マンションの換気口が「24時間換気」で寒い…部屋を暖かくする対策まとめ

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多くのマンションには24時間換気システムが設置されており、常に換気口から外気を取り込む仕組みになっています。そのため、冬は冷たい外気が室内に流れ込み、エアコンをつけていても部屋が暖まりにくいと悩む方が多いです。

この記事では、マンションの換気口からの寒さ対策や、部屋を暖かく保つための方法を詳しく解説します。参考にして、寒い冬を快適に過ごしましょう。

目次
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1.マンションの換気口からの寒さ対策|今すぐできる4つの方法

マンションの換気口からの冷気を軽減する、すぐに実践できる4つの方法を紹介します。換気機能を損なわずに寒さを和らげられる方法ですので、できることから試してみてください。

①換気口専用カバーを取り付けて冷気の侵入を防ぐ

市販の換気口専用カバーを取り付けることで、冷気の侵入を大幅に軽減できます。換気機能を維持しながら直接的な冷気の流入を防ぐ設計になっているため、24時間換気システムを止めることなく寒さ対策ができるのです。

マンションの寒い対策で100均やホームセンターなどで購入できる市販の換気口カバーには、以下のような種類があります。

● 磁石で簡単に取り付けられるタイプ

● 風量調整機能付きのタイプ

● 断熱材入りで保温性の高いタイプ

● フィルター機能付きで花粉やホコリもカットできるタイプ

取り付けは簡単で、工具も不要な製品が多いため、賃貸マンションでも安心して使えます。冬の間だけ取り付けて、暖かくなったら外すという使い方も良いでしょう。

②百均のスポンジや断熱シートを活用してDIYする

費用を抑えてマンションの換気口の寒さ対策をしたい方は、100均のスポンジや断熱シートを使ったDIYがおすすめです。換気口のサイズに合わせてカットして取り付けるだけで、冷気の侵入を軽減できます。100均で買える、DIYで使える材料の例を以下にまとめました。

● 隙間テープ(換気口の枠に貼って冷気の侵入を防ぐ)

● スポンジシート(換気口の内側に詰めて断熱する)

● アルミ断熱シート(冷気を反射させる)

● 不織布やガーゼ(通気性を保ちながら冷気を和らげる)

ただし、換気口を完全に塞いでしまうと換気機能が損なわれてしまうため、空気の流れは確保するよう注意が必要です。スポンジを詰める場合も、隙間を残すか通気性のある素材を選びましょう。

③換気口の掃除で目詰まりを解消する

マンションの換気口が汚れて目詰まりを起こしていると、換気効率が悪化して余計に寒いと感じやすくなります。定期的に掃除すれば換気システムが本来の性能を発揮し、効率的な空気の入れ替えができるのです。換気口の掃除手順は以下のとおり:

● カバーを外してホコリやゴミを取り除く

● フィルターがある場合は水洗いするか交換する

● 内部も掃除機や柔らかい布で拭き取る

● 乾燥させてから元に戻す

掃除の頻度は、2〜3ヶ月に1回程度が目安です。フィルターが目詰まりしていると、換気システムが過剰に稼働して余計に冷気を取り込んでしまうこともあります。清潔に保つことで、正常な換気と寒さ対策の両立が可能になるでしょう。

④給気口の風量調整レバーで外気の量を減らす

多くの換気口には、風量を調整できるレバーやダイヤルが付いています。このレバーを調整すれば外気の取り込み量を減らし、冷気の侵入を抑えることが可能。完全に閉めるのではなく、少し絞る程度にとどめるのがポイントです。冬の間は風量を最小にしておき、春や夏には通常の設定に戻すことで、季節に応じた快適な室内環境を保てるでしょう。

風量調整レバーは、換気口のカバーを外すと見えることが多く、スライド式やダイヤル式などのタイプがあります。完全に閉じてしまうと換気できなくなるため、必ず少し開けた状態にしておいてください。

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2.換気口以外でおすすめのマンション寒さ対策

換気口の対策だけでなく、部屋全体を暖かく保つための工夫もおすすめです。ここでは、換気口以外でマンションの部屋寒対対策を紹介します。組み合わせて、より快適な室内環境を実現しましょう。

①サーキュレーターで暖かい空気を循環させる

暖かい空気は天井付近に溜まりやすく、足元は冷たいままになりがちです。サーキュレーターを使って空気を循環させることで、部屋全体を均一に暖められます。エアコンの暖房効率が上がり、電気代の節約にもつながるでしょう。サーキュレーターの効果的な使い方を以下にまとめました。

● エアコンの対角線上に配置して、天井に向けて風を送る

● 首振り機能を使って部屋全体に空気を行き渡らせる

● 換気口付近に配置して、冷気が部屋全体に広がる前に循環させる

サーキュレーターは小型で場所を取らないため、ワンルームマンションでも使いやすいアイテムです。静音タイプを選べば、就寝中も気にせず使用できます。

関連記事:窓用エアコン冬はどうするべき?寒いとき・暖房の効きが悪いときの対処法

②遮熱カーテンで窓からの冷気を遮断する

窓は換気口以上に冷気が侵入しやすい場所です。遮熱カーテンや厚手のカーテンを使用することで、窓からの冷気を大幅に軽減できます。床まで届く長さのカーテンを選べば、窓と床の隙間からの冷気も防げるでしょう。遮熱カーテンの選び方のポイントは以下です。

● 裏地付きで断熱性の高いもの

● 窓枠より大きめのサイズ(10cm程度余裕を持つ)

● 床まで届く長さ

● 遮光機能付きだと朝の冷え込み対策にもなる

カーテンの下部に隙間テープを貼ったり、窓とカーテンの間に断熱シートを挟んだりすると、さらに保温効果が高まります。窓の結露対策にもなるため、一石二鳥です。

関連記事:カーテンは寒さ対策に効果的!低コスト&電気代を節約しながら暖かい部屋作り

③換気口から離れた場所にベッドやデスクを配置する

部屋のレイアウトを工夫するだけでも寒さを軽減できます。換気口から冷気が入ってくる場所には、ベッドやデスクなど長時間過ごす家具を配置しないようにしてみてください。

換気口付近には本棚やクローゼットなど、人が長時間滞在しない家具を置くのがおすすめです。どうしてもベッドやデスクを換気口付近に置かざるを得ない場合は、換気口とベッドの間にパーテーションや家具を挟んで、直接冷気が当たらないよう工夫すると良いでしょう。

関連記事:簡単にできる部屋の寒さ対策13選!手軽な方法で冬を乗り切ろう

3.「Jackeryのポータブル電源」でピンポイントに寒さ対策しよう!

「Jackeryのポータブル電源」でピンポイントに寒さ対策しよう!

換気口周辺や部屋の特定の場所だけが寒い場合、その場所をピンポイントで暖めたいと思いませんか。しかし、コンセントから遠い場所や配線が邪魔になる場所では、暖房器具を使いにくいという悩みもあるでしょう。

そんな時に便利なのが、コンセント付きの持ち運べるバッテリー「Jackery ポータブル電源」です。面倒な工事や配線は不要で以下のような使い方ができるため、マンションの寒さ対策に最適です。

● 換気口付近に小型ヒーターを設置して局所的に暖める

● コンセントから遠い場所にデスクヒーターを置いて足元を温める

● 電気毛布やホットカーペットを好きな場所で使う

● 停電時でも暖房器具を動かして寒さから身を守れる

延長コードを部屋中に這わせる必要がなく、見た目もスッキリ保てるのが魅力です。

また、全製品が災害時に必要な安全性や機能性を備えていると認められた製品にのみ付与「防災製品等推奨品マーク」を取得しています。Jackeryのポータブル電源が緊急時にも安心して非常用電源として使用できることを証明しており、停電対策にもピッタリです。1台備えて、冬の寒さ対策と防災対策を同時に実現しましょう。


関連記事:【最新版】ポータブル電源を普段使いする方法は多彩!製品を選ぶコツも紹介

4.マンションの「24時間換気」を止めてはいけない4つの理由

寒いからといってマンションの24時間換気を止めてしまうのは、おすすめしません。24時間換気システムには重要な役割があり、止めることでさまざまな不都合が発生します。ここでは、24時間換気を止めてはいけない4つの理由を見ていきましょう。

①法律で定められているため

24時間換気システムの設置は、建築基準法で義務付けられています。2003年の法改正により、住宅等の居室には0.5回/時以上の換気能力を持つ機械換気設備の設置が必要になりました。これは、後述するシックハウス症候群などの健康被害を防ぐための法律です。

参考:e-Gov法令検索「建築基準法」

ただし、法律で定められているのは「設置」であり、実際の稼働については明確な規定はありません。そのため、止めること自体が違法というわけではないのです。しかし、健康や住環境を守るために設置が義務付けられているシステムですので、基本的には稼働させ続けることをおすすめします。

②シックハウス症候群を防ぐため

24時間換気システムの主な目的の一つが、シックハウス症候群の予防です。建材や家具、日用品などから放出される化学物質(ホルムアルデヒドなど)は、密閉された室内に蓄積されると健康被害を引き起こします。つまり、24時間換気を止めてしまうと、以下のような健康被害のリスクが高まります。

● 目や喉の痛み、頭痛などの症状

● アレルギー症状の悪化

● 呼吸器系のトラブル

● 慢性的な倦怠感などの体調不良

とくに新築やリフォーム直後のマンションでは、化学物質の放出量が多くなりやすいため、換気がより重要です。健康を守るためにも、換気システムは稼働させ続けるべきでしょう。

③カビや結露を防いで住宅の劣化を防ぐため

換気を止めると、室内の湿度が高くなり、結露やカビが発生しやすくなります。とくに冬は室内外の温度差が大きいため、換気が不十分だと窓や壁に結露が発生し、そこからカビが繁殖してしまうのです。カビや結露の発生により、以下のような問題が起こります。

● 壁紙や床材の劣化

● 木材の腐食

● 結果、退去時の修繕費用が増加

24時間換気システムは室内の湿度を適切に保ち、こうした問題を予防できます。資産価値を守るためにも、換気の継続が大切です。

④室内の汚れた空気や臭いを排出するため

日常生活の中で、室内の空気は様々な要因で汚れていきます。料理やペットの臭い、タバコの煙、人の呼吸によって発生する二酸化炭素などは、換気によって排出する必要があるのです。

窓を開けて換気すれば良いと考える方もいますが、冬に窓を開けると室温が急激に下がり、かえって寒くなってしまいます。24時間換気システムなら、室温の変化を最小限に抑えながら、継続的に新鮮な空気を取り込むことが可能です。

関連記事:フローリングの寒さ対策を徹底解剖!100均グッズや賃貸OKのDIYも紹介

5.マンションの換気口が寒いことに関するよくある質問

マンションの換気口の寒さに関する、よくある質問とその回答をまとめました。

①寒いからマンションの換気口は完全に塞いでもいい?

マンションの換気口を完全に塞ぐのはおすすめしません。換気口を塞ぐと、室内の空気が入れ替わらず、シックハウス症候群やカビ、結露などの原因になってしまいます。寒さ対策としては、専用の換気口カバーを使用したり、風量調整レバーで外気の量を減らしたりする方法がおすすめです。

②24時間換気は夜だけ止めてもいい?

24時間換気を夜だけ止めるのは、短時間であれば大きな問題にはなりませんが、日常的にに行うのは避けた方が良いでしょう。夜間は人が部屋にいる時間が長く、呼吸によって二酸化炭素が蓄積しやすいため、むしろ換気が必要な時間帯です。

どうしても夜の冷気が気になる場合は、寝室のドアを少し開けておいて他の部屋の空気と循環させたり、換気口にカバーを取り付けて冷気を和らげたりする方法を試してみてください。電気毛布やポータブル電源を活用した「ピンポイントな暖房」もおすすめです。

③換気口がうるさい場合の対処法は?

換気口からの音が気になる場合は、まず掃除をしてフィルターの目詰まりを解消しましょう。それでも改善しない場合は、換気口カバーの取り付けや吸音材の設置が効果的です。

音の原因には以下のようなものがあります。

● フィルターの目詰まり

● 換気扇のモーター音

● 風が強い日の風切り音

● 換気口のカバーが緩んでいる

フィルター掃除で改善しない場合は、換気口カバーがしっかり固定されているか確認してください。根本的にモーター音が大きい場合は、管理会社や管理組合に相談して、換気システムの点検や交換を依頼しましょう。

④冬の間だけ換気口を閉めるのはあり?

冬の間だけ換気口を閉めるのは、基本的にはおすすめしません。冬でも室内の空気は汚れていくため、適度な換気は必要です。ただし、完全に閉めるのではなく、風量調整レバーで外気の量を減らす程度なら問題ないでしょう。もし換気量を減らす場合は、1日に数回窓を開けて換気するなどの代案で対策しましょう。

また、冬が終わったら、忘れずに換気口を通常の設定に戻してください

まとめ

マンションの換気口からの寒さは、専用カバーの取り付けや風量調整、DIYでの断熱など、換気機能を損なわない方法で対策できます。サーキュレーターや遮熱カーテンを活用して、部屋全体を暖かく保つ工夫もおすすめです。

24時間換気システムは、設置が建築基準法で定められているだけでなく、健康や住環境を守るために重要な役割を果たしています。完全に止めるのではなく、記事内で紹介した対策を組み合わせて、寒さと換気のバランスを取るのが大切です。

Jackeryのポータブル電源を活用すれば、コンセントの位置に縛られず、好きな場所で暖房器具を使用してピンポイントな寒さ対策ができます。この冬は、賢い寒さ対策で快適なマンション生活を送りましょう。

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