1.冬キャンプの気温は「日中0〜5℃、夜間−5〜10℃」が目安|低体温症や凍傷に注意
冬キャンプの気温は日中でも「0〜5℃程度」、夜間になると「−5〜10℃」まで下がる場合が多いです。地域や標高によっては、さらに厳しい寒さになるケースもあります。
体温が下がりすぎると低体温症や凍傷のリスクが高まるため、防寒対策を必ず行いましょう。とくに夜間は体温が急激に下がりやすく、就寝中の冷え対策がポイントになります。
2.ストーブなし・暖房なしで冬キャンプを楽しむ寒さ対策のポイント

冬キャンプをストーブや暖房なしで楽しむなら、寒さ対策は欠かせません。ストーブなしの場合の7つのポイントを解説していくので、冬キャンプを楽しむ参考にしてみてください。
①重ね着(レイヤリング)を基本にスタイリングする
ストーブなしの冬キャンプでは、重ね着(レイヤリング)で体温調整するのが快適に過ごすコツです。レイヤリングのポイントは、以下のとおりです。
● ベースレイヤー:吸湿性のある素材で汗を逃がす
● ミドルレイヤー:フリースやダウンで保温する
● アウターレイヤー:防風・防水のシェルで冷気を防ぐ
● 調節:活動量や天候に応じて脱ぎ着して体温を管理する
冬キャンプでそれぞれの役割を意識して重ね着すると、ストーブなしでも効率的に暖かさをキープできます。上手に重ね着して、安全に冬キャンプを楽しみましょう。
②なるべく標高の低いキャンプ場を選ぶ
冬キャンプでは、以下の理由からなるべく標高の高いキャンプ場を選ぶのがポイントです。
● 標高が低いほど日中・夜間ともに気温が高め
● 風邪の影響が少なく、体感温度が下がりにくい
● アクセスが簡単で雪や凍結の影響を受けにくい
標高が1000m上がると気温が約6.5℃下がるとされており、山の標高が上がれば上がるほど気温もどんどん下がっていきます。標高の低いキャンプ場なら標高が高いキャンプ場よりも寒さが和らぐため、ストーブなし・暖房なしでも冬キャンプを安心して楽しめるでしょう。季節に適したキャンプ場を選ぶことが、冬キャンプを楽しむコツの一つです。
参考:気象庁
③寝具は必ず冬用を選ぶ
ストーブなしの冬キャンプでは寝具選びが快適さを大きく左右します。夜間の冷え対策が不十分だと体温が下がり低体温症のリスクもあるため、以下のような冬用寝具を用意しましょう。
● 冬用シュラフ
● 厚手のインフレータブルマット
● インナーブランケットやフリースシーツ
● 湯たんぽ対応シュラフ
冬キャンプでこうしたアイテムを組み合わせると、より寒さを軽減させられるのでストーブなしでも暖かく眠れます。さらに体温をしっかり保てるので、翌日のアクティビティも快適に楽しめるでしょう。
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④テントの設営位置を工夫して風を防ぐ
冬キャンプでは、テントの設営位置ひとつで体感温度が大きく変わります。風が強く当たる場所に張ると寒さが増すため、以下のポイントを抑えて設営しましょう。
● 木や林の陰になる場所を選ぶ
● 斜面や小高い地形の風下側に設置する
● 風よけとなる岩や地形の陰を活用する
● フライシートやグラウンドシートで断熱する
これらを意識するだけでストーブなしでも冷気を避けやすく、快適に冬キャンプを楽しめます。安全性や快適さを両立させて、冬キャンプを楽しみましょう。
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⑤焚き火周りを工夫して暖房効果をアップする
焚き火は、冬キャンプでストーブなしでも暖を取れる心強い熱源です。以下のように焚き方や設置場所を工夫すれば、暖房効果をより高められます。
● 風防スクリーンで熱を逃がさない
● 焚き火リフレクターで輻射熱を反射させる
● テントや椅子は焚き火の風下に配置する
● 薪は乾いた広葉樹を使用する
これらを意識すれば、効率的に暖まりながら安全に火を楽しめます。炎の位置や風向きをこまめに調整するのも暖房効果をアップさせるコツです。
⑥こまめに着替えて汗冷えを防ぐ
冬キャンプでは、汗冷えによる体温低下がもっとも注意したいポイントです。設営や焚き火の準備中など冬場でも知らないうちに汗をかきやすいため、濡れたインナーは放置せず早めに着替えるようにしましょう。
吸湿速乾性の高い素材を選ぶと、快適さが長続きするのでおすすめです。体を冷やさないためにこまめな温度調整と着替えを意識し、常にドライな状態を保って冬キャンプを安全に楽しんでみてください。
⑦あたたかい料理や飲み物で体の中から温める
温かい料理や飲み物は、体を内側から温めてくれるのでストーブなしの寒い冬キャンプには欠かせません。以下のように、手軽に作れて栄養もとれるメニューがとくにおすすめです。
● おでんや寄せ鍋などの鍋料理
● ミネストローネやコーンスープなどのスープ料理
● ココアや生姜湯などのホットドリンク
生姜やニンニクなどの体を温める食材を加えると、さらに効果的に体を温められます。あたたかい料理や飲み物で体を温めながら、冬キャンプを快適に楽しみましょう。
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3.冬キャンプでストーブなし・暖房なしのテント内寒さ対策

ストーブなしの冬キャンプでは、テント内の「底冷え」と「隙間風」対策がポイントです。以下で5つのポイントをそれぞれ詳しく解説していくので、テントで過ごす際の参考にしてみてください。
①コットやマットで底冷えを防ぐ
冬キャンプで多くの人が悩むのが、「底冷え」です。地面からの冷気は体温を奪いやすく、寝袋だけでは十分に防げません。そんなときは、以下のような断熱性の高いアイテムを使って地面からの冷気を遮断しましょう。
● コット
● インフレータブルマット
● 銀マット
地面からの冷気をしっかり防げば、寒い冬のテント内も快適な空間になります。とくに雪上ではマットを二重に敷くだけでも体感温度が大きく変わるため、冷え性の方にもおすすめです。
②風よけシートやスカートで隙間風を防ぐ
冬キャンプでは、テント下部や入り口の隙間から冷たい風が入り込んで体感温度を大きく下げます。とくに寝ている間や座っているときに底冷えや寒さを感じやすくなるため、以下のような隙間風対策を行いましょう。
● スカート付きのテントを選ぶ
● 風よけシートをテント外側に設置する
● 荷物や毛布で外壁を覆う
冷気の侵入を最小限に抑えると、ストーブなしの冬キャンプでもテント内を快適に保てるようになります。強風や雪の多い日には、しっかりと隙間を塞いで寒さを凌ぎましょう。
③湯たんぽ・カイロでピンポイントに温める
湯たんぽやカイロは、電源がなくても使える便利な暖房アイテムです。とくにストーブなしの冬キャンプでは、寝袋やテント内の寒さ対策として重宝します。以下のように体の冷えやすい部分をピンポイントで温め、快適な空間を作りましょう。
● 寝袋の足元に置く
● 腰や背中に挟んで体幹を温める
● 繰り返し使える湯たんぽでエコに保温
● 使い捨てカイロは持ち運びや応急用に便利
適切に配置すれば、テント内の寒さを大幅に軽減できます。ピンポイントで体を温めて、ストーブなしでもあたたかい環境を保ちましょう。
④結露対策でテント内をドライに保つ
寒暖差が大きい冬キャンプでは、テント内の結露が大きな悩みになります。寝具や装備を濡してしまう結露は冷えや不快感の原因になるため、以下のような対策をしましょう。
● テントの通気口やベンチレーターを少し開けて空気を循環させる
● 濡れた寝具や服はこまめに外に出して乾燥させる
● 吸湿マットや除湿剤を活用する
● 地面に直接触れる装備は断熱シートで湿気対策をする
テント内を乾燥状態に保つだけでも、底冷えや不快感を防げます。快適な睡眠環境を確保できるので、ストーブなしの冬キャンプも安心です。
⑤ルームシューズを活用して足元の冷えを防ぐ
冬キャンプでは足元の冷えが体全体の冷えにつながりやすく、快適さに直結します。冬キャンプをストーブなしで過ごす際は、以下のような保温力のあるアイテムを活用しましょう。
● 厚手のルームシューズ
● ボア付きスリッパ
● インナーソックスと重ね履き
● アウトドア用耐水タイプ
足元を温めると体全体がリラックスでき、寝る前やテント内での行動も快適になります。足元の冷えを防ぐアイテムは100均でも手に入るので、気軽に試せる寒さ対策です。
4.ストーブなしの冬キャンプにおすすめの代替暖房アイデア4選

冬キャンプでストーブを使わずに暖かく過ごすなら、ホットカーペットなどの代替暖房を活用すると便利です。以下で代替暖房の活用アイデアを5つ紹介していくので、冬キャンプを暖かく過ごすための参考にしてみてください。
①ポータブル電源+電気毛布を活用する
電源がない環境ではポータブル電源と電気毛布を組み合わせることで、寒い夜の冬キャンプでも効率よく体を温められます。
ポータブル電源とは軽量コンパクトで持ち運びやすい大容量バッテリーのことで、キャンプ場のような電源がない場所でも電気毛布や電気ケトルなど様々な家電が使える便利なアイテムです。電気毛布と組み合わせれば夜間も快適に眠ることができ、ストーブなしの冬キャンプも快適に過ごせるでしょう。
【冬キャンプ用ポータブル電源の選び方のポイント】
● コンパクトで持ち運びやすいサイズを選ぶ
● 過充電・短絡防止などの安全機能が豊富なモデルを選ぶ
● 使用する家電や人数に合わせて容量を選ぶ
● テント内や夜間に使用しても動作音が気にならないモデルを選ぶ
例えば「Jackery(ジャクリ)」のポータブル電源は、静音レベル30dB以下と非常に静かでテント内で使用しても動作音が気になりません。さらに業界トップクラスの軽量コンパクト設計かつ取っ手付きで持ち運びやすさも抜群なので、冬キャンプの頼れる相棒として導入してみてください。
②ホットカーペット+毛布で即席こたつを作る
「ホットカーペット+毛布」を使えば、即席こたつを作ることができます。テント内やタープ下で手軽に暖をとれるので、ストーブなし冬キャンプの寒い夜でも足元から体全体を温められるのがポイントです。
【即席こたつの作り方】
● ホットカーペットを敷く
● テーブルをホットカーペットの上に置く
● 厚手毛布やブランケットをテーブルにかける
毛布で囲むことで熱が逃げにくくなり、簡単に快適な暖かさを確保できます。囲む人数や毛布の厚みで保温力を調整すれば、家族や友人と一緒に温かい空間を楽しむことが可能です。
関連記事:冬キャンプの味方!ポータブル電源で作るこたつの作り方や暖房器具を紹介
③銀マット+ラグで床からの冷えをシャットアウトする
テント内の底冷え対策として、断熱効果のある銀マットと厚手ラグの組み合わせが効果的です。以下のポイントを抑えれば、寝袋だけでは防ぎきれない冷気を遮断して快適に過ごせるでしょう。
● 銀マットをテントの床に直接敷く
● 厚手ラグをその上に重ねて断熱性をアップする
● ラグやマットはテントのサイズに合わせて隙間なく敷く
● 寝袋の下にさらに小型マットを追加して保温力を強化する
床からの冷気がカットされると、夜間も冷えにくくなって快適に過ごせます。収納がしやすく持ち運びも簡単なので、コンパクトに折りたためるものがおすすめです。
④湯たんぽ+毛布で電源なしでも暖かくなる
寝袋の足元や腰に湯たんぽを入れて毛布で包むだけでも、長時間の保温が可能です。さらに以下の工夫を加えると、保温効果がより高まります。
● 繰り返し使える湯たんぽを使用する
● 小型の湯たんぽで足元や腰などをピンポイントで温める
● 湯たんぽを毛布で包んで寝袋内に配置する
● 就寝前にお湯を入れて十分に温めておく
● 複数個の湯たんぽを使い分けて熱が逃げやすい場所をカバーする
冬キャンプで湯たんぽと毛布をうまく活用すれば、ストーブなしでもテント内の快適さがアップします。とくに子どもと一緒の冬キャンプでは、安全かつ効率的に暖を取れるのでおすすめです。
関連記事:キャンプにおすすめの湯たんぽ7選!各素材の特徴や使用する際の注意点も解説
5.寒さ対策にピッタリ!Jackeryポータブル電源で冬キャンプを快適に満喫しよう

冬キャンプでは、ストーブなしでも体を温める工夫が快適さをアップさせるポイントです。コンセントがない場所でも家電が使える「Jackeryポータブル電源」を活用すれば、冬キャンプでさまざまな暖房や便利アイテムが使用できるようになります。
【冬キャンプでのJackeryポータブル電源の活用シーン】
● 電気毛布と毛布で即席こたつを作る
● ポータブルヒーターでテント内を温める
● LEDライトやフェアリーライトでテント内を明るく演出する
● スマホやカメラの充電切れを防いで思い出のシャッターチャンスを逃さない
● ホットプレートや電気ケトルなどの調理家電で温かい料理やドリンクを楽しむ
「Jackery」のポータブル電源があると、たとえば調理家電でサッと作ったホットサンドとコーヒーで、体を温めながら優雅な朝食を楽しむこともできるようになります。
アウトドアだけでなく災害の備えとしても活用できるので、一家に一台備えて寒い冬を楽しみながら非常時に備えておきましょう。
6.ストーブなしの冬キャンプに関するよくある質問(Q&A)
ここでは、ストーブなしの冬キャンプに関するよくある質問にお答えします。
①ストーブなしで冬キャンプを暖かく過ごせるテント構造は?
ストーブなしで暖かく過ごすなら、以下のようなテント構造がおすすめです。
● 二重構造(ダブルウォール)のテント
● スカート付きのテント
● コンパクトで空間を効率的に暖めやすい設計のテント
● 耐風・防水性能が高く、結露対策がしやすいテント
さらに保温性能の高い寝具やマットと組み合わせれば、ストーブなしでも快適に過ごせる環境が整います。
②冬キャンプを毛布だけで過ごすことはできますか?
保温性が十分にある寝袋や毛布を組み合わせれば、軽度の寒さであればストーブなしでも過ごせます。ただし、氷点下や長時間の使用では底冷えや冷気の侵入に注意しなければなりません。湯たんぽや厚手の毛布などのアイテムを併用して寒さを凌ぎましょう。
③冬キャンプで、ストーブなしで調理・湯沸かしする方法は?
冬キャンプでストーブなしでも、以下の方法で調理や湯沸かしが可能です。
● ポータブル電源と電気ケトルやIHクッカーを組み合わせる
● ガスコンロやシングルバーナーを活用する
ガスコンロやシングルバーナーを使用する際は、一酸化炭素中毒の危険性があるのでテント内で使用しないようにしてください。安全に調理や湯沸かしをするなら、テント内でも問題なく使用できるポータブル電源がおすすめです。
④冬キャンプで絶対やってはいけない暖の取り方は?
冬キャンプで以下のような暖房方法は、非常に危険なので絶対に避けてください。
● テント内での石油ストーブや直火の使用
● 不完全燃焼の焚き火をテント内で行う
● 暖房器具を毛布や布で覆う
● ガスボンベやアルコールストーブを換気不足で使用
これらは一酸化炭素中毒や火災の原因になり、大変危険です。安全な暖取り方法を選び、ストーブなしでも快適に過ごせる工夫を優先しましょう。
⑤氷点下キャンプをストーブなしで乗り切ることは可能?
氷点下でもストーブなしでキャンプは可能ですが、以下のポイントを押さえましょう。
● 断熱マットで地面からの冷気を遮断する
● 厚手の冬用寝袋で体温を逃がさないようにする
● 湯たんぽやカイロでピンポイントで暖める
● 重ね着(レイヤリング)で体温を効率よく保つ
● 温かい飲み物や軽い運動で体温を上げる
極寒の場合は安全面を考え、ポータブル電源と電気毛布など補助暖房を用意するのがおすすめです。
⑥ソロの冬キャンプに暖房は必要ないですか?
短時間や軽い寒さなら暖房なしでも過ごせますが、以下のポイントを抑えると夜間の冷え込みや体温低下を防げるのでより安全です。
● 重ね着(レイヤリング)をする
● 断熱マットを使用する
● 寝袋は冬用を使用する
● 湯たんぽやカイロで部分的に温める
体全体の暖かさにつながるので、とくに足元や手先を温める工夫を徹底しましょう。
関連記事:冬こそソロキャンプシーズン?楽しみ方やおすすめ持ち物・注意点を解説
まとめ
ストーブがなくても、さまざまな工夫で冬キャンプを快適に過ごすことができます。アイテムをうまく活用して、冬キャンプのあたたかさを維持しましょう。
「Jackery」のポータブル電源があると、電源がない環境でも電気毛布や電気ケトルなどの家電を使って暖が取れるので冬キャンプがより快適になります。非常用電源としても活用できる「Jackery」のポータブル電源で、災害に備えながら冬キャンプを楽しみましょう。
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