1.夏の北海道は釣りにおすすめ!他季節との違いも解説

北海道は釣りにおすすめなスポットが多く、中でも夏(6〜8月)は海・川・湖すべてで多種多様な魚が釣れるシーズンです。北海道の釣りに関する情報を、春夏秋冬それぞれ季節ごとに解説します。
●夏(6〜8月)|海・川・湖すべてで様々な魚が釣れるベストシーズン
気候が穏やかな夏の北海道は、釣りに最適な季節です。海ではヒラメやソイなどの魚が活発になるため、港や磯から手軽に釣りを楽しめます。
川ではアメマスやヤマメ、ニジマスといった渓流魚が活発になり、ルアー釣りや餌釣りなど様々なスタイルで釣りを楽しめます。夏の北海道は年間で最も魚種が豊富なため、釣果も期待できるシーズンです。
●春(3〜5月)|渓流釣りが解禁され始める時期
雪解けが進む春は、道内各地で渓流釣りが解禁されるタイミングです。渓流釣りとは「山間部を流れる清流や川の上流域で淡水魚を狙って行う釣り」のことを指します。
春の渓流では、ヤマメやアメマスなどの魚が活発に動き出します。特にゴールデンウィーク頃には水温も上がるため、より多くの魚と出会えるチャンスが広がるでしょう。
●秋(9〜11月)|回遊魚が接岸し沿岸釣りが最盛期を迎える
秋の北海道は、サケやカラフトマスなどの回遊魚が沿岸に数多く現れるシーズンです。特にサケ釣りは北海道ならではの秋の風物詩で、道東やオホーツク沿岸ではウキルアー釣りやフカセ釣りが盛んに行われます。
落ち鮎を狙った大型のトラウトやアメマスも狙いやすくなるため、渓流でも大物が釣れるチャンスが広がります。釣りスポットによっては風景も美しくなり、紅葉と釣りを同時に楽しめる贅沢なシーズンです。
●冬(12〜翌年2月)|氷上でのワカサギ釣りが人気
冬の北海道では、凍った湖上に穴を開けて行う「氷上ワカサギ釣り」が人気です。有名スポットは下記などがあり、専用のテントを張って防寒しながら楽しめます。
・網走湖
・糠平湖
・かなやま湖など
仕掛けはシンプルながら繊細なアタリを感じる釣りで、初心者でもコツをつかめば数十匹〜100匹以上の釣果をあげるチャンスも。釣ったワカサギはその場で天ぷらにして食べられることも多いため、寒い冬ならではの体験ができます。
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2.夏の北海道で釣りやすい魚8選
夏の北海道で釣りやすい魚は、主に下記8種類があります。
・アメマス
・カラフトマス
・イワシ
・チカ
・サバ
・アイナメ
・カジカ
・ソイ
それぞれ画像や特徴に目をとおし、知っている魚や釣ってみたい魚はないか探してみましょう。
①アメマス

アメマスはサケ科の淡水魚で、ヤマメやイワナに似た体形を持ち、体に白い斑点があるのが特徴です。北海道では河川残留型と海に下る降海型が存在し、特に海アメ(降海型)はサイズが大きく引きも強いため人気があります。
春から夏にかけて活性が高まるほか、雨の後や朝夕の涼しい時間帯はアメマスを釣るチャンスです。初心者から上級者まで幅広く楽しめるターゲットとして人気な魚です。
②カラフトマス

カラフトマスはサケ科の回遊魚で、成熟すると体が赤黒く変色し、オスには独特の背中の盛り上がりが現れます。体長は50cm前後で、力強い引きが魅力の魚です。
釣り方はウキルアー釣りが主流で、スプーンやミノーにウキを組み合わせて表層付近を漂わせる方法が人気です。7月下旬から9月にかけて接岸し、群れで回遊するため、タイミングが合えば入れ食いになるチャンスも広がります。
③イワシ

イワシは回遊性の強い小型魚で、北海道ではマイワシが主に釣れます。体長は10〜20cmほどと小柄で、群れで行動するため数釣りのチャンスも多いです。
釣り方はサビキ釣り(複数の針に疑似餌をつける方法)が一般的で、アミエビを使って魚を寄せ、複数の針が付いた仕掛けで効率よく釣り上げます。回遊時期とタイミングが合えば、バケツいっぱいのイワシが釣れる日もあります。脂が乗った夏のイワシは、食味も抜群です。
④チカ

チカはキュウリウオ科に属する小型魚で、全長10〜15cm程度と小柄です。見た目や味はワカサギに似ており、天ぷらや唐揚げにすると美味しく食べられます。
イワシと同様にサビキ釣りで狙いやすく、アミエビを撒いて魚を集め、小さな針のサビキで数釣りを狙います。
群れで行動するため、1匹釣れると連続で釣れるチャンスも広がります。夏から初秋にかけて堤防や港内で手軽に狙えるため、朝夕の時間帯を狙って釣りに出かけましょう。
⑤サバ

サバは回遊性の青物で、北海道では夏から秋にかけて岸近くに接岸する魚です。サイズは20〜35cmほどで、サビキ釣りやルアーでもよく釣れます。
サバは食欲旺盛な魚で、アミエビやキラキラとしたスキン付きの針に反応しやすいのも特徴です。釣った後は早めに締めて持ち帰り、刺身や〆サバとして美味しくいただきましょう。
⑥アイナメ

アイナメは北海道を代表する根魚の一つで、全長30〜50cmに達することもある大型魚です。茶褐色の体が特徴的で、岩場やテトラ周辺に潜んでいます。
釣り方はロックフィッシュゲーム(岩場やテトラポッドまわりに潜む根魚をルアーやワームで狙う釣り方)が主流なほか、餌釣りにはイソメやエビもよく使われます。北海道全域における岩場や防波堤で釣れやすい魚です。
⑦カジカ

カジカはユニークな見た目とは裏腹に「鍋の王様」とも呼ばれる美味な魚で、最大40cm以上に育ちます。底に潜む性質を持ち、砂泥底や岩場に生息しています。
釣り方は投げ釣りや胴突き仕掛けが一般的で、餌にイソメ・エビ・サンマの切り身などがよく使われます。冬〜春に最盛期を迎え、道南や道北の漁港・砂浜でよく釣れる魚です。
⑧ソイ

ソイは下記など複数の種類が北海道各地に分布しており、根魚の中でも大型になる魚です。
・クロソイ
・マゾイ
・シマソイなど
昼よりも夜間に活発になるため、夜釣りのターゲットとして人気があります。釣り方はワームを使ったロックフィッシュゲームが定番です。体長は30〜50cmに達する個体も多く、餌にかかったときは、ずっしりとした重みのある引きが楽しめます。
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3.夏の北海道で釣りをする方法4選!仕掛け作りのコツも
夏の北海道で釣りをする方法は、大きく分けて下記4つがあります。
・ルアー釣り
・エサ釣り
・堤防釣り
・船釣り
それぞれ仕掛け作りのコツにも目を通し、釣果を挙げる準備をしましょう。
●ルアー釣り|初心者でも手軽に始められる
ルアー釣りは、疑似餌を使って魚を狙う方法です。北海道の夏は回遊魚が活発に動くため、小型メタルジグやミノーを使うと、サバやソイなどを狙えます。
ルアーは初心者でも扱いやすく、針やエサの管理が不要なため初心者にもおすすめです。なかなか釣れないときは、重さや餌の種類を変えて魚の反応を見てみましょう。
●エサ釣り|アミエビやイソメを使うのがおすすめ
エサ釣りは、アミエビやイソメなどの本物の餌を使って魚を狙う方法です。夏の北海道では、堤防からチカやイワシなどの魚がよく釣れます。
仕掛けはサビキ釣りや胴突き仕掛け(オモリの上に針を出す方法)がおすすめです。針のサイズや本数を魚に合わせて調整すると効率が上がります。特にチカ釣りでは、撒き餌(コマセ)の組み合わせで群れを足止めしやすくなり、数釣りも可能です。
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●堤防釣り|サイズアップしたアジやキスを狙える
堤防釣りは、足場がよく安全な場所(防波堤や岸壁など)で釣りをする方法です。夏の北海道では、朝夕の涼しい時間帯を狙って堤防釣りに出かけるファミリーも数多くいます。
堤防釣りの場合、サビキ釣りでアジやチカ、投げ釣りでキスやカレイを狙うのがおすすめで熱中症や日焼けを防ぐため、クーラーボックスと日除けグッズを忘れずに持って行きましょう。
●船釣り|海の沖で大物を狙いたい方向け
船釣りは、沖合で下記など大物を狙える本格派の釣り方です。
・ソイ
・アイナメ
・マダラなど
北海道の夏は海が比較的穏やかで、船釣りしやすい日が多くなります。船釣りの場合、ルアーより重めのメタルジグや、イカを使った胴突き仕掛けが人気です。
船釣りに行くときは事前予約の有無を事前にチェックし、装備や仕掛けなどをレンタルできるか確認しておきましょう。前日はお酒を控え、常備薬を用意しておくなど船酔い対策も必須です。
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4.夏の北海道で釣りをするときの4つの注意点
夏の北海道で釣りをするときは、下記4つのポイントに注意しましょう。
・熱中症対策を万全にしておく
・急な霧や雷雨の発生に備える
・虫刺され対策グッズを持参する
・ライフジャケットを着用する
それぞれのポイントを簡潔に解説します。夏の釣りで想定されるリスクや対処法を知っておきましょう。
①熱中症対策を万全にしておく
北海道の夏は本州より涼しいイメージがあるものの、風が弱い日や直射日光の下では体温が上がりやすくなるため注意が必要です。特に水辺は日陰が少なく、長時間の釣りでは脱水症状や熱中症になるリスクがあります。
涼しい北海道だからといって油断せず、帽子やサングラスで日差しを防ぎながら、こまめに水分と塩分を補給しましょう。体温上昇に備えて、冷却タオルやネッククーラーを活用するのも効果的です。
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②急な霧や雷雨の発生に備える
夏の北海道では、山や海の近くで急に霧が発生したり、雷雨が起きたりするケースがあります。天候が変わりやすい地域では、天気予報だけでなくリアルタイムの気象レーダーもチェックすることが重要です。
釣りに出かけるときも、急な雨に備えて、軽量のレインウェアを持っていきましょう。船釣りや渓流釣りで遠出するときは、天候の変化次第で早めに引き上げるのも大事です。
③虫刺され対策グッズを持参する
北海道の夏はブヨやアブなどの虫が多く、刺されると腫れや痛みが強く残る可能性があります。釣り場は水辺が多く、虫に遭遇するリスクも高まるため対策が欠かせません。
釣りに出かけるときは、長袖長ズボンを着用し、虫除けスプレーをかけておきましょう。万が一虫に刺された場合に備えて、虫刺され薬やかゆみ止めも用意しておくのがおすすめです。
④ライフジャケットを着用する
北海道で釣りをするときは、水場への転落に備えてライフジャケットを着用する必要があります。北海道の水辺は水温が低いため、落ちてしまうと低体温症になるリスクが高いです。
また釣りスポットには滑りやすい足場も多いため、思わぬ事故につながりかねません。常に万が一の事態を想定し、命を守るライフジャケットの着用を心がけましょう。
5.Jackeryのポータブル電源で夏の釣りをより快適に!

夏の北海道で釣りをするときは、ポータブル電源を持っていくのがおすすめです。
ポータブル電源は、「持ち運び可能なバッテリーパック」のようなイメージで、場所や時間を問わずスマホや扇風機、ポータブル冷蔵庫、照明ライトなどの家電へ長時間給電できるので、夏の釣りを快適にできます。
また釣りだけでなく地震や台風による停電発生時にも役立ちます。アウトドアの便利アイテムと緊急時の対策グッズ両方が欲しい方は、Jackeryのポータブル電源を活用しましょう。
6.夏の北海道の釣りに関してよくある質問
最後に、夏の北海道の釣りに関してよくある下記の質問へ回答します。
・北海道でしか釣れない魚はある?
・夏の北海道の旬の魚は?
・夏の北海道で釣りするのにベストな時間帯は?
・北海道に釣具をレンタルできるスポットはある?
記事で触れていない内容についても、参考情報として目をとおしておきましょう。
①北海道でしか釣れない魚はある?
ほとんど北海道でしか釣れない魚は、下記などがあります。
・アメマス
・カラフトマス
・ オショロコマ
・ イトウ
・ シシャモなど
特にカラフトマスは北海道の一部地域にのみ生息しており、他の地域ではなかなか見られない魚です。
オショロコマ(北海道の渓流に生息するイワナの亜種)も本州ではめったに釣れない魚で、希少性が高いことで知られています。
②夏の北海道の旬の魚は?
夏の北海道では、下記の魚が旬を迎えます。
・アメマス
・カラフトマス
・チカ
・イワシ
・サバなど
とくにアメマスは6月から7月にかけて活発に動くため、ルアー釣りやエサ釣りで釣れやすいのが特徴です。海釣りでは回遊してきたイワシやサバを岸から狙えるため、初心者でも楽しめます。
③夏の北海道で釣りするのにベストな時間帯は?
夏の北海道では、朝マズメ(日の出前後)と夕マズメ(日没前後)が釣りにベストな時間帯と言われています。魚は気温の高い日中を避けて活動する傾向があるため、朝夕の涼しい時間帯が狙い目です。
潮の満ち引きにも注目し、上げ潮(干潮から満潮に向かって潮位が上昇している)時を狙って釣りに行くとよいでしょう。
④北海道に釣具をレンタルできるスポットはある?
北海道における観光地や港の近くには、釣具をレンタルできるショップが数多くあります。仕掛けや竿、エサがセットになった初心者向けのレンタルプランを用意している施設も多いため、必要に応じて活用しましょう。
釣具のレンタルは一部の民宿やアウトドア施設でも可能なため、手ぶらでも釣りを楽しむことが可能です。
まとめ
夏の北海道は、海・川・湖のすべてで釣りが楽しめる絶好のシーズンです。アメマスやソイなど多彩な魚種が狙えるため、初心者からベテランまで幅広く釣りを楽しめます。
釣りの方法もルアー釣りやエサ釣りなど様々で、仕掛けや餌の工夫次第で釣果アップを狙うことが可能です。観光地周辺にある一部の施設では、釣具を一式レンタルできるスポットも数多くあります。
釣りに出かけるときは、熱中症や虫刺されへの対策が欠かせません。急な天候変化への備えも忘れずにしつつ、北海道の夏を満喫してください。
夏の釣りにおける道具やスマホの充電には、Jackeryのポータブル電源がおすすめです。安全に釣りを楽しみたい方や、釣った魚をその場で調理したい方は、便利グッズとして活用しましょう。
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