1.業務用冷蔵庫は停電で何時間もつ?
業務用冷蔵庫の保冷時間は、冷蔵室か冷凍室か、庫内にどれだけ食材が入っているかで大きく変わります。
- 冷蔵室は扉を開けなければ約2〜3時間が目安で、これを超えると食材の安全性が下がり始める
- 冷凍室は食材が詰まっているほど保冷力が維持され、24時間以上もつことがある
- 業務用は家庭用より庫内容量が大きく断熱性能が高いため、温度変化が緩やかになりやすい
目安の時間が過ぎたからといってすぐに全廃棄が必要なわけではありませんが、食材の状態や庫内温度の確認は必要です。停電が長引くと判断したら、早めに対処を始めましょう。
①冷蔵室は扉を開けなければ約2〜3時間が目安
業務用冷蔵庫の冷蔵室は、庫内が十分に冷えた状態で停電して扉を一切開けなければ、約2〜3時間は冷えを保てます。ただし、真夏の厨房のように室温が高い環境では、保冷時間はさらに短いです。
「確認のために扉を開ける」のも保冷時間を大幅に縮めます。1回の開閉で庫内温度が数度上がってしまうこともあるため、可能な限り扉は開けないのが鉄則です。
②冷凍室は食材が詰まっていれば24時間以上もつことがある

冷凍室は、庫内に食材が多く詰まっているほど保冷時間が長くなります。これは凍った食材同士が保冷剤の役割を果たし、互いに冷やし合うためです。逆に言えば、食材が少ない空の状態に近いほど、保冷時間は短くなります。
なお、ホシザキの業務用機器向けガイドラインによると、停電中は扉の開閉を極力避け、停電が長引く場合は保冷剤を投入することが推奨されています。冷蔵室と同じく、開閉は可能な限り避けましょう。
参考:ホシザキ株式会社「停電に対する製品群別のガイドライン」
③家庭用より庫内容量が大きく温度変化が緩やかな傾向がある
業務用冷蔵庫は家庭用と比べて庫内容量が大きく、断熱材の厚みも増しているため、停電後の温度変化が比較的緩やかです。
ただし、これは「より長く安心できる」という意味ではなく、「少し余裕がある」ことに過ぎません。事前の備えと、停電後の対処が必須です。
2.業務用冷蔵庫が停電したときの対処法
停電直後の行動が、食材の廃棄ロスを最小限にするかどうかを左右します。やるべきことと確認する順番を事前に把握しておきましょう。
- まず扉の開閉をやめて庫内温度の上昇を防ぐのが最初の行動
- 停電の原因がブレーカーや電源スイッチの問題の場合もあるため、状態確認を行う
- 傷みやすい食材(生魚・生肉・乳製品)から優先して状態を確認する
- 停電が長引く場合はドライアイスを庫内上部に設置して温度を維持する
- 復旧後に自動再起動しない機種は、メーカーが指定する手順で電源を入れ直す
現場スタッフが停電時に迷わず動けるよう、対応手順を事前に共有しておくことをおすすめします。以下で詳しく解説します。
①まずドアの開閉をやめて庫内温度の上昇を防ぐ
停電が発生したら、業務用冷蔵庫の扉をすぐに閉めて、そのまま開けないようにしましょう。「どうなっているか確認しよう」と思って開けた瞬間、冷気が外に逃げて庫内温度が急上昇します。「停電中は扉を開けない」ルールをスタッフ全員に徹底させることが、食材を守るためのスタートラインです。
停電は短時間で復旧することも多いため、まずは数分ほど状況を見守ることをおすすめします。復旧の見込みがなければ、次のステップに移りましょう。
②ブレーカーや電源スイッチの状態を確認する
業務用冷蔵庫が止まった原因が、電力会社の停電ではなく店内のブレーカーや電源スイッチの不具合の場合があります。店内の分電盤のブレーカーが落ちていないか確認しましょう。
また、冷蔵庫専用の電源スイッチがある機種では、誰かが誤って切ってしまっているケースもあります。冷蔵庫以外の機器が動いているなら、単なるスイッチの誤操作の可能性が高いです。
③傷みやすい食材から優先的に確認する

停電が続く場合は傷みやすい食材から順に確認して対処します。
- 生魚・生肉:冷蔵庫の中でもっとも傷みやすい。2時間以上室温に近い状態が続いたら廃棄を検討する
- 乳製品・卵:4時間以上5℃を超えていた場合は廃棄を検討する
- 加工品・総菜:開封済みのものはとくに注意。見た目や匂いに変化がなくても廃棄が無難
「まだ大丈夫そう」と見た目だけで判断するのは危険です。見た目に問題がなくても、食中毒の原因となる金が繁殖していることも。安全が確認できないものは使用しないのが原則です。
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④ドライアイスを庫内上部に設置して温度を維持する
停電が長引くと判断したら、ドライアイスを庫内の上部に入れて温度維持を図りましょう。冷気は上から下に流れる性質があるため、上部に置くほど効果が広がります。
ドライアイスは保冷力が保冷剤より高いですが、いくつか注意点があります。
- 素手で触らず、必ず厚手のグローブで扱う
- 密閉空間では二酸化炭素が発生するため、復旧後に一度庫内を換気する
- タオルや紙・段ボールなどに包んで食材に直接触れないよう置く
普通の氷のように「普通に触れて、溶けたら水になる」わけではありません。取り扱いには十分注意してください。
⑤復旧後に自動再起動しない機種は手動で電源を入れ直す
業務用冷蔵庫は電源が復旧しても自動で再起動しない機種があります。停電から復旧しても電源がつかなかったら、電源を入れ直してください。
なお、ホシザキ製の停電ガイドラインでは、業務用プレハブ庫は電源復旧後に室外機のクランクケースヒーターで30分間のコンプレッサー予熱を行ってから運転スイッチを入れるよう指定があります。このように機種によっては手順が異なるため、使用している業務用冷蔵庫のメーカーマニュアルを事前に確認しておきましょう。
参考:ホシザキ株式会社「停電に対する製品群別のガイドライン」
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3.業務用冷蔵庫の停電に備えた事前対策

停電は予告なく起きます。いざというときに慌てないために、日頃からやっておくべき準備があります。
- ドライアイスの手配先を事前に確認しておく
- 停電時の対応手順をスタッフ間で共有しておく
- 冷蔵庫を動かし続けられる大容量ポータブル電源を備えておく
この3点をあらかじめチェックしておき、もしもの停電発生時に現場が迷わず動けるようにしておきましょう。
①ドライアイスの手配先を事前に確認しておく

急な停電でドライアイスをすぐに入手しようとしても、一般のスーパーでは取り扱いが限られており、業務用の量を短時間で調達するのは難しいです。ドライアイスを取り扱う近隣の業者や卸会社を事前にリストアップし、営業時間や最小注文量・緊急対応の可否を確認しておきましょう。夜間や休日の停電に備えて、24時間対応可能な業者もキープしておくとさらに安心です。
②停電時の対応手順をスタッフ間で共有しておく
停電が起きたとき、誰が何をするかを事前に決めておくことで、現場での混乱を防げます。共有しておきたい手順の例は以下のとおりです。
- ブレーカーの確認担当を決めておく
- 扉を開けないルールをスタッフ全員に周知しておく
- 廃棄を判断する食材の優先順位と担当者を決めておく
- ドライアイス手配の連絡先と連絡担当者を決めておく
- メーカーごとの復旧手順をマニュアルに貼り出しておく
飲食店や食品工場では、停電1回で数十万円規模の食材ロスになることもあります。マニュアル化しておくだけでそのリスクを大きく減らすことが可能です。
③冷蔵庫を動かし続けられる大容量ポータブル電源を備えておく
ドライアイスや保冷剤での対処は、あくまで時間稼ぎに過ぎません。停電中に業務用冷蔵庫を動かし続けるには、大容量のポータブル電源を用意しておきましょう。ポータブル電源とは、工事いらずで今すぐ導入できるタイプの蓄電池のことです。
業務用冷蔵庫の稼働時の消費電力は機種によりますが、一般的に200〜500W前後のものが多いです(※)。たとえば5,000Whのポータブル電源なら、8~20時間ほど動かせる計算になります。ポータブル電源を1台備えておくだけで、長時間の停電からしっかりと食材を守ることが可能です。
※大型のプレハブ庫などは1,000Wを超える場合もあります。
4.業務用冷蔵庫の停電対策には大容量の「Jackery ポータブル電源 5000 Plus」がおすすめ!
業務用冷蔵庫を停電中も動かし続けるなら「Jackery(ジャクリ)のポータブル電源 5000 Plus」を用意しましょう。容量5,040Wh・定格出力6,000W(瞬間最大12,000W)で、業務用冷蔵庫・冷凍庫の消費電力にしっかり対応。100V・200VのAC出力に対応しており、200Vが必要な大型の業務用冷蔵庫もそのまま使えます。
さらに最大5台の拡張バッテリーを追加でき、最大30,240Whまで容量を増やせるのが特徴です。たとえば500Wの業務用冷蔵庫なら、およそ46時間もキープできます。長時間にわたる停電でも安心です。
「UPS機能」も搭載しているので、普段からコンセントと冷蔵庫の間につないでおけば、停電時に自動でポータブル電源からの給電に切り替わります。今すぐ1台用意して、いつ停電が起きても問題ないように備えておきましょう。
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まとめ
業務用冷蔵庫の停電時の保冷時間は、冷蔵室で約2〜3時間、冷凍室は食材の量次第で24時間前後が目安。停電直後はまず扉を開けないことが最優先で、ブレーカーの確認・傷みやすい食材の優先対処・ドライアイスの投入と手順を決めて動き、食材ロスを最小限にしましょう。
ただし、どの方法もあくまで「延命措置」に過ぎません。ポータブル電源で冷蔵庫の電源をキープするのが確実な停電対策です。大容量・高出力のJackery ポータブル電源 5000 Plusで、停電から業務用冷蔵庫と中の食材を守りましょう。
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