マンションで発電機が使えない理由と停電対策|ポータブル電源が集合住宅に向いているわけ

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マンションや住宅密集地では、ガソリン発電機での停電対策は現実的とは言いにくい状況です。そこで注目されるのがポータブル電源。この記事では、マンションの停電対策に発電機が不向きな理由を整理したうえで、容量の選び方とおすすめポータブル電源を紹介します。

目次
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1.マンションでガソリン発電機が使えない3つの理由

排気ガス・騒音・燃料保管の3点が、集合住宅でガソリン発電機を使えない主な理由です。それぞれの問題と、管理規約との関係を確認しておきましょう。 

理由

具体的な問題

集合住宅への影響

排気ガス

一酸化炭素を排出

屋内・ベランダ使用は危険。管理規約禁止のケースが多い

騒音・振動

60〜100dB程度の動作音

近隣トラブルの原因になりやすい

燃料保管

消防法の規制対象

共用部・室内への持ち込みは規約で制限されることがほとんど

①排気ガスの問題

ガソリン発電機は、動作中に一酸化炭素が排出されるため、室内はもちろんベランダでも換気が不十分になりやすい点が懸念材料です。

管理規約で「火気使用」として禁止しているマンションも多く、安全面・規約面の両方から使用が難しいと言えるでしょう。

②騒音と振動の問題

ガソリン発電機の動作音は、一般的に60〜100dB程度とされています。日常会話が60dB前後であることと比べると、その大きさが伝わるはず。

集合住宅では壁や床を通じて振動も伝わりやすく、深夜の使用は近隣への影響が心配です。

③燃料の保管問題

ガソリンは消防法令上の危険物にあたり、保管場所や容器には厳しい基準が設けられています。マンションでは室内や共用部での危険物保管が管理規約で制限されることも多く、停電対策としてガソリンを常備するのは現実的とは言えません。

参照記事:危険物規制の最近の動向(総務省消防庁)

関連記事:マンションにはポータブル電源がおすすめ!蓄電池が難しい理由とおすすめ機種3選

2.ポータブル電源がマンション停電対策に向いている理由

ポータブル電源がマンション停電対策に向いている理由

排気なし・静音・燃料不要で発電機の弱点をクリアしつつ、室内設置・普段使い・停電時の自動切替まで対応できるのがポータブル電源の強みと言えるでしょう。ポータブル電源の基本的な仕組みは「ポータブル電源の製品知識」でも確認できます。

①排気なし・静音・室内使用可

一酸化炭素を含む排気が出ないため、室内でもベランダでも使えるのが最大の利点です。停電時だけでなく、ベランダでの作業やアウトドアにも転用でき、普段使いとの兼用で備蓄のハードルが下がります。 

項目

ガソリン発電機

ポータブル電源

排気ガス

あり(一酸化炭素)

なし

動作音

60〜100dB程度

30〜40dB程度

燃料

ガソリン(保管に規制)

不要(事前充電のみ)

室内使用

不向き

管理規約

禁止ケースが多い

問題になりにくい


②停電時の自動切替機能

停電時に家電の電源が瞬断されないのがUPS機能の役割です。UPS搭載ポータブル電源は0〜20msで切替が完了するため、冷蔵庫やパソコンの保護に実用的な速度と言えるでしょう。接続しておくだけで『停電に気づいたら切り替わっていた』という使い方ができるのは、発電機にはないメリットです。

③普段使いがそのまま停電対策になる

防災専用にしまい込むのではなく、日常的に使って慣れておくほうが、いざという時にも迷わず動けます。

ベランダでのスマホ充電やコンセントのない場所での扇風機など、使い方を体感しておくこと自体が備えになる考え方です。

Jackeryのポータブル電源は満充電から1年経っても放電が約5%程度。普段使いの合間にたまに充電しておくだけで、十分な備蓄になるでしょう。

3.マンション停電対策に必要な容量の考え方

マンション停電対策に必要な容量の考え方

容量選びは『何を・何時間使うか』の掛け算で決まります。一般的な停電備えなら500〜1,000Whが一つの基準。ここでは家電別の消費電力から計算する方法を押さえておきましょう。

①何を何時間使いたいかから容量を計算する

必要なポータブル電源容量は「消費電力(W)× 使用時間(h)÷ 0.8」で見積もれます。AC出力時は変換ロスを考慮し、容量の2割増しで見積もっておくと安心です。

スマホ充電・LED照明・扇風機の組み合わせなら、500Wh前後で1日分に相当する計算。冷蔵庫を加えると消費量が増えるため、1,000Wh以上を検討したい場面が出てくるでしょう。 

家電

一般的な消費電力

1日あたりの目安電力量

スマホ充電

20W

40Wh(1日2回充電)

LEDライト

10W

50Wh(5時間使用)

扇風機

30〜40W

150Wh(5時間使用)

冷蔵庫(家庭用)

50〜150W

600Wh(稼働率50%、24時間)

※消費電力は一般的な数値。機種差あり。

②ベランダでのソーラー充電で長期停電にも対応できる

ソーラー充電対応のモデルであれば、日当たりのよいベランダであれば、ポータブルソーラーパネルを使って日中に補充電できます。ただし、発電量は天候・季節・方角・設置角度に左右されます。

マンションではベランダが共用部扱いになることもあるため、管理規約の確認に加え、避難経路をふさがないこと、強風時の落下防止にも注意が必要です。

参照:専用使用権とは何ですか。(国土交通省)

合わせて読みたい記事:ソーラーパネルをベランダに置いて太陽光発電!賃貸・分譲マンションでも賢く節電しよう

4.マンションの停電対策におすすめのポータブル電源2選

マンションの停電対策には、1〜2日の基本的な備えにはJackeryポータブル電源1000 New、複数日・冷蔵庫との同時使用を想定するならJackeryポータブル電源3600 Plusが候補になるでしょう。 

製品名

容量

定格出力

AC最速充電

UPS

重量

Jackery ポータブル電源 1000 NewV3

1,070Wh

1,500W

1時間

20ms

10.8kg

Jackery ポータブル電源 3600 Plus

3,584Wh

3,000W

3時間

10ms

35kg

 

①Jackery ポータブル電源 1000 New|1,070Wh / 1,500W

Jackeryポータブル電源1000New V3は、スマホ・照明・扇風機を中心に、1〜2日分の生活電力をまかないたい家庭に向けた中容量機です。

容量1,024Wh、定格出力1,500Wで、冷蔵庫(40〜140W)にも約19時間対応します。UPS機能(10ms)搭載で、停電の瞬間も自動で給電が切り替わります。

重量は業界トップクラスの約10.6kg。SolarSagaシリーズとの組み合わせでベランダからの補充電にも対応。

製品スペック詳細

Jackery ポータブル電源 1000 New V3

容量

1,024Wh

定格出力

1,500W (瞬間最大3,000W)

充電速度

ACコンセント充電:73分(緊急充電モードなら47分)

ソーラーパネル充電:3.8時間(400W入力時)

シガーソケット充電:12時間

Drive Charger 600Wによる走行充電:約2.7時間

出力ポート数

AC出力*3、USB-A*1(最大18W)

USB-C*2(それぞれ最大100W、30W)

DC出力*1:12V⎓10A

家電への稼働

時間目安(例)

電子ケトル(850W):約1時間

炊飯器(330W):約2.7時間

電気毛布(55W):約12時間

スマホ(32W):約40回

ノートPC(30W):約12回

テレビ(60W):約12時間

冷蔵庫(40W-140W):約19時間

冷蔵庫(65W):約29時間

電動ドリル(150W-350W):約4時間

充放電サイクル数

約6,000回

※6000回充放電後も工場出荷時の70%の容量を維持

サイズ&重量

約314*201*234mm (約10.6 kg)

参考価格

109,800円(セール時は8万円以下になる場合あり)


②Jackery ポータブル電源 3600 Plus|3,584Wh / 3,000W

Jackery 3600 Plus 超大容量の防災電源

Jackeryポータブル電源3600Plusは、冷蔵庫や電子レンジなど含む複数家電の同時使用や、複数日にわたる停電を見据えた大容量機です。

UPS機能は10ms。拡張バッテリーで最大21.5kWhまで増設でき、冷蔵庫(55W)で約50時間使用できるため、長期停電への備えに向いています。

重量は約35kgですが、キャスターと伸縮ハンドル付きでキャリーケースのように移動できるため、部屋間の持ち運びも手間になりません。CTB構造の採用で同クラスと比べ約25%軽量・約35%省スペース化されており、リビングの隅や押し入れ下段にも収まりやすいサイズ感です。

製品スペック詳細

Jackery ポータブル電源 3600 Plus

容量

3584Wh(単体で最大21.5kWhまで拡張可能)

定格出力

3000W(瞬間最大6000W)(50hz/60hz両方対応)

充電速度

ACコンセント充電:3時間

ソーラーパネル充電:6.5時間(800W入力時)

シガーソケット充電:40時間

ハイブリッド充電(AC+ソーラー充電):最速1.8時間

出力ポート数

AC出力*5、

USB-A*2(最大18W)

USB-C*2(それぞれ最大100W)

家電への稼働

時間目安(例)

電子レンジ(960~1160W):約2.6時間

冷蔵庫(570Wh/24h):4~5日間

電気ケトル(850w):3.6時間

炊飯器(330W):7.5時間

スマホ(29W):約130回

電気バーベキューグリル(1600-1700W):1.8時間

エアコン(900W):約3.3時間

充放電サイクル数

6,000回

※6000回充放電後も工場出荷時の70%の容量を維持

サイズ&重量

約 375 * 317 * 229 mm(約35kg)

参考価格

359,800円(セール時は25万円以下になる場合あり)

ポータブル電源おすすめ一覧

5.よくある質問

Q. ベランダでポータブル電源を使っても大丈夫ですか?

バッテリー駆動のため排気が発生せず、管理規約に抵触しにくい選択肢です。

ソーラーパネルをベランダに設置して充電する場合は、管理規約上の可否を確認しておくと安心です。

Q. 1000Whと3000Whのポータブル電源では、冷蔵庫を動かせる時間にどのくらい差がありますか?

容量の差がそのまま稼働時間に表れます。例えばJackeryポータブル電源1000 Newで約1.7〜38時間、3600 Plusで約50時間が目安。冷蔵庫の機種や使い方で変動する点もご留意ください。

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