指定避難所・指定緊急避難場所とは?避難所の種類や調べ方をわかりやすく解説

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災害が起きたとき、まず逃げ込むべきなのが「指定緊急避難場所」、そのあと生活の場になるのが「指定避難所」です。名前が似ているため混同されがちですが、役割も避難するタイミングも違います。
この記事では、指定避難所・指定緊急避難場所の違いから、ほかの避難場所の種類、自分の地域の避難先の調べ方までまとめて解説します。

目次
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1.指定避難所・指定緊急避難場所とは

指定避難所と指定緊急避難場所は、どちらも市区町村があらかじめ指定している場所ですが、役割は別物です。

項目 指定避難所 指定緊急避難場所
役割 被災後の生活を続ける場所 命の危険からひとまず逃げる場所
主な例 体育館、公民館 公園、グラウンド
滞在期間 数日〜数週間程度 危険が去るまでの一時的な滞在

なお、避難所と避難場所は、地図やハザードマップ上では以下のようにマークでも区別されています。 

引用:高槻市

それぞれの役割を詳しく見ていきましょう。

①指定避難所は被災後に生活を継続する場所

引用:国土地理院

指定避難所は、自宅が被災して住めなくなった人が、一定期間の避難生活を送るための施設です。小中学校の体育館や公民館など、災害対策基本法の基準を満たした施設が、市区町村によってあらかじめ指定されています。

寝泊まりや食事、物資の配布など、できるだけ日常生活に近づけられる機能を備えているのが指定避難所の特徴です。ただし、被災直後は物資が不足するケースも多いため、過信してはいけません。地図上では、建物の中に人の形を描いた記号で表示されています。

②指定緊急避難場所は一時的に危険を避ける場所

引用:国土地理院

指定緊急避難場所は、地震や津波、洪水などの危険が迫ったときに、命を守るためひとまず逃げ込む場所です。公園やグラウンド・駐車場など、屋外の広いスペースが指定されているケースがあります。

指定緊急避難場所は、災害の種類ごとに指定されるのが特徴です。同じ場所でも「洪水では使えるが土砂災害では使えない」ケースがあるため、地図上のマークを見て対応している災害の種類を確認しておく必要があります。 

引用:内閣府「避難場所等の図記号の標準化の取組」

マークを見れば、その場所がどの災害に対応しているかをひと目で判断できます。

③避難時は「緊急避難場所」から「避難所」の順に移動する

災害発生時には、まず指定緊急避難場所に向かいましょう。命の危険がある状況では、生活を維持することより先に、安全な場所へ逃げることを優先します。

危険がひとまず去り、自宅に戻れないと分かった段階で、次に向かうのが指定避難所です。あらかじめ、自宅周辺の指定緊急避難場所と指定避難所の両方を確認しておきましょう。なお、指定避難所が指定緊急避難場所を兼ねているケースもあります。

2.ほかの避難場所・避難所の種類と役割

指定避難所・指定緊急避難場所以外にも、知っておきたい避難先があります。

  • 広域避難場所:大規模な火災から逃げるための、公園などの広いオープンスペース
  • 福祉避難所:一般の避難所での生活が難しい高齢者や障害者などを対象にした避難所
  • 自主避難所・一時集合場所:自治会や住民が独自に開設する、行政指定外の避難先

それぞれの特徴を確認していきましょう。

①広域避難場所は大規模火災時の避難先となるオープンスペース

広域避難場所は、地震にともなう大規模な火災が発生したときに、炎や煙、熱から距離を取るための避難先です。大きな公園やグラウンド、緑地など、燃えるものが少なく、周囲に十分な空間があるオープンスペースが指定されています。

住宅密集地では、1か所の火災が周辺に燃え広がる「延焼」のリスクがあります。広域避難場所は、この延焼が届かない広さと距離を確保した場所として選ばれているのが特徴です。

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②福祉避難所は要配慮者専用の避難所

福祉避難所は、高齢者や障害のある人、乳幼児など、一般の指定避難所での生活が難しい「要配慮者」のために開設される避難所です。バリアフリー設備や、生活相談員による支援体制が整えられています。

福祉避難所には、対象者があらかじめ決まっている「指定福祉避難所」と、災害発生後に市区町村が必要に応じて開設する「福祉避難所」の2種類があります。対象になるかどうかや事前登録の方法など、詳しい制度については別の記事でくわしく解説しています。

③自主避難所・一時集合場所は行政指定外の自主的な避難先

自主避難所や一時集合場所は、市区町村が指定した施設ではなく、自治会や地域住民が自主的に開設する避難先です。台風の接近時など、指定避難所が開設される前の早い段階で、公民館や集会所を独自に開放するケースなどが当てはまります。

行政の指定を受けていないため、物資の備蓄や運営体制は施設によってばらつきがあります。いざというときにどこが開放されるのか、自治会や町内会の情報を確認しておくと安心です。

3.自分の地域の指定避難所・指定緊急避難場所の調べ方

指定避難所・指定緊急避難場所の場所は、事前に調べる方法がいくつかあります。

  • 市区町村の公式サイトや、国土地理院の地図で確認できる
  • スマホの防災アプリやハザードマップで、現在地周辺の避難場所を検索できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①市区町村の公式サイトまたは国土地理院の地図で確認できる

お住まいの市区町村の公式サイトで公開されている指定避難所・指定緊急避難場所の一覧や、国土地理院の地図を見れば指定避難所・指定緊急避難場所が調べられます。とくに、国土地理院が提供する「地理院地図」が便利です。

引用:国土地理院「地理院地図」

左側のタブから調べたい項目を選択するだけで、対応している災害の種類ごとの指定緊急避難場所や、指定避難所の場所をまとめて確認できます。マークをクリックすると、避難場所・避難所の詳細もチェックできます。

②スマホアプリやハザードマップで現在地周辺の指定避難場所を検索できる

外出先や旅行先など、土地勘のない場所で被災することもあります。そんなときは、スマホの防災アプリやWeb版のハザードマップが役立ちます。たとえば東京都が提供する防災アプリでは、地図から避難場所の確認が可能です。

引用:東京都

現在地情報をオンにしておけば、GPSで近くの指定緊急避難場所・指定避難所を自動で表示してくれるアプリも多くあります。自宅周辺だけでなく、通勤・通学先や実家周辺の自治体が提供する防災アプリも用意しておくと安心です。

4.避難所に入れない場合の在宅避難は「Jackeryポータブル電源」で電源を確保しよう

指定避難所は、収容人数に限りがあります。大規模な災害では満員で在宅避難を選んだり、ペット同伴やプライバシーの事情から、車中泊や自宅で避難したりするケースも少なくありません。

そうした在宅避難・車中泊避難では、電気の確保が大きな課題になります。コンセント出力も使える持ち運び式の蓄電池「ポータブル電源」があれば、避難所に頼らなくても電気を使い続けることが可能です。

  • スマホやラジオ・テレビを動かし、避難所の混雑状況や災害情報を確認する
  • 冷蔵庫を動かし、自宅にある食料を無駄にしない
  • 電気ケトルや電子レンジ・炊飯器で温かい食事を作って食べる
  • 扇風機や電気毛布・エアコンで熱中症・低体温症のリスクを防ぐ

日本防災協会の「防災製品等推奨品」認定も受けているJackery(ジャクリ)のポータブル電源は、自宅の家電をまとめて動かせる大容量モデルも豊富にラインナップしています。避難所に入れないケースも想定して、公式サイトで家族構成や使い道に合った1台を確認しておきましょう。

5.指定避難所に関するよくある質問

指定避難所に関するよくある質問と、その回答をまとめました。

①自主避難所・一時避難所と指定避難所は何が違う?

自主避難所・一時避難所・指定避難所は、それぞれ開設する主体や位置づけが異なります。

  • 指定避難所:市区町村が法律にもとづいてあらかじめ指定した、正式な避難施設
  • 自主避難所:自治会や住民が独自に開設する、行政指定外の避難先
  • 一時避難所:はっきりした定義はない。地域や文脈によって「指定緊急避難場所」を指す場合と、「規模の小さい指定避難所」を指す場合がある

とくに一時避難所は、自治体によって使われ方や定義が異なります。お住まいの地域でどう扱われているかは、市区町村の防災情報で確認しておきましょう。

②ペットは指定避難所に連れて行ける?

多くの指定避難所ではペットを連れて行くこと自体は可能ですが、人と同じ室内で一緒に過ごせるとは限りません。

環境省のガイドラインでは、避難所内でのペットとの「同行避難」を推奨していますが、実際の運用は以下のように施設によってさまざまです。

  • 屋外の飼育スペースで管理する
  • 校舎の空き教室など専用の別室を用意する
  • 人と同じ居住スペース内で、ケージに入れた状態で管理する

ケージやキャリーバッグ、フードの持参が必須とされることも多いため、お住まいの自治体がどのようなルールを定めているか、事前に確認しておきましょう。

参考:環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」

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③一次避難所と二次避難所・指定避難所の違いとは?

一般に一次避難所とは、災害発生直後にまず避難する指定避難所のことで、二次避難所とは、一次避難所での生活が難しい人のために開設される福祉避難所のことです(※)。

※はっきりした法律上の定義はないため、文脈によってはまったく別の避難所を指すケースもあります。

呼び方 正式な名称
一次避難所 指定避難所
二次避難所 福祉避難所(指定福祉避難所を含む)

令和3年の法改正で、あらかじめ受け入れ対象者を決めて施設名を公示する「指定福祉避難所」制度が新しくできました。対象者として自治体に事前登録しておけば、一次避難所を経由せず、二次避難所(指定福祉避難所)へ直接避難できます。

まとめ

指定緊急避難場所は命を守るためにまず逃げ込む場所、指定避難所はそのあと生活を続けるための場所です。ほかにも広域避難場所や福祉避難所、自主避難所など、災害の種類やあなたの状況に応じた避難先が複数用意されています。

なお、指定避難所は収容人数が限られているので、災害の規模によっては入りづらいことも。在宅避難が必要になったケースに備えて、Jackeryのポータブル電源を自宅に1台用意しておきましょう。

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