北海道で起きた過去の地震年表|津波被害と今すぐ役立つ防災ポイント

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北海道では過去に胆振東部地震や十勝沖地震など、多くの大規模地震が発生してきました。この記事では、北海道で過去に発生した主要な地震の一覧や被害状況、今後予想される地震リスクについて解説します。

千島海溝・日本海溝沿いでは今後も巨大地震の発生が懸念されており、いつ起きてもおかしくない状況です。

寒冷地である北海道に合った防災知識を身につけ、安心して過ごせる環境を整えていきましょう。

目次
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北海道の地震年表|過去に発生した被害の大きい地震7選

北海道では過去に多くの大規模地震が発生し、大きな影響を与えてきました。ここでは、

とくに被害の大きかった7つの地震の特徴を解説します。

●北海道胆振東部地震(2018年)|震度7とブラックアウトを引き起こした直下型地震

2018年9月6日に北海道胆振地方中東部で発生し、北海道初の震度7となった内陸直下型地震です。地震の概要は以下のとおりです。

発生日

2018年9月6日3時7分

最大震度

震度7(厚真町)

マグニチュード

M6.7

被害状況

・死者44名

・住家被害多数

・北海道全域停電

特徴

日本初の「ブラックアウト」と呼ばれる全域停電

厚真町を中心に広範囲で斜面崩壊が発生し、山肌が削り取られるような土砂災害が多発しました。札幌市清田区では液状化現象により住宅や道路に大きな被害が出ています。

発電所の相次ぐ停止により、地震発生から17分で北海道全域が停電し、復旧には約2日を要しています。災害時の電力供給のあり方が問われ、供給体制の見直しが課題となっています。

参考

札幌管区気象台|平成30年北海道胆振東部地震

経済産業省|日本初の“ブラックアウト”、その時一体何が起きたのか

【関連記事】地震が起きたらないと困る最低限の持ち物リスト10選|子供の備えも紹介

●十勝沖地震(2003年)|津波を伴ったプレート境界型の巨大地震

2003年9月26日早朝に十勝沖で発生した、太平洋プレート境界を震源とするM8.0の巨大地震です。地震の概要を確認しましょう。

発生日

2003年9月26日4時50分

最大震度

震度6弱(釧路・根室・十勝地方)

マグニチュード

M8.0

被害状況

・負傷者849名

・全壊116棟、半壊368棟

・死者1名・行方不明者1名(津波)

特徴

・太平洋プレート境界で発生した巨大地震

・津波と長周期地震動が発生

北海道から東北地方の太平洋沿岸に津波が襲来し、北海道広尾町の十勝港では最大255cmを観測しました。津波は十勝川を10km以上も逆流する現象を引き起こし、釣り人2名が津波にさらわれる被害が出ています。

震源から苫小牧市の石油コンビナートでは、長周期地震動の影響でスロッシング現象(タンク内の液体が共振して激しく揺れる現象)が発生しました。その影響で、地震から2日後には石油タンク火災が発生し二次災害となっています。

参考:釧路地方気象台|平成15年(2003年)十勝沖地震

●北海道東方沖地震(1994年)|津波が発生したM8クラスの巨大地震

1994年10月4日夜に根室半島の東約200kmで発生した、M8.1の巨大地震です。地震の概要は以下のとおりです。

発生日

1994年10月4日22時22分

最大震度

震度6(釧路・厚岸)

マグニチュード

M8.1

被害状況

・重傷32名

・軽傷404名

特徴

根室半島東約200kmで発生したM8クラスの巨大地震

釧路と厚岸で震度6を観測し、太平洋沿岸およびオホーツク海沿岸に津波が襲来しました。根室市花咲港では最大173cm、釧路で97cmを記録しています。

震源に近い北海道東部では地盤の液状化や盛土崩落など地盤災害が多発し、釧路市ではマンホールの浮き上がりや地すべりが発生しました。前年の1993年釧路沖地震で被害にあった場所で再び同様の被害が生じており、繰り返し地震に見舞われる地域特性が浮き彫りになっています。

ライフラインの停止や建物被害により、道東地域の生活や経済活動に大きな影響が出ました。

参考

ほっかいどうの防災教育ポータルサイト|〈災害年表〉 【地震・津波】 平成6年北海道東方沖地震

株式会社エイト日本技術開発|平成6年北海道東方沖地震 被害調査速報

●北海道南西沖地震(1993年)|奥尻島を襲った大津波被害の地震

北海道南西沖で発生した、日本海で観測史上最大級のM7.8の地震です。地震の概要を確認しましょう。

発生日

1993年7月12日22時17分

最大震度

震度5(当時の震度階級)

マグニチュード

M7.8

被害状況

・死者、行方不明者229名

・多数の住家損壊

特徴

・日本海で発生した最大級の地震

・奥尻島で最大29mの津波遡上

地震発生後、大津波が周辺沿岸に到達し、最も早かった江差港では約7分で第1波が観測され、175cm超を記録しています。

奥尻島では最大で高さ29mの地点まで津波の痕跡が確認され、島全域で高い津波に襲われたことが判明しました。死者・行方不明者229名の多くが奥尻島に集中し、強い揺れと短時間での津波到達が被害を拡大させた要因です。

津波警報の発表時間が従来の7分から3分へと短縮されるなど、津波避難の重要性が再認識され、防災体制の見直しが進められました。

参考:札幌管区気象台|平成5年(1993年)北海道南西沖地震

【関連記事】一人暮らしの地震対策とは?地震発生時の行動やおすすめの防災グッズも紹介

●釧路沖地震(1993年)|都市部を直撃した揺れの大きい地震

1993年1月15日の夜に釧路沖で起きた、都市部に大きな影響を与えたM7.8の地震です。

地震の概要を見てみましょう。

発生日

1993年1月15日20時06分

最大震度

震度6(釧路)

マグニチュード

M7.8

被害状況

・釧路市で死者1名、全国で負傷者647名

・家屋全半壊48棟

特徴

都市部を直撃し広範囲に揺れが広がった地震

釧路市で震度6を観測し、東京でも震度3を記録するなど、地震の範囲は北海道南西沖地震に匹敵する規模でした。深さ107kmという比較的深い場所を震源としたため、広範囲に揺れが伝わっています。

都市部への直撃により、住宅の倒壊や家具の転倒による負傷者が全国で647名に上りました。停電や交通障害も発生し、都市機能が一時的に麻痺する事態となっています。

都市型地震への警戒が強まり、建物の耐震化や家具固定などの対策が改めて重視されました。

参考:内閣府|2-2. 釧路沖地震(1993年)

●浦河沖地震(1982年)|震度6を記録し負傷者が多数出た内陸寄りの地震

1982年3月21日午前に浦河町南西沖で発生した、内陸寄りを震源とするM7.1の地震です。地震の概要は以下のとおりです。

発生日

1982年3月21日11時32分

最大震度

震度6

マグニチュード

M7.1

被害状況

・負傷者167名(重傷22名)

・住家被害計716棟

特徴

道内で30年ぶりに震度6を記録した地震

浦河で震度6を観測し、札幌や倶知安、小樽などで震度4を記録するなど、ほぼ全道で揺れを感じました。

揺れが大きかった日高地方を中心に、建物の倒壊や家具の転倒による負傷者が167名に上り、うち22名が重傷となっています。土砂災害や地盤の液状化も発生し、住家被害は716棟に達しました。

内陸に近い震源でも被害が広がることを示す事例となり、沿岸・内陸を問わず対策が求められています。

参考:ほっかいどうの防災教育ポータルサイト|〈災害年表〉【地震・津波】 昭和57年浦河沖地震

●根室半島沖地震(1973年)|津波を伴った道東の大規模地震

1973年6月17日に根室半島沖で発生した、津波を伴ったM7.4の地震です。概要は以下のとおりです。

発生日

1973年6月17日

最大震度

震度5(根室・釧路)

マグニチュード

M7.4

被害状況

・負傷者26名

・家屋全壊2棟

特徴

津波を伴い、花咲で2.8mの波高を記録

根室と釧路で震度5を観測し、地震に伴い発生した津波は花咲で2.8m、十勝港で1.1mに達しています。

道東地域は太平洋プレートの沈み込み帯に位置するため、プレート境界型地震が繰り返し発生する特性があります。根室半島沖の地震・津波リスクを裏付ける事例となり、防災計画や津波対策の指標となりました。

道東地域では今後も同様の地震が発生する可能性が高く、継続的な備えが求められています。

参考:地震本部|根室沖

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北海道の今後起きる大地震の予想

北海道周辺では、以下の理由から千島海溝・日本海溝沿いで巨大地震のリスクが指摘されています。

懸念される理由

内容

過去の発生周期

千島海溝・日本海溝沿いでは、300~400年周期で巨大地震が繰り返し発生してきた

最後の発生時期

直近の巨大地震は17世紀頃に発生したとされている

経過年数

最後の地震からすでに300~400年以上が経過している

また、北海道は南海トラフ地震の想定震源域からは離れていますが、日本列島全体に影響を及ぼす可能性があります。

南海トラフ地震が起きると、物流や電力への影響が北海道にも及ぶ恐れがあります。地震の発生時期を正確に予測するのは現在の科学では不可能であり、長期評価は可能性にすぎません。

「いつ起きるか」よりも「起きたときの備え」が大地震対策のポイントといえます。

参考:札幌管区気象台|北海道・三陸沖後発地震注意情報

北海道で発生した地震の被害傾向とその防災対策|津波・停電・土砂災害

北海道で地震が発生した場合、津波・停電・土砂災害の3点が主な被害として挙げられます。過去の地震から見えてきた被害傾向と、それぞれに必要な防災対策を確認しましょう。

●太平洋沿岸部では津波被害が繰り返し発生している

引用元:地震本部|北海道地方の地震活動の特徴

北海道の太平洋沿岸部は、千島海溝・日本海溝沿いのプレート境界に近く、津波を伴う地震が繰り返し発生してきました。1993年の北海道南西沖地震では奥尻島で最大29mの津波遡上が確認され、2003年の十勝沖地震では十勝港で255cmの津波を観測しています。

沿岸部で被害が集中しやすい理由は以下のとおりです。

  • 震源域が海底にある地震が多く、地震発生から津波到達までの時間が短い

  • 揺れが収まる前に津波が到達する可能性がある

  • 避難行動に使える時間的余裕がほとんどない

北海道南西沖地震では江差港に地震発生から約7分で津波が到達し、奥尻島ではさらに早く津波が押し寄せました。また、過去事例から見えてきた課題は、夜間や冬季の避難の難しさです。

積雪や凍結により避難経路が限られる冬の北海道では、平時から複数の避難ルートを確認し、季節ごとにシミュレーションしておく必要があります。

参考

札幌管区気象台|平成5年(1993年)北海道南西沖地震

釧路地方気象台|平成15年(2003年)十勝沖地震

●土砂災害と地盤被害が起こりやすい地盤条件の地域がある

北海道では火山灰を多く含む地盤や盛土による造成地が広く分布しており、地震時に土砂災害や地盤被害が発生しやすい特徴があります。2018年の胆振東部地震では、厚真町で大規模な斜面崩壊が起こり、札幌市清田区では液状化による被害が発生しました。

火山灰地盤は水を含むと強度が低下しやすく、地震の揺れで崩れやすい性質があります。また、谷や沢を埋めた盛土造成地では、地震時に地盤が滑り落ちたり沈下したりするリスクが高いです。

自分の住む地域の地盤条件を事前に把握しておけば、地震発生時に避難への判断がしやすくなります。自治体のハザードマップを活用し、土砂災害警戒区域や液状化リスクの高い場所をチェックしておきましょう。

参考:札幌管区気象台|平成30年北海道胆振東部地震

●北海道は電力構造的に大規模停電が連鎖しやすい

2018年の胆振東部地震によるブラックアウトは、北海道の電力供給体制の脆弱性を浮き彫りにしました。苫東厚真火力発電所の停止後、送電線断線や周波数低下が広がり、全域停電が発生しています。

北海道で大規模停電が連鎖しやすい理由は、以下のとおりです。

  • 本州と比べて電力系統の規模が小さい

  • 一部の大規模発電所に依存しており、停止時の影響が大きい

  • 発電所が止まると電力需給バランスが崩れやすい

停電の長期化は、冬季の北海道では命に関わる問題です。暖房が使えなくなると凍死のリスクが高まり、信号機の停止による交通事故など、生活面に深刻な影響を及ぼします。

このような事態に備えるため、ポータブル電源や非常用発電機を含め、寒冷地ならではの停電対策を平時から整えておくことが重要です。

参考:経済産業省|日本初の“ブラックアウト”、その時一体何が起きたのか

北海道で地震が発生したら「Jackeryのポータブル電源」を活用しよう!

北海道で地震に備えるなら、非常電源として「Jackery」のポータブル電源がおすすめです。ポータブル電源とは、コンセントが使える持ち運び式の蓄電池で、停電時でも家電製品やスマートフォンへの給電が可能になります。

ポータブル電源の活用例は以下のとおりです。

  • 冬季の停電時に電気毛布や暖房器具を稼働させて凍死リスクを回避

  • スマートフォンやラジオを充電して最新の災害情報を入手

  • 冷蔵庫を稼働させて食料の腐敗を防止

  • 電気ケトルやIHコンロで温かい食事や飲み物を用意

Jackeryは最大5年の無料保証や日本語サポートが充実しています。NewシリーズやPlusシリーズは、リン酸鉄リチウムイオン電池内蔵で10年以上の長寿命です。

胆振東部地震のようなブラックアウトが発生してもあわてないために、ポータブル電源を準備しておきましょう。

 

北海道の地震に関するよくある質問

北海道の地震について、よくある質問とその回答をまとめました。

●北海道で地震が来る確率はどれくらいですか?

政府の地震調査研究推進本部によると、千島海溝沿いでM8クラス以上の巨大地震が今後30年以内に発生する確率は7~40%程度とされています。過去の地震記録や地殻変動を分析して導かれた数値であり「いつ起きるか」を断定できるものではありません。

「明日起きるかもしれない」という前提で、日頃から防災への準備を怠らないことが大切です。

参考

地震本部|超巨大地震(17世紀型)

札幌管区気象台|北海道・三陸沖後発地震注意情報

●過去100年で北海道で何回大地震があった?

過去100年で北海道ではM7以上または最大震度6以上の大地震が少なくとも7回発生しています。地震の概要は以下のとおりです。

  • 北海道胆振東部地震:2018年(M6.7・震度7)

  • 十勝沖地震:2003年(M8.0・震度6弱)

  • 北海道東方沖地震:1994年(M8.1・震度6)

  • 北海道南西沖地震:1993年(M7.8・震度5)

  • 釧路沖地震:1993年(M7.8・震度6)

  • 浦河沖地震:1982年(M7.1・震度6)

北海道は太平洋プレートの沈み込み帯に位置するため、プレート境界型地震が繰り返し発生する特徴があります。今後も同様の地震が発生する可能性が高く、継続した防災対策が欠かせません。

参考

札幌管区気象台|平成30年北海道胆振東部地震

釧路地方気象台|平成15年(2003年)十勝沖地震

ほっかいどうの防災教育ポータルサイト|〈災害年表〉 【地震・津波】 平成6年北海道東方沖地震

札幌管区気象台|平成5年(1993年)北海道南西沖地震

内閣府|2-2. 釧路沖地震(1993年)

ほっかいどうの防災教育ポータルサイト|〈災害年表〉【地震・津波】 昭和57年浦河沖地震

地震本部|根室沖

●札幌では過去にどんな地震がありましたか?

札幌で過去に発生した地震は以下のとおりです。

地震名

札幌への影響

北海道胆振東部地震(2018年)

・震度6弱を観測

・清田区で液状化が発生し、住宅や道路に大きな被害

浦河沖地震(1982年)

・札幌で震度4を観測

・建物被害は限定的だが、強い揺れを観測

釧路沖地震(1993年)

・札幌で震度3を観測

・遠方震源でも影響を受けやすいことが確認された

都市部である札幌では、建物の倒壊や火災、交通網の麻痺などのリスクがあります。高層ビルの大きな揺れや、人口密集エリアでは避難の混乱が想定されます。

都市型の地震リスクを踏まえ、家具の転倒防止や避難ルートを事前に確認しましょう。

参考

札幌市|平成30年北海道胆振東部地震~震災を忘れない~

ほっかいどうの防災教育ポータルサイト|〈災害年表〉【地震・津波】 昭和57年浦河沖地震

ほっかいどうの防災教育ポータルサイト|〈災害年表〉【地震・津波】 平成5年釧路沖地震

まとめ

北海道では過去100年間に7回以上の大地震が発生し、津波・停電・土砂災害といった被害が繰り返されてきました。今後も巨大地震の発生が懸念されており、いつ起きてもおかしくない状況です。

事前の情報把握と防災用品の準備を行い、避難場所の共有や停電に備えたポータブル電源を整えておくと安心です。

Jackeryでは、防災バッグに入れやすいコンパクトモデルから大容量モデルまで、幅広いポータブル電源を取り扱っています。北海道特有の寒冷地リスクを踏まえ、命を守るための備えを今から始めましょう。

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