在宅酸素療法の停電対策ガイド|酸素濃縮器が止まったときの対処法と備え

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在宅酸素療法(HOT)を受けている方にとって、停電は命に直結する緊急事態です。酸素濃縮器は家庭用コンセントの電力で動いているため、停電と同時に酸素の供給が止まります。

 この記事で紹介する緊急時の手順と日頃の備えを、ご家族全員で確認しておきましょう。

目次
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1.【在宅酸素療法】停電で酸素濃縮器が止まったときの緊急対応

【在宅酸素療法】停電で酸素濃縮器が止まったときの緊急対応

停電が発生し酸素濃縮器が止まった場合は、落ち着いて順序よく対応することが最優先です。以下の手順をあらかじめ家族全員で把握しておきましょう。

1. 酸素ボンベに切り替えて流量を確認する

2. 内蔵バッテリーの稼働時間を把握する

3. 主治医・酸素供給業者・電力会社に連絡する

それぞれ順に詳しく解説します。

※在宅酸素療法を受けている患者の多くは、酸素供給業者から停電時の対応マニュアルを配布されています。内容は機器や契約内容によって異なる場合があるため、必ず自分の機器の手順を事前に確認しておきましょう。ボンベへの切り替え方法や緊急連絡先も、マニュアルに記載されているのが一般的です。

①酸素ボンベに切り替えて流量を確認する

酸素濃縮器が止まったら、すぐに携帯用の酸素ボンベに切り替えます。バルブを開き、残圧計で酸素残量を確認してください。

切り替え後は安静時の酸素流量に合わせ、なるべく動かずに過ごしましょう。動くほどボンベの消費が早まります。流量の調整方法や切り替え操作を日頃から練習しておけば、停電時でも落ち着いて対応できます。

②内蔵バッテリーの稼働時間を把握する

外出用の携帯型酸素濃縮器(POC)にはバッテリー内蔵タイプもあります。お使いの機器に内蔵バッテリーが搭載されている場合は、稼働時間を取扱説明書で確認しておきましょう。

ただしバッテリーは経年劣化するため、購入直後と比べて稼働時間が短くなっていることがあります。購入日を本体に貼り付けて管理し、定期的に酸素供給業者へ交換を相談してください。

③主治医・酸素供給業者・電力会社に連絡する

酸素ボンベへの切り替えが完了したら、以下の順で連絡を取ります。

 酸素供給業者:ボンベの追加配達を依頼する

 主治医または担当の医療機関:状態を報告し、指示を受ける

 電力会社:停電の状況と復旧の見込みを確認する

停電の規模が広範囲の場合は、業者の対応が遅れることもあります。ボンベの残量が心もとない状況になってしまったら、医療機関で一時受け入れできないか主治医に相談しましょう。

なお、在宅酸素療法を受けている家庭では、電力会社の「医療機器利用者登録制度」を利用できる場合があります。停電時の情報提供や安否確認の対象となるため、事前に電力会社へ相談しておくと安心です。

参考:東京電力「在宅医療機器をご使用のお客さまを対象とする広域停電に備えた事前登録のご案内について」

また、自治体によっては在宅医療患者の災害支援制度があります。市町村の防災担当窓口に相談すると、停電時の避難支援や医療機関との連携を受けられる場合があるので、確認しておきましょう。

2.在宅酸素療法で使う機器ごとの停電時の影響

在宅酸素療法では使う機器の種類によって停電時の影響が違います。お使いの機器の特性をあらかじめ理解し、とっさの対応ができるようにしておきましょう。

①酸素濃縮器は停電で即停止する

酸素濃縮器は空気中の酸素を取り出して供給する装置で、稼働には家庭用コンセント(100V)が必要です。停電が発生した瞬間に動作が止まり、酸素の供給が途絶えてしまいます。在宅酸素療法を受けている方の多くが使用する種類で、停電への備えが欠かせません。

なお、近年増えているバッテリーを内蔵した機種は、停電時に一定時間だけ稼働し続けられます。ただし内蔵バッテリーの稼働には限りがあり、停電が長引いた場合は酸素ボンベへの切り替えが必要です。

②液化酸素装置は停電の影響を受けにくい

液化酸素装置は、液化した酸素を専用の保管容器にためて、気化させて供給します。電源を必要としないため、停電中でも継続使用できる点がメリットです。

ただし、以下のようなデメリットもあります

1. 定期的な配達が必要で、自分で在庫管理しなければならない

2. 携帯容器への酸素充填を患者自身がする必要がある

3. 容器の残量がなくなれば補充まで使用できない

停電に強い反面、酸素濃縮器と比べて日常の管理の手間が多くなります。普段使いでは酸素濃縮器が便利です。

③酸素ボンベは電源不要で使用できる

酸素ボンベは電源を一切必要とせず、停電時のもっとも確実な代替手段です。外出時の使用のためだけでなく、停電に備えた予備として常に一定本数を手元に確保しておくことをおすすめします。

なお、使用可能時間は容量・残圧・設定流量の組み合わせによって変わります。たとえば500Lボンベを安静時流量2L/分で使った場合、理論値では約250分(4時間超)使用できる計算です。実際の使用可能時間は機器の設定や個人差があるため、詳しくは酸素供給業者に確認してください。

停電時の第一対応として「ボンベに切り替えて業者に連絡する」手順が身についていると、いざというときに落ち着いて動けます。

3.在宅酸素療法の患者が停電に備えて準備しておくべきこと

在宅酸素療法の患者が停電に備えて準備しておくべきこと

停電はいつ起きるかわかりません。台風・地震・設備トラブルなど原因はさまざまです。いつ、何が起きても良いように、以下の備えを日頃から整えておきましょう。

①酸素ボンベを必要本数備蓄する

停電時の命綱となる酸素ボンベは、常に余裕のある本数を確保しておきましょう。残量が少なくなってから業者へ連絡するのではなく、一定量を切ったら即座に追加依頼する習慣をつけることが欠かせません。

30年以内に起こる可能性が高いとされる南海トラフ巨大地震では、災害関連死として「酸素ボンベの不足により吸入患者が死亡する」ケースが想定されています。停電が広範囲・長期間におよぶと、業者の配達が滞ることがあります。ボンベは「次の配達が遅れても困らない本数」を常に手元に置くことが原則です。

参考:内閣府防災情報「南海トラフ巨大地震最大クラス地震における被害想定について」 

使用可能時間の目安を業者に確認し、停電が数時間〜1日程度続いた場合でも対応できる本数を把握しておきましょう。

②緊急連絡先リストを作成して家族で共有する

停電時に真っ先に必要となるのが、各関係先への連絡です。以下の連絡先を一覧にまとめ、家族全員が見られる場所に貼っておきましょう。

 酸素供給業者の24時間対応窓口

 主治医または担当の医療機関

 電力会社の停電受付窓口

 最寄りの避難場所(自家発電設備を備えた公共施設)

夜間であったり、患者本人が動揺したりしていても、リストがあれば家族が冷静に動けます。業者には停電時の対応方針をあらかじめ確認し、連絡の際に何を伝えればよいかも把握しておきましょう。

③メーカー推奨の外付けバッテリーを用意する

酸素濃縮器のメーカーや機種によっては、専用の外付けバッテリーが用意されています。停電時にボンベへの切り替えを補完するために備えておくと安心です。外付けバッテリーの管理・使用のポイントは以下のとおり。

 購入日を本体に記録し、経年劣化を定期的にチェックする

 古いバッテリーはフル充電しても稼働時間が大幅に短くなるため、定期的に交換する

 メーカーの定期点検を受け、バッテリーを含む周辺機器の状態を確認する

 停電時に複数台使える状態にしておくと、長時間の停電にも対応できる

お使いの機器に対応した外付けバッテリーの種類や入手方法は、酸素供給業者に確認しましょう。

4.家庭の停電対策は「Jackeryポータブル電源」がおすすめ

家庭の停電対策は「Jackeryポータブル電源」がおすすめ

停電中の生活家電の電力確保には、ACコンセントが使える持ち運び式蓄電池「Jackeryポータブル電源」が活躍します。停電中に役立つシーンの例をまとめました。

 スマートフォン・タブレット充電:業者や家族への連絡、停電情報の収集に

 照明・ランタン:夜間の停電でも室内を明るく保てる

 扇風機・エアコン:夏場の停電でも熱中症リスクを下げられる

 電気毛布・ヒーター:冬の停電でも暖を確保できる

 テレビ・ラジオ:停電中も情報収集の手段を維持できる

 冷蔵庫・電子レンジ・電気ケトル:停電中でも食材を守ってくれるし、温かい食事がとれる

数あるポータブル電源の中で、Jackeryをおすすめする理由は以下のとおりです。

 7年連続日本国内No.1の販売実績:国内はもちろん全世界で停電対策として使われており、信頼性が高い

 BMS(バッテリーマネジメントシステム)搭載:過電流・過充電・過放電・高温などを自動で検知して機器を保護するため故障リスクが低い

 防災安全協会推奨品認定取得:一般社団法人防災安全協会の認定を受けており、地震などの災害時に役立つことが認められている

 最長5年無料保証・日本語サポート:電話・メール・LINEで対応。万が一の初期不良・故障時も安心して使い続けられる。

注意点として、酸素濃縮器をはじめとする人命に関わる医療機器への直接給電は推奨しません。万一のトラブルや事故が発生した場合も、メーカーとしての責任を負いかねます。在宅酸素療法の方の停電対応は必ず主治医や酸素供給業者の指示に従ってください。


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5.在宅酸素の停電に関するよくある質問

在宅酸素の停電に関するよくある質問と、その回答をまとめました。

①酸素濃縮器のバッテリーは何時間持ちますか?

機種や設定流量によって大きく変わるため、一概には言えません。お使いの機器の取扱説明書か、酸素供給業者に確認してください。なお、バッテリーは年数とともに劣化し、稼働時間が短くなっていきます。定期的な点検と交換がおすすめです。

②ポータブル電源は在宅酸素に直接給電できますか?

技術的には接続できますが、推奨致しません。Jackeryポータブル電源は病院仕様のCPAP(シーバップ)、ECMO(エクモ)、ペースメーカなど、身の 安全に関わる医療救急機械の電源としての使用、または、消費電力の大きいな設備、例 えば核施設設備、スペースシャトル製造などの使用は推薦されません。上記設備の使用 後、火災、機器故障など個人安全を脅かす事故の責任を取りません。

③停電が復旧したらすぐに酸素濃縮器を使えますか?

電源を入れ直せば使用できますが、起動直後は酸素濃度が安定するまで数分かかることがあります。機種ごとに稼働後の安定時間が異なるため、取扱説明書で確認しておきましょう。停電が長時間続いた場合は、機器に異常がないかをひと通り確かめてから再開し、不明な点や不具合は酸素供給業者に問い合わせてください。

まとめ

停電が起きたら、まず酸素ボンベに切り替えて業者・主治医・電力会社に連絡してください。日頃の準備として欠かせないのは、酸素ボンベの十分な備蓄と、緊急連絡先リストの整備、専用外付けバッテリーの管理です。物の準備だけでなく、ボンベの切り替え操作も日頃から練習しておきましょう。

停電中の生活家電の電力確保には、照明・扇風機・電子レンジ・スマホなどを動かせるJackeryポータブル電源が役立ちます。備えは早いほど安心です。いざというときに慌てないよう、Jackeryのポータブル電源で停電対策を強化しておきましょう。

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