1.1973年のオイルショックで何がなくなったか・なぜなくなったのか
1973年の第1次オイルショックで棚が空になった理由は、大きく分けて以下の2つです。
・石油を原料とする製品が、コストの高騰で値上がり・品薄になった
・石油と直接関係のないものも、「なくなるかも」という不安から買い占めが起きて棚が空になった
2つのケースを分けて考えれば、2026年以降に起こり得る変化が見えてきます。詳しく見ていきましょう。
参考:資源エネルギー庁「【日本のエネルギー、150年の歴史④】2度のオイルショックを経て、エネルギー政策の見直しが進む」
●石油を直接原料とするプラスチック製品・合成繊維が最初に不足した
石油は燃料としてだけでなく、さまざまな素材の原料にもなっています。1973年のオイルショック当時に最初に値上がりの影響を受けたのは、以下のような石油を直接の原料とする製品群です。
・ポリ袋・ポリ容器・発泡スチロールなどのプラスチック製品
・ポリエステル・ナイロン・アクリルなどの合成繊維の衣類
・合成洗剤・シャンプーなどの石油化学由来の日用品
・農業用ビニールハウスのフィルム・肥料の一部原料
原油価格が3カ月で約4倍に跳ね上がったことで、石油化学製品の原料となる「ナフサ」も連動して高騰しました。生産コストが一気に上がり、それが店頭価格にも反映されていったのです。
●物流・製造コストの上昇で食品・日用品の価格が全体的に高騰した
石油を直接の原料としない食品や日用品も、間接的に大きな打撃を受けました。ガソリン・軽油が値上がりするとトラックの運送費が上がり、農業機械の燃料費も増え、農産物の生産にかかるお金も一緒に膨らみます。工場のボイラーや機械の燃料費も同様です。
1974年の消費者物価は前年比20.9%という急騰を記録し、「狂乱物価」という言葉が生まれました。食用油・砂糖・醤油・小麦粉といった食品が軒並み値上がりし、家庭の食費が急増したのです。
●パニック買いがトイレットペーパーをはじめとする生活用品を棚から消した
1973年秋、「石油が足りなくなると何でも作れなくなる」という不安が広がり、トイレットペーパーの買い占めパニックが全国に広まりました。トイレットペーパーの原料は木材パルプと古紙で、石油とは直接関係がありません。棚が空になったのは、生産が止まったからではなく、不安から人々が一斉に買いに走って需要が一時的に急増したためです。
石油を直接の原料とする合成洗剤は値上がりしましたが、関係のない日用品も同じように買い占めの対象になりました。「供給が止まったもの」と「パニックで棚が空になったもの」はまったく別の話です。
関連人気記事:オイルショックでトイレットペーパーが消える?騒動の経緯と令和のデマの真相
2.2026年以降、もしオイルショックが起きたら何がなくなるか・何が値上がりする可能性があるか

2026年のホルムズ海峡問題は、石油供給が安定しなくなる点では1973年と同じです。ただし影響の広がり方は当時とまったく違います。デジタル機器への依存や電力需給の変化など、現代ならではのリスクが加わっているためです。何がどんな理由で値上がり・品薄になる可能性があるのか、順に見ていきます。
参考:帝国データバンク「食品主要195社価格改定動向調査 ― 2026年4月」
●1973年より影響範囲が広い「デジタル依存」と「物流の複雑化」が新たなリスクになる
1973年との大きな違いは、以下の2点です。
・デジタル機器への依存:スマホ・データセンター・医療機器は電力なしでは動かず、停電が長引けばインターネット・電話・医療サービスまで止まる
・物流の複雑化:現代のサプライチェーンは多くの国をまたいで成り立っており、燃料費が上がるだけで連鎖してさまざまな物の価格が上がりやすい
帝国データバンクは2026年4月の調査で、ホルムズ海峡の通航制約を受けて包装・資材のコスト上昇圧力が強まっており、年後半に食品の値上げラッシュが再燃する可能性があると指摘しています。
●石油由来の「プラスチック製品・合成繊維」は価格高騰が避けられない
ホルムズ海峡を通るタンカーには、原油だけでなくナフサ・エチレン・プロピレンなどの石油化学の原料も積まれています。通航が止まると原料の調達が難しくなり、以下の製品が値上がりするでしょう。
・PETボトル・プラスチック容器・食品トレー
・ポリ袋・食品用ラップフィルム・包装フィルム
・ポリエステル・ナイロン素材の衣類・バッグ
・合成ゴム製品・接着剤・塗料
つまり石油化学原料の調達難が続けば、「包装や資材のコスト増」が原因の値上げの波はさらに広がります。
●輸送コストの上昇で「食品・医薬品・日用品」も値上がりの可能性が高い
ガソリン・軽油が値上がりすると、食品・医薬品・日用品を届けるトラックの運送費も上がります。ドライバーの人件費の上昇がすでに価格に転嫁されている状況に、燃料費の急騰が重なれば影響はさらに大きくなるでしょう。
2026年4月の飲食料品値上げは主要195社で2,798品目にのぼりました。ホルムズ海峡の通航制約が続けば、年後半の値上げ品目がさらに増えるリスクがあります。輸入原材料を使う食品・医薬品は、燃料費と輸入コストの両方が上がるため、ダブルで値上がりしやすいです。
●電力の需給が崩れることで「輪番停電」のリスクも頭に入れておく必要がある
資源エネルギー庁によると、2025年12月末時点で日本の石油備蓄は国家・民間・産油国共同合わせて約254日分あります。すぐに電力供給がゼロになる状況ではありません。
ただし備蓄があることと、調達コストが上がらないことは別の話です。天然ガスを使う火力発電所の燃料費が上がれば電気代に転嫁されます。夏・冬の電力需要が高くなる時期に代替調達が間に合わなければ供給が足りなくなり、地域ごとに一定時間ずつ電力を止める「輪番停電」が起きるリスクも出てきます。
参考:資源エネルギー庁「今こそ知りたい、日本の「石油備蓄」のしくみとは?」
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3.オイルショックに備えて今すぐ買っておくもの・やっておくこと
「オイルショックでどうせ値上がりするなら今のうちに」という気持ちになるのは自然ですが、買い占めはパニックを加速するだけです。やるべき3つのことを順に解説します。
●ローリングストックで食料・日用品を値上がり前に少し多めに揃える
ローリングストックとは、日頃から消耗品を少し多めに買い、使った分だけ補充することで、つねに一定量を手元に置いておく方法です。まとめて大量に買い込む必要はなく、普段の買い物のついでに1〜2点多く買うだけで始められます。
以下のような、オイルショックによる値上がりリスクが高い品目から先に備えておくのがおすすめです。
・プラスチック包装・ポリ袋・食品ラップ類
・食用油・マヨネーズ・ドレッシングなどの調味料
・缶詰・レトルト食品・インスタント麺などの保存食
・洗剤・シャンプー・ボディソープなど石油化学由来の日用品
家計を守るためには買い占めを避けつつ、値上がり前に必要な量を手元に持っておきましょう。
●ポータブル電源とソーラーパネルで停電・節電に備える
輪番停電が起きると、冷蔵庫やスマホ充電、照明などあらゆる電化製品がまとめて止まります。コンセントが使える蓄電池「ポータブル電源」を用意して、事前の充電で停電時の電力を確保しましょう。ポータブル電源停電時に電力を確保しておけば、以下のようなメリットがあります。
・スマホ・タブレットを切らさず充電して政府・自治体の情報をリアルタイムで確認できる
・冷蔵庫への給電で食材の傷みを防ぎ、買い置きの食料を無駄にしない
・照明への給電で夜の安全と生活空間の確保ができる
ソーラーパネルと組み合わせれば、停電が長引いても電力切れの心配はなし。普段使いで電気代のコストカットにも期待できます。1セット備えておけば、オイルショックが原因の「もしもの時」にも安心して電気が使えるでしょう。
●ガソリンは早めに補給しカセットガスも手元に置いておく
2026年春の中東情勢の急変を受け、ガソリン価格も激しい変化を見せています。政府の補助が続く間に満タンにしておく習慣をつけておくと、万が一補助が縮小されたときの価格上昇の影響を受けにくくなるでしょう。
カセットコンロ用のカセットガスも、停電時やガス供給が不安定になったときに食事を作るために欠かせない備えのひとつ。目安として3〜5本ほどあれば1週間程度の湯沸かしや調理に対応します。石油系の原料とは直接関係がなく、価格も比較的安定しているため、いまのうちに手元に置いておきましょう。
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4.オイルショックの停電リスクに備えるJackery(ジャクリ)ポータブル電源

値上がりするものは幅広いですが、ソーラーパネルから電力を作る手段は石油の影響を受けません。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、ソーラーパネルと組み合わせていつでも電気をためておけます。ソーラーパネルは折りたたんで持ち運べるので、設置場所や使用シーンを選びません。いつでもどこでも、電気を作って使い続けられます。
さらにJackery(ジャクリ)のポータブル電源はリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、充放電サイクルは4,000回以上。毎日使っても10年以上もつコスパの良さがポイントです。自然放電量は年5%以下で、一度充電したあと保管しっぱなしでも使いたいときにしっかり動きます。Jackery(ジャクリ)公式サイトで、予算や用途にジャストフィットする1台を見つけて備えておきましょう。
まとめ
オイルショックで「なくなるもの」は2種類あります。石油を原料とするために価格高騰や品薄が起きるものと、不安心理による買い占めで棚が空になるものです。2026年のホルムズ海峡問題では、プラスチック製品・包装資材・食品の値上がりはすでに始まっています。また、電力コストへの影響は夏以降に本格化する見通しです。
買い占めより先に手を打つべき備えは、ローリングストックによる食料・日用品の確保やガソリン・カセットガスの備蓄。そして、停電のリスクに備えるポータブル電源の準備です。
電気はスマホへの給電から冷蔵庫の維持まで、現代生活の多くを支えます。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源とソーラーパネルを1セット用意しておくと、オイルショックが長引いても電気が使えなくなる心配はありません。この機に揃えておいて対策しましょう。