発電機が発電しない5つの原因|自分で直せる範囲と修理に出す目安を解説

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発電機のエンジンがかからない。エンジンはかかるのに電気が出ない。発電機のトラブルの原因は燃料系や点火系の不具合から、AVR(自動電圧調整器)やブラシの摩耗まで多岐にわたります。
この記事では、発電機が発電しない主な原因と自分でできる対処法、修理に出すべき目安を解説。トラブルを未然に防ぐ予防策や、修理と買い替えの判断基準も紹介するので、参考にしながら発電機の不調を解消しましょう。

目次
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発電機が発電しない主な原因

発電機が発電しない原因は、大きく分けて燃料系・点火系・電気系統・エンジン回転数の4つに分類できます症状によって原因が異なるため、まずはどこに問題があるのかを切り分けましょう。

●燃料系のトラブル|キャブレターの詰まりや燃料劣化

発電機が動かない、または動いてもすぐ止まる場合は、燃料系のトラブルを疑いましょう。とくに多いのがキャブレターの詰まりです。古いガソリンが気化してガム状の残留物になり、燃料の通り道を塞いでしまいます。

燃料系トラブルの主な原因は以下のとおりです。

  • 古い燃料の残留物が原因のキャブレターの詰まり

  • 燃料フィルターの目詰まり

  • 燃料コックの閉め忘れや故障

  • ガソリンの劣化

ガソリンは時間が経つと酸化し、エンジンの始動不良や出力低下を引き起こします。とくに、入れっぱなしで3ヶ月以上経過したガソリンは要注意。長期間使用しない場合は、燃料を抜いて保管するのが基本です。

●点火系のトラブル|スパークプラグの劣化や断線

エンジンがかからない、かかっても安定しない場合は点火系のトラブルが考えられます。点火系トラブルでチェックすべき箇所は以下のとおりです。

  • スパークプラグの汚れや電極の摩耗

  • プラグキャップの緩みや劣化

  • イグニッションコイルの故障

  • 点火系配線の断線やショート

たとえば、エンジンを点火する「スパークプラグ」は消耗品のため、使用頻度に応じて定期的な点検・交換が必要です。スパークプラグを外して電極部分を確認し、黒くすすけていたり、電極が摩耗していたりする場合は正常な火花が飛ばせていないかもしれません。なお、コイルや配線のトラブルは、素人目ではなかなか気づけないでしょう。

●AVR(自動電圧調整器)の故障|電圧が出ない・低下する原因になる

エンジンは正常に回っているのに電圧が出ない、または電圧が不安定な場合は、AVR(自動電圧調整器)の故障が疑われます。AVRは発電機の出力電圧を一定に保つ部品で、故障時の主な症状は以下のとおりです。

  • 電圧計の数値が異常に低い、または高い

  • 電圧が大きく変動する

  • 接続した機器が正常に動作しない

AVRは電気系統の中核となる部品のため、故障すると発電機としての機能が果たせません。必ず修理や交換が必要となります。

●ブラシやローターの摩耗|長期間使用した発電機に多い

発電機を長年使用している場合、ブラシやローターの摩耗も発電不良の原因のひとつです。ブラシは回転するローターに電気を供給する部品で、接触部分がすり減ってくると以下のような症状が現れます。

  • 発電量が徐々に低下する

  • 電圧が不安定になる

  • 発電機から異音がする

ブラシの寿命は機種や使用頻度によりますが、一般的に数百~1,000時間程度です。なお、ブラシを搭載しない「ブラシレス発電機」の場合はこの問題は発生しません。

●回転整流器の故障|ブラシレス発電機に多い

ブラシレス発電機の場合、回転整流器(ダイオード)の故障が発電不良の原因になることがあります。回転整流器はブラシの代わりに励磁電流を供給する部品で、故障すると発電ができません。

回転整流器の故障は見た目からは判断しにくいため、テスターを使った点検が必要です。異常が見つかった場合は、業者による部品交換となります。

●エンジンの回転速度が足りていない|エンジンがかかっても発電しない場合に疑う

エンジンは動いているのに発電しない場合、エンジンの回転数が規定値に達していない可能性があります。発電機は一定の回転数(多くの場合3,000〜3,600rpm)で回転しないと、正常な電圧を出力できません。回転数不足の主な原因は以下のとおりです。

  • ガバナ(調速機)の調整不良

  • エアフィルターの詰まりによる吸気不足

  • 燃料の供給不足

  • エンジン内部の摩耗

エンジン音がいつもより低い、力がないと感じる場合は、回転数不足を疑いましょう。

●過負荷による保護機能の作動|ブレーカーが落ちている場合もある

発電機の定格出力を超える機器を接続すると、過負荷保護機能が作動して出力が停止します。また、発電機のような内部でモーターが回る機器は起動時に3倍超の電力を消費することが多いため、起動時だけ過負荷になるケースもあります。

ブレーカーが落ちている場合は、接続機器の消費電力が発電機の定格出力を超えていないか確認しましょう。

発電機が発電しないときの対処法

発電機が発電しないときは、まず自分で確認できる箇所をチェックしましょう。簡単な点検で解決するケースも少なくありません。自分でできる対処法に絞って詳しく解説します。

●オイルセンサーが作動していないかチェックする

多くの発電機には、オイル量が不足するとエンジンを自動停止させるオイルセンサーが搭載されています。

エンジンがかからない、または始動後すぐに停止する場合は、まず給油口の「オイルレベルゲージ」でオイル量を確認しましょう。不足している場合は指定オイルを補充します。指定オイルは、発電機の取扱説明書を確認してください。

なお、オイルが十分あるのにセンサーが作動する場合は、センサー自体の故障の可能性があります。メーカーや修理業者に相談しましょう。

●スパークプラグを点検・交換する

エンジンがかからない、かかりにくい場合は、スパークプラグの点検・交換が有効です。一般的に、スパークプラグは発電機の上部にあるカバーを開けると出てきます。

引用:Honda発電機「ガソリンタイプ発電機の各部名称」

プラグを外して確認すべきポイントは以下のとおりです。

  • 電極部分が黒くすすけていないか

  • 電極が摩耗して隙間が広がっていないか

  • ひび割れがないか

  • 湿っていたり、オイルで汚れていたりしないか

汚れている場合はワイヤーブラシで清掃し、明らかな摩耗や破損がある場合は新品に交換してください。なお、プラグにオイルが付着している場合は内部のガスケット(オイル漏れを防ぐパッキン)が破れている可能性が高いので、業者に頼んで交換してもらうのがおすすめです。

●エアフィルターの詰まりを確認する

エアフィルターが詰まると、エンジンに十分な空気が供給されず、出力低下や始動不良の原因になります。発電機本体のカバーを開け、フィルターを取り外して汚れ具合を確認しましょう。

スポンジタイプのフィルターは中性洗剤で洗浄し、乾燥させてから少量のオイルを染み込ませて使用してください。ペーパータイプの場合は軽くたたいてホコリを落とすか、汚れがひどければ交換します。

●ブレーカーやヒューズをリセットする

発電機は動いているのに電気が出ない場合は、過負荷によりブレーカーやヒューズが切れている可能性があります。エンジンを切ってから接続している機器をすべて取り外し、プラグ類をすべて抜きましょう。その後、数分~数十分程度待ってからエンジンをかけ直すと、ブレーカーやヒューズがリセットされます。

リセット後も繰り返しブレーカーが落ちる場合は、発電機内部の故障や接続機器の不具合が起きている可能性が高いです。専門業者に見てもらうことをおすすめします。

●直らない場合は専門業者に依頼する

ここまで解説した対処法を試しても改善しない場合は、専門業者へ点検と修理を依頼しましょう。とくにAVRや回転整流器、エンジン内部の不具合は、専門知識と専用の工具がないと対応が難しいです。

業者による修理費用の目安を紹介するので参考にしてみてください。

  • 点検・診断料:3,000〜5,000円程度

  • キャブレター清掃・調整:5,000〜10,000円程度

  • AVR交換:10,000〜20,000円程度

  • エンジンオーバーホール:30,000円以上

家庭用の小型発電機であれば、修理費用は5,000〜30,000円程度が相場です。修理内容によっては買い替えが得になる場合もあります。見積もりを取ってから修理を依頼するか、買い替えるか判断しましょう。

発電しないトラブルを防ぐための予防策

発電機のトラブルは、日頃のメンテナンスで多くを予防できます。紹介する3つの予防策を習慣にしましょう。

●使用後は燃料を抜いて保管する

長期間使用しない場合は、タンクや本体に残ったガソリンを抜いて保管するのが基本です。ガソリンは3ヶ月程度で酸化による劣化が始まり、キャブレター(燃料供給装置)の詰まりや始動不良の原因になります。

燃料を抜く手順は以下のとおりです。

  • 燃料コックを閉じ、燃料タンクのガソリンを携行缶に移す

  • 燃料コックを開き、エンジンを始動してガソリンを使い切る

  • エンジンが止まったら燃料コックを閉じる

しっかり燃料を抜いておけば、次回使用時のトラブルを大幅に減らせます。

●3ヶ月に1回は試運転する

災害用などで普段使わない発電機も、3ヶ月に1回は試運転することをおすすめします。長期間放置すると、キャブレターの詰まりやバッテリーの放電、各部の固着などが起きやすくなるためです。

試運転の際は15〜30分程度エンジンを回し、できれば機器をつなぎ軽い負荷をかけて発電状態を確認しましょう。定期的に動かしておけば、いざというときに確実に使える状態を保てます。

●オイル交換やプラグ点検を定期的に実施する

発電機を長く使うには、定期的なメンテナンスが欠かせません。最低限実施したいメンテナンス項目は以下のとおりです。

  • オイル交換:初回は20時間、以降は100時間ごとまたは年1回

  • スパークプラグ点検:目安として50~100時間ごと、必要に応じて清掃・交換

  • エアフィルター清掃:50時間ごと、汚れがひどければ交換。土ぼこりが多い環境では頻繁な清掃がおすすめ

  • 燃料フィルター点検:年1回程度、詰まりがあれば交換

取扱説明書に記載されているメンテナンススケジュールを参考に、定期点検を実施しましょう。

修理と買い替えの判断基準は?

「修理費用が思ったより高い」と感じて、修理と買い替えを迷う人は少なくありません。そこで、修理か買い換えかを判断する3つの基準を紹介します。

●購入から5年以上経過している場合は買い替えを検討すべき

発電機の寿命は使用頻度やメンテナンス状況によりますが、一般的に家庭用で5〜10年程度といわれています。購入から5年以上経過している場合は、修理してもほかの部品が続けて故障する可能性が高いです。そう考えると、一度故障が発生したタイミングで買い換えを検討したほうが良いでしょう。

また、古い機種は部品の入手が難しくなっていることもあります。メーカーに問い合わせて部品の供給状況を確認し、入手困難な場合も買い替えを検討しましょう。

●修理費用が購入価格の半額を超えるなら買い替えがお得

修理費用が購入価格の半額を超える場合は、買い替えがおすすめです。たとえば5万円で購入した発電機の修理に3万円かかるなら、同じクラスの新品を購入したほうがお得に使えます。

また、新しい発電機は燃費性能や静音性が向上していることが多く、ランニングコストの面でもメリットが大きいです。

●同じ故障を繰り返す場合は寿命のサイン

修理しても同じ箇所が繰り返し故障する場合は、発電機全体の寿命が近づいているサインです。とくにエンジン内部の摩耗や電気系統の劣化は、ほとんどが部分的な修理では根本的な解決になりません。

短期間に複数回の修理が必要になっている場合は、買い替えを考えるべき時期といえるでしょう。

エンジン不要で発電トラブルが起きにくい「ポータブル電源×ソーラーパネル」

発電機のトラブルに悩まされている方には、持ち運び式のバッテリー「ポータブル電源」とソーラーパネルの組み合わせもおすすめです。エンジンを使わないため、燃料系や点火系のトラブルとはまったくの無縁。メンテナンスの手間も大幅に軽減できます。

ポータブル電源のメリットは以下のとおりです。

  • 燃料補給やオイル交換が不要

  • 排気ガスがなく屋内でも使用可能

  • 音がほとんど発生しないので車内やキャンプ場でも気軽に使用可能

  • 面倒なエンジン始動なし、ボタンひとつで使えるシンプル操作

  • ソーラーパネルと組み合わせれば燃料費ゼロで充電可能、普段使いで節電も

  • 10年以上の長寿命で長く使える

Jackeryのポータブル電源・ソーラーパネルは、防災安全協会の「防災製品等推奨品マーク」を取得済み。品質の高さが第三者からしっかりと評価されている安心の製品です。

面倒なエンジントラブルを避けつつ、しっかりと防災・アウトドアで使える発電機をお探しの方は、Jackeryのポータブル電源とソーラーパネルも選択肢に入れてみてください。


【関連記事】発電機vsポータブル電源電源はどちらがおすすめ?6つの違いや注意点を紹介

発電機が発電しない原因に関するよくある質問

発電機が発電しない原因について、よくある質問と回答をまとめました。

●ホンダの発電機が発電しない場合の対処法は?

ホンダの発電機が発電しない場合、まず以下を確認しましょう。

  • エンジンスイッチがONになっているか

  • 燃料コックレバーが開いているか

  • エコスロットルスイッチがOFFになっているか

  • オイル警告灯が作動していないか

  • 過負荷警告灯が点灯していないか

引用:Honda発電機取扱説明書

エコスロットルスイッチがONになっていると、エンジン回転数が足りず発電できない場合があります。オイル警告灯が点灯している場合は、オイル不足となっているので規定量までオイルを入れましょう。過負荷警告灯が点灯している場合は、つないでいる機器の消費電力が高すぎる可能性が考えられます。一度すべて外すか、つなぐ機器を減らしてください。

改善しない場合は、ホンダの正規販売店または認定修理店に相談しましょう。

●ヤマハの発電機が発電しない場合の対処法は?

ヤマハの発電機が発電しない場合、まず以下を確認しましょう。

  • エンジンスイッチがONになっているか

  • 燃料コックレバーが開いているか

  • オイル警告灯が作動していないか

  • 過負荷警告灯が点灯していないか

  • 出力ランプが点灯しているか

参考:ヤマハ「電気機器が突然動かなくなりました。」

ヤマハのインバーター発電機には「出力ランプ」がついています。エンジンがかかっているのに出力ランプが点灯していない場合は、発電機内部の故障の可能性が高いです。オイルの補充や接続している機器の取り外しで解決しない場合は、ヤマハの販売店に相談しましょう。

●新ダイワ・デンヨーの発電機が発電しない場合は?

新ダイワやデンヨーの発電機は業務用モデルが多く、AVRや制御基板の故障が原因となるケースが多いため、以下を確認しましょう。

  • 電圧調整ダイヤルが正しい位置(使いたい機器に合った電圧)にあるか

  • 漏電ブレーカーが作動してスイッチがOFFになっていないか

  • 調速スイッチが正しい位置(運転・ECO)にあるか

参考:新ダイワ「防音型ディーゼルエンジン発電機取扱説明書」

業務用発電機の修理は専門知識が必要なため、自分でやるのはおすすめしません。メーカーのサービス拠点または正規の代理店に依頼するのが確実です。

●ディーゼル発電機のエンジンがかからない原因は?

ディーゼル発電機のエンジンがかからない場合、主に以下の原因が考えられます。

  • 燃料フィルターの詰まり

  • マフラー(排気口)の詰まり

  • オイル漏れ

  • バッテリーの電圧不足

  • スターターモーターの故障

参考:AGG「ディーゼル発電機のよくある故障とその解決策」

フィルターやマフラーの詰まりなどが原因の場合は、自分で清掃すれば解決する場合があります。それ以外の場合は内部の修理が必要なケースが多いため、販売店や修理業者に依頼するのがおすすめです。

なお、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと異なり、燃料系統に空気(エア)が入ると始動できなくなります。燃料切れを起こした後や、燃料フィルター交換後はエア抜き作業が必要です。エア抜き作業の方法は発電機により異なるので、取扱説明書を参照してください。

●非常用発電機が発電しない場合はどうすればいい?

ビルや施設に設置されている非常用発電機が発電しない場合、以下を確認しましょう。

  • 燃料は入っているか/劣化していないか

  • バッテリーの電圧が下がっていないか

  • 冷却水の量は十分か

  • オイルが漏れていないか

  • 制御盤のエラー表示は出ていないか

燃料やオイルの入れ替え、冷却水の補充など基本的なメンテナンスであれば自己解決が可能です。バッテリーのトラブルやオイル漏れなど、自分で解決できないトラブルが発生したら、保守契約を結んでいる専門業者に連絡してください。

【関連記事】非常用発電機のメンテナンスは必要!最低限のチェック項目や費用感を解説

まとめ

発電機が発電しない原因は、燃料系・点火系・電気系統・エンジン回転数の問題に分類できます。自分で対処できる範囲は以下のとおりです。

  • オイル量の確認と補充

  • スパークプラグの点検・清掃・交換

  • エアフィルターの清掃

  • ブレーカーやヒューズのリセット

これらを試しても改善しない場合は故障が考えられるため、専門業者への点検・修理依頼を検討しましょう。修理費用が購入価格の半額を超える場合や、購入から5年以上経過している場合は、買い替えも選択肢に入れてみてください。

また、メンテナンスの手間を減らしたい方には、燃料不要のポータブル電源とソーラーパネルの組み合わせもおすすめです。Jackeryなら、ポータブル電源とソーラーパネルがお得に手に入るセット「Jackery Solar Genarator」シリーズを用意しています。

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