症状が現れます。
- 虚脱|ぐったりして立ち上がれない、意識がはっきりしない
- 嘔吐・下痢|消化器に強い負担がかかっているサイン
- けいれん発作|脳や神経への影響が疑われる緊急性の高い症状
これらの症状がひとつでも見られたら、様子を見ずにすぐ動物病院を受診すべきです。
③体温の目安|直腸で測定して40℃を超える場合は熱中症の疑いが濃厚

可能であれば、体温を測っておくと状態の判断材料になります。犬の体温は、深部体温がわかる直腸(肛門)での測定が推奨されています。平常時の犬の体温はおおよそ38〜39℃前後ですが、40℃を超えている場合は熱中症の疑いが濃厚です。
自宅に体温計がない場合や、測定を嫌がって難しい場合は無理に測ろうとせず、まずは症状の有無を確認しましょう。
④舌や粘膜の色にも注目|チアノーゼ(青紫色)は酸欠の危険なサイン

歯ぐきや舌の色も、体の状態を知る手がかりになります。通常はピンク色をしている粘膜が、青紫色に変化している場合は「チアノーゼ」と呼ばれる状態で、体が酸欠に陥っている危険なサインです。
熱中症の初期には赤く充血して見えますが、症状が進んで血流や呼吸の状態が悪化すると、逆に青紫色に転じることがあります。色の変化に気づいたら、初期症状よりも一段階深刻な状態と考え、急いで対応しましょう。
2.犬の熱中症の症状が出たら|動物病院を受診すべき目安
熱中症が疑われる症状が見られたら、自宅で様子を見るべきか、病院に連れて行くべきかの判断が必要です。
- ぐったりして呼びかけへの反応が弱い場合|自力で立てない、名前を呼んでも反応が鈍い
- 嘔吐・下痢・震え・けいれん・チアノーゼが見られる場合|命に関わる緊急性の高いサイン
- 子犬・老犬・短頭種は急速に悪化しやすい|軽度に見えても早めの受診が安全
3つの受診の目安を詳しく解説します。
①ぐったりして呼びかけへの反応が弱い場合

名前を呼んだり触ったりしても反応が鈍い、自力で立ち上がれない、いつもより明らかに元気がないといった様子が見られたら、軽度に見えても病院を受診しましょう。
犬は不調を隠す習性があるため、飼い主が「様子がおかしい」と感じた時点で、すでに体力を大きく消耗していることもあります。判断に迷う場合は、動物病院に電話で相談してから連れて行くのが安心です。
②嘔吐・下痢・震え・けいれん・チアノーゼが見られる場合

嘔吐や下痢、体の震え、けいれん発作、粘膜が青紫色になるチアノーゼは、いずれも重篤化のサインです。一つでもチアノーゼのような症状が見られたら、様子を見ずにすぐ動物病院へ向かいましょう。
③子犬・老犬・短頭種は急速に悪化しやすいため軽度に見えても早めに受診を

子犬や老犬は体温調節の機能が未発達、または低下しているため、症状が急速に進みやすい傾向があります。また、フレンチブルドッグやパグ、シーズーなどの短頭種は、鼻や気道の構造上パンティングによる体温調節が苦手で、熱中症に陥りやすいです。
子犬・老犬・短頭種に該当する犬は初期症状の段階でも軽視せず、早めに動物病院を受診することをおすすめします。
3.犬の熱中症の症状に気づいたときの応急処置

犬の熱中症の症状に気づいたとき、病院に向かう前や向かっている間にできる応急処置があります。
- まず涼しい日陰や室内に移動させる|これ以上の体温上昇を止めるのが最優先
- 首・脇・内股など太い血管が通る部位を中心に水で冷やす|効率よく体温を下げられる
- 冷やしすぎに注意しながら病院へ向かう|急激な冷却はかえって逆効果になることがある
詳しく見ていきましょう。
①まず涼しい日陰や室内に移動させる
熱中症が疑われたら、まずは直射日光の当たらない日陰やエアコンの効いた室内など、涼しい場所に移動させましょう。最初にすべき対応はそれ以上の体温上昇を止めることです。
床にそのまま寝かせるより、風通しの良い場所に移したほうが体温の上昇を抑えられます。なお、すぐに移動できる場合でも、夏の熱がこもった車の中に連れて行くのは厳禁です。エアコンで十分に車内が涼しくなってから乗せてください。
②首・脇・内股など太い血管が通る部位を中心に水で冷やす
以下のような太い血管が体表近くを通る部位を冷やすと、効率よく体温を下げられます。
- 首まわり
- 脇の下
- 内股(後ろ足の付け根)
水で濡らしたタオルを当てるか常温の水を体にかけ、風を送って気化熱で冷やすと、より早く体温を下げることが可能です。
③冷やしすぎに注意しながら病院へ向かう
氷水や氷を直接当てるなど急激に冷やしすぎると、体の表面の血管が収縮し、かえって体の内部の熱がこもりやすくなるリスクがあります。常温に近い水を使い、震えるほど冷やしすぎないよう様子を見ながら冷やしましょう。
応急処置はあくまで病院に着くまでの対応です。熱中症の症状が出ているときは、処置をしたから安心とは考えずに必ず動物病院を受診しましょう。
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4.犬の熱中症の症状を未然に防ぐ予防法

犬の熱中症の症状を未然に防ぐには、日頃の環境づくりがポイントです。
- 室内の温度・湿度管理|室温25〜28℃・湿度45〜65%を目安に、留守番中も同じ設定を保つ
- 散歩の時間帯|アスファルトは気温30℃でも60℃を超えることがあるため朝晩に
- 冷感グッズの活用|地面に近い犬は照り返しの熱(輻射熱)を受けやすい
- こまめな水分補給|外出時は携帯できる給水ボトルが便利
4つの予防法を詳しく紹介します。
①室内は室温25〜28℃・湿度45〜65%を目安に管理する|留守番時も在宅時と同じ設定を保つ
室内で過ごす犬も温度や湿度の管理は欠かせません。室温は25〜28℃、湿度は45〜65%を目安にエアコンや除湿機で調整しましょう。
また、留守番中にエアコンを消してしまうと、日中の日差しで室温が急上昇し不在時に熱中症を起こすリスクが上がります。電気代が気になる気持ちも分かりますが、室内飼いの犬がいるなら常に同じ設定を保ちましょう。
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②散歩は朝晩の涼しい時間帯にする|アスファルトは気温30℃でも60℃以上になることがある
日中のアスファルトは、気温が30℃程度でも表面温度が60℃を超えることがあります。地面に近い場所を歩く犬にとって、これは想像以上の負担です。肉球のやけどや、照り返しによる体温上昇を避けるためにも、散歩は気温が下がる早朝や夜に済ませましょう。
散歩前に手のひらをアスファルトに数秒当ててみて、熱くて触り続けられないなら、その時間帯の散歩は避けるべきです。
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③クールベストや冷感グッズを活用する|地面に近い犬は輻射熱の影響を受けやすい

犬は地面からの距離が人より近いため、太陽で温められた地面や建物から放たれる輻射熱(ふくしゃねつ)の影響を強く受けます。輻射熱とは、熱源から直接伝わってくる熱のこと。気温だけでは測れない体感の暑さの原因です。
保冷剤を挟んで使うクールベストや、水で濡らして気化熱を利用するクールバンダナなどを散歩や外出時に着けていけば、この輻射熱による暑さを軽減できます。
④給水ボトルなどでこまめな水分補給を心がける|外出時は携帯できるタイプが便利
熱中症は、体温の上昇だけでなく脱水によっても引き起こされます。自宅ではいつでも新鮮な水を飲めるようにしておき、散歩や外出時にも携帯できる給水ボトルを持ち歩きましょう。
ペット用の給水ボトルは、ボウル部分を引き出してそのまま飲ませられるタイプが多く、荷物を増やさずに水分補給が可能です。喉が渇く前に、こまめに与えましょう。
5.Jackery(ジャクリ)ポータブル電源で停電中も愛犬を熱中症から守ろう!

もし外出中に停電でエアコンが止まると、留守番中の愛犬が熱中症の危険にさらされます。人と違って自分でエアコンをつけたり水を補充したりできないので、飼い主が不在のときの停電はとくに心配です。
そこで、エアコンや扇風機も動かせる持ち運び式の蓄電池「ポータブル電源」を常にコンセントと家電の間につないでおけば、もしもの停電時にも電源が切れません。
- ケージのそばに扇風機を置き、留守番中の熱中症を防ぐ
- エアコンをキープし、室温の急上昇を抑える
- 冷蔵庫・冷凍庫を動かし、保冷剤など応急処置用のグッズを常に準備しておける
Jackery(ジャクリ)は扇風機など最低限の暑さ対策におすすめの高コスパモデルから、エアコンも長時間動かせるハイスペックモデルまでラインナップが豊富。7年連続で国内ポータブル電源の年間売上・販売台数No.1にも選ばれています。愛犬だけの留守番が多い家庭は1台備えておくと安心です。
まとめ
犬の熱中症は、パンティングやよだれといった初期症状から、虚脱やけいれんといった命に関わる症状まで段階があります。ぐったりして反応が弱い、けいれんが見られるといったサインがあれば、様子を見ずにすぐ受診しましょう。
また、室温の管理や散歩の時間帯を工夫しても、停電でエアコンや扇風機が完全に止まってしまえば元も子もありません。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源を備えておけば、愛犬の留守番中の停電にもしっかり対応します。
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