北海道で地震が多い理由は?多い地域・少ない地域と今後の大地震リスクを解説

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北海道で地震が多いのは、太平洋プレートが千島海溝から沈み込むプレート境界に位置し、さらに内陸にも複数の活断層を抱えているためです。
この記事では、北海道で地震が多い理由、とくに地震が多い地域・少ない地域、今後の大地震リスクを解説します。いつ来るか分からない北海道への地震にしっかりと備えておきたい人はチェックしておきましょう。

目次
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1.北海道で地震が多い理由

北海道で地震が多いのには、大きく2つの理由があります。

  • 太平洋プレートが千島海溝から沈み込むことで、境界付近にひずみが蓄積し繰り返し大地震が発生する
  • 十勝平野断層帯・石狩低地東縁断層帯など内陸の活断層でも、震源の浅い直下型地震が起きる

それぞれ見ていきましょう。

①太平洋プレートが千島海溝から北海道の下に沈み込みプレート境界型地震が頻発するから

北海道の東側の海底には千島海溝があり、太平洋プレートが北海道の陸のプレート(北米プレート)の下に沈み込んでいます。沈み込む際にプレート同士が押し合ってひずみをため込み、限界に達すると跳ね返る形で「プレート境界型地震」が発生します。

引用:気象庁「千島海溝地震、日本海溝地震とは」

プレート境界型地震はマグニチュード8クラスに達することも珍しくありません。過去にも次のような大地震が繰り返し起きています。

発生年 地震名 マグニチュード
1952年 十勝沖地震 M8.2
1968年 十勝沖地震 M7.9
1973年 根室半島沖地震 M7.4
1994年 北海道東方沖地震 M8.2
2003年 十勝沖地震 M8.0

太平洋側の沖合で発生し、地震そのものの揺れに加えて津波を伴うケースが多いのが特徴です。

参考:地震調査研究推進本部「北海道東部の地震活動の特徴」

②十勝平野断層帯・石狩低地東縁断層帯など活断層が分布し内陸直下型地震も起きるから

北海道の内陸にも、十勝平野断層帯や石狩低地東縁断層帯といった活断層が分布しています。活断層は震源が浅いため、地震のエネルギーが地表に届くまでの距離が短く、震源の真上や近くでは、狭い範囲に激しい揺れが集中しやすいです。

引用:文部科学省・気象庁「活断層の地震に備える」

2018年の北海道胆振東部地震も、こうした内陸の浅い場所で発生した直下型地震です。海溝型地震のように広範囲を襲うわけではありませんが、震源に近いエリアでは震度7クラスの揺れになることもあります。

参考:地震調査研究推進本部「北海道中部の地震活動の特徴」

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2.北海道でとくに地震が多い地域

北海道は南北に広く、震源となるプレート境界や活断層からの距離によって、地震の起きやすさに大きな差があります。とくに次の2つのエリアは、道内でも地震が多いエリアです。

  • 釧路・十勝・根室:千島海溝に近く、過去にマグニチュード8クラスの地震を繰り返し経験している
  • 胆振地方:2018年の胆振東部地震以降、震源周辺で余震活動が続いている

それぞれ詳しく解説します。

①釧路・十勝・根室はプレート境界に近く過去にM8クラスの地震が繰り返し発生している

釧路・十勝・根室地方は、千島海溝に面した太平洋プレートの沈み込み帯に近く、道内でもとくにプレート境界型地震の発生頻度が高いエリアです。1952年の十勝沖地震(M8.2)や1994年の北海道東方沖地震(M8.2)など、マグニチュード8クラスの地震がこのエリア周辺で繰り返し発生してきました。

とくに釧路湿原や根室平野は地盤がやや軟らかいため、同じ規模の地震でも他の地域より揺れが大きくなりやすいです。釧路地方・根室地方の全市町村は、「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震防災対策推進地域」に指定されていることからも、地震リスクが高いことが分かります。

参考:地震調査研究推進本部「北海道東部の地震活動の特徴」

参考:内閣府防災「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震防災対策推進地域市町村一覧」

②胆振地方は2018年の北海道胆振東部地震(最大震度7)以降も余震活動が続いている

2018年9月6日、胆振地方中東部を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、厚真町で北海道初となる震度7を観測しました。震源となった活断層の周辺では、その後も地震活動が活発な状態が続いています。

 

引用:気象庁札幌管区気象台「平成30年北海道胆振東部地震」

この地震では土砂崩れや液状化に加え、道内ほぼ全域が停電する「ブラックアウト」も発生しました。震源から離れた札幌市内でも清田区で液状化による被害が出るなど、内陸直下型地震ならではの狭い範囲に集中する被害が目立っています。

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3.北海道で地震が少ない地域

プレートの境界や断層から距離があるエリアや、地盤そのものが揺れにくいエリアでは、震度4以上の地震が観測される頻度が低くなります。北海道でとくにその傾向が強いのが、以下2つの条件を満たすエリアです。

  • 道北(旭川・稚内周辺)は千島海溝から遠く、大きな活断層も少ない
  • 硬い岩盤が広がる地域は揺れが増幅しにくく、被害が小さくなりやすい

以下で詳しく見ていきましょう。

①道北(旭川・稚内周辺)はプレート境界から遠く活断層も少ない

旭川・稚内をはじめとする道北エリアは、地震の震源になりやすい千島海溝や日本海東縁部から距離があります。加えて、これまでの調査で確認されている活断層の数も、道央・道東と比べて少ない地域です。

震源から遠いことに加え、揺れそのものの発生源となる断層が少ないため、震度4以上の強い地震が観測される頻度は道内でも比較的少なめ傾向があります。

②地盤が強固な岩盤地帯は揺れが増幅しにくく被害が小さくなる傾向がある

同じ規模の地震が起きても、揺れの大きさは地盤によって変わります。地下に硬い岩盤が広がっているエリアは地震の揺れが増幅されにくく、逆に地盤が軟らかい平野部や埋立地では揺れが大きくなりやすい性質があります。

たとえば、石狩平野や釧路湿原のような軟弱地盤が広がるエリアでは、同じ地震でも揺れが大きくなりやすいです。反対に、山地や台地に近く地盤が硬いエリアでは揺れが小さく収まる傾向があります。

③ハザードマップで自分のエリアのリスクを事前に確認しよう

地震が少ない・多いといった傾向だけでは、自分の住むエリアで実際にどれくらいのリスクが想定されているかまでは分かりません。リスクを詳しく知りたいときは、国土地理院の「重ねるハザードマップ」が便利です。「重ねるハザードマップ」では、住所を入力するだけで津波や液状化などのリスクをまとめて確認できます。

市町村が個別に公表している活断層図やハザードマップとあわせて、一度目を通しておきましょう。

参考:国土地理院「重ねるハザードマップ」


4.北海道の今後の地震リスク

これまでの発生回数が少ないからといって、今後も安全とは限りません。北海道では、今後以下2つの大地震リスクがあると考えられています。

  • 千島海溝沿いのM8.8以上の超巨大地震は、30年以内に7〜40%の確率で発生すると予測されている
  • 札幌直下の月寒断層が動いた場合、市街地の大部分が震度6強以上の揺れに見舞われる

それぞれ見ていきましょう。

①千島海溝沿いではM9クラスの超巨大地震が30年以内に7〜40%の確率で発生すると予測される

北海道東部の湿原の地層からは、17世紀に発生したとみられる巨大な津波の痕跡が見つかっています。この超巨大地震は、マグニチュード8.8に達する規模で、これまで平均して340〜380年の間隔で起きてきたと推定される地震です。前回の発生からすでに400年ほど経過しており、次の発生が近い可能性が指摘されています。

30年以内の発生確率は7〜40%。ひとたび発生すれば、北海道東部を中心に高さ20mを超える津波が想定されます。

参考:地震調査研究推進本部「千島海溝沿いの地震活動の長期評価」

②月寒断層など札幌直下の活断層が動いた場合は市街地に直接被害をもたらす内陸直下型地震になる

札幌市の地下には、月寒断層・野幌丘陵断層帯・西札幌断層の3つの活断層があるとされています。

引用:札幌市「第4次地震被害想定」

※③が野幌丘陵断層帯、④が月寒断層、⑤が西札幌断層

なかでも被害が最大になると想定されているのが月寒断層による地震です。

項目 想定内容
想定される地震の規模 マグニチュード7.2程度
想定震度 市街地の約7割で震度6強以上、一部で震度7
想定死者数(冬5時発生の場合) 4,847人(※)
発生から1日後の停電戸数 83,687戸
発生から1日後の避難者数 149,853万人

※要救助者の凍死も含む想定値。

参考:札幌市「第4次地震被害想定」

内陸直下型地震は震源が住宅街の真下にあるため、揺れが弱まらないうちに市街地を直撃します。地表に断層のズレが見えていない「伏在活断層」のため発生時期の予測は難しく、日頃からの家具の固定や住宅の耐震化がそのまま被害の差につながりやすいです。

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5.今すぐ大地震に備えよう!Jackeryポータブル電源で電気を確保

2018年の胆振東部地震では、道内ほぼ全域が停電する「ブラックアウト」が起きました。同じ規模の地震が起きれば、電気が長期間止まることも考えられます。そこで用意しておきたいのが、工事不要で導入できる持ち運び式の蓄電池「ポータブル電源」です。ポータブル電源があれば、以下のような「電気の不安」が軽くできます。

  • スマホを充電して、家族の安否確認や地震・避難情報の確認を続ける
  • 懐中電灯やランタンをつけて、停電した夜でも安全に動けるようにする
  • ノートパソコンを使って、仕事や情報収集を続ける
  • 電気毛布を使って、凍死や低体温症のリスクを防ぐ
  • 電気ケトルや電子レンジで温かい食事を作る

Jackery(ジャクリ)は7年連続で国内ポータブル電源の年間売上・販売台数No.1を獲得しているメーカーで、防災安全協会の「防災製品等推奨品」認定も取得済み。大地震で活躍した実績も豊富で、安心してお使いいただけます。積雪や寒さで避難や復旧が長引きやすい北海道だからこそ、今のうちにポータブル電源を1台備えておきましょう。

6.北海道の地震に関するよくある質問

北海道の地震に関するよくある質問と、その回答をまとめました。

①北海道で過去に最大規模だった地震は?

観測史上の北海道布巾を震源とする地震で最大規模だったのは、1952年の十勝沖地震と1994年の北海道東方沖地震で、いずれもマグニチュードは8.2でした。

これより古い時代については津波の痕跡を調べる調査から、17世紀にマグニチュード8.8程度以上の超巨大地震が発生していたと推定されています。ただし、こちらは地震計で直接測った数値ではなく、津波の痕跡から逆算した推定値です。真偽は定かではありません。

②千島海溝地震が発生した場合の津波リスクはどの地域に及ぶ?

もっともリスクが高いのは、釧路・十勝・根室など北海道東部の太平洋沿岸です。千島海溝沿いでマグニチュード9クラスの地震が発生した場合、北海道東部を中心に高さ20mを超える津波が想定されています。

引用:気象庁「千島海溝地震、日本海溝地震で想定される震度や津波の高さ」

沿岸から離れた内陸部では津波の被害はありませんが、揺れそのものは広範囲に及びます。沿岸・内陸を問わず備えは必要です。

③北海道胆振東部地震で起きたブラックアウトとは?

ブラックアウトとは、電力の需給バランスが崩れて発電所が次々と停止し、電力系統全体が止まってしまう現象です。2018年の胆振東部地震では、道内の電力の約半分をまかなっていた苫東厚真火力発電所が地震で緊急停止したことがきっかけとなり、北海道全域の約295万戸が停電しました。

全域の復旧には最大で約50時間かかっており、長時間対応できる停電の備えの必要性を物語っています。

参考:経済産業省 資源エネルギー庁「日本初の“ブラックアウト”、その時一体何が起きたのか」

④北海道は南海トラフ地震の影響を受ける?

北海道に南海トラフ地震の強い揺れや津波が直接及ぶことは、いまのところ想定されていません。南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されているのは静岡県から宮崎県にかけての太平洋沿岸で、北海道は含まれていないためです。

ただし、南海トラフ沿いの太平洋ベルト地帯で大きな被害が出れば、「モノが届かない」「物価が上がった」など、物流や経済活動を通じて北海道の暮らしにも影響がおよぶことは考えられます。

まとめ

北海道で地震が多いのは、千島海溝沿いのプレート境界型地震と、内陸の活断層による直下型地震の2つのリスクが重なっているためです。たとえば釧路・十勝・根室エリアはマグニチュード8クラスの地震を繰り返しており、札幌直下にも月寒断層をはじめとする地震リスクの高い活断層が確認されています。

道北など地震が少なめのエリアも、揺れと無縁ではありません。過去には大規模な「ブラックアウト」による北海道全域の停電事故も発生しています。もしもの停電への備えとして、Jackeryのポータブル電源を自宅に1台用意しておきましょう。

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