1.冬に寝る時、エアコンをつけっぱなしにしてOK?気になる乾燥と電気代を解説

まずは、冬にエアコンをつけっぱなしで寝る時の体への影響と電気代についてわかりやすく解説します。
●冬のエアコンをつけっぱなしにして寝ると喉が痛くなる原因
冬にエアコンをつけっぱなしで寝ると喉が痛くなるのは、乾燥が主な原因です。
暖房運転では、外気の水分を含まない乾いた風が室内に送り込まれるため、湿度が急激に下がります。湿度が40%を下回ると、喉や鼻の粘膜が乾燥して防御機能が低下。ウイルスや細菌が侵入しやすくなり、「喉がイガイガする」「声がかすれる」といった炎症や痛みが起こりやすくなります。
乾燥を防ぐには、加湿や風向きの調整を意識することが大切です。
●冬にエアコンをつけっぱなしにして寝る時の電気代
エアコンは運転を始めた直後に多くの電力を消費します。こまめに切ると、そのたびに再起動で室温を上げ直す必要があり、結果的に余分な電力を使います。
しかし、ダイキンの実験によると、冬に寝る時エアコンをつけっぱなしにしても思ったほど電気代は高くありません。実験では、外出時(計約5時間)・就寝時(計約8時間)にエアコンを停止し、それ以外の時間に運転した場合と比較しています。
結果は以下のとおりです。
● つけっぱなし:約12.7kWh(約343円/日)
● こまめに入り切り:約11.6kWh(約313円/日)
参考:ダイキン|mission5-2 冬のエアコンつけっぱなし検証!
24時間つけっぱなしとの差はわずか約30円。外出時間が長い場合を除けば、つけっぱなしでも大きな負担にはなりません。
冬の寒い夜に無理してエアコンを消すより、設定温度やタイマーを工夫して快適に眠るほうが得策です。
関連記事:エアコン冬の設定温度は何度がいい?暖房の平均温度や節電方法も紹介
2.冬の夜に電気代を節約しながら快適に眠るエアコンの上手な使い方6選

エアコンは設定を少し工夫するだけで、電気代を節約しながら快適に眠れます。冬寝る時エアコンの活用ポイントは次のとおりです。
● 室温は18〜20℃に設定する
● 寝る前に布団をめくって温めておく
● 風が体に直接当たらないよう風向きを上向きにする
● 就寝後3〜4時間で切れるタイマーを設定する
● 加湿器を併用して湿度を保つ
順番に解説していきます。
①寝室は室温15〜20℃・湿度50〜60%を保つ
冬の寝室は、室温15〜20℃・湿度50〜60%を目安に保つと、心地よく眠れます。
部屋が冷えすぎると体が冷えて眠りが浅くなり、暖かすぎると空気が乾いて喉や肌に負担がかかります。さらに、湿度が下がるとウイルスが活発になるため、温度と湿度のバランスをとることが大切です。
快適な環境を整えるために、次の工夫をしてみましょう。
● エアコンの設定温度を18〜20℃にする
● 加湿器や濡れタオルで湿度を調整する
● サーキュレーターで暖気を循環させる
室温と湿度を意識するだけで、体を冷やさず喉の痛みも防ぎながらぐっすり眠れます。
②寝る前に布団をめくって温めておく
冬寝る前に布団を軽くめくって空気を入れかえると、入ったときのひんやり感を防げます。
冷たい布団は体の熱をうばうため、なかなか寝つけません。寝る前に部屋を温めておき、布団をめくっておくだけで、中の空気がほんのり温まりやすくなります。
冷たさがやわらぐだけで、布団に入った瞬間のヒヤッとした感覚もなくなり、眠りの質がぐっと上がるでしょう。
③風が体に直接当たらないよう角度や風量を調整する
冬寝る時エアコンの風が体に直接当たると、体が冷えたり乾燥したりして眠りの質が下がります。
寝ている間は体温が下がるため、風が当たると体の熱が奪われてしまいます。特に顔や首に風が当たると、のどの乾燥やだるさの原因にもなるため注意が必要です。
快適に眠るためには、次のポイントを意識しましょう。
● 風向きを「上向き」または「天井方向」に設定する
● 風量は「自動」または「弱」にする
● サーキュレーターで空気をやさしく循環させる
直接風を当てないようにするだけで、体の冷えを防ぎ、快眠につながります。
④タイマーを活用して自動で切れるようにしておく
冬寝る時エアコンのタイマーを設定して、数時間後に自動で切れるようにしておくのもおすすめです。
部屋を温めたまま眠れるうえ、長時間の運転を避けられるため、スムーズに入眠できて乾燥対策にもなります。節電効果も期待できるでしょう。 以下のようにタイマー設定をしてみてください。
● 就寝後3〜4時間後に切れるよう設定する
● 切タイマーと入タイマーを組み合わせて温度をキープ
● 朝起きる1時間前に入るように設定すると起床がラクになる
リモコンひとつで簡単に設定できる、今日からすぐに実践できる方法です。
関連記事:エアコンの停電で健康被害に!季節別の対策や復旧時にやるべきことを解説
⑤つけっぱなし時は加湿器を併用する
冬寝る時、エアコンをつけっぱなしにする場合は、加湿器を併用しましょう。
暖房の風は湿度を下げやすく、放っておくと湿度が40%以下になることもあります。乾燥が進むと、喉の痛みだけでなく、肌荒れや静電気の原因にもなります。 冬寝る時、快適な湿度を保つための工夫は次のとおりです。
● 加湿器をエアコンの風が当たらない位置に置く
● 濡れタオルや洗濯物を室内に干す
● コップ1杯の水を枕元に置いておく
湿度を保つだけで、朝起きたときの喉の違和感や肌のつっぱりが減ります。乾燥を防げば、風邪の予防にもつながり、肌の調子も整いやすくなるでしょう。
⑥昼は日光を入れ、夜は雨戸で保温する
熱は窓から入り、同時に逃げていく性質があります。そのため、日中は太陽光を取り入れ、夜は雨戸を閉めて熱を逃がさないようにすると、暖房効率が上がります。冬寝る時エアコン暖房の保温効果を高めるポイントは次のとおりです。
● 昼はカーテンを開けて日光をしっかり取り入れる
● 夜は雨戸や厚手のカーテンを閉めて冷気を防ぐ
● 窓際に断熱シートを貼って外気をシャットアウトする
ちょっとした工夫で、暖房の使いすぎを防ぎながら快適な室温を保てるでしょう。
関連記事:ペットを守れ!停電でエアコンが使えないときの対策完全ガイド
3.エアコン以外にもある!冬の睡眠環境を整える4つの方法

エアコンだけに頼らなくても、ちょっとした工夫で冬の夜をあたたかく過ごせます。
● 寝る時は厚着をしない
● 入浴後30分ほどあけてから布団に入る
● 寝る前の食事や飲酒は控える
● 湯たんぽや布団乾燥機で寝具を温める
どれも手軽に取り入れられる方法です。自分に合ったものから試してみましょう。
①寝る時は厚着をしない
冬寝るときの厚着は、意外にも体を冷やす原因になるため気をつけてください。
人は眠るとき、体温がゆるやかに下がることで深い眠りに入ります。厚着をすると体温調節がうまくできず、汗をかいて布団の中が湿り、結果的に体を冷やしてしまうことがあります。
通気性や吸湿性の高い綿やガーゼ素材のパジャマを選び、靴下や腹巻きを使うときは締めつけの少ないものにしましょう。布団を重ねすぎないこともポイントです。
動きやすく風通しのよい服装にすると、体が自然に温まり、朝まで快適に眠れるでしょう。
②入浴後30分ほどあけてから布団に入る
入眠は、お風呂から出てすぐよりも、30分ほど経ってから布団に入るのがおすすめです。
入浴で上がった体温は、ゆるやかに下がるタイミングで眠気が訪れます。すぐに布団に入ると体がほてって寝つけず、汗をかいて逆に冷えてしまうこともあります。
冬、入浴後の過ごし方のポイントは次のとおりです。
● 湯温は38〜40℃程度のぬるめにする
● 湯船につかる時間は10〜15分程度
● 出たあとは水分補給をして、照明を落としリラックスする
入浴後すぐに布団に入らず、体を落ち着かせることで自然な眠気を促せます。眠りの質を高めたい人にぴったりの習慣です。
③寝る前の食事や飲酒は控える
冬寝る直前の食事や飲酒は、眠りを浅くしてしまう恐れがあります。
食べ物を消化するために胃腸が働き続けると、体がしっかり休まりません。アルコールも一時的に眠気を感じさせますが、利尿作用や血糖値の変化によって途中で目が覚めやすくなります。
冬、寝る前には、次のポイントを意識してみましょう。
● 夕食は就寝の2〜3時間前までにすませる
● 消化のよいものを選ぶ(おかゆ・豆腐・スープなど)
● 寝酒の代わりに白湯やハーブティーを飲む
胃腸を休めることで、体も脳もリラックスでき、自然と深い眠りにつながります。
④湯たんぽや布団乾燥機で寝具を温める
布団が冷たいままだと体がこわばり、寝つきが悪くなります。あらかじめ温めておくことで布団内の空気がやわらかくなり、体の緊張がほぐれて自然と眠気が訪れます。 以下のアイテムで布団を温めていきましょう。
● 湯たんぽを布団に入れておく
● 布団乾燥機を使って全体を温める
● ドライヤーで足元だけを一時的に温める
布団に入った瞬間の冷たさをなくすだけで、眠りの深さがぐっと変わります。冷え性の人にもぴったりの方法です。
関連記事:こたつの消費電力と電気代は?エアコンやホットカーペットとの比較も紹介
4.寒い冬の夜を守る!エアコン使用時の停電リスクと備え方

冬に寝る時のエアコン利用は、寒さ対策として欠かせませんが、同時に気になるのが「停電時のリスク」です。特に寒波が強まる季節は、積雪や強風による突発的な停電が発生しやすく、夜間の暖房が使えなくなると体調悪化につながる恐れがあります。
そこで家庭防災として役立つのがJackery(ジャクリ)のポータブル電源です。
ポータブル電源とは、コンパクトで大容量の持ち運べる蓄電池のこと。あらかじめ電力をためておき、停電時に好きな場所でエアコンや暖房、電気毛布などの家電に給電でき、停電中でも安全で暖かい睡眠環境を確保できます。
Jackeryポータブル電源は、256Wh~3,072Whまで容量幅広くラインナップ。エアコンから電気毛布までさまざま暖房器具を動かせます。主な特長は次のとおりです。
● 業界トップクラスの軽量・コンパクト設計
● 長寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載(毎日使っても約10年使用可能)
● 最大5年間の長期保証・修理サポート付き
ソーラーパネル対応のため太陽光で発電・充電も可能のため、冬の防災はもちろん、電気代の節約やアウトドアなど多彩なシーンで活躍します。
5.冬に寝る時のエアコン使用に関するよくある質問
冬に寝る時のエアコン使用に関するよくある質問についてまとめました。
● 高齢者や子ども、赤ちゃんが寝る時にエアコンを使う場合の注意点は?
● 冬にホテルで寝る時エアコンはどうしたらいい?
● エアコン以外の暖房との併用で電気代を抑える方法は?
● こたつ・電気毛布・湯たんぽなど
● 冬の就寝中にエアコンを使うと風邪をひきやすくなる?
順番に解説していきます。
①高齢者や子ども、赤ちゃんが冬寝る時にエアコンを使う場合の注意点は?
高齢者や子ども、赤ちゃんは体温調節が苦手なため、冬は室温を18〜20℃に保つことが大切です。加湿器を併用し、湿度は50〜60%をキープすると乾燥も防げます。
また、タイマーやスリープ機能は「完全に切るため」ではなく、温度をゆるやかに調整して冷えすぎを防ぐために使うのがおすすめです。夜間の冷え込みや乾燥を防ぎながら、快適な眠りをサポートしてくれます。
②冬にホテルで寝る時エアコンはどうしたらいい?
ホテルは自宅よりも部屋が広く、断熱性も場所によって異なるため、同じ温度設定でも体感がやや低く感じられます。
そのため、就寝時は22℃前後に設定すると快適です。風が顔に当たらないよう風向きを調整し、湿度が40%を下回る場合は濡れタオルやコップ1杯の水を置いて加湿しましょう。
タイマーやスリープ機能を使って温度をゆるやかに調整すれば、朝まで快適に過ごせるでしょう。
③冬寝る時、エアコン以外の暖房との併用で電気代を抑える方法は?
以下の暖房器具を上手に組み合わせることで、エアコンだけに頼らず電気代を抑えられます。
● こたつ:体の芯まで温まり、省エネ効果が高い
● 電気毛布:就寝前の布団の温めに便利
● 湯たんぽ:電気を使わず長時間あたたかい
部屋全体の暖房はエアコンにまかせ、体を直接温める部分を他のアイテムで補うのがポイントです。
エアコンの設定温度を1〜2℃下げ、足元や布団まわりを補助的に温めると、快適さを保ちながら効率よく節電できます。
関連記事:冬の電気代はなぜ高くなる?その理由と4つの節約ポイントを詳しく解説
④冬の就寝中にエアコンを使うと風邪をひきやすくなる?
エアコンの使用そのものが風邪の原因になるわけではありません。
風邪をひきやすくなるのは、乾燥や冷えによって粘膜の防御力が低下するためです。湿度が40%を下回るとウイルスが活発になるので、加湿器や濡れタオルを使って湿度を保つことが大切です。
就寝中にエアコンを稼働する際は、風が直接体に当たらないようにし、温度は18〜20℃を目安にしましょう。
まとめ
冬の夜にエアコンをつけっぱなしで寝ても、温度と湿度を適切に保てば快適に過ごせます。
室温は18〜20℃、湿度は50〜60%を目安にし、風向きやタイマーを上手に調整してみましょう。乾燥対策や節電を意識するなら、こたつや湯たんぽを組み合わせるのも効果的です。
さらに、Jackeryのポータブル電源を活用して、夜間電力やソーラーパネルで蓄えた電力を使えば、冬の電気代をより賢く抑えられます。コンパクトで持ち運びもしやすいため、非常時やアウトドアにも便利です。
さまざまなシーンで活躍するJackeryのポータブル電源を、冬の定番アイテムとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
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