1.北海道一周の車中泊旅を満喫するために知っておくべきこと4選
まず、北海道の一周車旅を計画するにあたって、どれくらいの距離を走るのか。どれくらいの期間で北海道を一周するのかを把握し計画を立てる必要があります。あなたが立ち寄りたいポイントも踏まえつつ、ルートや1日の走行距離なども考えて、無理のない少し余裕のある配分で考えることが大切です。
①北海道を一周する際に必要な走行距離
北海道を単純に一周するときの距離は、約3000km。これは、海沿いの道をひたすら走ったときの距離ですが、立ち寄りたいポイントを踏まえると、最低でもこれくらいは見積もっておいた方が良いでしょう。ポイントは、
・総走行距離を踏まえて、1日何km走るのかを目安に必要な日数を計算する
・北海道を一周する際の費用も計算しておく
・北海道を一周する時期、季節も踏まえて立ち寄りポイントを決める
・必要なものをピックアップして準備しておく
以上4つです。目安として1日の走行可能な距離は、休憩や立ち寄るポイントの滞在時間を考えて約1000km以内で計画を立てるようにしましょう。それでも、運転好きの方でも1日1000kmを走るとなると疲労度はかなりのもの。また、ゆっくり観光を楽しみたいのであれば、600~700kmが妥当な走行距離でしょう。そう考えると、少し余裕を見て7泊8日くらいの車中泊旅が観光時間も取れて丁度良いのではと思います。計画の参考にしてください。
②北海道を一周する際に必要な費用
北海道一周の車中泊旅にかかる費用は、日数や観光、食事代と宿泊費などによって変動します。一般的には10万円から30万円程度が目安とされています。費用的には、
・交通費:ガソリン代や高速道路の利用料金。自家用車で本州から北海道に渡る場合はフェリー代がかかってきます。
・宿泊費:無料で利用できる道の駅や公園などの駐車場を利用する場合はさほどかかりませんが、RVパークやオートキャンプ場を利用すると宿泊費はかかってきます。
・食費:食材を調達して自炊するのであれば、抑えることはできます。ご当地グルメを堪能したいのであれば、ある程度予算を見積もっておく必要があるでしょう。
・観光費:入場料やアクティビティを楽しむための費用です。
・雑費:入浴料やお土産代などの費用も別途計算しておくと余裕があって便利です。
以上5つの費用の予算を持っておくことが大切です。自家用車で車中泊旅をするには、フェリー代(青森~函館の場合16400円~19760円程度)がかかってきますが、装備品を一式持ち込めるので、レンタカーで車旅をするよりも車内環境は整っているでしょう。
〇走行距離を目安にしてガソリン代を見積もる
ガソリン代は、北海道を海沿いに一周する距離を目安に予算を立てると良いでしょう。自家用車で車中泊旅を検討している方であれば、平均燃費を調べて、距離で割れば必要な燃料が出てきます。北海道のガソリン価格(2025年7月)が平均173円をかければ、目安がでてきます。
例):「交通費」自家用車で北海道を一周する場合
ガソリン代=北海道一周の距離目安3000km÷平均燃費17km/L=176L
173円(1L辺りのガソリン価格)×176L=30488円
青森から函館にフェリーで渡った場合、軽自動車で16400円必要なので、交通費だけでも46848円かかる計算になります。
〇レンタカーか自家用車を使用するかで費用も変わる
車中泊旅をする車両をレンタカーにするのか、自家用車にするのかでも費用はかわってきます。レンタカーだとフェリー代はかかりませんが、レンタル代がかかってきます。レンタル代は1日5000円~10000円が相場です。季節や期間によっても変動するため、価格は事前に調べておきましょう。
[北海道のレンタカー]
北海道レンタカー千歳空港営業所 |
050-5226-0992 |
ニッポンレンタカー札幌駅東 |
050-1712-2993 |
カーレンタル北海道 |
0123-22-4040 |
┃利用する車中泊スポットでかかる費用を計算する
宿泊費用として、有料の車中泊専用宿泊施設(RVパーク)や車の乗り入れが可能なオートキャンプ場を利用する場合、価格は安いですが宿泊費用はかかってきます。宿泊費用は1泊2000円~5000円程度が目安と言えるでしょう。
有料の車中泊スポットの多くは事前予約が必要です。公式サイトからアクセスして予約をしておきましょう。この場合、一周するルートはある程度決めておかなければなりません。しっかり走行ルートを決めて、宿泊ポイントを予約しておくことが大切です。
〇観光費用も予算を決めておく
せっかくの北海道一周車旅。観光やご当地グルメも満喫したいものです。立ち寄りたい観光スポットも予めピックアップしておいて、入場料などのかかる費用も調べておくと予算が立てやすくなります。観光スポットの場合、駐車場が有料の場所に停めなければならなかったりもしますので、予算は余裕を持っておくと安心できます。
③北海道で停泊する場所(車中泊スポット)や立ち寄りたい場所
北海道を車中泊で一周する計画を立てる際、あなたが北海道のどこに行きたいのか。観光スポットなどをピックアップして行きましょう。その地点をスタート地点から線で結び、ぐるっと一周するコースを作ってみてください。その線沿い、または付近の停泊ポイントをいくつか探しておくと良いでしょう。
有料施設に宿泊を予定する場合、予約が必要となる場合が多いです。距離や時間を目算しながら日程を詰めていくとどれくらいの期間が必要なのかが見えてきます。見知らぬ土地への車中泊旅である場合は、ある程度余裕を見て計画を立てることをおすすめします。
④北海道一周は実行に移す季節によってルートを決めると良い
北海道は、季節によって景色もガラリと変化します。その地域の魅力も季節によって違うので、ルートを決めるときは季節によって行き先を変えるのも良いでしょう。また、冬場は通行止めになる道路や休業している施設もあるため、春から秋にかけて(5月頃から11月まで)の車中泊旅をおすすめします。
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2.北海道を車中泊で一周する際のおすすめモデルコース
では、北海道一周の車中泊旅をする際のコースについて、おすすめのコースをご紹介します。北海道はとても魅力的な場所が多く、なかなか所定の期間で巡るのは難しいかもしれません。ルートを決めかねている方もいらっしゃるかと思いますので、参考にしていただければ幸いです。
●レンタカーで北海道一周する際のモデルコース
レンタカーでの車中泊旅では、まず空港からのスタートとなるでしょう。千歳空港であれば、レンタカーを借りられるお店が多く、車中泊旅に最適な車を手配することも可能です。おすすめのモデルコースは以下のようになります。
・1日目:千歳空港→札幌→小平
・2日目:小平→豊冨→稚内
・3日目:稚内→猿払→紋別
・4日目:紋別→斜里→網走→釧路
・5日目:釧路→帯広→千歳
全て海沿いを走ると、走行距離がとても長く、日数もかかってしまいます。車の運転に疲れたら、休憩を挟むように心がけましょう。全てを無料で利用できる道の駅や駐車場での車中泊だと疲れてしまうかもしれません。1~2日は安心できるRVパークやオートキャンプ場を利用することをおすすめします。
●自家用車で北海道を一周する際のモデルコース
自家用車での車中泊旅では自分の愛車で広大な大地を走らせることができ、なおかつ自分が今まで集めてきた車中泊装備をフル活用できます。せっかく自家用車で車中泊旅をするのだから、ゆっくり北海道を回ってみたいですね。
・1日目:苫小牧→豊別→函館
・2日目:函館→寿都→余市→小樽
・3日目:小樽→小平→豊冨
・4日目:豊冨→稚内→紋別
・5日目:紋別→網走→知床
・6日目:知床→浜中→釧路→帯広
・7日目:帯広→日高→苫小牧
道南を含む海沿い北海道一周、車中泊旅ではきちんとぐるりと回る場合、1週間くらいはかけて回った方が観光もできおすすめです。「走るだけで終わってしまった」ということのないよう、行きたい場所や見てみたい景色、立ち寄りポイントには寄っていきましょう。
3.北海道を車中泊で一周する際に利用するおすすめ車中泊スポット3選
北海道一周の車中泊旅をするうえで、おすすめの車中泊スポットをご紹介しておきます。停泊ポイントに迷ったら、参考にしてみてください。
①函館「はこだて緑園通」

参照元:https://www.kurumatabi.com/park/rvpark/811.html
函館公園の近くにあるRVパーク。函館公園は、春には“桜の名所”として知られていています。また、歴史的建造物が集まるエリアでもあるため、北海道観光の拠点として利用できる車中泊スポットです。
RVパークなので、施設も充実していて近隣に温泉施設「湯の川温泉」もあります。ペット連れでも大丈夫なので、安心して停泊できます。
北海道函館市本通3丁目15-11 |
|
電話番号 |
0138-35-7000 |
営業時間 |
チェックイン:14:00~18:00 チェックアウト:10:00 |
施設情報 |
温泉施設、ブラック&グレータンク対応、電源有、水道、ペット可 ゴミ処理対応、Wi-Fi、宿泊施設、コインランドリー |
利用料金 |
2000円~/1台1泊 |
公式サイトURL |
http://www.hotelryokuendori.com/ |
②初山別「道の駅 ロマン街道しょさんべつ」
参照元:https://hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/2870/
北海道苫前郡初山別村にある道の駅で、岬台公園の中にある道の駅。天文台や温泉施設、レストランなど施設が充実していて休憩ポイントとしてもおすすめ。レストラン「ともしび」の初山別村のご当地グルメ“天然真ふぐ照り焼き丼“はぜひ味わってほしい一品。
休憩ポイントとしてもそうですが、車中泊スポットとしてもおすすめ。駐車場も広く、381台もの駐車スペースがあります。温泉施設もあるのでゆっくり過ごせます。
住所 |
北海道苫前郡初山別村字豊岬153-1 |
電話番号 |
0164-67-2525 |
営業時間 |
10:00~21:00(4月~10月) 10:00~20:00(11月~3月) |
施設情報 |
レストラン、天文台、岬センター、オートキャンプ場、売店、喫茶 |
利用料金 |
無料 ※オートキャンプ場は有料3500円~ |
公式サイトURL |
https://hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/2870/ |
③網走「道の駅 流氷街道網走」
参照元:https://www.tabirai.net/localinfo/article/article-16911/
昭和の時代には様々な映画の舞台にもなった網走を現代に再現した、懐かしくも新鮮な空間になった道の駅。自由に休憩でき、ご当地グルメ“網走ザンギ丼”や“あばしりちゃんぽん”が人気。網走市は北海道東部、オホーツク海に面した自然豊かな都市。冬になると流氷が海岸線を埋め尽くす光景は見ものですが、車中泊旅では厳しいかもしれませんね。
ほかにもオホーツク海で採れる新鮮な海の幸も魅力です。海の幸を車中泊で堪能するのも良いのではないでしょうか。
住所 |
北海道網走市南3条東4丁目5-1 |
電話番号 |
0152-67-5007 |
営業時間 |
9:00~18:00 |
施設情報 |
フードコート、物産館、観光交流センター、トイレ、ウッドデッキ |
利用料金 |
無料 |
公式サイトURL |
https://www.city.abashiri.hokkaido.jp/soshiki/22/1247.html |
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4.北海道を自家用車で一周する際に便利な装備品「Jackeryポータブル電源」
自家用車で北海道を一周する際には、ぜひ装備しておくと便利なのがJackery(ジャクリ)ポータブル電源です。モバイルバッテリーよりも容量が大きくて、家庭用電源(AC100V)が車内で使用できるのが最大の魅力。車内で家電が使用可能となれば、車内環境を飛躍的に向上できるアイテムです。
・手軽に設置、持ち運びも簡単。スイッチ一つで稼働でき便利な電力供給源
・車内で家電が使用でき、火を使わずに車内調理も可能になる
・消費した電力は走行充電で充電が可能。ソーラーパネルも使用可能で使い切りを防止
・長距離車旅のトラブル、バッテリー上がりにも専用アクセサリで対応可能
など、手軽に使用でき万が一のトラブルにも対応できるので、長距離車中泊旅にはぜひ装備をしておきたいアイテムです。Jackery(ジャクリ)は専用の車載用ソーラーパネルも販売しています。興味のある方は一度Jackery(ジャクリ)公式サイトを覗いてみてくださいね。
まとめ:北海道一周の車中泊旅は十分な情報と余裕を持った計画を立てる
北海道を一周するとなると、およそ四国を一周する3倍の距離を走破しなくてはなりません。日数もかかってしまうため、しっかりと計画と準備をしたうえで望むのがベストです。また、出発前には必ず車の点検もしておき、消耗品は早めに交換しておいた方が良いでしょう。
慣れない道路、土地での長距離運転は、それだけストレスもかかってしまいます。適度な休憩と、余裕のある日程で望んでほしいですね。