1.停電時のオートロックの動作は4つのパターンがある

多くのオートロックは電気で動いているため、停電すると正常な動作ができなくなります。ただし「どうなるか」は製品の種類や設置場所によってまったく異なります。大きく分けると以下の4つのパターンです。
- 解錠される
- 施錠される
- 停電直前の状態が保持される
- バックアップ電源で通常動作する
順に詳しく見ていきましょう。
①解錠される
停電と同時に鍵が開くパターンです。マンションのエントランス(共用玄関)や非常口に多く採用されています。
この自動解錠される仕組みを「通電時施錠型」といいます。普段は電気を流し続けることで施錠状態を保ち、電気が止まると解錠される設計です。マンションのエントランスにこのタイプが多い理由は単純で、停電中でも住人が外に出られるようにするためです。災害時の避難を妨げない設計が優先されています。
停電中はドアを手動で開閉できますが、閉めても自動では施錠されません。他のタイプよりもセキュリティが下がる点に注意が必要です。
②施錠される
停電と同時に鍵がかかる仕組みです。銀行の金庫室や、セキュリティを最優先するオフィスの出入り口などに採用されています。
この自動施錠される仕組みは「通電時解錠型」と呼ばれ、電気が流れているときだけ解錠できる設計です。防犯性は高い反面、停電中は物理キーやサムターン(室内側のつまみ)での手動操作が必要になります。
一般的なマンションのエントランスにこのタイプはあまり採用されていません。一方で、各戸の玄関ドアには自動施錠されるタイプが使われているケースもあります。
③停電直前の状態が保持される
停電した瞬間の状態のまま、動かなくなるパターンです。エントランスではなく、各戸の玄関ドアのオートロックに多く見られます。停電前に施錠されていれば施錠されたまま、解錠されていれば解錠されたままの状態でフリーズする仕組みです。扉が開閉する途中で停電した場合は、半開きの状態で止まることもあります。
停電中はカードキーやリモコンなどの電気的な操作が一切できなくなるため、外側からは物理キー、内側からはサムターンやハンドルで手動操作するしかありません。
④電源で通常動作する
停電しても内蔵電池や蓄電設備のようなバックアップ電源が働き、一定時間は通常通り動作するパターンです。近年のマンションでは採用されるケースが増えています。
バックアップ電源の持続時間は製品によって異なりますが、数時間〜数日程度が目安です。停電が長引くとバックアップ電源も尽きるため、その後はパターン1〜3のいずれかの状態になります。
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⑤「解錠される」か「バックアップ電源で通常動作する」パターンのオートロックが多い

マンションのエントランスでは、停電時に「解錠される」か「バックアップ電源で通常動作する」の2択が多いです。ただし大和ハウスの物件のように、停電時には停電前の状態が保持され、物理キーやサムターンで手動操作するパターンもあります。
参考:大和ハウス「停電時の玄関ドアに電気錠システムをご利用について」
ほとんどのパターンは、物理キーさえ持っていれば対処することが可能です。カードキーのみを使っている方は、もしもに備えて物理キーも普段から携帯しておくことをおすすめします。また、オートロックのメーカー・型番などを確認して、停電時にどの挙動をとるのかチェックしておくとよいでしょう。
2.停電でオートロックが開かないときの対処法
「鍵を持っているのに入れない」という状況は、焦りやすい場面だからこそ、あらかじめ対処法を知っておくことが肝心です。パニックにならず落ち着いて行動できるよう、やるべきことを順番に確認しておきましょう。
①物理キーで鍵を開ける
停電中でも物理キーは使えるので、まず鍵穴を探して差し込んでみてください。
- エントランスが「解錠されるタイプ」なら手でドアを押すだけで開く
- 「施錠されるタイプ」や「状態保持タイプ」なら物理キーで解錠する
- 各戸の玄関ドアは内側からサムターンを回せばほぼ開けられる
カードキーやスマホ認証のみで生活していた方は、この機会に物理キーの場所を確認しておきましょう。入居時に受け取った鍵セットの中に含まれているはずです。
②キーがない場合は管理会社・管理人に連絡する
物理キーを持っていない、または紛失した場合は、管理会社や管理人に連絡するのが正解です。自力でこじ開けようとするのは、設備破損や警備会社・警察への通報リスクがあるため避けてください。連絡が取れない深夜・早朝などは、以下を試してみましょう。
- 知り合いの住人が通りかかるのを待ち、一緒に入る
- 駐車場・駐輪場から建物内につながる別の通路がないか確認する
- 管理会社の24時間対応の緊急連絡先に電話する
なお「非常解錠ボタン」は火事・地震で脱出できないような本物の緊急時専用です。鍵を忘れただけの状況で押すと大音量のアラームが鳴り、警備員や警察が駆けつけるため使用しないでください。
③地震や災害による停電で入れないときは避難所などへの一時避難を検討する
地震や台風による大規模停電では、建物自体の安全確認が先決です。外から帰宅しようとしたとき、オートロックが開かないか以前に、建物の損傷や倒壊リスクがないか確認してください。建物に入るより身の安全を優先し、状況に応じて以下の行動を取りましょう。
- 自治体や管理会社から建物の安全確認が取れるまで待機する
- 近隣の避難所や安全な場所に一時的に移動する
- 管理会社・自治体の緊急情報を確認しながら行動する
焦る気持ちは分かりますが、倒れるリスクのある建物に入るのは危険です。冷静に一時避難を検討してください。
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3.停電中のオートロック解錠で注意すべきセキュリティリスク

停電によってオートロックが解錠状態になる場合、マンション全体のセキュリティが一時的に低下します。復旧を待つだけでなく、その間に自分でできる対策を取っておくことが身の安全を守るうえで欠かせません。以下で停電中のセキュリティリスクと、その対策を確認しておいてください。
①解錠状態が続く場合は戸締まりを徹底する
エントランスのオートロックが解錠されている停電中は、誰でも建物内に入れる状態になっています。防犯カメラも停電で止まっていることがあり、普段より無防備な状況です。エントランスのセキュリティに頼れない分、部屋の防犯を強化しておかなければいけません。
- 自室の玄関ドアの鍵は必ず物理キーで施錠する
- 窓・勝手口・バルコニーの鍵も確認する
- 宅配業者や見知らぬ訪問者には慎重に対応する
停電中に「業者が来た」「管理会社の者だ」といって訪問する不審者が増えることも。身元確認ができない人は室内に入れないようにしましょう。
②いつも以上に不審者の侵入リスクに対策する
停電中は照明も落ちて廊下や階段が暗くなります。視界が悪い環境では、不審者に気づくのが遅れることがあります。
- 玄関ドアを開ける前に、ドアスコープやインターホンカメラで外を確認する
- 廊下や階段では懐中電灯を持って移動する
- 一人での外出・帰宅はなるべく避け、家族や同居者と行動する
とくに停電が長時間続く場合は、建物全体のセキュリティが低下していることを前提に身を守ってください。
4.計画停電があるときのオートロックの事前準備

台風の接近や電力不足による計画停電が予告されている場合は、あらかじめ準備しておけばパニックを防げます。以下に計画停電があるときのオートロックに関する事前準備をまとめました。
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①自分の物件のオートロックの動作パターンを事前確認する
停電前に管理会社や管理人に「停電中のオートロックはどうなりますか?」と確認しておきましょう。物件によって動作が異なるため、事前に把握しておくと停電中に焦らずに済みます。確認すべきポイントは以下の3点です。
- 停電時に解錠されるのか、施錠されるのか
- 物理キーで開閉できるか
- バックアップ電源はあるか、あるとすれば何時間持つか
また、普段カードキーのみで生活している方は、物理キーを手元に用意しておくのが必須です。
②停電復旧後は動作確認する
停電が復旧したあとは、オートロックが正常に戻っているかを確認してください。多くの製品は通電が再開すれば自動的に機能が復旧するため、特別な操作は必要ありません。ただし念のため、以下を確認しておくと安心です。
- エントランスのカードキーや暗証番号が正常に機能するか
- 自動施錠が正しく動作するか(ドアを閉めると鍵がかかるか)
- インターホンや防犯カメラが再起動しているか
異常があれば、管理会社に報告しましょう。
5.Jackeryポータブル電源で突然の停電に備えよう!

オートロックそのものは停電時に決まったパターンで動作するので、物理キーさえあれば大きな問題にはなりません。一方で、停電中に本当に困るのはオートロック以外のことです。スマートフォンのバッテリーが切れて管理会社に連絡できない、照明がなくて暗い中での行動が危険、冷蔵庫の食品が傷む。こういった問題が、停電が長引くほど深刻になります。
そこで備えておきたいのが、コンセント出力も搭載するバッテリー「ポータブル電源」です。停電時の主な用途としては以下が挙げられます。
- スマートフォンの充電:管理会社への連絡、停電関連のニュースの確認
- 懐中電灯・ランタンの充電:停電中の移動や暗い中での作業
- 冷蔵庫への給電:食品の保管。夏でも食べ物を腐らせない
- 電気毛布・扇風機の使用:冬の低体温症・夏の熱中症防止に
- 電子レンジや電気ケトルの使用:食べ物を温めたり、温かい飲み物を作ったり
- ラジオ・テレビへの給電:災害情報や避難所情報の収集
停電は「いつ起きるかわからない」からこそ、日頃から備えておくことが大切です。ポータブル電源をひとつ用意しておくだけで、停電中の生活の安心感がまったく変わります。しかも、Jackeryは7年連続で日本国内の売上高・販売台数1位を記録している実績があり、災害時に安心して使えるブランドです。
これを機に、オートロックの停電対策とあわせて、Jackeryのポータブル電源を備えておきましょう。
6.オートロックの停電に関するよくある質問
オートロックの停電に関するよくある質問と、その回答をまとめました。
①ホテルのオートロックも停電で開かなくなる?
ホテルのカードキー式オートロックは一般的にバックアップ電源を備えているため、停電が発生してもしばらくの間は通常通り使えることが多いです。
ただし、停電が長時間続いてバックアップ電源が切れた場合は、フロントスタッフが手動で対応することになります。ホテルに宿泊中に停電が起きたときは、まずフロントに連絡してどう対応すればよいのか確認しましょう。
②カードキー式のオートロックは停電でどうなる?
カードキー式オートロックの停電時の動作は、バックアップ電源を内蔵しているものは通常通り使えますが、内蔵していないものは停電と同時に動作が止まります。カードキーのみで解錠するタイプは停電中に使えなくなることが多いため、物理キーも必ず携帯しておきましょう。
③停電復旧後にオートロックが動かないときは?
通電が再開しても正常に動作しない場合は、管理会社に連絡してください。自分でリセットしたり、電源をいじったりするのは故障やセキュリティリスクの原因になります。なお、停電復旧直後は制御盤の再起動に数分かかることもあります。すぐに動かなくい場合、少し待ってから確認するのがおすすめです。
まとめ
停電時のオートロックの動作は、製品の種類と設置場所によって4つのパターンに分かれます。
- 解錠される:マンションのエントランス・非常口に多い。手動でドアを開閉できる
- 施錠される:セキュリティ重視の施設に多い。物理キーやサムターンで対応
- 停電直前の状態が保持される:各戸の玄関ドアに多い。物理キーやサムターンで対応
- バックアップ電源で通常動作する:近年のマンションに増加。停電中も一定時間は通常通り使える
多くのマンションのエントランスは「解錠される」か「バックアップ電源で通常動作する」ため、実際には大きなトラブルになりにくいです。ただし、どのパターンでも物理キーさえあれば対処できます。カードキーのみで生活している方は、物理キーを日頃から携帯しておきましょう。
また、停電中のセキュリティ低下に備えて、各自の戸締まりをいつも以上に徹底することも忘れないようにしてください。あわせて、停電中の安心した生活のために、Jackeryポータブル電源のような非常用電源も備えておくのがおすすめです。

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