延長コードが1,500W以上に対応していない理由|安全に使う方法

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複数の家電を同時に使いたいときに便利な延長コードですが、1,500Wまでの上限があります。制限を超えて使用すると、思わぬトラブルや火災の原因になるため注意しましょう。

 

本記事では、延長コードの定格容量を超えるリスクや安全に使うためのポイントをわかりやすく解説します。1,500Wの延長コードで対応できないときに役立つポータブル電源の優位性もご紹介するので、参考にしてみてください。

目次
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1.なぜ延長コードは1,500W以上に対応していないのか

延長コードが1,500Wまでの電力にしか対応していないのは、家庭用コンセントの安全基準によるものです。日本の一般的な家庭用コンセントは定格電圧100V(ボルト)・定格電流15A(アンペア)であり、消費電力の上限が1,500Wに設定されています(100V×15A=1,500W)。 

上限を超える電力を流すと、発熱や火災のリスクが高まるため、延長コードにもこの制限が適用されているのです。仮に「2,000W対応」などと記載された製品があっても、使用するコンセント側が1,500Wまでしか対応していない場合、安全性を確保できません。 

したがって、延長コードを使用する際は、接続する機器の消費電力合計を1,500W以内に収める必要がある点に留意しておきましょう。

2.テーブルタップで1,500Wを超えるとどうなる?

テーブルタップで1,500Wを超えるとどうなる?

延長コードの消費電力の上限を超えてしまうと、思わぬ事故や故障につながる恐れがあるため注意が必要です。ここでは、1,500Wを超えてしまった場合に起こりうるリスクについて解説します。

発熱・火災が起きる恐れがある

テーブルタップなどの延長コード最大のリスクは、発熱による火災です。一般的な家庭用コンセントの最大使用可能電力1,500Wを超えると、コードやタップ内部の導線に過剰な電流が流れ、異常発熱を引き起こす恐れがあります。 

特に、長時間にわたって定格以上の電力を流し続けると、コードの被覆が溶けたり、周囲の可燃物に引火したりと、火災に発展する危険性があるため十分に配慮しましょう。

家電製品や電子機器が故障する可能性がある

延長コードの消費電力が1,500Wを超えると、接続された家電や電子機器がダメージを受けるリスクがあります。許容電力を超えると電圧の不安定化やスパーク(火花)が発生しやすくなり、結果として家電内部の基板や回路が焼けたり、ショートしたりする恐れがあるのです。 

また、電源が突然落ちるブレーカーの遮断も頻発するようになり、パソコン作業中のデータ消失や録画機器の停止など、間接的な損失が発生する可能性もあります。 

突然使えなくなると困る家電製品や精密機器を守るためにも、定格1,500W以内の使用を徹底しましょう。

3.1,500Wの延長コードでどれくらいの家電が使える?

家庭用の延長コードは最大1,500Wが上限です。一見余裕がありそうに思えても、意外とすぐに達してしまう場合があるため注意しましょう。たとえば、下記のような組み合わせでギリギリ許容範囲です。

電気ポット(1,200W)+テレビ(100W)+スマホ充電(10W)=1,310W

ドライヤー(1,200W)+照明(200W)=1,400W

電子レンジ単体使用=1,300W

なかでも電子レンジは消費電力が大きい製品が多く、他の家電製品と同時に使うと、すぐに上限に達することがあります。たとえば「冷蔵庫の近くに電子レンジを設置する」場合などは、同じ延長コードに接続すると容量オーバーになる可能性が高いため注意してください。

4.1,500Wの延長コードで対応できないときはポータブル電源が便利

1,500Wの延長コードで対応できないときはポータブル電源が便利

延長コードは1,500Wまでしか使えないため、ドライヤーと電子レンジの同時使用ができないなど、不便に感じることもあるでしょう。そのような状況で活躍するのが、内蔵バッテリーに蓄えた電気を家電製品に供給できるポータブル電源です。

ポータブル電源があれば、コンセントがなくても電力を家電製品へ供給できる上、3,000W超の出力に対応したモデルも販売されています。また、屋内外問わず複数の家電を同時に使えるのも大きなメリットです。

過放電・過充電などのバッテリー異常を検知して制御する機能を搭載しているJackery(ジャクリ)のポータブル電源は、高い安全性で安心して使えます。余裕の大容量でさまざまな家電製品を同時に使えるモデルも販売しているので、延長コードで対応できない状況に備えたい方はチェックしてみてください。

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5.1,500Wの延長コードを安全に使う方法

延長コードは、コンセントの数が足りないときや家電をまとめて使いたいときに欠かせない便利なアイテムです。ただし、使い方を誤ると火災や感電といった重大事故の原因になる場合があります。 

ここでは、延長コードを安全に使用するために守るべきポイントをご紹介します。

ホコリを溜めない

延長コードを安全に使う上で、ホコリ対策は欠かせません。プラグと差込口の隙間にホコリが溜まると、空気中の水分と結びついて電気を通しやすくなる「トラッキング現象」が起こり、火災に至るケースがあります。 

見た目は小さなホコリの塊でも放置すると発火につながる恐れがあるため、定期的に乾いた布でホコリを拭き取るなどのこまめな掃除が必要です。また、使わない差込口にはキャップを付けるなどの対策を行いましょう。

コードを折り曲げず、しっかりと奥まで挿す

延長コードの使用で意外と多いのが、コードの断線や接触不良による事故です。使用中にコードを家具の下に挟んだり、無理に折り曲げたりしていると、被膜の破損や芯線の断裂を引き起こして発熱やショートの原因になります。 

また、プラグが中途半端に挿し込まれている状態だと、接触不良でスパーク(火花)が発生しやすくなるため要注意です。電源タップや壁のコンセントに「カチッ」と音がするまで、しっかり奥まで挿し込むように意識しましょう。

延長コードを定期的に交換する

どんなに丁寧に使っていたとしても、延長コードは消耗品です。長年使っていると内部の導線が劣化し、外からは見えない損傷が蓄積されていきます。目に見える破損がなくても、製品の寿命は一般的に3~5年程度とされている点に留意しておきましょう。 

特に、熱を持ちやすい場所や湿気の多い場所で使っていた延長コードは、早めの交換をおすすめします。コードの表面が変色していたり、焦げ臭さを感じたりした場合は、すぐに使用を中止してください。 

また、定格に近い高出力で長時間・頻繁に使用していた場合、見た目に変化がなくても内部の劣化が早く進んでいる可能性もあります。定期的に新しい延長コードに買い替えると安心です。

消費電力を測定して、容量を超えないように使う

延長コードを安全に使用するには、消費電力の合計が1,500Wを超えていないかを正確に把握できるのが理想です。ドライヤーや電子レンジ、電気ストーブなどの高出力家電は単体でも1,000Wを超える場合があります。同時に使用すると、合計1,500Wを超えてしまうケースも珍しくありません。 

そこで便利なのが、ワットチェッカー(電力測定器)です。接続した家電の消費電力や電流をリアルタイムで確認できるアイテムで、使用している電力の合計をチェックできます。延長コードの容量を超えてしまうのが心配なら、活用してみましょう。

PSEマーク付きの延長コードを使う

PSEマーク

引用:JQA 一般財団法人 日本品質保証機構公式サイト 

PSEマークとは、国が定めた電気用品安全法に適合していることを示すマークです。日本国内で販売される電気製品には表示が義務付けられており、延長コードも例外ではありません。 

PSEマークのない製品は基準を満たしていない粗悪品の可能性があるため、購入・使用を避けましょう。特に、安価なノーブランド品や海外直輸入品は、PSEマークがない製品もあるため注意してください。

ブレーカータップを使う

ブレーカータップとは、過電流が発生した場合に自動で電気回路を遮断し、高熱による機器の故障や火災を防ぐ延長コードです。1,500Wを超える負荷がかかった場合でも、安全に使用が停止される仕組みになっています。 

特に、高齢者や子どもがいる家庭、または日常的に複数の家電を使う環境では、導入を検討しましょう。

雷ガード付き延長コードを使う

延長コードを安全に使用するには、落雷による電圧の急上昇にも注意しなければなりません。雷が電線を伝って室内まで到達し、PCや家電製品にダメージを与える「誘導雷」は、一般家庭でも発生する可能性があります。 

雷対策として有効なのが、雷ガード付き延長コードです。落雷時に瞬間的に発生する高い電圧や大電流「雷サージ」を吸収して機器へのダメージを防ぐ設計になっており、突然の雷に慌てることなく対処できます。 

突然の雷に、常に落ち着いて行動できるとは限りません。突発的な雷被害から大切な家電を守る保険として、利用を検討してみてください。

関連人気記事:延長コード・電源タップの寿命を縮めるダメな使い方は?交換目安も解説

6.延長コードに関するよくある質問

ここでは、延長コードに関する疑問にお答えします。同様の疑問があれば、解決しておきましょう。

2,000~3,000W以上に対応している延長コードは探せばありますか?

結論からいうと、家庭用で2,000~3,000W以上に対応した延長コードは基本的に存在しません。日本の一般的なコンセント(100V・15A)は最大1,500Wまでしか供給できず、仮に2,000~3,000W以上に対応した延長コードがあっても危険です。 

もし海外製品などで「2,000W対応」などと記載された製品があっても、日本の家庭用コンセントと接続すると発熱や火災のリスクが高まるため注意しましょう。どうしても高出力が必要な場合は専用の電源設備か、安全性の高いポータブル電源の活用をおすすめします。

パナソニックの延長コード「ザ・タップX」はどんな製品ですか?

パナソニックの「ザ・タップX」は、独自の「防水扉構造」を採用した延長コードです。一時的な水しぶきの侵入を防ぐ設計になっており、ホコリの侵入を抑えるWガード構造も採用しています。 

特に、キッチンや洗面所など、水回りでの使用におすすめです。熱や衝撃に強い難燃樹脂を採用しており、耐久性にも優れています。

延長コードにはどのような種類がありますか?

延長コードには、さまざまな種類があります。主な形状は下記の通りです。 

直付けタイプ

延長コードタイプ

コードリール

リーラーコンセント 

また、下記のように多種多様な機能を備えた延長コードも販売されています。 

スイッチ付き

手元スイッチ

シャッター付き

抜け止め防止機能付

防雨型プラグ

雷ガード

USB充電付きタップ

3ピンプラグ対応 

さらに、デザインやサイズなども製品によって異なるため、用途や設置場所に合わせて選びましょう。

コンセント1口に対して1,500Wまでだけど、2口でも同じですか?

一般的な2口タイプ家庭用コンセントは、2口合わせて合計1,500Wまでが上限です。1つのコンセントプレートが1回路に接続されているため、たとえば1,000Wと600Wの機器を同時に使えば上限を超えてしまいます。 

ただし、注文住宅や特別な電気工事が施されている場合、2口が別回路でそれぞれ1,500Wまで使えるタイプもあります。気になる場合は、電気工事業者に確認してみましょう。

1,500Wの延長コードでブレーカーが落ちるのを避ける方法はありますか?

延長コード自体が1,500Wに対応していても、1つのコンセントプレートが同一回路につながっている場合、消費電力が回路容量を超えるとブレーカーが落ちるケースがあります。 

延長コードで複数の家電製品を使う場合は、各コンセントの回路と合計の消費電力を把握し、容量以上の電気が流れないように注意してください。特に、電子レンジやドライヤーなどの高出力の家電製品を使う際は気を付けましょう。

まとめ

延長コードは便利な一方で、1,500Wまでの制限を超えると発熱や火災、家電の故障、ブレーカーの遮断などのリスクが高まります。複数の家電製品を同時に使用する際は消費電力の合計を確認するほか、PSEマーク付きなど安全性の高い製品を選ぶことが大切です。 

とはいえ、複数の高出力家電を同時に使いたいシーンでは、延長コードでは対応しきれない場合もあります。そんなときに頼れるのが、豊富なラインナップから選べるJackery(ジャクリ)のポータブル電源です。3,000Wを超える高出力モデルもあり、延長コードで対応できないときに活躍します。 

アウトドアや災害時はもちろん、日常の電源確保にも役立つので、安全性と使いやすさを兼ね備えたJackery(ジャクリ)のポータブル電源をご活用ください。

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