1.100均でも買える!最低限の防災ポーチ中身リスト10選
防災ポーチの中身はどんなものをいれておけばよいのか。多くの人が「防災ポーチにあってよかった」と感じている中身を10個紹介します。
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防災ポーチの中身 |
用途 |
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モバイルバッテリー&充電コード |
連絡・情報収集用のスマホの充電 |
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作業用手袋 |
ガレキやガラスの除去 |
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除菌シート |
手指の消毒・身体拭き |
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小銭&テレホンカード |
公衆電話の利用 |
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携帯用トイレ |
緊急時のトイレ |
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災害用アルミシート |
夜の冷え込み防止 |
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防災用ホイッスル |
身動きが取れなくなったときの救助要請 |
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応急手当セット (絆創膏・消毒液・常備薬) |
ケガの応急手当 |
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カロリーのある非常食 |
最低限のカロリー確保 |
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マスク |
粉塵・感染症防止 |
あれもこれも入れてしまうと、適したサイズを超えてしまうこともあります。ここで取り上げたアイテムを参考にしながら、実際に想像してみて決めるのも良いでしょう。
①モバイルバッテリー&充電コード

日常から使用しているスマホは、朝一なら満充電であるかもしれません。しかし、日常で隙間時間を埋めてくれる便利なものであるスマホのバッテリーは、災害に合うと瞬く間に減っていきます。
スマホが使えなくなると、一気に不安が押し寄せてくることも。モバイルバッテリーと充電コードは防災ポーチになくてはならないアイテムです。最低でも自分のスマホが1回分フル充電できる容量のモバイルバッテリーを入れておきましょう。
関連記事:モバイルバッテリーは災害時に必須!賢い選び方や大容量のおすすめ製品を紹介
②作業用手袋
作業用手袋は、崩れた瓦礫を取り除いたりするときに使用しますが、最優先はよく使うことになる手を保護するためのものです。よく「軍手」があげられていることがありますが、
・自分の手に合ったものであること
・滑り止めがついているもの
でなければ、返って使いにくくなる恐れがあります。作業手袋であれば、様々なサイズや用途に優れたものが販売されているので、軍手よりも重宝するでしょう。
③除菌シート
外出時に災害に合うと、「手を洗う」「手先を消毒する」ことが困難な場合があります。水が使えない状況も想定しておきましょう。汗をかいたときにカラダを拭くこともできます。除菌シートは入れておいて損はありません。
➃小銭&テレホンカード
「スマホがあれば大丈夫。」
災害時は、この根底が崩れてしまいます。ネットが混線して使えなくなる状況も考えておかなければなりません。停電するとコンビニなどのレジは使えなくなるため、スマホによる電子決済も使えなくなります。
連絡手段が閉ざされたとき、公衆電話を使えるよう小銭とテレホンカードを入れておくと便利です。「財布を見たら小銭がなかった」としても、防災ポーチに入れておけば何かと助かる場面がありそうです。
⑤携帯用トイレ
携帯用トイレは非常時にあるととても重宝します。人間の生理現象は待ったナシです。
「近くにトイレが見当たらない」
「エレベーターに閉じ込められてしまった」
「車の中に閉じ込められてしまった」
ときを想定した備えとして、防災ポーチにいれておきましょう。携帯用トイレの中には凝固剤や臭いを遮断できる袋が入っているので、携帯用トイレを使用しても臭いを気にする必要はありません。
関連記事:停電中でもトイレは使える?タンクレスの流し方・断水時の注意点や対策を解説
⑥災害用アルミシート
自宅に帰れず一晩明かさなくてはならない状況に陥ったとき、夜の冷え込みから体温を守るために必要となるのが災害用アルミシートです。アルミシートをカラダに羽織れば、風を通しにくいので想像以上に暖かく感じます。
また、腰を下ろすときに敷くことで地面からの冷えを遮断する効果も期待できるので、何かと役立つアイテムとなるでしょう。
⑦防災用ホイッスル&ポケットライト
外出先で災害に遭ったとき、防災用ホイッスルやポケットライトはどんなときに使うのか。
・身動きがとれなくなったときに、自分の居場所を知らせる
・被災したときの混乱に紛れて身の危険を感じたときのSOS
など、自分の身を守るためや、助けを求めるときに有効です。そのほか、停電時の屋内は昼間でも暗い場所があり、暗がりでの避難は危険を伴う場合があります。スマホの使用は電力を温存するため控えたいものです。ポケットライトは暗がりの場所で移動するときに使いましょう。
関連記事:【本当に必要?】防災ホイッスルが役立つ理由や選び方・おすすめ商品を解説
⑧応急手当セット(絆創膏・消毒液・常備薬)
屋外で災害に遭ったとき、建物の倒壊や土砂崩れなどによって怪我をすることも考えられます。あくまでも応急処置となりますが、消毒液や絆創膏などを持っていればちょっとした怪我なら手当も可能です。ひどくならないうちに処置ができると便利です。
あなたがもし、日常的に薬を飲んでいる場合は、常備薬も入れておきましょう。1~2回分だけでも余分があることで、安心できるでしょう。
⑨カロリーのある非常食
防災ポーチに入れる非常食は、カロリーがあってかさばらず小さいもの。小腹が満たされる程度のものでかまいません。
・カロリーメイト
・忍者めし
などがコンパクトでポーチに入れてもかさばらないでしょう。チョコレートは溶けてしまうこともあるので、控えた方が良さそうですね。
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⑩マスク
今まではコロナ渦でマスクは常備されていたのですが、規制が解けたこともあってマスクを常備している方は大分少なくなりました。
災害時は粉じんが舞っている場合もあり、マスクは必要になってきます。避難所を利用するときにも、人が密集する恐れもあります。防災ポーチに入れておくことで、被災時の粉じんや感染から身を守ることができます。
関連記事:猛暑時の停電では熱中症に注意!夏の停電時の対策と防災グッズ8選
2.女性必見!防災ポーチに入れておきたい中身3選
災害時の備えは性別によっても必要なものが異なります。女性ならではの視点から、防災ポーチに入れておきたい持ち歩き用アイテムを3つ見ていきましょう。
①生理用品
女性にとって生理用品は必需品です。災害時に生理用品が手に入らないと、衛生状態の悪化による感染症リスクの増加や、経血による下着や衣服の汚れなどのトラブルを起こします。以下のポイントを押さえて用意しましょう。
● 1〜2日分のナプキンや生理用品をコンパクトにまとめる
● 個包装のウェットティッシュも一緒に入れておくとより安心
● 使用済みナプキンを入れる小さなジップロックも用意しておくと便利
最近では旅行用の小分けパックも販売されているので、かさばらずに持ち運べるものを選ぶのがおすすめです。
②保湿剤・スキンケア用品
災害時は水不足になりがちで、身体を洗ったりして肌の清潔を保つことが難しくなります。また、ストレスによる肌荒れも起こりやすい状況です。以下のアイテムを用意しておくと良いでしょう
● 使い切りタイプの保湿クリームやリップクリーム
● 除菌・洗浄できるシートタイプのスキンケア用品
● 日焼け止め
これらのアイテムは小さいサイズのものを選べば、防災ポーチに入れてもかさばりません。
③小型のブランケット・防寒アイテム
女性は一般的に男性より体温が低く、寒さを感じやすい傾向があります。避難所や車中泊でも安心して過ごせるよう、以下のようにコンパクトな防寒アイテムを用意しておきましょう。
● 折りたたみ式の小型ブランケットやストール
● アルミブランケット
● 使い捨てカイロ
とくに小型のブランケットはショールやストールとして普段使いできるものを選べば、いざというときだけでなく普段使いもできます。
関連記事:【女性必見】一人暮らし・女性が持つべき防災グッズ7選|防災セットの選び方
3.未就学児~小学生の子どもがいる家庭の防災ポーチの中身は?

子どもがいる家庭では、子ども向けの最低限の備えも必要です。子ども用の防災ポーチを準備するか、大人の防災ポーチに子ども用アイテムを追加しておきましょう。
以下で、子どもがいる家庭の防災ポーチの中身のポイントを解説します。
①「SOSカード」を持たせよう
災害時には子どもと保護者が離ればなれになるリスクもあります。このような事態に備えて、以下の内容が書いた「SOSカード」を子どもに持たせておくと安心です。
● 子どもの名前、年齢、学校名
● 保護者の連絡先(複数あると良い)
● 自宅の住所
● アレルギーや持病などの情報
カードは防水加工されたものを用意するか、ラミネート加工をしておくと良いでしょう。また、子どもが理解できる年齢なら、カードの使い方も教えておくことも大切です。
②軽くて高カロリーなお菓子を多めに入れるのがおすすめ
子どもは大人よりも多くのエネルギーを消費するため、なるべく高カロリーな食べ物の用意が必要です。また、災害時の精神的ストレスを和らげるためにも、子どもが好きなお菓子を用意しておくと良いでしょう。以下がポイントになります。
● チョコレートやキャンディなど子どもが喜ぶもの
● 嫌いでないなら栄養補助食品も用意(カロリーメイトやプロテインバーなど)
アレルギーのある子どもは代替食も用意
ただし、チョコレートは溶けやすいので、季節や保管場所に注意が必要です。また長期保存が可能なビスケットやクッキーなども用意しておくと良いでしょう。
③乳幼児は「母子手帳のコピー」もマスト
乳幼児がいる家庭では、母子手帳のコピーを防災ポーチに入れておくことをおすすめします。母子手帳があれば、誰が見ても以下のような情報を確認できるからです。
● 予防接種の履歴
● 成長記録
● アレルギー情報
● かかりつけ医の連絡先
災害時に避難所や違う地域の医療機関にかかる場合でも、子どもの健康状態や予防接種の履歴がわかれば適切に対応できます。また、可能であればスマホで母子手帳の写真を撮り、いつでも見られるようにしておくのがおすすめです。
4.防災ポーチとともにあってよかった防災グッズ
これまでは、防災ポーチの必要性や中身についてくわしく解説してきました。外出先で災害にあったときに、「自宅に帰りたい」と感じる方は多いはずです。自宅に戻ったとき、災害対策がしっかりできていることで、より安心できるのではないでしょうか。
ここでは、自宅の防災対策について少し触れておきます。自宅の災害対策に必要なものをご紹介しますので、今一度確認して揃えておいて損はありません。
●ポータブル電源(停電時の電力確保)

災害が発生すると、少なからずライフラインに支障をきたしてしまいます。その1つが停電による電力被害です。我々の生活はほぼ全てを電力に依存してしまっていることもあり、電力を絶たれるとかなり不便な生活を強いられてしまいます。
そのため、停電時でもスマホやPCだけではなく、冷蔵庫や扇風機、エアコン、電気毛布などの家電にも給電できるポータブル電源が欠かせません。ポータブル電源があると、不便なく復旧するまでの期間を過ごすことができるようになります。
・1台あれば10年以上は使える長寿命のJackeryポータブル電源
冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器を動かせる大容量と高出力を持つ長寿命なポータブル電源と言えばJackery(ジャクリ)です。品質の優れた信頼性のあるJackeryのポータブル電源は、
・電気用品安全法(PSE)の適合検査に合格
・防災製品等推奨品認証を獲得
しています。世界で500万台以上の販売実績と、200社以上の企業が推奨しているメーカーでもあるため、安心して選んでいただけるメーカーです。
●食料品の備蓄(長期保存可能な食料と飲料水の確保)
長期保存できる食料品の備蓄は、災害対策には必要です。災害が発生すると必ず起こるのが不必要な買い占めによる物資の不足です。
「スーパーやコンビニに行っても何もない」
そんなニュースをよく見かける中、救援物資が届くのを待つしかない状態では、自宅にいても安心できませんよね。ライフラインの復旧が整うまでの期間、家族が過ごすための備蓄は常に蓄えておくことで、あなたの災害における備えは万全となります。目安は、
・飲料水=1人1日3L×1週間分
・食料品=1人1日3食×1週間分
を想定していれば、十分な備蓄と言えます。カップラーメンや缶詰、お米、乾パン、レトルト食品など、長期保存できる食料品の備蓄は常に蓄えておきましょう。
●日用品の備蓄(備蓄する習慣をつけることが吉)
食料品と同じく買い占めが発生する恐れがあるのが日用品です。
・ティッシュやトイレットペーパー
・洗剤(洗濯用洗剤・シャンプー・ハンドソープ)
・衛生用品
・常備薬や消毒液、除菌スプレー
常日頃から使用している日用品のストックも、一度買い占めが発生するとたとえライフラインが復旧してもしばらく店頭に並ぶのが遅れることも予想されます。備蓄を習慣化させることで、防災対策に繋がります。
5.防災ポーチの中身に関するよくある質問(Q&A)
防災ポーチの中身に関するよくある質問と、その回答をまとめました。
①「防災ポーチはいらない」という意見があるのはなぜ?
「防災ポーチはいらない」という意見の背景には、いくつかの理由があります。
● 「災害に遭う確率は低いから準備は過剰」という考え方があるから
● 「普段から使わないものに投資したくない」という経済的な観点があるから
● 「スマホがあれば何とかなる」という過信があるから
● 「防災リュックがあれば十分」という認識が定着しているから
防災ポーチは自宅の防災リュックとは別の役割です。外出先で被災したとき、自宅の防災グッズは役に立ちません。コンパクトな防災ポーチなら普段から持ち歩くことができ、災害だけでなく日常の小さなトラブルにも対応できるでしょう。
②防災ポーチが無印良品で売っているのは本当?
無印良品では「いつものもしも持ち出しセット」という名称の防災ポーチのようなアイテムが販売されています。中身は以下のとおりです。
● 不織布マスク
● ばんそうこう
● 除菌シート
● EVAケース
● コンパクトヘッドライト
● 耳栓・ケース付
● 大判ボディシート
● 撥水サコッシュ
● エマージェンシーシート
● ハンカチ
● メモ帳
参考:無印良品
最低限の防災グッズがまとめて揃えられる防災ポーチとして人気があります。
ただし、携帯トイレやホイッスルなどの必需品が含まれていません。用意しておくのに越したことはありませんが、不足している中身は自分で追加しましょう。
まとめ:防災意識と備えは少しずつでも揃えていこう
今回の記事では、防災ポーチの必要性を踏まえて、防災ポーチの中身について入れておくべきおすすめ商品をご紹介しました。
・防災ポーチの必要性
・防災ポーチの中身おすすめ10選
・外出時の災害時における行動
防災ポーチの適切なサイズも合わせてまとめていますので、実際に準備を検討されている方には参考になる情報です。いつ起こるかわからないことに関しての備えは、「後回し」にしてしまいがちになりますよね。
しかし、ここ近年の自然災害の増加で皆さんの防災に関する意識は強めざるを得ないのではないでしょうか。少しずつでも良いのです。今からでも意識をもって、ご家族を守るための防災対策について考えてみてはいかがでしょうか。