1.夏の停電対策が必要な3つの理由

夏に停電が起きても、短時間で復旧すれば、大きな問題にはなりません。しかし、台風や地震などの自然災害によって電力施設が被害を受ければ、復旧までに時間がかかるケースは多いです。
たとえば、2019年9月の台風15号では千葉県を中心に約93万戸が停電し、復旧までに最大16日間を要しました。さらにこのとき、約14万戸で断水も同時に発生しています。
参考:経済産業省「台風15号に伴う停電復旧プロセス等に係る検証について」
真夏にこのような長期停電・断水が重なると「冷房が使えない」「水分補給ができない」「食材が傷む」という3つの問題が一度に起きてしまい、熱中症にかかるリスクが高くなります。以下で詳しく解説します。
①クーラーなどの冷房器具が使えず熱中症になってしまう
夏に停電が起きれば、エアコンや扇風機などのコンセントを使った冷房器具が使用できなくなります。真夏に冷房器具が使えなければ、室温の温度が上がり、体温を下げることができなくなります。
②冷蔵庫が使えない
停電した冷蔵庫は、ドアを開けなければ2〜3時間ほど庫内の温度を保てます。ただしこれは「ドアを開けない」ことが前提です。
飲み物が欲しい、庫内を確認したい…といった理由で開閉するたびに冷気が逃げて、温度がどんどん上昇します。夏場は室温が高いため、庫内温度が上がるスピードも速く、おおむね2時間を超えると生鮮食品や乳製品・作り置きの惣菜などから傷み始めてしまうのです。
そして、体を冷やしたり、食材をキープしたりするのに使う保冷剤も同時に溶けていきます。「どうやって食材や保冷剤をキープするのか」を考えなければいけません。
③断水が起きれば水分補給もできない可能性がある
停電と同時に断水も起きれば、水分補給ができなくなる危険があります。
水道から水が出なくても「コンビニで水を買えばいい」と思うかもしれませんが、断水が起きれば真っ先に無くなるのが水です。売り切れてしまうことは十分に考えられます。
冷房の停止による体温の上昇に加えて、水分補給もできないとなれば、熱中症にかかるリスクは飛躍的に高くなってしまいます。
そうならないために、夏の停電対策の際には、水の備えも必要となるのです。
2.今すぐできる!夏の停電に備えた暑さ対策&グッズ8選

いつ起きるか分からない台風や地震による停電に備えて、以下の5つの暑さ対策を行っておきましょう。事前に準備しておけば、真夏に停電が発生しても冷静に行動できます。
①非常用電源を用意する

夏に、停電が発生しても非常用電源があれば、電化製品を継続して使用できます。非常用電源として一番おすすめなのは、ポータブル電源です。
ポータブル電源とは、モバイルバッテリーより大容量で、スマホだけではなく、冷蔵庫や扇風機などの家電も使える持ち運びやすいバッテリーです。発電機より静音で、排気ガスも出ないので室内で安全に利用できます。
台風による停電は、1週間以上続くケースもあるので、大容量ポータブル電源がおすすめです。
②飲料水をローリングストックする
暑い夏に台風の停電によって室内の温度が急上昇した場合、こまめな水分補給が欠かせません。水は1人1日3Lリットル必要と言われています。家族の人数が多い家庭では、ローリングストックを実践することで、常に一定量を備蓄できます。
ローリングストックとは、最初に停電時に必要になる量を確保しておき、日常生活で消費と補充を繰り返して一定量を維持し続ける方法です。購入した飲料水は、日常生活で循環していくため、賞味期限切れになる心配もありません。
③経口補水液・塩タブレットなどの熱中症対策グッズを備えておく
水分補給だけでは熱中症を防げません。大量に汗をかくとナトリウムなどの電解質も失われるため、水だけを飲み続けると電解質のバランスが崩れてかえって症状が悪化します。夏の停電対策には、飲み物とあわせて以下のアイテムを備えておきましょう。
● 経口補水液:水と電解質が適切な濃度で配合された飲料で、熱中症・脱水症状の回復に
● 塩タブレット:手軽に塩分を補給できて熱中症対策に効果的
● スポーツドリンク:塩分・糖分を一緒に補給できる。大量に備蓄しやすく子どもも飲みやすい
● 冷感スプレー:体に吹きかけると気化熱で体表の温度を下げられる
● 体温計:熱中症の初期に体温が上昇するので早期発見のために常備しておく
塩タブレットやスポーツドリンクは普段から使える熱中症対策グッズです。古いものから使って、使った分だけ補充する「ローリングストック」で一定量を維持しておけば、いざ停電が起きたときに役立ちます。
④ハンディファン・保冷剤・冷却タオルなどエアコン代わりの冷却グッズを揃えておく
夏の停電時は、エアコンが使えなくなることで室内温度が急上昇し、熱中症のリスクが高まります。ポータブル電源による電力確保とあわせて、電気をほとんど使わずに体を冷やせる冷却グッズも準備しておくと、より安心です。
● 乾電池式またはUSB充電式のハンディファン:手が疲れず長時間使える
● 保冷剤:首・わきの下・鼠径部など太い血管のある箇所を冷やすと全身の体温を効率よく下げられる
● 冷却タオル:水に濡らして振るだけで冷たくなるタオル。温かくなっても濡らし直せば何度でも使える
● 冷感枕カバー:頭を冷やして就寝中の熱中症対策に
いずれも数百円から千円程度で安く揃えられて、保管場所も取りません。停電時の熱中症対策としてはもちろん、普段の暑さ対策やアウトドアシーンでも活用できるため、事前に備えておくことをおすすめします。
⑤保冷剤や飲み物をキープするクーラーボックスを用意しておく
停電時は冷蔵庫が使えなくなるため、保冷剤や飲み物・食材を移し替えて保管できるクーラーボックスが役立ちます。断熱性能が高いモデルほど庫内温度の上昇が遅く、保冷剤が溶けにくいです。クーラーボックスを最大限に活かすコツをまとめました。
● 開閉回数を最小限にする
● 蓋を閉めるときに隙間を作らない
● 保冷剤は体を冷やす用とクーラーボックスの温度を保つ用に分けて用意しておく
● 底面と側面にも保冷剤を配置すると庫内全体が均一に冷える
また、ポータブル電源とあわせて電動のクーラーボックスを使うのもおすすめ。冷蔵庫や冷凍庫のような感覚で、しっかりと庫内の温度をキープしてくれます。食材が腐ったり、保冷剤が溶けたりする心配はありません。
⑥遮熱窓ガラスを取り付ける
遮熱効果のある「複層ガラス」や「真空ガラス」などの窓ガラスを取り付けることで、以下のような効果が期待できます。
- 外からの日差しを遮る
- ポータブル電源によるエアコン稼働時に冷気を外に逃がさない
これにより、室内が高温になりにくく、熱中症対策になります。複層ガラスは熱伝導率の低い空気を中間に挟み、断熱性能を高めたガラスです。真空ガラスは2枚のガラスの間が真空になっているので、熱の移動が起こりません。
⑦通気性・速乾性に優れた服を用意する
台風などによる停電が長引く場合は、外への避難を余儀なくされるかもしれません。通気性・速乾性に優れた服を用意しておくことで、服の中が蒸れずに快適に過ごせます。
暑さ対策としておすすめの生地は、通気性・速乾性抜群の「リネン」です。汗をかいてもすぐに乾くので、体に張り付く気持ち悪さを感じません。また、服の中で風を循環させるので、夏でも比較的涼しく過ごせます。
⑧車内のガソリンをこまめに補給する
台風により停電して室温が上昇した際に、車内のエアコンで暑さ対策を行う方法があります。いざという時に車内のエアコンに頼れるように、ガソリンはこまめに補充しておきましょう。
車内のエアコンを使うと、コンプレッサーが作動し、ガソリンが消費されます。また、台風が収まって電気が開通している地域に避難する際にも、車のガソリンは必要です。
関連記事:停電時にあってよかったもの19選|季節別で詳しく解説
3.万が一、夏に停電が実際に起きてしまったときの暑さ対策は?
まずは、電気を使わない以下の暑さ対策から優先しましょう。
● 遮光カーテンを閉める:日差しを遮って室温の上昇を抑える
● 風の通り道を作る:対角線上にある2か所の窓を開けて、家の中を風が抜けやすくする
● 保冷剤で体を直接冷やす:首・わきの下・鼠径部など太い血管が通る部位を冷やして体温を下げる
● 水で濡らした冷却タオルを活用する:蒸発するときに熱を奪う気化熱で体温を下げる
● 高い階・部屋から低い階・部屋に移動する:熱は上に溜まるため、1階や北側の部屋の方が涼しい
●うちわや扇子を使う:電気が不要で使えるため、停電時でも手軽に風を送り、暑さを和らげられる
●水風呂に入る:ぬるめの水に浸かることで効率よく体温を下げられ、熱中症対策として有効である
ポータブル電源があれば、扇風機・冷風機やサーキュレーターのような電気を使った暑さ対策も可能です。安心感が段違いなので、ポータブル電源を用意しておくことをおすすめします。
4.夏の停電時にペットを守る暑さ対策

ペットは体温調節が人間より難しく熱中症の進行も早いため、停電時はとくに注意が必要です。人間より優先してペットが過ごす場所を冷やす意識を持っておきましょう。まずは、手軽にできる以下のような対策をおすすめします。
● 凍らせた保冷剤やペットボトルをゲージの近くに置く
● 冷感シーツ・マットを敷く
● 水を常に新鮮な状態に保つ
冷感マットはダイソーなどの100均でも売っているので、さっそく用意してみてください。また、ポータブル電源があれば冷風機やエアコンもつけられます。ペットが安心して過ごせる室温を維持するためにも、ポータブル電源は必須のアイテムです。
関連記事:犬の暑さ対策はこれで完璧!室内・外飼いなどシーン別対策・おすすめグッズ
5.夏の停電時に赤ちゃんを守る暑さ対策
赤ちゃんは体温調節機能が未発達で、自分から「暑い」と伝えられません。保護者が定期的に首の後ろや背中を触って体温を確認し、汗をかいていないか・ぐったりしていないかを小まめにチェックしましょう。そして、以下のような暑さ対策がおすすめです。
● 冷感シーツを敷く:背中から熱がこもりやすいため、冷感素材のシーツに変える
● 通気性の良い服に着替えさせる:綿素材や速乾性素材のロンパースなど、汗が発散しやすい服装がおすすめ
● ぬれタオルで首・わきの下を冷やす:局所冷却は体の小さい赤ちゃんに効果大
母親自身が脱水や熱中症になると母乳の量や質にも影響します。赤ちゃんの暑さ対策とあわせて、保護者自身の水分補給と体温管理も忘れないようにしてください。
また、赤ちゃんのいる部屋は室温28℃以下を目安に保つことが推奨されています。ポータブル電源があればエアコンや冷風機で室温を下げることが可能です。赤ちゃんを熱中症対策から守るためにも、電源はしっかりと確保しておきましょう。
関連記事:赤ちゃんの暑さ対策ガイド|室内・外出・車・就寝時のシーン別に解説
6.夏停電時の暑さ対策におすすめの非常用電源2選

夏の停電対策には、工事不要ですぐに使え、屋内でも安全に家電へ給電できるポータブル電源がおすすめです。また、折りたたみソーラーパネルとセットで利用すれば、長期間の停電時であっても太陽光発電でポータブル電源に繰り返し充電できるため、電力を継続的に確保できます。
なかでも防災性能と使いやすさを兼ね備えたJackery(ジャクリ)製品がおすすめです。Jackeryのポータブル電源は、創業から14年間で世界販売台数700万台を突破した実績を誇ります。また、防災製品等推奨品認証やフェーズフリー認証といった、防災に特化した権威ある認証を取得しているため、災害時にも安全に使用できます。
ここでは、夏の停電が発生した際の非常用電源としておすすめのポータブル電源製品を2 つ紹介します。
①Jackery Solar Generator 3600 Plus ポータブル電源 セット
いつ復旧するか分からない長期停電にもしっかり対応するのが「Jackery Solar Generator 3600 Plus ポータブル電源 セット」です。
最初から3,584Whの大容量を備えているうえ、拡張バッテリーを5台追加すれば最大21,500Whまで増やすことが可能。冷蔵庫や扇風機、スマホ充電など基本的な使い方なら1週間以上しっかり耐えられます。
また、別売のコネクタで同モデルを2台並列接続すると、200V出力にも対応。IHを使うオール電化住宅などのニーズもしっかりカバーする1台です。
さらに充放電サイクルは6,000回で、毎日のように使っても10年以上性能をキープするコスパの良さも魅力といえます。
セットの200Wソーラーパネルは、25%の高い変換効率がポイントです。反射光でも発電する両面発電の仕組みを備え、4枚接続時は最短6.5時間でJackeryポータブル電源3600 Plusをフル充電できます。万が一、1週間を超える停電に襲われても安心です。
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製品スペック詳細 |
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容量 |
3584Wh |
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定格出力 |
3000W(瞬間最大6000W)(50hz/60hz両方対応) |
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充電速度 |
ACコンセント充電:3時間 ソーラーパネル充電:6.5時間(800W入力時) シガーソケット充電:40時間 |
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出力ポート数 |
AC出力×5、 USB-A×2(最大18W) USB-C×2(それぞれ最大100W) |
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家電への稼働 時間目安(例) |
冷蔵庫(570Wh/24h):4~5日間 電気ケトル(850w):3.6時間 炊飯器(330W):7.5時間 スマホ(29W):約130回 エアコン(900W):約3.3時間 |
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充放電サイクル数 |
6,000回 ※4000回充放電後も工場出荷時の70%の容量を維持 |
②Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源セット は、2,042Whの大容量で、2~3日程度の停電対策におすすめのセットです。
たとえば40Wの扇風機機なら約30時間給電し続けられます。300Wの冷風機も5時間以上動せる容量なので、「寝る前に冷風機で室温を下げて、あとは扇風機だけに切り替え」という使い方にピッタリです。
定格出力は2,200Wと高く、扇風機や冷風機はもちろん、冷蔵庫や照明、スマートフォンの充電など、夏の停電時に必要な家電を同時に使用できます。夏停電時の家族熱中症対策と食品の保冷を両立できる点も大きな魅力です。
2000Whクラスでありながら、市場同クラス製品より約40%コンパクト、約34%軽量化を実現。普段はクローゼットや収納スペースに省スペースで保管でき、停電時にリビングや寝室など使用場所を変えたい場合でも持ち運びやすいです。
また、停電発生時には20ms未満でポータブル電源からの給電へ自動切り替えが可能。普段から冷蔵庫などにつないでおけば、突然の停電でも食品の傷みや室内環境の悪化を防ぎやすくなります。
「緊急充電モード」で最短1.7時間でフル充電できるのもポイント。台風シーズンのように停電と復旧を繰り返す状況でも、短時間で再び備えを整えられるため、夏の防災対策として心強い一台です。
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製品スペック詳細 |
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容量 |
2,042Wh |
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定格出力 |
2,200W (瞬間最大4,400W) |
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充電速度 |
ACコンセント充電:2時間(緊急充電モードなら1.7時間) ソーラーパネル充電:6時間(400W入力時) シガーソケット充電:24時間 Drive Charger 600Wによる走行充電:約5.6時間 |
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出力ポート数 |
AC出力×3、 USB-A×1(最大18W) USB-C×2(それぞれ最大100W、30W) DC出力×1:12V⎓10A |
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家電への稼働 時間目安(例) |
電子レンジ(1160W):約1.5時間 冷蔵庫(15W-520W):冷凍3.2h/保温72H スマホ(29W):約80回 エアコン(900W):約2時間 |
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充放電サイクル数 |
約4,000回 ※4000回充放電後も工場出荷時の70%の容量を維持 |
まとめ
毎年のように、大規模な自然災害が起きる日本では、防災や停電の対策が欠かせません。特に、夏に停電が起きると、熱中症の危険が高くなるため、注意が必要です。
猛暑時に停電が起きても、熱中症にかからないように、この記事で紹介した方法や防災グッズを使って、事前に対策しておきましょう。

