1.予算3万円以内の非常用電源の選び方

予算3万円以内に絞ると、大容量のポータブル電源を買うのは難しいです。何を優先すべきか迷いやすいからこそ、以下の4点は必ず確認しておきましょう。
- 容量|予算3万円だと容量は300Wh前後が上限。使う家電をかなり絞り込む必要がある
- 出力ポート数・定格出力|AC・USBなどポートの種類をチェックする。また、同時使用する家電の消費電力の合計を上回る定格出力を選ぶ
- バッテリーの種類|従来の「三元系リチウムイオン電池」より圧倒的に寿命が長い「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」搭載モデルがおすすめ
- 充電方法・速度|コンセント以外にシガーソケットやソーラーパネルでの充電にも対応していると安心
それぞれ解説します。
①使う家電と使用時間から必要な容量を決める

予算3万円という制約があると、容量は300Wh前後が上限です。スマホの充電や小型のライトといった、最低限の家電に絞って考える必要があります。そこで、まずはスマホの充電とLEDランタンを使う場合を例に、消費電力量の目安をまとめました。
| 家電 | 消費電力 | 使用時間 | 消費電力量 |
| スマホの充電 | 20W | 2回 | 40Wh |
| LEDランタン | 5W | 5時間 | 25Wh |
| 合計 | - | - | 65Wh |
ただし、実際の使用時には10~20%ほどの電力ロスが発生します。20%のロスが発生するとした場合、実際に必要な容量の目安は約81Whです。予算3万円のクラスでも、この程度の使い方なら十分にまかなえます。
ほかの家電も使いたいなら、同じように消費電力と想定する使用時間を書き出してみて、ポータブル電源の容量の範囲内のおさまるかチェックしてみましょう。
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②複数機器を同時に充電するなら出力ポート数と定格出力を確認して選ぶ

ポータブル電源には、主に以下の種類の出力ポートがあります。
- ACポート:家庭用コンセントと同じで、コンセントプラグを差すあらゆる家電に対応
- USB-Aポート:主にスマホやモバイルバッテリーの充電に使う
- USB-Cポート:急速充電対応スマホやノートパソコンなどの充電に使う
- DCポート:車載用の機器や一部の家電に使う
同時に使いたい機器の台数分、ポートがそろっているか確認しましょう。
また、あわせてチェックしておきたいのが、ポータブル電源のパワーを表す「定格出力」です。たとえばスマホ(20W)2台とノートパソコン(65W)の充電をを同時に使う場合、消費電力の合計は105Wになります。定格出力が105Wを下回っていると、正常に動かないか、充電スピードが大幅に落ちてしまいます。
必ず「出力ポートが十分で」「定格出力も足りている」ポータブル電源を選んでください。
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③長寿命のリン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載モデルを選ぶ

非常用電源は、購入後もクローゼットや収納スペースにしまったまま、実際に使うのは年に数回という方も多いはずです。
最近のポータブル電源に採用されている「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」は、従来の三元系リチウムイオン電池と比べて圧倒的な長寿命。充放電を繰り返せる回数の目安であるサイクル数で比較すると、三元系が500回〜1,000回程度であるのに対し、リン酸鉄は2,000回~4,000回以上のモデルが多く、2倍以上の差があります。長く備えとして置いておきたいなら、リン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載モデルを選びましょう。
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④充電方法が豊富で充電速度も速いモデルを選ぶ

予算3万円以内で買える小型ポータブル電源の充電方法は主に以下の3つです。
- AC充電:家庭用コンセントから充電する、もっとも一般的な方法
- シガーソケット充電:車のシガーソケットから充電する方法
- ソーラーパネル充電:太陽光を利用して充電する方法
シガーソケットやソーラーパネルにも対応したモデルなら、停電が長引いて自宅の電気が使えなくても充電を継ぎ足しながら使えます。
また、もう一つ確認しておきたいのが充電速度です。同じ容量、同じAC充電の条件でも、モデルによっては数倍の差があります。100Whを充電するのに1時間程度で済むモデルもあれば、3時間以上かかってしまうモデルも。台風など予測できる停電の前にサッと充電できるよう、充電速度も速いモデルがおすすめです。
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2.予算3万円以内でおすすめの非常用電源3選

予算3万円というと選択肢が限られるように思えますが、用途を絞ればしっかり選べます。7年連続で国内ポータブル電源の年間売上No.1の「Jackery(ジャクリ)」から、予算3万円以内で買える3モデルをピックアップしました。。
- Jackery Explorer 100 Plus|容量99Wh・18Whのスマホ約8回分のコンパクトなバッテリー
- Jackery ポータブル電源 300D|容量288Wh・14Whのスマホを約14回充電できる小型モデル
- Jackery ポータブル電源 240 New|容量256Wh・コンセント出力搭載で幅広い機器に対応
それぞれの備え方を見ていきましょう。
①Jackery Explorer 100 Plus|99Wh・スマホ約8回分のコンパクトなバッテリー

「Jackery Explorer 100 Plus」の定価は15,900円で、3万円の予算に余裕で収まる非常用電源です。容量は99Wh、18Whのスマホを約8回フル充電できます。
ACコンセントは搭載しておらず、USB-Cポート2口とUSB-Aポート1口を備えたUSB出力特化型のモデルです。スマホとモバイルバッテリーを同時に充電する、などの使い方にも対応します。手のひらに乗るコンパクトなサイズで、防災リュックに入れても他の荷物を圧迫しません。
| 製品スペック詳細 | Jackery Explorer 100 Plus |
| 容量 | 99.2Wh |
| 定格出力 | 最大128W |
| 充電速度 |
USB-C PD充電:1.8時間 ソーラーパネル充電:2時間(100W入力時) シガーソケット充電:2.5時間 |
| 出力ポート数 |
USB-A×1(最大18W) USB-C×2(それぞれ最大100W) |
| 家電への 稼働時間目安(例) |
スマホ(18W):約8回 ノートパソコン(90W):約1.8回 タブレット(30W):約2.5回 |
| 充放電サイクル数 |
約2,000回 ※2000回充放電後も工場出荷時の80%以上の容量を維持 |
| サイズ&重量 | 126 x 86.5 x 87 mm(約965g) |
| 参考価格 | 15,990円(セール時は約1万円になる場合あり) |
②Jackery ポータブル電源 300D|288Wh・スマホを約14回充電できる小型モデル

「Jackery ポータブル電源 300D」の定価は24,990円。こちらも3万円以内に収まります。容量は288Whで、14Whのスマホを約14回分フル充電できる計算です。
100 Plusと同じくACコンセントは搭載していないDC・USB特化型ですが、容量は100 Plusの3倍近くあります。また、定格出力300Wと余裕をもたせた設計です。長引く停電で、スマホの充電だけでなく小型のUSB扇風機なども一緒に使えるようにしておきたい場合におすすめします。
| 製品スペック詳細 | Jackery ポータブル電源 300D |
| 容量 | 288Wh |
| 定格出力 | 300W |
| 充電速度 |
USB-C充電:約2.75 時間ソーラーパネル充電:3.4時間(100W入力時) シガーソケット充電:4時間 |
| 出力ポート数 |
USB-A×1(最大15W) USB-C×3(それぞれ最大140W、65W) DC出力×1:12V⎓10A |
| 家電への 稼働時間目安(例) |
スマホ(3561mAh):約14回 ノートパソコン(53.8W):約3.8回 ドローン(77W):約2.7回 USB扇風機(5w):約50時間 |
| 充放電サイクル数 |
約4,000回 ※4000回充放電後も工場出荷時の70%以上の容量を維持 |
| サイズ&重量 | 約118.6×120.2×183 mm(2.5kg) |
| 参考価格 | 24,990円(セール時は2万円以下になる場合あり) |
③Jackery ポータブル電源 240 New|256Wh・コンセント出力搭載で幅広い機器に対応

「Jackery ポータブル電源 240 New」の定価は32,800円で若干予算オーバーですが、セールの時には3万円以内で購入可能です。2026年7月に開催中のセールでは、20%オフの26,240円で購入できます。
容量256Wh・定格出力300Wと余裕があり、さらにAC出力(コンセント)を搭載しているのが最大の特徴です。スマホの充電はもちろん、テレビのようなコンセントが必要な家電も使えます。停電中、少しでも普段に近い生活ができるようにしておきたい方におすすめです。
| 製品スペック詳細 | Jackery ポータブル電源 240 New |
| 容量 | 256Wh |
| 定格出力 | 300W (瞬間最大600W) |
| 充電速度 |
ACコンセント充電:2.5時間 ソーラーパネル充電:3.3時間(100W入力時) シガーソケット充電:5時間 |
| 出力ポート数 |
AC出力×1(最大10A) USB-A×1(最大15W) USB-C×2(それぞれ最大100W、15W) DC出力×1:12V⎓10A |
| 家電への 稼働時間目安(例) |
LEDライト(5W):約21時間 扇風機(15W):16時間 電気毛布(55W):約3.7時間 スマホ(29W):約11回 ノートパソコン(80W):約2回 |
| 充放電サイクル数 |
約4,000回 ※4000回充放電後も工場出荷時の70%の容量を維持 |
| サイズ&重量 | 約23.1 x 15.3 x 16.8 cm (約3.6kg) |
| 参考価格 | 32,800円(セール時は3万円以下になる場合あり) |
まとめ
予算3万円以内で非常用電源を選ぶとなると、容量や出力はかなり限られます停電中に本当に必要な家電を絞り込み、そこから必要な容量と出力を逆算するのが失敗しないコツです。また、長寿命で劣化しにくいリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用したモデルを選ぶとよいでしょう。Jackery(ジャクリ)のラインナップから、自分の用途と予算に合った1台を選んでみてください。