九州で台風が多い時期はいつ?過去の被害と事前にできる対策も解説

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九州に台風が多い時期はいつなのか、過去にどのような被害が出たのか気になっている方は多いのではないでしょうか。九州は台風が接近・上陸しやすく、特に8月から9月は警戒が必要な時期です。

本記事では九州の台風シーズンや接近・上陸しやすい理由、過去の被害事例を紹介します。台風シーズンに慌てないためにも、できる対策から取り組んでいきましょう。

目次
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1.九州に台風が接近・上陸しやすい理由

九州に台風が接近・上陸しやすい理由

九州は台風の進路を決める気圧配置と周辺の海域の特性が重なるため、全国でも台風が接近しやすい地域です。気象庁の統計では、九州南部では年間5回前後の台風接近がみられ、多い年には8〜9回接近した記録もあります。 

夏は太平洋高気圧の縁に沿って北上した台風が、偏西風の影響で進路を東へ変えるため、九州は台風の通過点になります。さらに九州周辺の海域は水温が高く、台風が勢力を落とさないまま接近するケースも特徴です。 

この章で解説する内容は以下のとおりです。 

 台風は太平洋高気圧の縁を北上し、偏西風の影響で九州付近から進路を東へ変える

 九州周辺は海水温が高く、台風が勢力を保ったまま接近する 

それぞれの仕組みを見ていきましょう。 

参考:気象庁|九州南部への接近数

①太平洋高気圧と偏西風の影響で台風の進路になりやすい

九州は、太平洋高気圧や偏西風の影響を受けやすく、台風の進路上になりやすい地域です。時期によって台風の進路には特徴があり、主なパターンは以下のとおりです。 

時期

主な進路パターン

7月〜8月頃

太平洋高気圧の縁に沿って北上し、九州西側を通過する

9月以降

偏西風の影響で東へ進路を変え、九州付近から日本列島へ向かう

7月〜8月頃は、太平洋高気圧が日本列島を広く覆うように張り出します。台風は高気圧の縁に沿って北上するため、九州の西側を通過するコースをたどるケースが少なくありません。 

一方、9月以降は太平洋高気圧が南へ後退し始めます。この時期の台風は上空の偏西風の影響を受けて進路を東へ変え、日本列島へ向かう「放物線型」のコースをとる傾向があります。

②九州周辺の暖かい海域で台風の勢力が衰えにくい

九州南方を流れる黒潮の影響で、夏から秋にかけては海面水温が高い状態に保たれます。台風は暖かい海から供給される水蒸気をエネルギー源として発達するため、勢力を維持したまま九州へ接近しやすい傾向があります。 

九州周辺で台風の勢力が落ちにくい主な理由は以下のとおりです。 

要因

内容

黒潮の存在

九州南方を暖流の黒潮が流れている

高い海面水温

夏から秋にかけて暖かい状態が続く

豊富な水蒸気

台風がエネルギーを補給しながら北上できる

勢力を維持した台風が接近すると、強風や大雨による被害が大きくなる可能性があります。特に鹿児島県や宮崎県などの南九州では、強い勢力のまま接近した台風による被害が発生しているため、早めの備えが重要です。

関連記事:今年の台風は多い?2026年の台風発生予想や今からできる対策とは

2.九州の台風が多い時期と発生傾向

九州では月ごとに台風の接近傾向や注意すべきことが異なります。特に8月から9月は接近数・上陸数がピークとなる時期です。 

6月〜7月は梅雨前線との重なりで大雨のリスクが高まり、10月は発生数が減っても勢力の強い台風が接近するケースがあります。 

 6月〜7月:梅雨前線と重なり大雨のリスクが高まる

 8月〜9月:接近・上陸がもっとも多く、複合災害のリスクが高い

 10月:発生数は減るが、勢力の強い台風が接近するケースがある 

各時期の特徴と注意点を見ていきましょう。

参考:気象庁|九州北部地方(山口県を含む)への接近数

①6月〜7月|台風シーズンが始まり備えが必要になる

6月から7月は台風の接近・上陸数はまだ多くありませんが、大雨のリスクが高まりやすい時期です。 

梅雨前線が停滞する6月〜7月に台風が接近すると、前線の活動が活発になり、台風の本体から離れた場所でも記録的な大雨になる場合があります。 

気象庁の統計でも台風の月別発生数は6月頃から増え始め、夏にかけて増加傾向です。8月からの台風シーズン本番に向けて、早めの備えを心がけましょう。 

6月〜7月に済ませておきたい備えは以下のとおりです。 

 ハザードマップ:自宅周辺の浸水・土砂災害リスクを確認

 避難場所・ルート:家族で避難先と移動ルートを共有

 防災用品:非常用持出袋・食料・水の備蓄を点検 

本格シーズンが到来する前に備えを整えておくと、台風接近時にも落ち着いて行動できます。

関連記事:台風の備えを万全にするための買い物リスト21選!家庭で準備しておきたい食料・日用品まとめ

②8月〜9月|台風の接近・上陸がもっとも多くなる

8月から9月は九州への台風の接近・上陸がもっとも多くなります。強い勢力のまま上陸するケースも多いため、警戒が必要です。 

九州南方の海面水温がまだ高く、台風は勢力を維持したまま接近しやすい条件が続きます。暴風だけでなく、高潮や河川氾濫など台風に伴う複数の災害リスクが重なることも、8月〜9月の特徴です。 

特に警戒したい災害や気象現象は、以下のとおりです。 

現象

主なリスク

暴風

建物・農作物への被害、倒木・飛散物による損害

高潮

沿岸部の浸水・港湾施設への被害

大雨・河川氾濫

低地・河川沿いの浸水被害

土砂災害

山間部・傾斜地での土砂崩れ

気象庁や自治体が発信する最新情報を確認し、必要に応じて迅速に行動できるよう備えておきましょう。

参考:気象庁|九州北部地方(山口県を含む)への接近数

関連記事:8月の台風完全攻略!発生しやすい理由・進路傾向・2026年の予想まとめ

③10月|勢力の強い台風が接近しやすくなる

10月になると台風の発生数は減少傾向となりますが、大型で強い台風への警戒は欠かせません。 

南の海域では海面水温が高い状態が続くため、勢力を維持したまま北上する台風がみられます。また、秋雨前線が停滞しているときに台風が接近すると、台風の本体から離れた場所でも大雨になる傾向があります。 

10月の台風で注意が必要な主な要因は、以下のとおりです。 

リスク要因

内容

強い勢力での接近

南の海域の海面水温が高く、大型の台風が発達しやすい

秋雨前線との複合

前線が活発化し、台風の本体から離れた地域でも大雨になる

油断による対応の遅れ

「シーズン終了」の認識で備えが手薄になりやすい

過去には10月以降に九州へ接近・上陸した台風もあるため、シーズン終盤まで注意が必要です。

3.九州の台風年表|過去の台風被害から学ぶ教訓

九州の台風年表|過去の台風被害から学ぶ教訓

九州は過去にも台風による被害を繰り返し経験してきました。被害の内容は台風ごとに異なり、暴風・高潮・大雨のどれが中心になるかによって対策の優先度も変わります。代表的な3つの台風を例に、被害の傾向を整理すると以下のとおりです。

 ①台風19号(1991年):非常に強い勢力で長崎県に上陸し、九州全域から全国規模で暴風被害が拡大

 ②台風18号(1999年):熊本県に上陸し、暴風と高潮が同時に発生して沿岸地域の被害が拡大

③台風14号(2005年):時速10〜20kmの遅い速度で接近し、九州東部に記録的な大雨と土砂災害をもたらした

3つの台風はいずれも九州に深刻な被害を残しましたが、被害の中心となった現象は暴風・高潮・大雨とそれぞれ異なります。それぞれの詳細を以下で確認しましょう。

●台風19号(1991年)|九州全域に大規模停電と風倒木被害が発生した 

項目

内容

発生時期

1991年9月25日〜9月28日

被害状況

・暴風による死者多数

・家屋倒壊

・農林水産業に甚大な被害

特徴

非常に強い勢力を維持したまま長崎県に上陸し、速い速度で日本列島を縦断

台風19号は、長崎県佐世保市付近に非常に強い勢力で上陸し、九州から北海道まで広範囲で猛烈な風を観測しました。長崎では最大瞬間風速54.3m/sを記録し、九州各地で送電施設が損壊して大規模停電が発生しています。

また、暴風によって森林の倒木が相次ぎ、リンゴなど収穫前の農作物にも落果被害が広がりました。瀬戸内海沿岸では高潮も発生し、浸水や護岸の決壊など複合的な被害につながっています。

参考:気象庁|台風第19号平成3年(1991年)9月25日~9月28日

関連記事:台風の停電対策に備えるべきグッズ10選!停電事例や季節別の対策も紹介

●台風18号(1999年)|高潮と暴風により沿岸地域で被害が拡大した 

項目

内容

発生時期

1999年9月21日〜9月25日

被害状況

・死者31名

・住家全壊338棟

・床上浸水4,895棟

特徴

強い勢力を保ったまま熊本県に上陸し、沿岸部で高潮被害が集中

台風18号は強い勢力のまま熊本県北部に上陸し、九州北部を通過する際に猛烈な暴風をもたらしました。熊本県牛深市では最大瞬間風速66.2m/sを観測し、九州北部から中国地方の瀬戸内海沿岸では台風通過時に著しい高潮が発生しています。 

熊本県不知火町では高潮により12名が死亡するなど、沿岸地域に被害が集中した点がこの台風の特徴です。暴風と高潮が同時に発生したことで、防潮堤を越える浸水が広がり、住宅や生活基盤への被害も拡大しました。 

参考:気象庁|台風第18号 平成11年(1999年)9月21日~9月25日 

●台風14号(2005年)|記録的な大雨による浸水・土砂災害が広範囲に及んだ

項目

内容

発生時期

2005年9月3日〜9月6日

被害状況

・死者19名

・住家全壊1,164棟

・床上浸水2,083棟

特徴

強風域の直径が約1400kmの大型台風で、九州東部に記録的な大雨をもたらした

台風14号は強風域の直径が約1400kmに達する大型台風で、時速10〜20km程度の遅い速度で九州に接近しました。暖かく湿った空気が九州山地にぶつかり、宮崎県神門では期間降水量1322mmを観測しています。

九州地方全体での期間降水量1300mm超えは、アメダス整備後初めての記録です。宮崎県や鹿児島県では大雨の影響により、河川の氾濫や土砂災害のほか、道路の法面崩壊や港湾施設の損壊が確認されました。

参考:国土交通省 九州地方整備局|主な災害概要[22]平成17年台風14号

関連記事:台風対策で家の被害を最小限に!9つの対策や用意すべき防災グッズも紹介

4.九州で台風被害を減らすための事前対策

九州で台風被害を減らすための事前対策

台風による被害を最小限に抑えるには、事前の対策が欠かせません。備えておきたいポイントを整理すると、以下のとおりです。

ハザードマップと避難経路の確認:自宅周辺の危険区域と避難所の場所を家族で共有しておく

飛散物や排水溝の点検・清掃:ベランダの片付けと排水溝の清掃で風害・浸水を防ぐ

気象庁・自治体の最新情報の確認:台風情報や避難情報をこまめにチェックする習慣をつける

停電に備えた電力確保:モバイルバッテリーやポータブル電源で停電中の生活を維持する

それぞれの対策を以下で詳しく解説します。

①ハザードマップと避難経路を事前に確認する

自治体が公開するハザードマップで、自宅周辺の浸水想定区域や土砂災害警戒区域を確認しましょう。河川沿いや山際に住んでいる場合、危険箇所の把握が避難判断の目安になります。 

避難所の場所もあわせて確認し、自宅からのルートを実際に歩いておくと、夜間や悪天候時でも迷わず移動できます。高齢者や子どもと一緒に避難する場合は、移動時間も考慮して準備してください。 

また、台風接近時に家族が別々の場所にいる場合に備えて、あらかじめ集合場所や連絡方法を決めておきましょう。

②家の周辺の飛散物や排水溝を点検・清掃する

強風で飛ばされやすい物を放置すると、周囲の建物や人に被害を及ぼす恐れがあります。飛散物の整理や排水設備の点検を行い、早めの台風対策を心がけてください。 

対策のポイントは以下のとおりです。 

 ベランダや庭にある植木鉢、物干し竿、家具などは屋内へ移動する

 大型の物や移動が難しい物は固定する

 排水溝や雨どいの落ち葉やゴミを取り除く

 雨戸やシャッターに不具合がないか確認する

 雨戸がない窓は飛散防止フィルムや養生テープなどで対策する 

特に排水溝や雨どいに落ち葉やゴミがたまっていると、大雨の際に水があふれて浸水被害につながる恐れがあります。強風や大雨に備え、台風接近前に周辺環境を整えておきましょう。

③気象庁や自治体の最新情報を確認する

台風接近時は、気象庁の防災情報で以下の内容を確認してください。 

 台風の現在位置

 台風の予想進路

 暴風域に入る可能性

 九州への接近時期

 警報・注意報の発表状況 

台風の進路は変化する場合があるため、1日に複数回チェックしておくと状況の変化に対応できます。また、自治体の防災情報に加え、SNSや防災アプリも活用して最新情報を確認しましょう。

④停電に備えて電力を確保する手段を準備する

停電に備えて電力を確保する手段を準備する

台風による停電は、暴風で電線や鉄塔が損傷すると長期化する場合があります。2026年6月の台風6号では、鹿児島県内の奄美群島を中心に約3600戸で停電が続き、地域によっては復旧まで4日近くかかりました。 

停電中はスマートフォンの充電が切れると、避難情報の確認や家族との連絡が難しくなります。モバイルバッテリーやポータブル電源は停電対策として準備しておきたいアイテムです。 

特に大容量の電力を蓄えられるポータブル電源があれば、冷蔵庫や照明など複数の家電に電力を供給しながら停電を乗り切れます。 

停電による生活への影響を抑えるために、電力対策を進めておきましょう。 

参考:MBC南日本放送|台風6号 鹿児島県内約3600戸で停電続く 与論の水道は復旧

台風の停電時におすすめのポータブル電源一覧

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台風の停電に備えるならJackeryのポータブル電源がおすすめ!

台風による停電に備える非常電源を選ぶなら、Jackeryのポータブル電源がおすすめです。

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台風による停電時も電力を確保できるため、生活への影響を軽減できます。日常使いから防災対策まで活用できるので、備えの一つとして取り入れてみてください。



まとめ

九州は太平洋高気圧と偏西風の影響を受けやすく、8月から9月にかけて台風の接近・上陸が集中する地域です。過去には、台風19号による全国規模の暴風被害や、台風18号による熊本県沿岸部の高潮被害など記録的な大雨が発生しています。

台風による被害は一つではなく、複数の災害が同時に発生する点にも注意が必要です。台風シーズンに備えてハザードマップの確認や飛散物の対策が欠かせません。

停電時の電源確保に役立つJackeryのポータブル電源を活用し、台風シーズンに備えましょう。

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