1.テスターで電圧を測る手順と読み方

引用:Amazon
テスターで電圧を測る流れは「モード選択→レンジ選択→テスト棒を当てる→数値を読む」の4ステップです。直流と交流では手順がすこし異なる点があるため、測る対象がどちらかを先に確認してください。
・直流電圧はテスト棒の極性に注意が必要で、プラス側に赤・マイナス側に黒を当てないとマイナス表示になる
・交流電圧は極性がないためテスト棒の向きはどちらでもよく、コンセントや家庭用電源の測定に使う
どちらも測定前にモードとレンジが合っているかを確認することが最優先です。
●直流電圧の測り方と表示の読み方
乾電池・自動車バッテリー・モバイルバッテリーなど、一方向に電流が流れる電源が直流です。直流電圧は以下の方法で測りましょう。
・測定モードの切り替えスイッチをDC Vまたは「V─」のような直流電圧側に合わせる
・オートレンジ非対応のモデルは、測りたい電圧より少し高いレンジを選ぶ(乾電池1本なら10V以上のレンジなど)
・赤いテスト棒をプラス端子に、黒いテスト棒をマイナス端子に当てる
・液晶に表示された数値を読む
※モデルによっては若干操作が異なります。
なお、赤と黒を逆に当てても機器が壊れるわけではなく、表示がマイナスになるだけです。フルオートレンジ対応のテスターなら、レンジ選択の手間なしにそのまま数値が出ます。
●交流電圧の測り方と表示の読み方
コンセント・分電盤・変圧器の出力など、電圧と電流が交互に入れ替わる電源が交流です。たとえば、日本の家庭用コンセントはAC100Vで交流となっています。測定手順は以下のとおり。
・測定モードをAC Vまたは「V〜」のような交流電圧側に合わせる
・オートレンジ非対応のモデルは、測りたい電圧より高いレンジを選ぶ(コンセントなら200V以上のレンジ)
・テスト棒をコンセントの穴や端子に差し込む(交流は極性がないため、向きは関係ない)
・液晶に表示された数値を読む
※モデルによっては若干操作が異なります。
コンセントの電圧測定では穴が小さいため、先端が細いテスト棒が差し込みやすいです。正常なコンセントであれば95〜107Vの範囲に収まっていれば問題ありません。
●テスターは電圧以外に抵抗・電流も測定できる
テスターは電圧だけでなく、抵抗と電流も同じ1台で測れます。
抵抗の測り方は、まずモードを「Ω」に合わせ、測りたい箇所にテスト棒を当てます。必ず電源を切った状態で測ってください。電源が入ったまま測ると誤った数値が出るだけでなく、テスターが壊れることがあります。
電流の測り方は少し特殊で、す。電圧はリード棒を測定箇所に「並列」に当てるのに対し、電流は回路の途中にテスターを「直列」に組み込む必要があります。また、電流専用の端子(Aと書いてある端子)にテスト棒を挿し替えてから測定します。この端子の差し替えを忘れたまま電圧を測ると、テスター内部でショートが起きて破損しかねません。手順を間違えやすいため、慣れるまでは声に出して確認しながら測りましょう。
関連人気記事:車のバッテリー電圧の正常値と測り方を解説!電圧低下の症状・対処法も紹介
2.テスターで電圧を測るときの危険と注意点
テスターは正しく使えば安全ですが、操作ミスをすると機器の破損や感電事故につながります。とくに注意が必要な3点をまとめました。
・電流測定モードのまま電圧を測るとショートして破損する。測定前にモードとテスト棒の端子位置を必ず確認する
・テスターの定格を超える電圧を測ると機器が壊れ、感電の危険がある
・測定前にテスト棒の先端が傷んでいないか・絶縁被覆が破れていないかを目で確認する
事故の多くは「モードの切り替えを忘れた」「テスト棒を前の測定のまま電流端子に挿しておいた」という状態から起きます。以下で詳しく見ていきましょう。
●電流測定モードのまま電圧を測るとショートして破損するリスクがある
電流測定モードは回路に直列に入れて使う前提で、テスター内部の抵抗がほぼゼロになっています。この状態でコンセントや電池に当てると、電圧源と抵抗ゼロの回路が直接繋がってショートが起き、テスターが壊れてしまうリスクが高いです。電流の大きい回路では発煙・発火のリスクもあります。
電流測定を終えたらモードを電圧に戻し、電流専用端子からテスト棒を抜いておく習慣をつけてください。
●定格を超える電圧を測定するとテスターが破損・感電の危険がある
テスターにはモードごとに測定できる上限電圧が決まっています。この定格を超えた電圧を測定すると、テスターの入力保護回路や絶縁機能が損傷し、故障や感電事故につながる恐れがあります。たとえばAC600V定格のテスターで高圧電源を測るのは危険です。
測定前に「測りたい電圧がテスターの定格以内かどうか」を確認してください。測る前に何Vかわからない場合は、いちばん高いレンジから始めて徐々に下げていくのが安全です。
●測定前にテスト棒の端子接続先を必ず確認する
電圧測定では赤→Vまたは「+」端子に、黒→COMまたは「−」端子に挿します。また、電流測定のあとにテスト棒を電流端子に挿したまま電圧を測ると、ショートが起きて破損します。
テスト棒の絶縁被覆が傷んでいたり、断線しかけていたりする状態での使用も感電のリスクが高いです。使う前にテスト棒を目で確認する習慣をつけましょう。
3.電圧測定のテスターおすすめ3選
ここでは電圧測定に使いやすいテスターを3モデル紹介します。用途・持ち運びやすさ・測定できる項目の多さで選ぶとよいです。以下が3モデルの概要です。
・HIOKI カードハイテスタ 3244-60:重量60gのカードサイズで持ち運びやすく、初心者でもすぐ使えるオートレンジ設計
・HIOKI ペンシルハイテスタ 3246-60:ペン型でリードと本体が一体になっており、暗所でも使えるLEDライト付き
・SANWA デジタルテスター CD732:電流・コンデンサ容量・周波数なども測れる多機能モデルで、設備保守やDIYに使いやすいモデル
3モデルともデジタル表示のため、読み取りミスが起きにくいです。
①コンパクトで初心者にも使いやすい「HIOKI カードハイテスタ 3244-60」

引用:Amazon
重量60g・厚さ9.5mmのカードサイズで、胸ポケットにそのまま入れられるコンパクトさが特徴です。フルオートレンジ対応のためレンジを手動で選ぶ必要がなく、スイッチを合わせてテスト棒を当てるだけで数値が出ます。テスター初心者や普段使いにおすすめです。
直流・交流ともに最大500Vまで測定でき、家庭用コンセントや乾電池・自動車バッテリーの確認に十分対応します。また、コンセントの奥まで届く15mmのプローブ先端と短絡防止キャップが付属しており安全に使用可能。電源はCR2032のコイン電池1個で、連続150時間ほど使えます。
②ペン型で持ち運びやすい「HIOKI ペンシルハイテスタ 3246-60」

引用:Amazon
テストリードと本体が一体になったペン型のテスターです。黒いテスト棒を本体の背面に巻き付けて収納できるため、ポーチやポケットからすぐ取り出せます。先端にLEDライトを搭載しており、バックライト付きの液晶も見やすいため、分電盤の中など暗い場所で使う機会が多い方にとくにおすすめのモデルです。
直流・交流ともに最大600Vまで測定でき、さらに安全カテゴリはCAT IV 300V / CAT III 600Vと高めに設定されています。CAT IVは架空線・地中線など屋外の電力系統での使用に対応した区分で、電気工事関係者や設備保守の現場でも安心して使用可能です。
③多機能で汎用性が高い「SANWA デジタルテスター CD732」

引用:Amazon
電圧・電流だけでなく、コンデンサ容量・周波数・デューティ比・ダイオードテスト・導通チェックまでこなせる多機能モデルです。直流は最大1000V・交流は最大750Vまで測定でき、電流は最大15Aまで対応しています。
液晶部にバーグラフを搭載しており、数値と棒グラフを同時に確認できるため、変動する電圧の動きを追うのに便利です。6A・15Aの電流測定端子には誤挿入防止のセーフティカバーが付いており、安全面も考えられています。電気設備の保守・メンテナンスや学校の教材用途にも広く使われているモデルです。
4.停電・アウトドア・節電に使えるポータブル電源はJackery(ジャクリ)

ポータブル電源とは持ち運んで使える蓄電池のことです。コンセント(AC出力)が使えるので、以下のように停電・アウトドア・節電とさまざまなシーンで活躍します。
・停電への備え:スマホ充電を切らさない、電気ケトルや電子レンジも使える
・アウトドア:キャンプや車中泊でも電気ケトルでお湯を沸かしたり、扇風機・電気毛布を使ったりできる
・節電:ソーラーパネルで充電した電気を使えば電気代0円に
Jackeryは日本のポータブル電源・ソーラーパネル市場で、7年連続年間売上No.1の実績があるブランドです。防災安全協会の「防災製品等推奨品マーク」など、第三者認定も多数取得しています。テスターで電圧を測らずとも、安定して100Vを出力してくれるポータブル電源です。1台備えて、停電対策からアウトドア用の電源まで幅広く活用してみてください。
まとめ
テスターで電圧を測るには、直流なら「V─」・交流なら「V〜」にモードを合わせてからテスト棒を当てます。電流測定モードのまま電圧を測るとショートして壊れるため、モードとテスト棒の端子位置は測定前に必ず確認してください。記事内で紹介したおすすめのテスターから用途に合ったものを選び、さっそく試してみましょう。
コメント