マグマと溶岩の違いとは?成分・温度・粘り気の違いを分かりやすく解説

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ニュースで火山噴火を見るとき、「マグマ」と「溶岩」という言葉が出てきます。しかしこの2つの違いをはっきり説明できる方は意外と少ないかもしれません。実はどちらも同じ物質を指しており、「どこにあるか」によって呼び方が変わります。
この記事では、マグマと溶岩の違いをはじめ、粘り気・成分・温度の特徴から火山噴火への備えまでまとめて解説。火山の多い日本に暮らす上で、知っておきたい知識を確認しておきましょう。

目次
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1.マグマと溶岩の違いとは?

マグマと溶岩はどちらも「地球内部で岩石が溶けたもの」ですが、その場所と状態で区別されます。最初に2つの定義をおさえてから、それぞれの特徴を詳しく見てみましょう。

①マグマと溶岩の違いは「地下」か「地上」か

マグマと溶岩の最大の違いは「地下にあるか」「地上に出たか」です。同じ物質でも、地下にあるときは「マグマ」、地表に噴き出した後は「溶岩」と呼ばれます。

呼び名

場所

状態

マグマ

地球の内部(地下)

岩石が溶けた高温の液体(ガスを含む)

溶岩

地表または地表付近

地表に噴出した後のマグマ(流れているもの・固まったもの両方)

参考:日本火山学会「火山についてのQ&A」

溶岩は流れている状態のものだけでなく、冷えて固まった岩石のことも指します。「溶岩流」は流れている状態、「溶岩台地」は固まって地形になったものです。この区別を知っておくと、ニュースや教科書の記述がぐっとわかりやすくなります。

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②マグマとは|地球内部の岩石が溶けた高温物質

マグマとは、地球の内部でマントルや地殻の岩石が高温・高圧の環境にさらされて部分的に溶けた物質です。岩石が融けると周囲の岩石よりも軽くなるため、浮力を得て少しずつ上昇し、密度が等しくなったところで停滞します。これが「マグマだまり」で、火山の直下では地下3〜20km程度の深さに存在しています(※)。
※諸説あります。

参考:産業技術総合研究所 地質調査総合センター

マグマだまりに蓄えられたマグマがさらに上昇し、地表へ噴き出すのが「噴火」です。マグマには溶けた岩石成分だけでなく、水・二酸化炭素・二酸化硫黄などの火山ガス成分も含まれています。地下では高圧のため溶け込んでいた火山ガスが、噴出時に圧力が下がると一気に気化し、噴火の爆発力を生み出す原因となります。

③溶岩とは|地表に流出したマグマのこと

溶岩は、噴火によってマグマが地表に出てきたものです。「噴火」は、マグマの圧力が火口で一気に下がることで発泡・膨張し、地表に溶岩が噴き出してきます。発泡などが少ないケースでは「溶岩流」として火口から山のふもとへ向かって流れ出します。

地表に出た溶岩は、空気や地面に触れることで冷却が始まり、やがて固まります。この固まった後の状態も「溶岩」です。形や表面の様子は、もとのマグマの粘り気や流れ方によって大きく変わります。

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2.マグマの種類と性質|粘り気・成分・温度

マグマは一種類ではありません。含まれる成分の割合によって粘り気や温度が変わり、噴火のしかたや火山の形にも影響を与えます。以下で順番に見ていきましょう。

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①マグマの粘り気|サラサラとドロドロの違い

粘り気が小さい(サラサラ)マグマは溶岩として静かに流れ出す傾向があり、粘り気が大きい(ドロドロ)マグマはガスを逃がしにくく、爆発的な噴火を引き起こしやすくなります。

粘り気を決める主な要因は主に「二酸化ケイ素(シリカ)」の含有量です。シリカをはじめとした異物が多いほど、マグマの網目構造(分子の結合量)が増えて粘り気も大きくなります。

参考:日本火山学会「マグマとマグマ溜まり」

炭酸飲料の瓶を振るとガスが一気に出てくるように、粘り気の大きいマグマもガスを逃がせないまま圧力が高まり、激しい爆発につながります。一方、粘り気の小さいマグマは、ガスが徐々に抜けながら静かに流れ出すのが一般的です。

②マグマの成分と種類|玄武岩質・安山岩質・流紋岩質

マグマは二酸化ケイ素(SiO2)の含有量によって大きく3種類に分けられます。産業技術総合研究所(産総研)の資料では、それぞれ以下のように区分されています。

マグマの種類

SiO2含有量の目安

粘り気

固まってできる岩石

玄武岩質

45〜52%程度

小(サラサラ)

玄武岩

安山岩質

52〜66%程度

安山岩

流紋岩質

66%以上

大(ドロドロ)

流紋岩

参考:産総研地質調査総合センター

防災科学技術研究所によると、日本の火山の約70%は安山岩質マグマで構成されています。安山岩質マグマは粘り気が中程度で、溶岩流が出ることも、爆発的な噴火が起きることもある中間的な性質です。

また、ハワイの火山に代表される玄武岩質マグマは粘り気がもっとも小さく、溶岩が広く遠くまで流れ出します。一方、流紋岩質マグマは粘り気が非常に大きく、噴火時に爆発力が強くなるケースが多いです。

参考:防災科学技術研究所「火山噴火 マグマ種類と危険度」

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③マグマの温度|約900℃〜1200℃

組成によって変化しますが、一般的にマグマの温度は900~1,200℃程度です。サラサラ系の玄武岩質が多い場合は高めに、ドロドロ系の流紋岩質が多い場合は低めになります。

溶岩として地表に流れ出した後も、表面が冷えて固まるまで長時間にわたって高温を保ちます。遠くから見えるオレンジ色に輝く流れはこのためで、固まった後も内部はしばらく高温のままです。触れることは絶対にできませんが、夜間には光を放って遠くからでも確認できるほどの高温となっています。

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3.溶岩による火山現象|溶岩流・火砕流・溶岩の種類

マグマが地表に出てくると、さまざまな現象を引き起こします。とくに「溶岩流」と「火砕流」は見た目が似ていても、性質は大きく異なる現象です。ニュースなどを見聞きしたときに正しく判断できるように、違いを理解しておきましょう。

①溶岩流|粘り気によって流れる速度が変わる

溶岩流は、溶けた岩石(溶岩)が地表を流れ下る現象です。溶岩流の速度は地形や溶岩の温度・成分によって変わりますが、時速1~2㎞ほどでゆっくりと流れることが多く、歩いて逃げられる場合もあります。

参考:内閣府防災情報のページ「新潟焼山における活動報告」

ただし、粘り気の少ない玄武岩質の溶岩は例外で、川のように速く流れるケースも。溶岩流は進む方向が予測しにくい点や、建物・農地・道路を焼きながら埋め尽くす点により大きな被害をもたらします。

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②火砕流|高温の火山砕屑物と火山ガスが混ざった高速の流れ

火砕流は溶岩流とはまったく異なる現象です。高温の火山ガスと多量の火砕物(マグマが砕けた破片)が一体となって、山の斜面を高速で流れ下るものを指します。火砕流の主な特徴は以下のとおりです。

  • 温度は数百℃に達する
  • 速度は時速数十~数百km/hに及ぶことがある
  • 溶岩流と違い、目視での発見から逃げることはほぼ不可能
  • 森林や建物を破壊・焼失する

参考:気象庁「火砕流」

気象庁は、火砕流を「避難までの時間的猶予がほとんどなく、生命に対する危険性が高い現象」としてとくに注意を促しています。火砕流が発生しそうな噴火警戒レベルの高い地域への立ち入りは避けてください。

参考:気象庁「火山災害の種類」

③溶岩の種類|パホイホイ溶岩とアア溶岩

地表を流れる溶岩は、流れ方や冷え方の違いによって見た目が大きく変わります。とくによく知られているのが「パホイホイ溶岩」と「アア溶岩」です。どちらもハワイ語が語源で、国際的に使われる地質学の用語です。

パホイホイ溶岩は粘り気が小さく流れやすいため、表面がなめらかな縄状・波状の模様になるのが特徴です。

 

引用:Wikipedia

ゆっくりと流れながら固まるため、表面がつるつるとした溶岩原をつくります。

一方のアア溶岩は、同じ材質でも流れが進むうちに粘り気が増し、表面がギザギザにひび割れながら固まったものです。

 

引用:地質調査総合センター

ごつごつとした岩塊が積み重なった見た目で、実際に踏むと崩れやすく、不安定な地形をつくります。桜島などの安山岩質溶岩にもアア溶岩に近い形態がよく見られます。

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4.火山噴火への備え|噴火警戒レベルと防災準備

日本には111の活火山があり(気象庁)、噴火はいつどこで起きるかを正確に予測することは難しいのが現状です。だからこそ、平時から情報を確認し、備えておくことが身を守る最善策になります。

①気象庁の情報をチェックして噴火警戒レベルを確認する

気象庁は、活火山の状況を「噴火警戒レベル」として5段階で常時発表しています。レベルに応じて、とるべき行動の目安が示されています。

レベル

名称

主な対応の目安

1

活火山であることに留意

通常の活動状態

火口内への立入規制など

2

火口周辺規制

火口周辺への立入規制など

3

入山規制

登山禁止・入山規制

状況により要配慮者の避難準備

4

高齢者等避難

警戒地域での要配慮者(高齢者など)の避難

住民の避難準備

5

避難

危険な居住地域からの避難

参考:気象庁「噴火警戒レベルの説明」

現在の火山ごとのレベルは気象庁の「噴火警報のページ」で確認できます。近くに火山がある地域に住んでいる方や、火山エリアへの登山・旅行を予定している方は、出発前に必ずチェックしておきましょう。

②避難経路と避難場所を事前に確認しておく

噴火が起きてから避難経路を調べるのでは遅いです。各市町村は「火山防災マップ(ハザードマップ)」を作成しており、溶岩流・火砕流・降灰がどの範囲に及ぶ可能性があるかを示しています。ハザードマップを見ながら、以下の点を事前に確認しておくとよいでしょう。

  • 自宅や職場から最寄りの避難場所までのルート
  • 道路の寸断などを想定したメイン以外の避難ルート
  • 家族や同居者との集合場所・連絡手段

火山防災マップは各市町村の窓口やホームページで入手できます。記事を読み終わったら「(自治体名) ハザードマップ」で検索してみましょう。

③防災グッズを準備する|非常食・水・ヘルメット・非常用電源など

停電・断水・道路の遮断が同時に起きる可能性がある噴火災害では、自力で数日間を乗り越えられる備えが必要です。準備しておきたい防災グッズをまとめました。

  • 飲料水:1人1日3リットルを目安に最低3日分
  • 非常食:缶詰・レトルト・補助栄養食など数日分
  • ヘルメット・防災頭巾:噴石・落下物から頭を守る
  • 防塵マスク・ゴーグル:降灰時の呼吸器・目の保護に
  • 懐中電灯:停電時の移動を安全にするために
  • ラジオ:停電時の情報収集に
  • 非常用電源:スマホの充電維持などに
  • 常備薬・救急セット:病院にかかれない状況での応急処置に

なかでも非常用電源は、スマートフォンでの情報収集や照明の確保に役立ちます。停電は噴火発生直後から長期間続くこともあるため、非常用電源をあらかじめ用意して、いざというときの安心を手に入れておきましょう。

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5.火山噴火時の停電対策に!Jackeryポータブル電源で備えよう

噴火による停電は、ほかの災害と比べて復旧が長引く傾向があります。ガス・ガソリン式の発電機は出力が大きい反面、屋内での使用は一酸化炭素中毒のリスクがあり、燃料の確保も必要です。その点、ポータブル電源は排気がなく室内でそのまま使えるため、避難所や自宅での長期利用に向きます。

停電中にポータブル電源が役立つ例をまとめました。

  • スマートフォン・タブレットの充電で情報収集と連絡手段を確
  • ランタンへの給電で真っ暗な夜の生活を安全に
  • 炊飯器や電気ケトルで温かい食事・飲み物を確保
  • 電気毛布・扇風機で寒さ・暑さ対策

Jackeryのポータブル電源は、業界トップクラスの軽量とコンパクトで、防災用として保管しながら日常でも活用できる設計が強み。約4,000回~6000回の充放電サイクルに対応しているため、キャンプや車中泊で普段から使い込んでも長期間にわたって高い性能が維持されます。普段使いで操作に慣れておけば、いざというときに迷わず動かせるのもメリットです。7年連続で日本国内の売上高・販売台数1位を記録しており、自信をもって停電対策におすすめします。

噴火が起きてからでは非常用電源の準備は難しいです。Jackery公式サイトでラインナップや使える家電の例を確認して、今のうちに備えを固めておきましょう。

まとめ

マグマと溶岩の違いやそれぞれの特徴、必要な備えを改めてまとめました。

  • マグマと溶岩の違いは「地下」か「地上」か。地下はマグマ、地上は溶岩、
  • 粘り気はシリカ含有量で決まる。多いほど粘り気が強い
  • 溶岩流は比較的ゆっくりで歩いても逃げられるが、火砕流は高速かつ高温で危険
  • 気象庁の噴火警戒レベルをふだんから確認し、ハザードマップで避難経路を把握するのが備えのポイント
  • 長期間の停電に備えて非常用電源などの防災グッズをあらかじめ用意しておくとよい

火山の多い日本で暮らすなら、マグマ・溶岩の知識と防災準備は切り離せません。この記事を参考に、いざというときの備えを今一度見直してみましょう。Jackeryのポータブル電源は、火山噴火や地震など災害が原因の停電からあなたの生活を守ります。

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