1.日本で地震が起こりやすい場所の特徴
日本で地震が多いのは、「日本列島全体が揺れやすい」からではありません。プレートの位置やその境界の性質・火山の存在といった要素が絡み合い、国内の多くの場所で地震が発生しやすくなっています。
- 4つのプレートが接する位置にあり、世界の地震の約10%がここに集中している
- 海溝型の大規模地震が100〜150年周期で繰り返し発生している
- 震源が浅く、狭い範囲で強い揺れをもたらす内陸直下型地震が起きやすい
- 火山活動によるマグマの動きが地震の引き金になることもある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①日本は4つのプレートが集中し世界で発生する地震の約10%が集中する
日本列島は、北米プレート・太平洋プレート・フィリピン海プレート・ユーラシアプレートの4つのプレートが重なり合う場所に位置しています。

プレート同士が押し合い沈み込みを繰り返す境界には常にひずみが蓄積され、限界に達すると地震として解放される仕組みです。国土面積は世界のわずか0.3%未満にすぎませんが、世界で発生する地震の約10%はこの日本列島周辺に集中。プレートが1か所だけでなく4つも重なる場所は世界でも珍しく、日本で地震が多い大きな理由となっています。
②プレート境界付近は海溝型の大規模地震が100〜150年周期で繰り返し発生する
プレートが沈み込む境界付近では、陸側のプレートが引きずり込まれてひずみをため込み、限界に達すると跳ね返る形で「海溝型地震」が発生します。日本海溝や南海トラフのような境界では、この動きが100〜150年程度の周期で繰り返されてきました。

過去の記録でも、東海地震・東南海地震・南海地震のように同じ震源域で大規模な地震が繰り返し起きていることがわかっています。周期性がある分、次の発生時期はある程度絞り込むことが可能です。ただし、いつ限界に達するかを正確に予測することは、今の科学ではできません。
③活断層付近は震源が浅く、狭い範囲で強い揺れをもたらす内陸直下型地震が起きる
活断層とは、過去に繰り返しずれ動いた跡があり、今後も活動する見込みがある断層のこと。日本には2,000以上の活断層が確認されており、都市部の直下にも数多く分布しています。
海溝型地震と違い、活断層による地震は震源が浅いのが特徴です。震源が浅いと地震のエネルギーが地表に届くまでの距離が短くなるため、震源から離れていても狭い範囲で激しい揺れが生じます。
1995年の「阪神・淡路大震災」や2016年の「熊本地震」はどちらも活断層が引き起こした内陸直下型地震で、震源の浅さが被害を大きくした要因のひとつです。
参考:地震本部「主要活断層帯」
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④火山活動が活発な地域ではマグマの動きが地震を誘発することがある
火山の地下では、マグマが上昇したりマグマだまりの圧力が変化したりする際に周辺の岩盤にひずみが生じ、地震が起きることがあります。これが「火山性地震」です。
火山性地震は噴火の前触れとして観測されることも多く、桜島や浅間山など活動が活発な火山の周辺ではふだんから小規模な地震が記録されています。規模は小さいものが大半ですが、活発化とともに頻度や規模が変わるため、噴火の兆候をとらえる手がかりのひとつになっているのです。
参考:地震本部「火山性地震」
2.【最新2025年度版】日本で地震が多い県ランキング(震度4以上)
2025年の観測データを見ると、震度4以上の地震が集中している都道府県には大きな偏りがあります。1位と下位で数十倍もの差が生まれるほどです。
- 1位・2位:鹿児島61回、北海道11回と突出
- 3位以降:岩手・福島・茨城が5回で東日本に集中
- 下位:四国・中部・中国地方はほぼ0回
参考:気象庁「令和7年(2025年)の都道府県別の震度観測回数表」
順位ごとの背景を見ていきましょう。
①1位は鹿児島(61回)・2位は北海道(11回)

2025年に震度4以上の揺れがもっとも多く観測されたのは鹿児島県。2位の北海道と比べても5倍以上の差がある、突出した数字です。
| 順位 | 都道府県 | 震度4以上の観測回数(2025年) |
| 1位 | 鹿児島県 | 61回 |
| 2位 | 北海道 | 11回 |
鹿児島が突出しているのは、桜島をはじめとする活発な火山活動と、県内で頻発する群発地震が理由です。火山性地震は1回あたりの規模が小さくても回数が多いため、観測回数を押し上げる要因になります。北海道は千島海溝・日本海溝、2つのプレート境界に面しており、海溝型地震の影響を受けやすい位置です。
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②3位以降は岩手・福島・茨城(5回)など東日本に集中

3位には岩手県・福島県・茨城県が並び、いずれも震度4以上を5回観測しています。
| 順位 | 都道府県 | 震度4以上の観測回数(2025年) |
| 3位 | 岩手県 | 5回 |
| 福島県 | 5回 | |
| 茨城県 | 5回 |
3県に共通するのは、東日本に集中している点です。
- 岩手県・福島県:日本海溝沿いのプレート境界に近い
- 茨城県:太平洋プレートとフィリピン海プレートが重なる位置にあり、複数の震源域からの地震を受けやすい
いずれも海溝型地震の影響を受けやすいエリアで、今後も同程度の頻度で地震が繰り返されるとみられています。
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③四国・中部・中国地方は震度4以上の地震発生がほぼ0

四国・中部・中国地方の多くの県では、2025年を通じて震度4以上の揺れがほとんど観測されていません。大きな地震が起きにくいプレート境界から距離があり、目立った活断層の活動も少なかったことが理由です。
ただし、これは大地震が来ないことを意味するわけではありません。今後30年以内に60~90%程度以上の確率で発生するとされる、東日本大震災クラスの大地震「南海トラフ地震」の想定震源域には四国・中国地方の太平洋側も含まれています。観測回数が少ない年が続いていても、将来の地震リスクとは切り離して考えましょう。
3.今後の大地震リスクが高いエリア
日本にはくり返し発生してきた海溝型地震のうち、直近で次の発生リスクが非常に高い地震が2つあります。
- 南海トラフ地震:静岡〜宮崎の太平洋沿岸が被害想定エリア。30年以内の発生確率は60~90%程度以上
- 首都直下地震:東京・神奈川・千葉・埼玉が被害想定エリア。30年以内の発生確率は約70%
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①南海トラフ地震は静岡〜宮崎の太平洋沿岸が主な被害想定エリアで30年以内の発生確率は60~90%程度以上
南海トラフは、静岡県沖から宮崎県沖にかけて延びるプレート境界です。過去100〜150年周期でマグニチュード8クラスの巨大地震を繰り返しており、前回の昭和東南海地震・昭和南海地震から80年近くが経過しています。
地震調査研究推進本部の評価では、南海トラフを震源とするマグニチュード8〜9クラスの地震が30年以内に発生する確率は60~90%程度以上。想定される被害エリアは静岡・愛知・三重・和歌山・徳島・高知・宮崎など太平洋沿岸の広い範囲におよび、津波による大きな被害も想定されています。
参考:地震調査研究推進本部「南海トラフの地震活動の長期評価」
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②首都直下地震は東京・神奈川・千葉・埼玉が主な被害想定エリア
引用:内閣府中央防災会議「首都直下地震の被害想定と対策について」
首都直下地震は、南関東の地下で発生する複数のプレート境界型・内陸直下型地震の総称です。東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の1都3県が主な被害想定エリアとされ、地震調査研究推進本部は南関東地域でマグニチュード7クラスの地震が今後30年以内に発生する確率を70%程度と評価しています。
南海トラフ地震のような広域型と違い、首都直下地震は震源が都市の直下にあるため、建物の倒壊や火災、交通機関の長期停止など人口密集地ならではの被害が想定されているのが特徴です。
参考:政府広報オンライン
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4.大地震で停電が起きても「Jackeryポータブル電源」があれば安心
地震そのものを防ぐことはできませんが、地震のあとに起こる停電への備えは今からできます。コンセント出力を搭載した持ち運べる蓄電池「ポータブル電源」があれば、以下のように停電中も電気が使えます。
- スマホを繰り返し充電し避難情報や安否確認の手段を確保する
- 冷蔵庫で食べ物がダメになるのをを防ぐ
- 携帯ラジオやランタンで停電中も情報と明かりを確保する
- 電気ケトルでお湯を沸かし、簡単な調理をする
- 電子レンジや炊飯器でいつも通りのご飯を作る
- 扇風機や電気毛布・エアコンで暑さ・寒さ対策する
Jackery(ジャクリ)は7年連続で国内ポータブル電源の年間販売台数・売上No.1を獲得している人気メーカーです。さきの能登地震をはじめ、実際に災害現場で活躍しています。自宅の停電対策として、これを機に1台用意してみてはいかがでしょうか。
5.地震が起こりやすい場所に関するよくある質問
地震が起こりやすい場所に関するよくある質問と、その回答をまとめました。
①世界で地震が起こりやすい場所はどこ?

引用:Wikipedia
太平洋を取り巻く「環太平洋火山帯(リング・オブ・ファイア)」が、世界でもっとも地震が集中するエリアです。日本・インドネシア・フィリピン・チリ・アメリカ西海岸など太平洋を囲む国々がこの帯に含まれ、世界の地震の約90%がこのエリアで発生しているとされています。
②地震が少ない県に引っ越せば安全?

地震が少ない県に引っ越しても、リスクをゼロにすることはできません。
震度4以上の地震が少ない年が続いている県でも、活断層が確認されていたり南海トラフ地震の想定震源域に含まれていたりするケースは珍しくありません。ある年の観測回数が少ないのは、たまたま大きな揺れがなかっただけのことも多く、将来の地震リスクとは別問題。どこに住む場合でも、地震対策は必要です。
まとめ
日本で地震が起こりやすいのは、4つのプレートが重なり合い、海溝型・内陸直下型地震・火山性地震といった複数のタイプの地震が同時に起きうる場所だからです。とくに、活火山が存在する鹿児島県や、プレート境界に位置する東日本の多くの道県は活発に地震が発生しています。
また今後、30年以内に「南海トラフ地震」「首都直下地震」といった、東日本大震災に匹敵するレベルの大地震も予想されています。家具の固定など地震対策を済ませるのはもちろん、停電への備えとしてJackery(ジャクリ)のポータブル電源を1台用意しておきましょう。