太陽光パネルで火災が起こる原因は?火災保険は使える?予防策・消火方法も解説

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近年、太陽光パネルが電気代削減の一環として多くの家庭や企業で導入されています。しかし、太陽光パネルは設置状況や部品の劣化、施工不良などが重なることで火災につながるリスクもあるため注意が必要です。

 

この記事では、太陽光パネルで火災が起こる主な原因や正しい消火方法を解説します。太陽光パネルを安心・安全に利用するために欠かせない知識を身につけましょう。

目次
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1.太陽光パネルの火災はなぜ起きる?主な原因と事例を解説

太陽光パネルの火災はなぜ起きる?主な原因と事例を解説

太陽光パネルの火災が起きる原因は、大きく分けて下記4つがあります。 

製品不良

施工不良

設備の故障

自然災害の影響 

それぞれ発生原因や起こりうる事態も紹介します。太陽光パネルの設置を検討している方は、事前に起こりうる問題を把握しましょう。

製品不良|太陽光パネル本体や周辺設備の初期不良

太陽光パネルの火災の原因としてまず考えられるのが、本体や周辺機器の製造段階における初期不良です。初期不良の場合、配線の接続部やセル内部のはんだ付けの問題により電気抵抗が増加し、異常な熱が発生してしまいます。 

発熱が繰り返されるとパネル内の部材が劣化し、最悪の場合火災につながるケースもあります。パワーコンディショナや接続箱などの部品に欠陥があった場合も、電気系統のショートや過電流を引き起こすリスクがあるので大変危険です。 

太陽光パネルや周辺機器の初期不良は、実際にソーラーパネルを稼働させるまで発見されないケースが多いです。万が一不良個体に当たった場合も、無償での障害対応やセンドバックサービス(※)を実施してくれる企業の製品を選びましょう。

※故障や不具合が発生したハードウェアを修理を受けたあとに送り返してもらえるサービス

施工不良|ケーブルの配線ミスや挟み込みの問題

太陽光パネルの施工不良により、火災が発生するケースもあります。主な施工不良には下記がありますが、有識者でないと一目で見抜くのは困難です。 

ケーブルの配線ミス

部品の取り付けミス

ケーブルの圧着不足や絶縁不良

防水処置の設置不良など 

施工不良を放置して太陽光パネルを長期間使用すると、部材の劣化によって発熱・発火に至るリスクがあります。 

さらに太陽光パネルが屋根の距離が不適切な場所に設置されていた場合、熱がこもって火災が拡大しやすくなるため注意が必要です。過去にはケーブルが施工ミスによって設備の下に挟まれてしまい、絶縁効果が低下して火災が発生した事例も報告されています。 

施工業者を選ぶときは、実績が豊富で設置後の定期的なメンテナンスに対応している業者を選びましょう。

設備の故障|経年劣化による発熱や発火

太陽光パネルの火災は、長年の使用による設備の故障や劣化によって発生するリスクもあります。設置から数年経過すると、パネルや接続部などの設備に経年劣化が生じ、火災の原因となる危険性が高まります。 

特にケーブルの被膜が紫外線や風雨により劣化し、内部がむき出しになるとショートや漏電を起こすリスクが高まるため危険です。過去には、下記の現象が太陽光パネルの火災につながった事例も報告されています。 

設備の老朽化による漏電の発生

ネズミなどの小動物が配線をかじったことによるケーブルの劣化

ケーブル内の腐食によるアーク放電(高温度の陰極から熱電子が放出される現象)の発生 

過去には、継続的に強い日差しを受け続けた太陽光パネルの裏表にある防水用の樹脂製バックシートの故障が原因で火災が発生し、消防士が死亡した事例も報告されています。 

参考:日経XTECH「消防士の死亡例も、発電が止まらず、燃え続ける太陽光パネル」 

太陽光パネルの老朽化による火災を防ぐには、定期的なメンテナンスをするしかありません。一度設置して終わりではなく、少なくとも4年に1回ほどのペースで業者を呼んで状態を確認しましょう。

自然災害の影響|地震や台風による設備の破損

太陽光パネルの火災は、下記などの自然災害によって発生するリスクもあります。 

地震

落雷

台風

大雪

大雨など 

台風の飛来物によって太陽光パネルが破損し、内部の配線が露出した状態で通電すると、太陽光パネルから発火する可能性があります。雨や雪解け水による漏電やショートの発生、地震による配線の劣化や接続部の故障も想定される被害です。近年では、落雷によるサージ電流が設備に流れ込み、過電圧によって火花が発生する例も報告されています。 

自然災害は避けられないからこそ、太陽光パネルだけでなく建物自体の避雷設備や耐風対策を徹底的に行うことが大切です。

関連人気記事:ソーラーパネルは台風で飛ばされる?被害の事例と備える対策を解説

2.2025年時点の太陽光パネルの火災件数は累計491件

2025年時点の太陽光パネルの火災件数は累計491件

2025年8月時点における太陽光パネルの火災件数は累計491件です。件数は年々増加傾向にあり、中でも施工不良や設備の経年劣化によるトラブルが目立っています。 

参考:事故情報データバンク 

一見して異常がないように見えても、内部で発熱や劣化が進行しているケースもあります。気づかずに使用し続けると、思わぬタイミングで火災が発生するリスクがあるため大変危険です。 

太陽光発電を安心して利用するためにも、定期的な点検と適切なメンテナンスを欠かさず行うことが大切です。ソーラーパネルの火災を予防する方法については、下記段落にて詳しく解説します。

3.ソーラーパネルの火災の予防策

ソーラーパネルの火災を予防するには、下記の対策を行う必要があります。

定期的に保守点検・メンテナンスする

信頼できる業者に、正しい場所に設置してもらう

ソーラーパネルのメンテナンスを素人が自力で行うのは困難です。安全に長期間使用するためにも、業者選びのヒントを見つけましょう。

参考:仙台市 住宅用太陽光発電システムからの火災等について

定期的に保守点検・メンテナンスする

ソーラーパネルの火災を防ぐには、定期的な保守点検とメンテナンスが欠かせません。設置から数年が経過すると、下記など「目に見えない部分の異常が起きている」可能性があります。

配線の被膜の劣化や接続部の緩み

パワーコンディショナの故障

直射日光によるパネルの劣化

防水処理設備の故障

ケーブルの断線など

上記の現象にいち早く気付くには、プロの業者への定期的な保守点検・メンテナンス依頼が欠かせません。目安としては、少なくとも4年に1回以上の点検が推奨されています。

自宅にソーラーパネルを設置している方は、導入後のメンテナンス計画もあわせて見直しておきましょう。

関連人気記事:太陽光パネルのメンテナンス費用はいくら?必要性や費用を抑えるコツも紹介

信頼できる業者に、正しい場所に設置してもらう

ソーラーパネルの火災を防ぐためには、正しい場所選びも欠かせません。下記の状況に当てはまる場所に設置してしまうと、火災のリスクが高まるため避けるのが無難です。

通気性が高く熱がこもりやすい場所

落ち葉やごみが溜まりやすい場所

雨水が溜まりやすい場所

小動物が頻繁に出入りする場所

また業者選びの際には、下記のポイントを確認することが大切です。

Webサイトが公開されているか

施工実績・従業員の保有資格が明記されているか

アフターサポートサービスは行われているか

運営会社のレビュー・口コミはどうかなど

導入時のクオリティが後10年以上の安全性を左右すると考え、業者は慎重に選びましょう。

関連人気記事:太陽光パネルの設置費用はいくら?安くする4つのコツを解説

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4.太陽光パネルで火災が起きたら火災保険は使える?

「太陽光パネルが原因で火事になったら火災保険は降りる?」と気になる方も多いのではないでしょうか。火災保険の対象となるケース・ならないケースをそれぞれ解説します。

太陽光パネルは火災保険の「建物」の補償対象になる!

住宅の屋根などに固定された太陽光パネルは、火災保険における「建物」扱いとされます。たとえパネル自体の故障やパネルが原因で火事になったケースについても、火災保険の補償対象となる可能性が高いです。

配線のショートや製品の初期不良により太陽光パネルが発火し、屋根や室内に引火した場合、損害の補償に保険が適用されます。ただし、加入した保険の内容によっては適用対象外となるケースもあるため注意が必要です。

太陽光パネルを新たに設置するときは、保険への加入と同時に「住宅用設備の範囲」や「太陽光発電設備に関する補償特約」を確認しておきましょう。

地震・津波が原因の火災は補償されないので注意

火災保険では、一般的に「地震や津波など自然災害が原因で発生した火災」については補償の対象外となっています。地震や津波によって太陽光パネルの配線が損傷し、出火した場合も火災保険は適用されないため注意しましょう。

地震や津波に備えるには、火災保険とは別に地震保険に加入する必要があります。ただし、地震保険は「建物と家財の損害を補償するもの」です。たとえ両方の保険に加入していても、火災による被害が全額補償になるとは限りません。

地震や津波のリスクが高い地域に住んでいる方は、太陽光パネルの設置と同時に火災保険と地震保険両方への加入も検討しましょう。

5.太陽光パネルの火災発生時の消し方は?有害物質に注意!

太陽光パネルの火災は、消火方法を誤ると有害物質が発生するため大変危険です。太陽光パネルの消火では、下記5つのポイントをおさえておく必要があります。

火災箇所から6m以上離れて消火活動を行う

棒状ではなく噴霧(ふんむ)で放水する

感電防止のために絶縁性の手袋と長靴を着用する

強化ガラスの飛沫に注意する

消火後も太陽光パネルに触らず専門業者に連絡する

万が一太陽光パネルから火災が発生しても、冷静に対応できるよう事前知識を頭に入れておきましょう。

火災箇所から6m以上離れて消火活動を行う

太陽光パネルの火災が発生したときは、火元から最低でも6m以上離れて消火活動を行うことが大切です。本体は火災発生中も600Vに近い高電圧を帯びているため、近づきすぎると感電死のリスクが高まります。

「太陽光発電設備に関する補償特約」で記載されている実験結果では「直流600V活線への放水に対して20フィート(約6.1m)以上離れることで電流値が感知電流である2mA以下となる」と記載されています。太陽光発電システムへの放水時は、水に濡れても高い絶縁性能のある手袋及び靴を着用することが推奨されています。

参考:消防研究技術資料83号「太陽光発電設備に関する補償特約」

たとえ火災が発生したからといって安易に近づかず、安全を守りながら消火活動を始めましょう。

棒状ではなく噴霧(ふんむ)で放水する

太陽光パネルの消火の際には、ホースから棒状の強い水流を出すのではなく、噴霧状態で柔らかく放水する必要があります。噴霧とは「霧のように細かく分散して水を放出する状態」のことです。

噴霧の場合、水を広範囲に拡散させながら太陽光パネルに水をかけられます。電気が流れる部分に強く接触しにくくなるため、感電リスクを大幅に下げることが可能です。

対して棒状の水流は通電部分に触れる可能性が高く、感電事故のリスクが増すため非常に危険です。総務省消防庁が公開している資料にも「棒状での放水は、水を伝わって感電する可能性があるため、粒状で建物に水がかかるよう、放水の距離や筒先の調節(噴霧状等)を行うようにする。」と記載されています。

引用:総務省消防庁 太陽光発電システムを設置した一般住宅の火災における消防活動上の留意点等について

消火器やホースを使用して消火活動をするときは、先端を切り替えて噴霧モードにしつつ、6m以上離れた場所から放水しましょう。

感電防止のために絶縁性の手袋と長靴を着用する

太陽光パネルの火災では、発電が続いている状態での消火活動となることが多いです。消火作業に入る前には、絶縁性の高いゴム製手袋や長靴を着用しましょう。

ゴム製の素材は電流を通しにくいため、万が一漏電が起きた場合の被害を軽減しやすくなります。まずは自分の身体を守る装備をしっかり身につけたうえで、消火活動に取り組むことが大切です。

強化ガラスの飛沫に注意する

太陽光パネルの火災では、熱せられた表面の強化ガラスが破裂する恐れがあります。破片が周囲に飛び散る危険性もあり、目や皮膚に当たると大けがにつながるため大変危険です。

特に風の強い日では、火気を帯びた強化ガラスが飛んでくるリスクも否定できません。強化ガラスの飛沫によるケガを防ぐためにも、下記のアイテムを装着しましょう。

フルフェイス型の保護ヘルメット

耐衝撃性に優れたフェイスシールド

防炎素材の長袖作業着と長ズボン

太陽光パネルの火災による被害を防ぐためには、手足だけでなく身体全体の露出部分を可能な限り少なくすることが大切です。非常時に備えて「全身防備セット」を一式用意しておくとよいでしょう。

消火後も太陽光パネルに触らず専門業者に連絡する

太陽光パネルの消火後は、触らず速やかに専門業者へ連絡しましょう。たとえ消火が完了していても、太陽光パネルにはまだ電気が残っている可能性があります。

火がついていないからといって、触ったり撤去したりするのは絶対に避けてください。配線部分の被膜が焼け落ちていたり、内部でショートしていたりするとパネルが再度発火するリスクもあります。

火災が発生した太陽光パネルの処理や修理を素人が行うのはほぼ不可能です。自力での消火活動はあくまで応急処理と考え、火災が発生した時点で速やかに業者へ連絡することが大切です。

6.太陽光パネルの火災が心配な方でも安心な「Jackery Solar Generator」

太陽光パネルの火災が心配な方でも安心な「Jackery Solar Generator」

太陽光パネルの火災が心配な方には「Jackery Solar Generator」がおすすめ。持ち運び可能なポータブル電源とソーラーパネルがセットになっており、太陽光で発電しながら本体の充電・給電が可能です。

高電圧配線が不要なため、初期段階の配線不良や設備の老朽化を防ぎながら使用できます。設置後もソーラーパネルを同じ場所に固定せず、地震や大雨の発生が予想された場合にしまっておくことも可能です。

また持ち運べるJackery Solar Generatorなら、自然災害などの緊急事態発生時も屋外で安心して使用できます。家庭用コンセントが届かない・使えないときもスマホや照明器具を動かせるのは大きなメリットです。

蓄電池もセットで付帯しているため、日中に発電した電力をためておき、夜間や曇天時に安定して家電を稼働させられます。ソーラーパネルを活用するうえで、便利さと安心感を求める方におすすめな製品です。

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まとめ

太陽光パネルの火災は初期不良や施工不良だけでなく、長期間使用による設備の劣化によっても発生します。火災保険が適用されるケースもありますが、自然災害による故障に備えるためには、追加で地震保険への加入が必要です。

万が一太陽光パネルから火災が発生したら、速やかに業者に連絡しましょう。応急処置として消火活動を行うときは、全身を防備できる服装で6m以上離れて噴霧で放水してください。

太陽光パネルの劣化による火災が怖い方、定期的に業者を呼んでメンテナンスするのが面倒な方には、Jackery Solar Generatorがおすすめです。持ち運び可能でメンテナンス不要なJackery Solar Generatorを活用し、安心・安全にソーラーパネルを活用しましょう。

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