1.冬のエアコン暖房の電気代はいくら?【1時間・24時間・1ヶ月つけっぱなし】
冬にエアコンを使うと、設定温度や運転時間によって電気代が大きく変わります。ここでは、一般的な6〜10畳向けのエアコンを例に、「1時間」「24時間」「1ヶ月」いずれもつけっぱなしにした場合の費用をシミュレーションして紹介します。
計算は、以下の条件で行っています。
・電気代=消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電気料金単価(円/kWh)
・電気料金単価(円/kWh):31円/kWh(税込)
・定格消費電力の約1/3を平均の消費電力として想定(6畳500W・8畳600W・10畳800W)
・1°C上がることに消費電力が10%上昇すると仮定
・1ヶ月は30日換算
・小数点第一位は切り捨て
1つずつ詳しく解説します。数値はあくまで目安として参考にしてみてください。
●設定温度20°Cの場合
設定温度20°Cの場合の電気代は、以下のとおりです。
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部屋の広さ/稼働時間 |
1時間 |
24時間 |
1ヶ月 |
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6畳 |
15円 |
372円 |
11,160円 |
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8畳 |
18円 |
446円 |
13,380円 |
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10畳 |
24円 |
595円 |
17,850円 |
20°Cは冬の暖房としては控えめな設定で、電気代も比較的安く抑えられます。断熱性の高い住宅や着るもので体感温度を上げられる場合は、この温度でも快適に過ごせることがあります。
●設定温度23°Cの場合
設定温度23°Cの場合の電気代は、以下のとおりです。
※想定消費電力:20°C比+30%
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部屋の広さ/稼働時間 |
1時間 |
24時間 |
1ヶ月 |
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6畳(650W) |
20円 |
483円 |
14,490円 |
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8畳(780W) |
24円 |
580円 |
17.400円 |
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10畳(1,040W) |
32円 |
773円 |
23,190円 |
23°Cは冬の暖房で選ばれやすい温度帯で、20°Cよりも体感的な暖かさが大きく増加します。一方で、電気代は20°Cより約20〜30%ほど高くなる傾向があります。快適性を優先するなら適した温度ですが、節約を意識する場合はもう少し設定温度を下げてみてもよいでしょう。
●設定温度25°Cの場合
設定温度25°Cの場合の電気代は、以下のとおりです。
※想定消費電力:20°C比+50%
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部屋の広さ/稼働時間 |
1時間 |
24時間 |
1ヶ月 |
|
6畳(750W) |
23円 |
558円 |
16,740円 |
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8畳(900W) |
27円 |
669円 |
20,070円 |
|
10畳(1,200W) |
37円 |
892円 |
26,760円 |
設定温度25°Cはかなり暖かく感じる温度で立ち上がりも早い一方、電気代は20°Cの約1.5倍と大きく上昇します。寒冷地や朝の短時間の暖房には向きますが、日常的に使う温度として節約志向の人には不向きな設定温度です。
●設定温度26°Cの場合
設定温度26°Cの場合の電気代は、以下のとおりです。
※想定消費電力:26°C比+60%
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部屋の広さ/稼働時間 |
1時間 |
24時間 |
1ヶ月 |
|
6畳(800W) |
24円 |
595円 |
17,850円 |
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8畳(960W) |
29円 |
714円 |
21,420円 |
|
10畳(1,280W) |
39円 |
952円 |
28,560円 |
設定温度26°Cは非常に暖かく、寒い朝や寒冷地では重宝します。ただし設定温度20°Cと比べると電気代は約1.6倍近くに増加し、日常的な運転としてはコスト負担が大きくなります。節約したい方は避けたい設定温度です。
関連人気記事:エアコン暖房の消費電力と電気代は?部屋の広さ別のワット数や節電方法も解説
2.【どっちがお得?】エアコンのつけっぱなしor電源を切る

冬のエアコンの電気代は、つけっぱなしにしておくのと電源を切るのではどちらがお得なのでしょうか。状況で最適解が変わってくるため、詳しく解説します。
●短時間の外出であればつけっぱなしにする
冬のエアコン暖房は、室温を維持している時よりも下がった室温を一気に上げる時に多くの電力を使います。そのためコンビニへの買い物やウォーキングなど数十分〜1時間程度の短時間の外出であれば、電源を切らずつけっぱなしにしておきましょう。
外気温が低い冬は外出中に室温が下がりやすく、再び設定温度まで暖めるために最大出力で運転する時間が増えます。立ち上がり運転は通常時よりも電力を多く消費するため、何度もオンオフを繰り返すとかえって電気代が高くなりやすくなります。
●2時間以上外出する場合は電源を切ったほうが節電にもなる
外出時間が長くなるほどエアコンをつけっぱなしにしておくメリットは薄れるので、2時間以上外出する場合を目安に電源を切ったほうが節電にもなるでしょう。
室温維持のためといえど、つけっぱなしにしておくのは一定の電力を消費し続けることになります。短時間では小さな差でも、長時間になれば電気代への影響は無視できません。外出先での滞在時間が不明でも、最低2時間は戻らないのであれば電源を切って出かけてみてください。
●外気温や断熱性能で最適解は変わる
「つけっぱなし」か「こまめに電源を切る」かの最適解は、外気温や断熱性能で大きく変わります。
外気温が低いときは室温を戻すとき一気に電力を消費するため、つけっぱなしにしておいた方が有利になることがあります。ただし断熱性能の高い住宅なら、こまめにオンオフした方が節約になることもあるでしょう。
必ずしもどちらかが正解なわけではなく、電気代節約のためにはあなたの住環境に合った方法を選ぶようにしてみてください。
3.【今日からできる】冬のエアコン電気代を下げる節約術5選

冬の暖房は、設定温度や使い方を少し見直すだけで電気代を大きく抑えられます。ここでは、専門的な知識がなくても今日からすぐに実践できる節約術を5つ紹介します。
①設定温度を1℃下げて電気代を約10%削減する
エアコン暖房の電気代は、設定温度を1℃下げるだけで約10%削減できると見込まれています。
参考:環境省「エアコンの使い方について|家庭部門のCO2排出実態統計調査」
たとえばエアコンの電気代が1ヶ月で12,000円かかっている家庭であれば、1℃下げるだけで1,000円前後の節約が可能です。温度を下げると寒さを感じる方は、着るものを変えたり加湿器で湿度を上げて体感温度を高めたりと工夫してみてください。
②自動運転に切り替えて無駄な強弱調整を減らす
手動で「弱」に固定すると部屋がなかなか暖まらず、弱運転が長時間続いて結果的に電気代が高くなることがあります。
自動運転は室温の変化を判断しながら、もっとも効率の良い出力で運転してくれる仕組みです。ムダな強弱調整がなくなるため部屋も早く暖まり、電気代の削減にも直結します。
③サーキュレーターを対角に置いて暖かい空気を部屋全体に循環させる
暖房効率を上げるためにサーキュレーターをエアコンと対角線上に設置し、天井方向に風を送って室内の空気を循環させましょう。暖かい空気は天井付近に、冷たい空気は足元に溜まる性質があります。暖房だけでは部屋全体が均一に暖まりにくく、エアコンの稼働時間が長くなりがちです。エアコンの対角にサーキュレーターを置けば、暖かい空気が循環し効率的に部屋が温まります。
④窓に断熱カーテン・断熱シートを貼って熱損失を防ぐ

冬に部屋が暖まりにくい原因の多くは、窓からの熱が逃げてしまうことです。一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会の資料によれば、冬の暖房時の熱が窓などの開口部から58%流出してしまうとされています。
以下のような対策をとって熱損失を防ぎましょう。
・窓を複層ガラスや断熱サッシにする
・断熱カーテンを準備する
・窓に断熱シートを貼る
・すきまテープで窓からの冷気侵入を防ぐ
窓の断熱性が上がると室温の低下がゆるやかになるため、エアコンの電力消費を抑えられます。
⑤ソーラーパネルで太陽光発電する
ソーラーパネルによる太陽光発電をすれば、昼間に発電した電気を必要なタイミングで家電に利用することも可能です。ソーラーパネルが発電する電気は燃料費ゼロで完全無料のため、使えば使うほど家計の負担が軽くなります。
とくに冬は大雪や大寒波によって停電になることもあるため、家電を動かせる電源を持っておくと万が一のときにも重宝します。
関連人気記事:エアコンを上手に節電する方法とは?おすすめの節電アイデアも紹介
4.「Jackery Solar Generator」なら「節電」&「停電対策」が1台で!

冬の電気代の悩みを解消しながら、突然の停電にも強くなれる選択肢として、ソーラーパネルとポータブル電源のセット「Jackery Solar Generator」を活用してみてください。ソーラーパネルで発電した電気を、持ち運び可能な蓄電池「ポータブル電源」に蓄えましょう。ポータブル電源はコンセント付きで自宅の家電を自由に動かせるため、電気代の節約と停電対策を同時に叶えられます。
Jackery(ジャクリ)のソーラーパネルは、以下の点で優れています。
・業界トップクラスの25%の変換効率を実現している
・ETFEラミネートにより耐久性を高められているので、長く使い続けられる
・IP68レベルの防水性能(※)で、悪天候にも耐えられる設計になっている
・折りたたみ式で持ち運びしやすく設置もすばやくできるため、初心者でも扱いやすい
※長時間水没しても耐えられる性能
なお、エアコンをポータブル電源で動かす場合は、起動電力(定格消費電力の2〜3倍)に対応できるモデルを選びましょう。「Jackery Solar Generator」であれば、以下のような出力が大きめのモデルが候補です。
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製品名 |
定格出力 |
瞬間最大出力 |
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3,000W |
6,000W |
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2,200W |
4,400W |
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2,000W
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4,000W |
冬の電気代を抑えつつ停電時にも備えたい方に重宝するので、一家に一台導入してみてください。
5.エアコンと他の暖房器具、どっちの電気代がお得なのか徹底比較
エアコンと他の暖房器具とでは、どちらの電気代がお得なのでしょうか。比較する暖房器具は、以下の5つです。
・オイルヒーター
・ファンヒーター
・電気ストーブ
・電気カーペット
・こたつ
表内では1時間使用した場合の電気代と、各暖房器具の特徴も紹介します。
※小数点第一位は切り捨て
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暖房器具名 |
消費電力 |
1時間使用した場合の電気代 |
特徴 |
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オイルヒーター |
300~1500W |
9〜46円 |
・部屋全体をじんわり暖め、空気が乾燥しにくい ・安全性が高く、赤ちゃんやペットがいる家庭でも使いやすい ・暖まるまで時間がかかる |
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ファンヒーター |
200~1300W |
6〜40円 |
・短時間で部屋を暖められる ・パワーが強く、広めの部屋に向いている ・温風が出るため乾燥しやすい |
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電気ストーブ |
500~1000W |
15〜31円 |
・身体の一部をすぐに暖められる ・スイッチを入れてすぐ暖まる ・部屋全体の暖房には向いていない |
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電気カーペット |
400~800W |
12〜24円 |
・床から暖まるため体感温度が上がりやすい ・エアコンと併用すると節電効果が高い ・部屋全体の暖房には向いていない |
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こたつ |
100〜500W |
3〜15円 |
・暖房器具の中で、とくに消費電力が少ない ・布団内は非常に暖まりやすい ・上半身が寒くなるため部屋全体の暖房として弱い |
参考:東京電力
こたつや電気カーペットのように省エネ性能の高い器具を併用すればエアコンの設定温度を下げられ、トータルの暖房費を節約できます。
さらに「Jackery Solar Generator」を導入すれば、ソーラーパネルで発電した電気をポータブル電源に蓄えて使用可能です。電気代を削減しつつ、万が一の停電時の備えとしても活用できます。
関連人気記事:こたつの消費電力と電気代は?エアコンやホットカーペットとの比較も紹介
まとめ
冬のエアコン暖房は、以下の3つの違いで電気代が大きく変わります。
・設定温度
・稼働時間
・部屋の広さ
とくに設定温度を1℃下げるだけでも約10%の節電になるため、サーキュレーターや断熱対策を併用して効率よく暖めましょう。外出時間によって「つけっぱなし」と「電源オフ」を使い分けることでさらなる節約も可能です。
また電気代を抑えつつ停電にも備えたい場合は、ソーラーパネルで発電・蓄電できる「Jackery Solar Generator」の活用がおすすめです。Jackery(ジャクリ)で節約と同時に家族の安心も手に入れてください。
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