1.ハイエースの夏の車中泊を快適にするグッズ
ハイエースは「荷室が広い」「金属ボディが蓄熱しやすい」「大型の窓が多い」3つの特性があります。普通乗用車より対策が必要です。ハイエースの荷室サイズや構造を意識してグッズを選びましょう。
●ポータブルクーラー|広い荷室の温度を実際に下げる唯一の手段
ハイエースの荷室をエンジンオフで一晩涼しく保つには、ポータブルクーラーがほぼ唯一の選択肢です。扇風機は空気を動かすだけで温度を下げることはできません。ポータブルクーラーは温度を実際に下げられます。
ただし、荷室の容積が大きい分、普通乗用車より冷えるまでに時間がかかることを念頭に置いてください。就寝の1〜2時間前から動かしておくのが快適な夜を過ごすポイントです。
また、ポータブルクーラーは、排熱用のダクトを窓の隙間や専用アタッチメントで外に出す必要があります。設置のスペースを確保できるか確認しましょう。
●ハイエース専用サンシェード|大型窓をすき間なくふさぐ
ハイエースは普通乗用車と比べてフロントガラスの面積が大きく、サイドウィンドウも数が多いです。市販の汎用サンシェードではどうしてもサイズが合わず、熱の侵入経路になるスキマができてしまいます。
ハイエース専用品はフロント・サイド・リアそれぞれのガラス形状に合わせて設計されており、きれいに収まります。フロントだけ遮光してもサイドウィンドウから熱が入り続けるため、全部セットで揃えましょう。翌朝すっきり撤収したいなら、広げるだけ・たたむだけで済む「ポップアップ式」がおすすめです。
●リアゲート用防虫ネット|ハイエース最大の換気口を活かす
ハイエースのリアゲートは開口面積が非常に大きく、全開にすると荷室全体に外気が一気に入ってきます。他の車にはない換気力の高さがメリットですが、夏は虫の侵入が問題です。リアゲート専用の防虫ネットを使うと、ゲート全開のまま虫の侵入を防げます。磁石式で中央が割れる構造のものは出入りが楽で、夜中にトイレに行くときもストレスになりません。
注意点として、ハイエースのリアゲートは一般的な乗用車用ネットではまったく対応できないサイズです。必ず専用サイズの防虫ネットを選びましょう。
●遮光・断熱カーテン|荷室と前席を仕切って就寝環境を独立させる
車中泊仕様のハイエースでよく使われるのが、前席と荷室の間に設置する仕切りカーテンです。就寝時に荷室だけ密閉空間として独立させれば、ポータブルクーラーの冷気をキープできます。
遮光素材のカーテンは外からの視線をカットするプライバシー効果も。人通りの多い道の駅での車中泊でも安心です。断熱素材のカーテンを使うと、前席から荷室への熱の移動を抑えられます。ハイエースはワイドボディ・標準ボディで幅が異なるため、サイズに注意して選んでください。
●大判の冷感敷きパッド|ハイエースの広い就寝スペースをカバーする
ハイエースの荷室はフラットにすると2人がゆったり横になれる広さがあります。幅が広いぶん、普通サイズの冷感マットでは体の一部しかカバーできません。ダブルサイズ以上の冷感敷きパッドか、シングルサイズを2枚並べて使いましょう。
冷感効果はQ-MAX値という数値で表されます。このQ-MAX値0.4以上だと、触れたときのひんやり感が強いです。就寝中に汗をかいて蒸れるとせっかくの冷感素材が台無しになるため、吸汗速乾素材と冷感素材を組み合わせた製品をおすすめします。
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2.ハイエースの夏の車中泊をさらに快適にするアイデア

グッズをそろえるだけも涼しく過ごせますが、ハイエースの構造を活かした暑さ対策のアイデアでさらに快適に過ごせます。少し手間がかかるものもありますが、一度やれば長く効果が続くのがポイントです。できることから試してみてください。
●断熱材を施工してポータブルクーラーの効率を高める
ハイエースの荷室は金属ボディがほぼむき出しの状態です。断熱処理なしでは外気温の影響を直に受けてしまいます。床・壁・天井に断熱材を施工すると外からの熱の侵入が減り、ポータブルクーラーが効きやすいです。
全部を一気に進めるとコストも大きいので、効果が大きい床と天井から始めるとよいでしょう。天井は直射日光の影響を受けやすいので、施工による効果がとくに大きいです。もちろん、余裕があれば壁にも施工してみてください。
施工はプロに依頼するほか、DIYで取り組む方も多いです。YouTubeを探せば、ハイエース断熱のDIY動画が多くあります。
●ベッドキットで床からの輻射熱を避ける
ハイエースの荷室の床は金属のパネルが地面側に向いており、日中にたまった熱を夜間も放熱し続けてしまいます。床に直接マットを敷いて寝ると、この「輻射熱」を体の下からずっと受け続けてしまうのです。ベッドキットで就寝スペースを床から数十cm上げると、輻射熱の影響が大幅に減ります。
ベッドキットはハイエース専用の既製品を使うと設置がスムーズです。荷室後端のベッドを折りたたみ式にすると、ふだんは仕事の荷物スペースとして使いながら、車中泊のときだけ就寝モードに早変わりします。
●スライドドアとカーサイドタープで広い居住空間をつくる
ハイエースのスライドドアは開口部が広く、全開にすると荷室と外がつながった大きな空間になります。ここに防虫ネットをかけたまま、車外にカーサイドタープを張ると、ハイエースならではの「移動できる基地」ができあがります。
また、ハイエースは車高が高いため、タープとの接続位置も高く設定できて開放感があります。タープの接続には、車体を傷つけにくい磁石式クランプや吸盤フックがおすすめです。リアゲートも同時に開けてリア側に防虫ネットをかければ、前後両方から空気が流れる換気経路ができます。
3.ポータブルクーラーを夜通し動かすなら大容量の「Jackery(ジャクリ)ポータブル電源」

ハイエースの広い荷室でポータブルクーラーを夜通し動かすには、大容量の「ポータブル電源」が欠かせません。クーラー300Wを5時間稼働させるだけで約1,500Whの電力が必要です。扇風機や照明・スマホ充電も合わせると、ポータブル電源は余裕を持って2,000Wh以上の容量があると安心できます。
Jackery(ジャクリ)は日本国内のポータブル電源市場で年間売上No.1の実績があるブランドです。全モデルに、熱に強く発火リスクが低いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しています。夏のハイエース車内で使う電源にピッタリです。
今回は、ハイエースでの使用にピッタリな大容量モデルを3つピックアップしました。使い方や予算に合った1台を見つけましょう。
●Jackery ポータブル電源 2000 New
1~2人でのハイエース車中泊や、ポータブルクーラーを数時間だけ使いたい用途にぴったりのモデルです。容量は2,042Whで、300Wクーラーなら約5.7時間分の電力を確保できます。就寝前の2〜3時間だけクーラーで冷やして、あとは扇風機に切り替えて朝まで過ごす使い方なら、1泊分の電力確保は余裕です。
定格出力は2,200Wで、ポータブルクーラーと同時に電気ケトル・電子レンジや照明を同時につないでもOK。重さは約17.9kgと2,000Whクラスで最軽量で、ハイエースへの積み込みも一人でラクラクです。
●Jackery ポータブル電源 3000 New
ポータブルクーラーを夜通し動かしつつ、調理器具や冷蔵庫も使いたい方に向いたモデルです。容量は3,072Whで、クーラー300Wを5時間動かしても約1,000Whが残ります。照明やスマホ充電はもちろん、プラスで扇風機を稼働しても問題ありません。
さらに定格出力は3,000Wで、電子レンジ・ドライヤー・IHヒーターなど消費電力の大きい家電の同時使用にも対応。別売りの走行充電器「Jackery Drive Charger」を使えば、車を走らせるだけで5.6時間でフル充電が可能。次の目的地への移動中に充電しておけます。連泊やグループでのハイエース車中泊にもおすすめです。
●Jackery ポータブル電源 3600 Plus
長期の車中泊旅や、ハイエースを本格的な「移動基地」として使いたい方向けの大容量モデルです。容量は3,584Whで、クーラー・冷蔵庫・調理家電を同時に動かしても一晩余裕。専用の別売拡張バッテリーを最大5台追加すれば最大21.5kWh(21,500Wh)まで容量を増やせるので、もし容量が足りなくても次回から安心です。「まず本体だけ買って、必要に応じて容量を増やす」という段階的な投資になるのも、コスパよく使いたい方とってのメリットといえます。
性能が高いぶん「35㎏」と非常に重いのがネックですが、キャスター+伸縮ハンドルを一体化しておりキャリーケースのように引いて移動できます。充電時の移動や荷室への積み降ろしがしやすいです。
まとめ
ハイエースの夏の車中泊は「金属ボディの蓄熱」という特有の暑さ問題があります。「ポータブルクーラーで荷室を冷やす」「専用サンシェードで熱の侵入を防ぐ」「防虫ネットで換気しながら虫を防ぐ」のが基本の暑さ対策セットです。さらに断熱施工を加えると快適さが一段上がります。
ポータブルクーラーを夜通し動かしたいなら、目安として2,000Wh以上のポータブル電源を選ぶと安心です。使いたい時間に合わせて、今回紹介した3モデルから選んでみてください。


