1.オフグリッド住宅とは「電気だけでなく水も自給自足する住まい」のこと

オフグリッド住宅とは、電力会社の送電網から電気を買わず、さらに水道からも独立して生活に必要な水も自給自足する住まいのことです。
- 電気|太陽光発電と蓄電池で自家発電・蓄電する
- 水|雨水を濾過・滅菌して飲料水や生活用水にする、あるいは井戸水を利用する
- 排水|下水道につながず、浄化槽や水循環システムで処理する
「オフグリッド」という言葉は「電力会社の送電網から切り離された状態」を指す言葉として使われることが多くあります。「住宅」の文脈で語られる場合は、電気だけでなく水やガスも含めて、外部のインフラに依存しない暮らし全体を指すのが一般的です。
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2.オフグリッド住宅に必要な設備
オフグリッド住宅を実現するには、次の4つの設備が欠かせません。
- 太陽光発電システム|電気を自給するための発電源
- 蓄電池|発電した電気をためて夜間や悪天候時にも使う
- 雨水利用・排水処理などの水まわり設備|水道に頼らず生活用水を確保する
- V2H・EV車|電気自動車のバッテリーを住宅用蓄電池として活用する
詳しく見てみましょう。
①太陽光発電システム

太陽光発電システムは、オフグリッド住宅の電力源になる設備です。一般的な世帯の電気使用量は月400kWh程度とされています。これを太陽光だけでまかなうには、目安として5~kWほどのシステムが必要です。
経済産業省の資料によると、住宅用太陽光発電のシステム費用は2025年度の想定値で1kWあたり約29万円です。6kWの太陽光発電システムなら、設置費用は約174万円が目安になります。
参考:経済産業省 調達価格等算定委員会「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」
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②蓄電池

蓄電池は、太陽光発電システムとセットでオフグリッド住宅に欠かせない設備です。日中に発電した電気をためておき、発電量できない夜間や雨の日に使うことで、電気を切らさずに暮らせます。
経済産業省の資料によると、蓄電池の価格は補助金事業ベースで1kWhあたり約12.1万円、補助金を使わない一般的な市場価格では1kWhあたり17〜22万円程度です。
オフグリッドを目指すなら、家庭用蓄電池の標準的な容量である「5〜17kWh」を大きく超える、大容量の蓄電池が必要になることもあります。少なくとも300~400万円ほどの費用は避けられないでしょう。
参考:東京電力エナジーパートナー「家庭用蓄電池の価格相場!平均価格や工事費、太陽光発電とのセット価格を解説」
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③雨水利用・排水処理などの水まわり設備

電気を自給できても、水道が使えなければ生活は成り立ちません。オフグリッド住宅では、雨水を集めて濾過・滅菌し飲料水や生活用水として使う仕組みや、井戸水を利用する仕組みが取り入れられています。
また、使った水も下水道につなげずに処理する必要があります。小規模分散型の水循環システムを導入すれば、排水の大部分を再生・循環利用できるため、水資源の乏しい離島や山間部でも安定した水の供給が可能です。ただし、降水量の少ない地域では雨水を集めるタンクを大きくするなど地域の気候にあわせた設計が必要になります。
④V2H・EV車

V2H(Vehicle to Home)は、電気自動車(EV)のバッテリーにためた電気を家庭で使えるようにする機器です。EVのバッテリーは一般的な家庭用蓄電池よりも大容量なため、V2Hを組み合わせれば住宅用の蓄電池をEVで代用、または補強できます。また、太陽光発電と連携して、蓄電池では使い切れない分の電気をEV車に回すことでムダなく電気を活用可能です。
3.オフグリッド住宅の実例

オフグリッド住宅は、実用化に向けた実証実験や、ホテルとしての先行展開が中心の段階です。国内の代表的な2つの事例を紹介します。
- 無印良品(MUJI HOUSE)が実証実験を進める移動式のオフグリッドハウス|モバイルユニットで電気と水を自給
- 太陽光と雨水でエネルギー・水を100%自給するコンテナ型のオフグリッド住宅|西伊豆でホテルとして展開中
2つの事例を詳しく見ていきましょう。
①無印良品(MUJI HOUSE)が実証実験を進める移動式のオフグリッドハウス
無印良品を展開するMUJI HOUSEは、2023年から「ゼロ・プロジェクト」という名称で、移動式のオフグリッドハウスの実証実験を進めています。現在は「インフラゼロハウス」という名前で、既存のインフラに頼らず電気を自給し、水を循環させながら車で移動できる住まいとして開発が続けられています。
電気は太陽光パネルと蓄電池で自給し、水は上水道と下水道の両方から独立させる形で、取水と排水を輪のようにつなげる水循環システムを採用。2024年からは試泊者を募集して実証実験を行っており、2025年にはUR都市機構との共同実証実験も始まりました。
②太陽光と雨水でエネルギー・水を100%自給するコンテナ型のオフグリッド住宅
株式会社ARTHが開発した「WEAZER(ウェザー)」は、太陽光発電で電気をつくり、雨水を濾過・滅菌して水をつくるコンテナ型のオフグリッド居住モジュールです。工場で製造したユニットを現地に運び込む方式のため、数日という短い工事期間で設置できます。
2022年には、このWEAZERを使った世界初のオフグリッド型ホテルが、静岡県の西伊豆エリアにオープンしました。太陽光発電と雨水処理によってエネルギーと水をどちらも100%自給しており、CO2の排出量もゼロを実現しています。
4.オフグリッド住宅にかかる費用の目安と使える補助金

太陽光発電・蓄電池・水まわり設備を合わせると、オフグリッド住宅にかかる費用は数百万円から1,000万円を超えることも珍しくありません。
- 太陽光発電システム|一般的な6kWhを導入する場合は約174万円
- 蓄電池(大容量が必要になりやすい)|一般的な最大容量の17kWhを導入する場合は約374万円
- 雨水利用・排水処理設備|降水量や地形によって費用が大きく変わるが、少なとも数百万円
ただし、費用を抑えるために活用できる補助金もあります。たとえば一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が実施する「家庭用蓄電システム導入支援事業」では、家庭用蓄電池の導入に対して、1申請あたり最大60万円の補助を受けられます。太陽光発電についても、国の補助金は現在ありませんが、都道府県や市区町村が独自の補助制度を設けているケースが多いです。
参考:SII 一般社団法人環境共創イニシアチブ「DR家庭用蓄電池事業」
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5.置くだけでオフグリッド体験!Jackery(ジャクリ)のポータブル電源&ソーラーパネル

ここまで紹介してきたオフグリッド住宅は、太陽光発電・蓄電池・水まわり設備をすべてそろえる、数百万円規模の大掛かりな取り組みです。Jackery(ジャクリ)の持ち運べる蓄電池「ポータブル電源」と、固定しない小型のソーラーパネルのセットなら、電気の自給自足を工事なしで手軽に体験できます。
- ソーラーパネルを置いて、ポータブル電源にケーブルをつなぐだけで太陽光発電がスタート
- 賃貸住宅やマンションでも、退去時の原状回復を気にせず使える
- 好きな場所に移動して、使いたい家電だけピンポイントにオフグリッド化できる
Jackery(ジャクリ)は、国内ポータブル電源・ソーラーパネル市場で7年連続売上・販売台数No.1の実績があります。水まで自給する本格的なオフグリッド住宅を検討する前に、まずは電気の自給自足をJackery(ジャクリ)で試してみましょう。
まとめ
オフグリッド住宅は、電気だけでなく水も自給自足する住まいです。太陽光発電・蓄電池・水まわりを完結させる設備が必要になり、費用は数百万円から1,000万円を超えることもあります。国内でも実証実験や先行事例が増えつつありますが、まだ発展途上の段階です。
大掛かりな設備投資の前にオフグリッドを試してみたいなら、Jackery Solar Generatorで電気の自給自足を体験しましょう。