定格電圧とは?簡単に解説!機器別の違いや超えると起きることも紹介

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定格電圧とは、機器が設計通りに安全かつ正常に動く電圧の範囲や上限を示した値のことです。この範囲で使えば機器は正常に動きますが、超えると発熱・故障・発火のリスクがあります。

 

この記事では、定格電圧の基本や、モバイルバッテリー・コンデンサ・モーター・ヒューズなど機器別の定格電圧の読み方、超えたときに何が起きるかを解説します。

目次
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1.定格電圧とは?

定格電圧は「機器が正常に動ける電圧の条件」を示す値です。仕様書や銘板(機器に貼られたラベル)に記載されています。また、関連語に「定格電流」や「定格電力」などがあり、いずれも機器を安全に使うために知っておきたい用語です。 

「定格」はメーカーが保証する動作条件のことで、複数の要素が組み合わさって決まる

定格電圧・定格電流・定格電力は独立した値で、電圧だけ守れば安全とはいえない

「定格電圧」は連続して使える保証値、「最大定格電圧」は一瞬でも超えてはいけない最大値

銘板のINPUT(入力)とOUTPUT(出力)は、それぞれ別の定格電圧を示している 

この4点を頭に入れておくと、以下の解説が読みやすくなります。

そもそも「定格」とは機器が安全に動作できる条件を指す

「定格電圧」の「定格(ていかく)」とはメーカーが保証する動作条件のことです。温度・電圧・電流・電力など複数の要素が組み合わさって条件が決まります。定格の範囲で使えばメーカーが動作を保証し、外れると保証対象外になります。 

「条件」というと「ぎりぎりまで使っていい値」のように聞こえますが、実際は連続して使い続けられる安全な最大値という意味です。一瞬でも超えることを想定した「最大定格」は別に定められています。

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定格電圧・定格電流・定格電力はそれぞれ電圧・電流・電力の上限を示す

定格には主に「定格電圧」「定格電流」「定格電力」の3種類があります。 

種類

意味

具体例

定格電圧

正常に動作が保証される電圧の値

AC100V、DC5Vなど

定格電流

連続して流せる電流の上限

15A、3Aなど

定格電力

連続して消費・出力できる電力の上限

1,500W、60Wなど

いずれも独立した値のため、「定格電圧は守っているが定格電流を超えている」というケースもNGです。仕様書に書かれている値はすべてチェックしなければいけません。

最大定格電圧は一瞬でも超えてはいけない最大の電圧値

定格電圧とよく混同されるのが「最大定格電圧」です。この2つの違いをまとめました。 

定格電圧:この電圧で連続して使うことが保証されている値

最大定格電圧:一瞬でも超えると故障などの原因になる超えてはいけない最大値 

定格電圧は「安定して動ける範囲」、最大定格電圧は「超えると即アウトな上限」のイメージです。トランジスタやICなど過電圧で壊れやすい半導体部品は、とくにこの差が大きく設定されているケースが多くあります。

定格電圧や最大定格電圧は銘板や仕様書で確認できる

定格電圧や最大定格電圧は以下の方法で確認できます。 

銘板:製品本体や裏面のラベルに「INPUT 100V〜240V」「OUTPUT 5V 2A」のように書かれている

仕様書・データシート:電子部品は型番から調べられる。一般家電は取扱説明書にも記載されている

製品パッケージ:小型家電・充電器類は箱に書かれていることが多い 

銘板の「INPUT(入力)」と「OUTPUT(出力)」は別の定格電圧を指しています。たとえば「INPUT AC100〜240V/OUTPUT DC5V 2A」と書いてある充電器は、100Vから240Vの電源を入力して充電できる一方、出力は5Vという意味です。2つを混同しないよう注意してください。

2.機器別の定格電圧の意味

機器別の定格電圧の意味

同じ「定格電圧」という言葉でも、機器によって何を指しているのかが変わります。機器ごとの定格電圧を知る上でのポイントをまとめました。 

モバイルバッテリーは「この電圧で安定した出力が保証される」という意味。INPUTとOUTPUTで別々に記載されている

コンデンサは「この電圧まで耐えられる」という最大値。超えると絶縁膜が破壊されて壊れる可能性がある

モーターは「この電圧で正常に動く」という設計値。低すぎても高すぎてもうまく機能しないことがある 

同じ「定格電圧」でも、機器によって「この電圧で使うべき」なのか「この電圧まで耐えられる」のかが変わります。詳しく見てみましょう。

モバイルバッテリーの定格電圧は安定した出力が保証される電圧

モバイルバッテリーや充電器の定格電圧は、出力側(スマホや機器に渡す電圧)と入力側(充電するための電圧)の両方が仕様書に記載されています。このうち出力側(OUTPUT)は、この電圧を安定して出力する、という意味です。モバイルバッテリーの出力が5Vなら、5V入力対応のスマホをスムーズに充電できます。 

なお、電圧を接続した機器に合わせて自動調整する「USB PD」規格の場合はこの限りではありません。48Vを上限に、機器に合った電圧に切り替えて送り込みます。

コンデンサの定格電圧はかけても安全な電圧の上限

コンデンサ(電気を蓄える電子部品)の定格電圧は「この電圧まで耐えられる」という最大値です。モバイルバッテリーとは逆の意味合いになります。 

定格電圧を超えると内部の絶縁膜が破壊されて壊れる「絶縁破壊」が起きるリスクがあります。一瞬の過電圧でも壊れることがあるため、回路設計ではコンデンサの定格電圧に余裕を持たせるのが基本です。

モーターの定格電圧は正常動作が保証される設計電圧

モーターの定格電圧は「この電圧で使うときに設計どおりの回転数・トルク(ねじる力)が出る」という値です。定格より低い電圧で使うとトルクが落ちて正常に回らなくなり、高い電圧で使うと発熱や絶縁破壊のリスクが出ます。 

小さいころ電池式のラジコンやミニ四駆を使っていて、電池が切れてくるとスピードが遅くなるのを見たことがある人も多いでしょう。これは、電池が消耗して小さな電圧しか送れなくなり、モーターが正常に動かなくなったことを示しています。

3.定格電圧を超えて使うと起きること

定格電圧を超えて使うと起きること

定格電圧を超えると機器の内部でさまざまな問題が起き、放置すると火災につながるケースもあります。 

発熱・絶縁破壊・故障・発火の4つのリスクがあり、超えた電圧の差と時間が長いほどダメージが大きくなる

ヒューズは定格電圧を超えて使うと切れても回路を遮断できなくなり、安全装置として機能しなくなるケースがある 

「ちょっと超えた程度では大丈夫」という油断が、気づかないうちに機器の劣化を進める原因になります。

絶縁破壊・発熱・故障・発火のリスクがある

定格電圧を超えると、機器の内部で以下のようなことが起きます。 

絶縁破壊:電線や部品の絶縁体が壊れ、ショートが起きる

発熱:過剰な電流が流れて配線や部品が熱を持つ

故障:部品が焼け切れて動かなくなる

発火:熱が続くと周囲の素材に火が移ることがある 

リスクの大きさは「超えた電圧の差」と「超え続けた時間」によって変わります。機器によっては、定格電圧より数V高い状態が一瞬なら壊れないこともあるでしょう。しかし、時間が経つにつれて絶縁がじわじわ劣化していくので、定格電圧を超えての使用は厳禁です。

ヒューズは定格電圧を超えると正常に遮断できなくなる

ヒューズは過電流が流れたときにみずから溶けて回路を遮断し、機器を守る部品です。ただし定格電圧を大きく超えた回路で使うと溶けた際にアーク放電(火花)が起き、正常に電流を遮断できないことがあります。アークを経由して電流が流れ続けてしまうのです。 

守ってくれるはずの部品が機能しなくなるため、安全のために定格電圧が合ったヒューズを選ばなければいけません。

4.停電時も安心!AC100V定格出力で日本の家電をそのまま使えるJackery(ジャクリ)ポータブル電源

停電時も安心!AC100V定格出力で日本の家電をそのまま使えるJackery(ジャクリ)ポータブル電源

Jackery(ジャクリ)の持ち運べる蓄電池「ポータブル電源」は、AC出力の定格電圧が純正弦波100Vです。日本の家庭用コンセントと同じ規格で出力するため、国内で製造されているほぼすべての家電を安心して使えます。 

停電でコンセントが使えない状況でも、普段どおりに冷蔵庫やエアコンを使ったり、スマホを何度も充電したりできるのが強みです。また、停電時以外にもキャンプ・車中泊などレジャー・アウトドア用の電源としても活躍します。 

「地震が怖いから備えておきたい」「アウトドア趣味があるから、電源があったら便利そう」という方は、Jackery(ジャクリ)公式サイトでポータブル電源を詳しくチェックしてみてください。



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まとめ

定格電圧は機器が安全に動ける電圧の条件を示した値のこと。「最大定格電圧」は一瞬でも超えてはいけない絶対の上限です。機器によって「この電圧で使うべき」なのか「この電圧まで耐えられる」のかが変わるため、銘板や仕様書で入力(INPUT)と出力(OUTPUT)をそれぞれ確認しましょう。 

定格電圧を超えて機器を使うと故障・発熱・発火のリスクがあります。少しの超過でも時間が経つほどダメージが積み重なるため、どんな機器も定格電圧の範囲を守って使いましょう。

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